妹を虐めた人たちに復讐します……。絶対に許さないから。

冬吹せいら

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サリック・ポリオフへの復讐

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「私が一番気に食わなかったのは……。これよ」

メモを指差した。
力強く。サリックに見えるように。

「ただでさえ、適性が無く、低かったユーラの成績を……。さらに低く書いて、さらし者にした。みんなの前で、公開説教をしたそうね。一番目立つ、第一ホールで」

第一ホールは、この学園の生徒全員が参加する、週に一度の集会が行われるほど、広い場所。

その集会で……。ユーラは、全員に見られながら、成績を晒され、笑われたそうだ。

「あれは、学園長の指示で……。私は、たまたま担任だったから、あの場にいただけよ!」
「じゃあ、私の制裁を受けるのだって、たまたまってことでいいわよね?」
「……ごめんなさい。許して。私の生活もかかっていたの。もし断れば……。国外追放もやむをえないって」

サリックが、泣きながら頭を下げてくる。
……知ったことか。

「……あなたみたいな人が、声を上げてくれたら、隣国に届いたかもしれないのに」
「無理よ……。バッテンガルムに一度入れば、そんな思考は消え去るわ」
「退学した生徒たちも、全然口を割らない。だから、悪い噂が全く流れないまま、名門扱い」

そして……。
私も、名門だと思っていた。

結果、ユーラが酷い目に。

この女だって、共犯だ。

「思考停止は、一番最悪なの。わかる?」
「わかったから……。何をすればいいの? 声を上げればいい? あなたが守ってくれる?」

サリックが、私にしがみついてきた。

私はサリックを、思いっきり蹴飛ばした。

「調子に乗らないで」

地面に叩きつけられたサリックが、私を睨んでいる。

「もう遅いのよ。着々と、裏で準備は進んでる……」
「準備……?」
「バッテンガルム王国は、私がぶっ潰すから」
「そんな……。できると思っているの?」
「もちろん、そうなる前に、ユーラへ酷いことをした人たち、全員の謝罪があれば、考えを改めるかもしれないわね。……そのために、警告するの」

私はサリックに近づいた。

「こ、来ないで……」
「安心しなさい。殺すことはないから……」

サリックと共に、転移魔法で、第一ホールに移動した。

そして……。サリックの体を、魔法で固める。

自分の手で、両頬を潰す、間抜けな変顔をさせた状態で。

「ふ、ううっっひゅ」
「喋れないでしょう? それでいいの。今からこのホールに、全校生徒を集めるわ。……あなたはその変顔を、一斉に見られることになるの」
「ひ……ひや」
「……ユーラだって、同じ気持ちだったはずよ」

大勢の前で……。恥をかかされて。

変顔で済まされているだけ、マシだと思ってほしい。
本当は、裸にして、縛り上げてやりたかったけど。

……あの三人や、学園長に比べたら、相対的にだけど、罪は少ないから。

「じゃあ、お楽しみにね」

私は、次のターゲット。
この学園で、最後に復讐すべき相手の元へ向かった。
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