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『ヒール30』
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『ヒール30』
「おお、また一人増えたのか?」
「はい、4人分の宿泊代金を払います」
「仲間は大事だからな。増えるのはいいことだ」
店主のオッサンはハイペースで増える仲間に褒めてくれる。
宿屋で休憩中のこと。
ローズは爪を磨いている。
自分の爪なので、丁寧に揃える。
パピアナは長い耳を吹いているみたいだ。
俺の耳よりも長いので、良く聞こえるのかな。
ミヤマは自分の手荷物袋から何かを取り出した。
「トレイルさ、これはやっぱりトレイルに渡すとする。もう同じパーティーに居るのだし、私が持たなければならない理由はないから」
「これは、聖なる鏡か」
ミヤマに渡した鏡だった。
俺に持てってことかな。
ミヤマが俺を同じ仲間に認めてくれたと思いたい。
「そうだよ」
「トレイルがパーティーのリーダーなのだし、ミヤマよりもトレイルが持つのは賛成」
「うん、トレイルは受け取るべきよ」
パピアナとローズからもすすめられるから、俺は受け取るとした。
「アイテムボックスに入れておこう」
「なんか嬉しそうにしているな。どうしたの?」
ローズが俺を見て言う。
「うん、嬉しくなったからだ」
「なぜ?」
「ミヤマにはまだ話していないから話すよ。俺は少し前まで森の王パーティーにいたんだ」
「ええっ、あの森の王に!」
「知ってたか」
「知ってるもなにも、森の王と言ったら最近に、魔王竜のダンジョンを攻略。魔王竜ゲオルギウスを討伐したと言うSランクパーティーだ。勇者サリオスがいる。ドワーフだって噂になったさ。あそこに所属していたのか、凄いな!」
びっくりしているミヤマ。
ドワーフにも噂になっているようだな。
「違うんだ、俺は森の王で雑用係をしていた。ヒールもするし、食事からごみ捨てや、宿屋の予約、馬車の手配まで何でも屋さ。そして魔王竜ゲオルギウスの討伐の際に、追放されたんだ」
「嘘っ!」
「本当よ、サリオスねギルドで再開してケンカになったんだ」
「サリオスに良いように使われていた俺。今になって全く不要な扱いだった。でも今はミヤマから信頼されて鏡を渡されて、それで嬉しくなったんだ。仲間っていいなってな」
正直に本当の思いを伝えてみる。
「嫌な過去があったのか。私はサリオスみたいにトレイルを思っていない。トレイルが私の体が目当てじゃないと言うのは信じてはいないけどな」
「そこは信じるだろう!」
「いや、信じられない。現に体力がない振りをして私の巨乳を触ったもん」
「あれは事故だ」
「リーダーならリーダーらしく嘘はつくでない」
パピアナから厳しいひと言。
「俺は嘘は言わない!」
「サリオスに追放されたのを理由にして、まだ若い少女を体を求めて仲間にしたのなら、犯罪です」
「ローズまで!」
「もちろん冗談よ」
「冗談でも言うか!」
「はい、リーダー、ごめん、ごめん」
ローズは俺に謝るが、どう考えても目が笑っているのだった。
パーティーメンバーが一人増えて、よりパーティーらしくなった。
「冒険者パーティーの中には5人くらいのメンバー構成が多いから、竜の守りももっと増やしてもいいと思うよ。トレイルの考えはどう?」
「増えるのはいいことだな」
「多いパーティーだと50人、100人てのもあるらしい。そこまで増えたらリーダーの仕事が大変になる。責任も増えるぞ」
「100人てのは増やし過ぎだろうな。10人以下くらいがちょうどいいとこか。ミヤマにも今後は冒険に付き合ってもらうよ」
パーティーに入ったからには、戦闘にもなるけど、大丈夫なのかな。
「もちろん冒険する」
「ところでドワーフってダンジョンを採掘をしたり、武器とかを錬金するのかなと思っていた。戦闘経験はあるの。ちなみに私はエルフ族で戦闘は魔法中心になる」
パピアナが言い質問をした。
俺も経験の点は気になるな。
「うん、戦闘経験はたくさんある心配ない。レベルは29だ。主にこれを使うぞ」
ミヤマがいつも背負っているバッグから取り出したのは武器だ。
剣ではなかった。
「ハンマーか」
「そうよ、ハンマーを使う。こう見えても力はある」
「ドワーフだから腕力ありそう」
「ダンジョンに入った時は自分の体は自分で守るとドワーフの先輩に教られたものだ。魔法よりも近接戦闘が得意だな」
なるほど、ハンマーは魔物に接近して戦うのが主流だろうから、ローズに近いかな。
「ローズも近接戦闘が出来る。ミヤマとコンビを組むこともあるな」
「爪を使ったスキル攻撃がある。でも武器も欲しいなぁ~」
俺の方に目をやり、武器欲しいアピールをしてくる。
「ローズも武器がいるか。そうだな、考えておこう」
「やったね!」
「ローズはおねだりが上手い」
「トレイルって、こうすると断われないみたいなの」
今のは確信犯的にやったのか。
確かに、可愛いから断われなかったが。
それにしてもローズは恐ろしいよな。
侮れないところはメンバーの中でも一番かもな。
「教えて、教えて!」
「いいよ、こうやって可愛いくして…………」
「ローズ、教えるでない!」
「おお、また一人増えたのか?」
「はい、4人分の宿泊代金を払います」
「仲間は大事だからな。増えるのはいいことだ」
店主のオッサンはハイペースで増える仲間に褒めてくれる。
宿屋で休憩中のこと。
ローズは爪を磨いている。
自分の爪なので、丁寧に揃える。
パピアナは長い耳を吹いているみたいだ。
俺の耳よりも長いので、良く聞こえるのかな。
ミヤマは自分の手荷物袋から何かを取り出した。
「トレイルさ、これはやっぱりトレイルに渡すとする。もう同じパーティーに居るのだし、私が持たなければならない理由はないから」
「これは、聖なる鏡か」
ミヤマに渡した鏡だった。
俺に持てってことかな。
ミヤマが俺を同じ仲間に認めてくれたと思いたい。
「そうだよ」
「トレイルがパーティーのリーダーなのだし、ミヤマよりもトレイルが持つのは賛成」
「うん、トレイルは受け取るべきよ」
パピアナとローズからもすすめられるから、俺は受け取るとした。
「アイテムボックスに入れておこう」
「なんか嬉しそうにしているな。どうしたの?」
ローズが俺を見て言う。
「うん、嬉しくなったからだ」
「なぜ?」
「ミヤマにはまだ話していないから話すよ。俺は少し前まで森の王パーティーにいたんだ」
「ええっ、あの森の王に!」
「知ってたか」
「知ってるもなにも、森の王と言ったら最近に、魔王竜のダンジョンを攻略。魔王竜ゲオルギウスを討伐したと言うSランクパーティーだ。勇者サリオスがいる。ドワーフだって噂になったさ。あそこに所属していたのか、凄いな!」
びっくりしているミヤマ。
ドワーフにも噂になっているようだな。
「違うんだ、俺は森の王で雑用係をしていた。ヒールもするし、食事からごみ捨てや、宿屋の予約、馬車の手配まで何でも屋さ。そして魔王竜ゲオルギウスの討伐の際に、追放されたんだ」
「嘘っ!」
「本当よ、サリオスねギルドで再開してケンカになったんだ」
「サリオスに良いように使われていた俺。今になって全く不要な扱いだった。でも今はミヤマから信頼されて鏡を渡されて、それで嬉しくなったんだ。仲間っていいなってな」
正直に本当の思いを伝えてみる。
「嫌な過去があったのか。私はサリオスみたいにトレイルを思っていない。トレイルが私の体が目当てじゃないと言うのは信じてはいないけどな」
「そこは信じるだろう!」
「いや、信じられない。現に体力がない振りをして私の巨乳を触ったもん」
「あれは事故だ」
「リーダーならリーダーらしく嘘はつくでない」
パピアナから厳しいひと言。
「俺は嘘は言わない!」
「サリオスに追放されたのを理由にして、まだ若い少女を体を求めて仲間にしたのなら、犯罪です」
「ローズまで!」
「もちろん冗談よ」
「冗談でも言うか!」
「はい、リーダー、ごめん、ごめん」
ローズは俺に謝るが、どう考えても目が笑っているのだった。
パーティーメンバーが一人増えて、よりパーティーらしくなった。
「冒険者パーティーの中には5人くらいのメンバー構成が多いから、竜の守りももっと増やしてもいいと思うよ。トレイルの考えはどう?」
「増えるのはいいことだな」
「多いパーティーだと50人、100人てのもあるらしい。そこまで増えたらリーダーの仕事が大変になる。責任も増えるぞ」
「100人てのは増やし過ぎだろうな。10人以下くらいがちょうどいいとこか。ミヤマにも今後は冒険に付き合ってもらうよ」
パーティーに入ったからには、戦闘にもなるけど、大丈夫なのかな。
「もちろん冒険する」
「ところでドワーフってダンジョンを採掘をしたり、武器とかを錬金するのかなと思っていた。戦闘経験はあるの。ちなみに私はエルフ族で戦闘は魔法中心になる」
パピアナが言い質問をした。
俺も経験の点は気になるな。
「うん、戦闘経験はたくさんある心配ない。レベルは29だ。主にこれを使うぞ」
ミヤマがいつも背負っているバッグから取り出したのは武器だ。
剣ではなかった。
「ハンマーか」
「そうよ、ハンマーを使う。こう見えても力はある」
「ドワーフだから腕力ありそう」
「ダンジョンに入った時は自分の体は自分で守るとドワーフの先輩に教られたものだ。魔法よりも近接戦闘が得意だな」
なるほど、ハンマーは魔物に接近して戦うのが主流だろうから、ローズに近いかな。
「ローズも近接戦闘が出来る。ミヤマとコンビを組むこともあるな」
「爪を使ったスキル攻撃がある。でも武器も欲しいなぁ~」
俺の方に目をやり、武器欲しいアピールをしてくる。
「ローズも武器がいるか。そうだな、考えておこう」
「やったね!」
「ローズはおねだりが上手い」
「トレイルって、こうすると断われないみたいなの」
今のは確信犯的にやったのか。
確かに、可愛いから断われなかったが。
それにしてもローズは恐ろしいよな。
侮れないところはメンバーの中でも一番かもな。
「教えて、教えて!」
「いいよ、こうやって可愛いくして…………」
「ローズ、教えるでない!」
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