魔王の息子に恋したので、私は悪役令嬢になって、この国を追放してもらおうと思います!

冬吹せいら

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レンフィアの作戦

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「ヴィルディ様~!ただいま戻っ」

そこには、べリーヌしかいませんでした。

「……ヴィルディ様は?」
「魔王様のところです」
「どうして?」
「魔王様が、直接話がしたいと」
「……」

……何かやらかしてしまったのでしょうか。

私は緊張しながら、魔王の間へ向かいました。



「レンフィア。先ほどの王子は……。婚約者か?」
「元、ですよ。あんな人、夫にしたくありませんので」

魔王のすぐ足元にいるヴィルディ様に向けて、私はウィンクをしました。

「やめろ。ヴィルディの心を乱すな」
「乱してません。奪っているんです」
「同じことだ。それよりも……」
「なんですか」
「先ほどの王子が言っていたように、いずれ人間は、また魔族に攻撃を仕掛けてくるであろう。その時貴様は、人間に黒魔法を使うことができるのか?」
「……」

できる……はずだ。
そうでなければ、魔王の息子の妻なんて、務められるはずがない。
だけど、すぐに答えは出せなかった。

「戦わずしても、停戦には持ち込めると思います」
「それではまた同じことの繰り返しだ。我は……。戦いはしたくない。仲間が死ぬところは、見たくないからな」
「お父様……」
「ヴィルディ。お前はどう思う」
「僕、ですか……」
「あの人間と結婚し、国を治めたいと思うか?」
「……まだ、何もわかりません」

ヴィルディ様が俯いた。

「では、魔王。もし私が、人間をこの手で焼き払うことができれば、すぐにでも結婚を認めてくださると。そういうことですね?」
「なっ。待て。攻撃を仕掛けるな。面倒なことに」
「直接は仕掛けませんよ……。一つ、お願いがあるのです」
「なんだ」
「それは……」

私の提案を聞いて、魔王は目を見開いた。
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