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『ヒール109』
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『ヒール109』
「そろそろご飯にしようよ。私はお腹空いた」
「食べたいぴょん」
「行くなら肉かな」
「俺も食べたくなった。みんな出かける準備して」
「もう準備してます」
その日はみんなで外食をしに行った。
いつも行く肉料理店へ直行。
「う~ん、肉の匂いに誘われてしまう」
「美味いぴょん」
「シシリエンヌったら、手が早いこと」
「早く食べないと無くなるぴょん」
「大丈夫だよ。注文するから無くなりはしないさ」
「そう言ってるトレイルのが取られたわよ」
「ええっ!」
肉料理はお皿に出されると直ぐ消えて行ってしまうので、奪い合いとなった。
俺の皿のが無くなった。
食事が楽しく進んでいた。
ギルドからは信頼度も増したのもあって、みんな気分が良いようだ。
俺も食事が美味く感じる。
俺達が着席しているテーブル以外にもお客はいた。
「いつも混んでいるわねこの店は」
「うん、美味しいから繁盛しているのだろうな」
「あ~~ら、パピアナ。そこに居るのはパピアナさんじゃなくて」
急にパピアナに話しかけた声を聞いた。
誰かな?
パピアナの知り合いかな。
「パピアナ、知ってる人なの?」
「誰?」
パピアナもまだわからないらしい、その人物は近くのテーブルに着席していた。
複数の人が座っていることが、俺のテーブルからもわかる。
この段階ではパピアナも知らない。
「やだな、忘れたのかよ俺たちを。少し会わないだけで」
「こっちは忘れてませんからね」
「もしや、もしやお前らか!」
声と顔がわかり、思い出したように言ったことから、やはり顔見知りらしい。
相手は3人いた。
「あ~~ら、やっと思い出したわね私のことを」
「知らん」
「ええっ!!!」
「おいおい、知らんはない!」
知らんとパピアナに返されて慌てる。
この感じだと向こうの3人はパピアナを知っている風だが。
「どっちなの知ってるの、知らないの?」
「良く知ってる奴らだ。全員ともエルフ族であり、故郷が同じ奴ら。特に真ん中の女はソロフレーズと言って、最も私とケンカした仲だ。今は3人でパーティーを組んでいるみたいだが」
「あ~~ら、私は覚えてくれていて、嬉しい」
「俺とアンダーロットを忘れられては困るぞ」
「この男はアモーレグーン。やたらと熱い男だ。そのせいか火魔法を使う。隣の女はアンダーロット」
「ふふふ、覚えてくれていてありがとう」
「こっちは会いたくない、バカっ」
知り合いなのか、仲が悪いのかわからない会話だな。
3人ともエルフ族であり、故郷が同じらしい。
「本当だ。パピアナと同じで耳が長いぴょん」
確かにパピアナと同じ耳長である。
細長い耳はエルフの特徴そのもの。
「あ~~ら、兎人に言われたくはない。エルフ族は長耳族と呼ばれており、それを誇りに思っていますから。兎と猫とは違います」
「なんだか猫人をバカにされた気分!」
「バカにされたぴょん!」
「あ~~らバカと聞こえたかしら。言ったつもり無いけど」
「その言い方がバカにしてます!」
ローズはソロフレーズに猫人だか、下に見られたと思ったよう。
俺はそんな偏見はないが、見る人によっては猫人と兎人は獣人なので下に見る傾向もあると聞く。
それで怒ったみたい。
「とにかく、パピアナになんの用なの。食べてる最中なの。邪魔なんだな」
「ほお、あなたはドワーフのミヤマだな」
「なぜ名前を?」
「あ~~ら知ってます。竜の守りについては全部調べさせてもらったもの。リーダーはトレイル。他にパピアナ。猫人ローズ、ドワーフ族ミヤマ、兎人シシリエンヌ」
なんと竜の守りメンバーを調べていたのは確かだった。
「調べてどうする?」
「竜の守りパーティーが最近になって名をあげているのは私の耳に入った。ギルドでも評判のパーティーと。領主の件や、さらに殺し屋シャークウォーニンをも倒したのは驚いた。他にもあり、何よりも驚いたのは信じられない短期間でランクをCにした点だ。あり得ない早さです」
「実力だよ。このハンマーで叩きまくったからな」
「ハンマーは降ろして!」
「ローズ、この女は一度叩かないとダメだろう」
「ここは料理店ですので」
ミヤマがハンマーを担いだから慌てるローズ。
「要するにだ、そこに居るエルフに話があるわけだ。パピアナとは昔から良く戦ったものだった。勝負は100勝100敗のほぼ互角。しかし俺らは成長した。パーティーを結成した。名前は魔法の子猫だ。どうだ聞いたことあるだろう」
「おおっ魔法の子猫か!」
「やはり有名だったか」
「知らん」
「知らんのか!!!」
どうやらソロフレーズらのパーティー名は魔法の子猫らしい。
「ミヤマ知ってる?」
「知るわけないだろう」
「やっぱりな」
「シシリエンヌは?」
「知らんぴょん」
「トレイルは?」
「俺も知らない。あまり他所のパーティーとか詳しくないしな」
「そうだろうと思った」
「じゃあ聞くなっ」
「ローズは?」
「名前は知ってました。魔法の子猫というの名前は。エルフ族だけで結成されていて、確かCランクだったような」
「あ~~ら、よくぞ知っていたな猫人。褒めてやろう。我がパーティーは言うとおりCランクだ。それも限りなくBランクに近いCだ」
「でもCなんだろ」
「うるさい。直ぐにBになる予定だ。とにかくパピアナには勝負してもらうぞ。竜の守りパーティー全員とだ」
ゾロフレーズが急に戦いの宣言を申し込んで来た。
なぜ、戦うの?
いきなり自己紹介してから、戦うとかあり?
申し込まれたパピアナは苦い顔を作る。
「ゾロフレーズよ、まだ私に戦いを申し込んでくるとは面白い、受けてやろう」
「ええっ、ちょっと勝手に決めていいの!」
「そうだよ、受ける必要ないぴょん!」
「俺もそう思うが」
相手のゾロフレーズの挑発に乗ったパピアナに、みんなは止めに入るし、俺も同じ意見。
「そろそろご飯にしようよ。私はお腹空いた」
「食べたいぴょん」
「行くなら肉かな」
「俺も食べたくなった。みんな出かける準備して」
「もう準備してます」
その日はみんなで外食をしに行った。
いつも行く肉料理店へ直行。
「う~ん、肉の匂いに誘われてしまう」
「美味いぴょん」
「シシリエンヌったら、手が早いこと」
「早く食べないと無くなるぴょん」
「大丈夫だよ。注文するから無くなりはしないさ」
「そう言ってるトレイルのが取られたわよ」
「ええっ!」
肉料理はお皿に出されると直ぐ消えて行ってしまうので、奪い合いとなった。
俺の皿のが無くなった。
食事が楽しく進んでいた。
ギルドからは信頼度も増したのもあって、みんな気分が良いようだ。
俺も食事が美味く感じる。
俺達が着席しているテーブル以外にもお客はいた。
「いつも混んでいるわねこの店は」
「うん、美味しいから繁盛しているのだろうな」
「あ~~ら、パピアナ。そこに居るのはパピアナさんじゃなくて」
急にパピアナに話しかけた声を聞いた。
誰かな?
パピアナの知り合いかな。
「パピアナ、知ってる人なの?」
「誰?」
パピアナもまだわからないらしい、その人物は近くのテーブルに着席していた。
複数の人が座っていることが、俺のテーブルからもわかる。
この段階ではパピアナも知らない。
「やだな、忘れたのかよ俺たちを。少し会わないだけで」
「こっちは忘れてませんからね」
「もしや、もしやお前らか!」
声と顔がわかり、思い出したように言ったことから、やはり顔見知りらしい。
相手は3人いた。
「あ~~ら、やっと思い出したわね私のことを」
「知らん」
「ええっ!!!」
「おいおい、知らんはない!」
知らんとパピアナに返されて慌てる。
この感じだと向こうの3人はパピアナを知っている風だが。
「どっちなの知ってるの、知らないの?」
「良く知ってる奴らだ。全員ともエルフ族であり、故郷が同じ奴ら。特に真ん中の女はソロフレーズと言って、最も私とケンカした仲だ。今は3人でパーティーを組んでいるみたいだが」
「あ~~ら、私は覚えてくれていて、嬉しい」
「俺とアンダーロットを忘れられては困るぞ」
「この男はアモーレグーン。やたらと熱い男だ。そのせいか火魔法を使う。隣の女はアンダーロット」
「ふふふ、覚えてくれていてありがとう」
「こっちは会いたくない、バカっ」
知り合いなのか、仲が悪いのかわからない会話だな。
3人ともエルフ族であり、故郷が同じらしい。
「本当だ。パピアナと同じで耳が長いぴょん」
確かにパピアナと同じ耳長である。
細長い耳はエルフの特徴そのもの。
「あ~~ら、兎人に言われたくはない。エルフ族は長耳族と呼ばれており、それを誇りに思っていますから。兎と猫とは違います」
「なんだか猫人をバカにされた気分!」
「バカにされたぴょん!」
「あ~~らバカと聞こえたかしら。言ったつもり無いけど」
「その言い方がバカにしてます!」
ローズはソロフレーズに猫人だか、下に見られたと思ったよう。
俺はそんな偏見はないが、見る人によっては猫人と兎人は獣人なので下に見る傾向もあると聞く。
それで怒ったみたい。
「とにかく、パピアナになんの用なの。食べてる最中なの。邪魔なんだな」
「ほお、あなたはドワーフのミヤマだな」
「なぜ名前を?」
「あ~~ら知ってます。竜の守りについては全部調べさせてもらったもの。リーダーはトレイル。他にパピアナ。猫人ローズ、ドワーフ族ミヤマ、兎人シシリエンヌ」
なんと竜の守りメンバーを調べていたのは確かだった。
「調べてどうする?」
「竜の守りパーティーが最近になって名をあげているのは私の耳に入った。ギルドでも評判のパーティーと。領主の件や、さらに殺し屋シャークウォーニンをも倒したのは驚いた。他にもあり、何よりも驚いたのは信じられない短期間でランクをCにした点だ。あり得ない早さです」
「実力だよ。このハンマーで叩きまくったからな」
「ハンマーは降ろして!」
「ローズ、この女は一度叩かないとダメだろう」
「ここは料理店ですので」
ミヤマがハンマーを担いだから慌てるローズ。
「要するにだ、そこに居るエルフに話があるわけだ。パピアナとは昔から良く戦ったものだった。勝負は100勝100敗のほぼ互角。しかし俺らは成長した。パーティーを結成した。名前は魔法の子猫だ。どうだ聞いたことあるだろう」
「おおっ魔法の子猫か!」
「やはり有名だったか」
「知らん」
「知らんのか!!!」
どうやらソロフレーズらのパーティー名は魔法の子猫らしい。
「ミヤマ知ってる?」
「知るわけないだろう」
「やっぱりな」
「シシリエンヌは?」
「知らんぴょん」
「トレイルは?」
「俺も知らない。あまり他所のパーティーとか詳しくないしな」
「そうだろうと思った」
「じゃあ聞くなっ」
「ローズは?」
「名前は知ってました。魔法の子猫というの名前は。エルフ族だけで結成されていて、確かCランクだったような」
「あ~~ら、よくぞ知っていたな猫人。褒めてやろう。我がパーティーは言うとおりCランクだ。それも限りなくBランクに近いCだ」
「でもCなんだろ」
「うるさい。直ぐにBになる予定だ。とにかくパピアナには勝負してもらうぞ。竜の守りパーティー全員とだ」
ゾロフレーズが急に戦いの宣言を申し込んで来た。
なぜ、戦うの?
いきなり自己紹介してから、戦うとかあり?
申し込まれたパピアナは苦い顔を作る。
「ゾロフレーズよ、まだ私に戦いを申し込んでくるとは面白い、受けてやろう」
「ええっ、ちょっと勝手に決めていいの!」
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