魔王の息子に恋したので、私は悪役令嬢になって、この国を追放してもらおうと思います!

冬吹せいら

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悪役令嬢になることができました!

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「レンフィア・コーコラン!貴様を国家反逆罪の罪で婚約破棄、及び国外追放の刑と処す!」
「やっっ……、そ、そんなぁ!酷いですわぁ!!!」

私は目にたっぷりの涙を浮かべ、オーバーなリアクションを見せました。さすがに司祭様もドン引きしています。

「……罪を読み上げていく。万引き、強盗、魔法による詐欺、痴漢、王子のパンツを盗むなどの盗難!それから」
「もうやめてくだされ……」

お父様が、司祭様を止めました。そりゃそうです。国から信頼を得ている侯爵家の第一令嬢が、この有様ではね……。

「お姉さまにはうんざりしていましたの。ちょ~っと油断すると、すぐに私の婚約者である、アレス様の下着を盗む。もはや人として、存在価値の無い生き物ですわ」

第二令嬢で、この国の聖女となることが決まっているクレシアが、酷いことを言った。泣きっ面に蜂って、このことだよね……。

「あの、もう出て行ってもいいですか?まだダメ?」
「……もう少し、君が謙虚であれば、減刑も考えたのだがな」

司祭様がため息をついた。でも減刑されるとダメなんです。

国外追放、婚約破棄。ここまではいいとして、最後の項目がとっても重要。

「それで司祭様。私は悪役令嬢を名乗ってもいいんですよね?」
「……名乗る?」
「ああいえ、間違えました」

いけないいけない。ちゃんと催涙効果のある野草の汁を染み込ませたハンカチで、涙を拭いて……。

「うええええん……!!!辛いですぅ!悲しいですぅ!この国が好きなんですぅ!」
「そ、そうか。ならば減刑を」
「それは必要ありません!」
「は、はぁ?」
「あの!悪役令嬢を示す刻印さえいただければ、それで結構ですので!」
「……」

司祭様が、私に右の腕に、魔法をかけると……。禍々しい紋章が刻まれた。

よし!これで私も悪役令嬢だ!!!!

「それでは皆様!失礼します!また会う日まで!!!」

私は元気よく、教会を出て行きました。もうウキウキです。
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