まほうの歌

七山月子

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第1話 拠り所

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歌え。今お前が手にしている果実を見ろ。お前の歌が果実を殺し、熟れた体躯の中に蛆を産み落としたのだ。お前がいつも眺めるその窓ぎわを見ろ。お前の歌があのレースのひだを揺らし、血塗る風を吹かせまた殺めたのだ。歌え。お前の歌は俺の財宝を一層強く輝かせ、お前の歌は俺の邪魔をする曲者を殺める。なんという素晴らしさ!お前の歌が俺の屋敷に在ってとても良かった。さあ、歌うのだ、エメ。

屋敷の主人であるガシャフは、私を檻に押し込み、荷車にそれを乗せ、数人の少年に運ばせた。
朽ちた果実が遠のく。指先を這っていた蛆虫を、痩けた頰の少年が拭き取ってくれた。
「エメ、おいらはいつも、あんたの歌に励まされているよ」
少年は汚れた手で掴んだ布巾で、私の手を一生懸命に拭いて、そう言った。
薄暗く、間接照明の数も少ない地下会場では、羽仮面をつけた貴族が私を嘲笑うように見下ろしていた。
連なるキャンドルに少年たちが火を灯していくと、ガシャフのお気に入りである悪しき黒魔術師が指を鳴らした。
ガシャフの不潔で分厚い唇が陰険に笑むと、彼の顎肉はガマガエルの鳴く姿にとても類似した動きを見せた。
【生贄】が宙に浮かんだ。
それは先ほど、私の手を拭いてくれた少年であった。
彼は叫び、小便を垂らしながら、破裂した。
これがいつもの合図だ。
飛び散る血がシャワーになって私のドレスを汚す。純白である必要はそこにあるとガシャフが以前得意げに言っていた。
私は歌った。それは、生き延びるためだった。私は、痣をしこたま拵えた痩せっぽちだったが、そんなことはだれも気に留めないくらいの、荘厳なドレスを着て、ただ歌を、籠の鳥のように歌った。
しかし、その日に限りいつも通りではなかった事がひとつだけあった。
少年の破裂した身体の中から、私の檻の鍵が偶然、落ちたのだ。
私は歌いながら、歌に酔いしれたガシャフと貴族が、酒を交わし始めたことを見計らって、鍵を開けた。

重いドレスは走りながら脱ぎ捨て、目指すは暗くて深い闇の奥に佇む森だった。
追っ手は私の姿が森へ吸い込んだところを見ただろうか?
森の茂みに棘が生えた花が数百本とひしめき合っていた。
身体を隠すように丸まると、私の肌は簡単に棘に刺され、傷を新しく作った。
それでもやり過ごす事の方が重要で、私には行く宛など無いが、逃げられればそれで良かった。

痛みに耐えながら、月を見上げると、その棘の花畑には静寂が張り詰めていて、追っ手は私を見失ったのだとわかった。

母はあの屋敷の女中だった。
あの悪趣味なガシャフは、ある日母を解雇し、幼い私を部屋に招き入れた。
何か面白いことをすれば、見逃してやる。
そうでなければ、今すぐにその身体を俺に預けるのだ。と、手を伸ばしてきた。
私は歌った。必死だった。
それは、日頃、口ずさんでいたハミングとは違った。洗濯物を干す手伝いをするときの、穏やかなものとはかけ離れていた。
恐怖。それだけだった。
しかし歌えば歌うほどに、雷鳴は近づき、燭台の炎は揺らめいた。シャンパングラスは倒れ、額に飾られた絵画は張り裂けて破れた。
ガシャフはすぐに私を、
「これはいい見世物になる」
と、檻に閉じ込めたのだ。

もう、あんな日々は御免だ。
月は棘だらけの花に囲まれ、ただ静かに照らしていた。
それは孤独の安堵と寂しさの物悲しさを混ぜた空の色をしていて、私は小さく、歌を歌って気を紛らわした。

意識を失っていたのは、私が素肌を剥き出した格好でうずくまっていた季節が、冬に限りなく近い温度になった真夜中の事だったろうか。
ふわりと目が覚めた時、目を開け、もういちど瞼を閉じたのには、ふたつ理由があった。
まず、目の前で揺れていた獣毛に包まれた尻尾が、普段見慣れていた猫や犬とは規格外に大きい事。
もうひとつは、その尻尾を追いかけるようにして転んで泣き叫んだ子供が、子供にしたって規格外に小さい事。

目を瞑りながら、耳を澄ましていると、どうやらここは洞窟のようで、小人の声が反響していた。ついでに、後ろに感じる暖かい獣毛の持ち主の、大きな低い鼾も。
「ちょっと、アンタ、スープの作り方も知らないなんて、どういった育ちをしているっていうの。お里が知れるわねっ」
「ごめんなさい、お義理母さま、だけどわたくし、こっちの方が美味しいと思うんですわ」
「おだまりっ、ソウイチが甘やかすからこんなにワガママな嫁になっちまったんだよっ」
「いいえ、ソウイチさんはわたくしのスープの方が美味しいと言ってくれますわ」
「キーッ、こまっしゃくれた嫁なんか、やっぱり反対したらよかったわっ」
「ママー、おにいちゃんが、いじめるよう」
「うるせえ、告げ口ばっかりしやがって」
「おーい、ただいま」

どうも、小人は家族のようで、しかも嫁姑の間はうまく行ってなさそうだった。
獣の尻尾が、私の顔を撫でて、毛が鼻先をくすぐり、私は堪らず大きなくしゃみをした。
小人の家族の注目を集めてしまったようだ。
水を打ったように騒がしかったその場所は静かになったので、私はゆっくり起き上がった。

一番小さい小人の子供であろう女の子が、私の指を掴んで、
「おねーたん、あそぼお」
と笑った。
口元に皺を持つ姑は鼻を鳴らしてスープを皿によそい、嫁が黙って受け取り、口をつけた。
姑は、呆れた顔で嫁の三角帽子を叩いた。
「何しているんだいっ、本当に気の利かない嫁だねっ! あそこの魔女さまに、渡すんだよっ、ほら、はやく! 」
魔女さまと呼ばれたことに、少なからず私は驚いたが、それよりも身体が重く、もう一度横たわるほかは出来ずに居た。
あれよあれよと言う間に、スープをどうするんだ、とか、まあそう怒り散らすものじゃあないよ、とか、子供がスープを零しただのという喧騒が心地よく遠ざかって行き、夢も見ずに眠った。
こんなに幸せな心地で眠ったのはいつ以来だったろうか。

身体の看病をしてもらいながら、三日ほど経った頃、背中で眠っていた大きな獣が小人たちのペットであることがわかったり、スープの作り方を嫁は知りながら姑に反抗していることを知ったり、子供たちが三人兄弟で一番上の兄が乱暴者ということを把握したりしていた。

時折この洞窟に来る木こりは、私とそう変わらない大きさの姿だったが、どうやら人間に化けた、妖精だった。
木こりのビックとボロンは、私を見ると恥ずかしそうにした。
聞けば、彼らは私のような妙齢の【女】を見ることが少ないと言う。
この森には小人以外の者が、妖精の他にいないのだとか。

ある日、スープとパンを頂きながら、木こりと小人にお願いをされた。

「魔女さま、歌をもう一度聴かせてくれないかな? あの素晴らしい歌を、さ! 」

私はパンを頬張って、スープで飲み干してようやく訪ねることにした。
「ねえ、その魔女っていうのは、どうしてそう呼ぶの? 」

ビックは、驚いた様子で、私に事情を話す。
「どうしてって、そりゃ、魔女さまが歌って、棘を無くしたのだからさ」

どうやら、私が意識を手放した棘だらけの花畑で口ずさんでいた歌を聞きつけ、ビックが一番最初に見たのは、棘が消えて行く瞬間だったそうだ。
小人たちにとって、棘の花畑は道を阻む壁になっていたらしく、妖精である木こりにとっては、花と言うのは彼らの命の芽生える場所だそうで、除草することは出来ずにいたらしい。

私は、複雑な想いを抱きながら、
「今度、歌ってあげる」
と約束をした。

次の日、空は雲で覆われ、雨は激しさを増し、雷鳴が轟き稲妻を落とし木々は強風にふんじばっては揺れ、葉を躍らせていた。

私は木こりの家に居た。
ビックが、服をプレゼントしてくれたのだ。
「どうしたの、これ? 」
鮮やかなブルーのドレスは光沢がある布地でこさえられており、パールの飾りが襟に施されていた。
ビックは、顔を赤らめ、私の手を握ると、
「僕は、あなたが好きだ」
と言った。
しかし、その言葉を聞き終えるか否かのうちに、木こりの家の門を蹴破る青年が、私のドレスを見るや血相を変えて怒鳴った。
「この、泥棒め! 」
ビックは驚きながらも目を泳がせ、ただ平伏して謝るが、羽帽子を被った金持ちそうな青年は、ビックの脇腹を蹴り上げ、唸りを上げたビックの髪をひっ掴み、顔を殴った。
「乱暴はやめるんだ! 」
ボロンが止めに入るが青年は物ともしない様子で殴っては、笑った。
「わはははは、脆弱な、これだから貧乏はいかんのだ、薄汚い泥棒の木こりめ、お前が一生分労働したってあのドレスなんざ買えやしないさ、だが、盗んだものの代金は払ってもらわなくちゃあいかんよ、お前は一生俺の下働きさ! ああ、それでも足らないくらいだ!」

それを聞いて、私は黙っていられなかった。
ビックが、かつての私のように檻に閉じ込められるなんて、後味が悪すぎる。
「ビックを離して。ビックの代わりに、私がそれを担う。私が袖を通したものだもの」
青年はビックを放り投げ、面白そうに私の下から上まで嬲るような目つきで舌舐めずりをし、咳払いを一つ、馬車へ入るよう促した。

馬車に向かうと、震えた小人の家族が目の端に居たが、私はせめてこの青年に気づかせないよう、大人しく馬車に乗り込むしか出来なかった。
この森の住人は、私に優し過ぎた。
どうやら、私はこの青年の下で働き、しがない人生を終える身なのだ、どのみち、一生森の中で暮らすわけにはいかなかったし、もしかすれば、屋敷の追っ手に見つかって、森を荒らされて居たかもしれないのだから、これで済んで丁度良かったんだ。と、自分に言い聞かせる他ない。

薄汚い手を私の髪に沈めて、隣に座った青年は、息を荒く私を引き寄せた。
「私はドレスの代金分を働く他はしない」
私が顔を背けても、青年は舌で私の首筋を舐め、空いた手で私の胸元を乱暴に弄んだ。
抵抗するが、そのうちに彼は恐ろしいほど貪欲に私を貪ろうと、ドレスの奥へ手を伸ばした。

その時だった。

馬車が大きく揺れ、天井窓が開いたと思ったら、黒い衣服を纏う男が、私と青年の間に落ちてきた。
そして、私のはだけた肌を見やり、流れ落ちる自身の髪を乱暴に引っ掻きながら、驚き慌てふためく青年の肩をつかんで、
「うさぎになっちまえ」
と言うと、青年は真っ白い兎になってしまった。

馬車を操って居た者も、その一連の出来事に目を見張り、ひとまず馬車から飛び出して、雨の中を駆けていく兎を追いかけるように逃げ出した。

男は天窓を閉め、濡れてしまった髪を撫で付け、私に気怠げな視線をくれた。
「なあ、あんたは逃げないでいいの? 」

呆気にとられて動けなかった私は、スカートが捲れて居たことにようやく気づき、手早く直しながら、彼に名を問うてみた。

「あなた、誰? 何者? どうして助けてくれたの......」
「なんだ、助けた覚えなんてないぜ? あんた、あのガキの奥方かなんかじゃあ、ないのか。違うのか、そうか。弱ったなあ。俺はただ、馬車が欲しかっただけなんだが。どうでもいいけど、あんたこそ誰なんだ」

そう言われて、私は彼の汚れ、穴だらけで傷だらけの衣服に気づき、
「私は、エメ。......もしかして、あなたは旅をしているの? 」
と訊いた。
「そう。俺は、アラン。琴ひとつで奏でる音を頼りに自由気ままな世界を渡る旅人さ」
アランは、立琴をひとつ爪弾いた。

アランが馬車を操り、私は眠って居たようだ。揺れる車内で聞こえてくる喧騒は、朝の市場特有の激しい売り子の声だった。
馬車はいつのまにか止まって居て、私が降りると、アランの姿はなかった。

どうやら、ここは自分の知らない街で、アランは見知らぬ私を馬車ごと捨ててどこかに行ってしまったらしい。

馬車の前で立ち尽くしていると、粋に煙管を吹かしながら、私に声をかけた女が、指を三本目の前で立てた。
不思議に思って見つめて居たら、彼女は長い金髪をかきあげ、不服そうな目で私に舌打ちをして、
「馬車だよ。馬車。要らないなら売ってよ」
と言って、貨幣の入ったであろう布袋を私に寄越し、素早く馬を操り市場を抜けて行ってしまった。

袋を開けて確かめると、食べ物と、身軽な服を買い込むのに余裕があるほどの額だった。

私は、ドレスを脱ぎ、買い込んだ服に着替え、林檎を齧った。
酒樽を運ぶ労働者の背中をなんとはなしに見つめて居たら、背後から大きな影が私を見下ろしていることに気づき、振り返って目を見張った。
骨ばった手で林檎を奪い、私の食べかけた部位を嚙り、種を石畳の道へ吐き捨てたアランは、
「驚きすぎじゃないか? エメ、もしかして罪人かなんかの類か? 」
と呑気そうに言った。
「なんだ、アランか。てっきり、私は捨てられたのかと思ったのに」
私が胸をなでおろした束の間、アランは大きな声を上げて、
「馬車がない! 」
と騒いだので、私は先程売ってしまったことを説明したが、アランは酷く落ち込み、
「俺のアシがっ」
と頭を抱えて居たが、
「盗んだものじゃない」
と私が言うも、耳に届かない様子だった。

アランは足早に人混みの中をすり抜け歩き、私は慌てて追いかけた。
「ねえ、怒ったの? でも、私にはここが何処かもわからないから、アランしか頼りに出来る人はいないの」
情けない私の声など気にしていないようなアランが、立ち止まって路地の角で、琴を爪弾いた。

途端、その音は街中を強く揺さぶるかのようで、どこまでも透き通った水のような音楽を奏でていた。
私は、その水が溢れ出すような音に歌を乗せた。
アランは目を細めて琴を一層抱きしめるよう、かき鳴らした。
音の水は昨晩の雨とも違う、今朝の水たまりとも違う、天空に浮かぶような透明の虹を携えた、色をして......

せしめたお捻りを、アランは私に半分くれた。
「ま、お前の手柄でもあるからな」
そう言って上機嫌で、買ったばかりの酒瓶に口をつけ、買ったばかりの馬車の荷台で、私たちは横たわった。

少しすると規則正しい寝息が聞こえ、私も安心して眠りについた。
この男は、何故だかわからないが、とても自然体に生きていて、私を癒すなにかを持っているような気がした。
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