節約令嬢は、ケチすぎて国外追放されました!ムカつくので、国を越える資産を貯めて、見返してやろうと思います!

冬吹せいら

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もったいない精神。

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「朝よ!起きなさい!」
「んん……。今、何時ですか?」
「五時半よ!」
「……もう一度寝ます」
「あぁ~こら!ダメ!」

私はクレアンの頬をペシペシと叩いた。最初は無抵抗のクレアンだったけど、さすがに痛くなってきたみたいで、私の手を掴んで止めた。

「それだけ怖い顔ができるなら、心が動いてる証拠だわ。ほら、行くわよ」
「行くってどこに……」

クレアンの手を引っ張る。そして私は畑に向かった。

「うんうん……。やっぱり最高の環境だわ!」
「……なるほど」

どうやら気が付いたらしい。
そう。この村は、ここら一帯で、一番太陽の光を浴びやすい土地なのだ。当然それだけでも作物は育ち安いけど、この村が裕福で無い理由は……。土に栄養が無いから。

「私たちが協力して、村全体に白魔法をかければ……。一気に作物が育って、フィーバーよ!」
「ですが、一度にたくさん収穫しても、腐るだけでは?」
「……売ればいいのよ。大国に。近くに友好的な国があるじゃない。彼らならきっと、気持ちの良い金額を出してくれるわ!」
「そのようなことを、お嬢様がおやりになるのですか……?」
「良い?クレアン。私はもう貴族でも何でもないの。プライドは王宮に捨ててきた。一ラクターにもならないもの!」

意気揚々と宣言する私。そうよ。今の私は……。さしずめ、節約令嬢と言ってもいいわね!


クレアンと一緒に、野菜に白魔法をかけた。これで明日には、メキメキ成長した作物たちが、大量に収穫できるわ!
……でも、それだけじゃ甘いのよ。この村の人たちは、節約のことを考えてない!

「クレアン!村人の節約指導に行くわよ!」
「せ、節約指導ですか」
「そう!あれを見なさい!」

私が指を差したのは、村の隅っこに積み上げられている、形が乱雑な木々。
多分、適当に木を回収して、質の良い部分だけを、家財として使用したんでしょうけど……。もったいない!

「私たち、白魔法を学んだものたちからすれば、あの程度の木々の質くらい、高めることができるわよね?それを村人たちにも教えるの!」
「……白魔法を、ですか?」
「さすがに白魔法は無理よ。でも……。木々に祈りを込め、精一杯磨くことをすれば、必ず美しい素材になることを教えてあげるの!」

スキル『ポリッシャー』は、先天的スキルではなく、後天的スキルだから、しばらく磨くことに集中していれば、村人のうち一人くらいは必ず目覚めるはず!

「クレアンは村を右から回って、ポリッシャーの適正がありそうな、我慢強い子を見つけてちょうだい!」
「わかりました……」
「返事が小さいわよ?元気が無いと、節約も気持ちよくできないわ?」
「……」

うんざりした様子で、クレアンが歩いて行った。

さて、私は……。細かい節約指導を、直接しましょうかね!
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