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『ヒール174』
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『ヒール174』
何を言っているのだ、サリオスは?
俺は回復魔法を使えるが、まさかサリオスが自分にヒールしろと言うとは予想外だった。
だって俺はサリオスが嫌いだし、会いたくないとも言っているのだ。
そして嫌われているのもわかっているはず。
それなのに回復魔法しろて、バカかよ。
するわけないだろうに。
「するわけない」
「そうよ! トレイルは絶対にしないわよ!」
「サリオスにヒールするなら竜神様にするぴょん!」
「みんな嫌いですからサリオスのこと!」
全員でサリオスをボロクソに言った。
俺はそこまで酷く言ってないぞ。
言ったのは責任取れないが、気持ちは同じだ。
サリオスの体力を回復させることはない。
「それじゃあトレイルが竜神様と戦い、城を守るのだな?」
「ええええっと、守るのは守る。でもサリオスとは関係ない」
「出来るのかよ。お前たちだけで竜神様と戦えるのかと聞いてるのだ」
「うるさい勇者黙れ!!!!」
ローズが反論してくれたが、俺は少し戸惑った。
確かに俺たち竜の守りパーティーだけで竜神様と戦うのは、あまりにも危険なのはわかっている。
そんなのはわかって来たんだ。
しかしサリオスの誘いではあるが、サリオス達にヒールをしたら、どうなるか。
サリオスとムジカとジェンティルは直ちに回復する。
現在の傷の具合を見ると体力の消耗はかなりある。
サリオスらと一緒に、俺達の竜の守りも合わせて戦えば、竜神様に勝てる可能性は高くなる。
サリオスの誘いはそんなとこだろうけど、簡単に誘いに乗るのはどうか?
俺が一番ヒールしたくない人間達だ。
そんな奴らにヒールしたくないし、一緒に戦うのも嫌だ。
みんなも同じ気持ちだろうよ。
「トレイル、サリオスの言うことを聞いたらだめよ。あいつはトレイルを利用しようとしているだけよ。利用したらまた直ぐに消すのがサリオスでしょ」
「そうです、サリオスはトレイルを道具としか見てないぴょん」
「サリオスを無視して」
みんなからはサリオスを無視するよう説得された。
しかし俺は揺らいでいて、気持ちはグラグラと揺らいでいる。
「待って濡れローズ、パピアナ、ミヤマ、シシリエンヌ。俺の話も聞いてくれ。俺はみんなと仲間だ。大事な仲間だ。だから考えていて悩むよ。サリオスを無視して、果たして俺達だけで竜神様と戦えるかな。勝てないのなら、みんなを犠牲者にしてしまうこともあるんだ。ここに来たからには、来る前から覚悟はあったと思う。でも今はサリオスがいる。あいつを俺達が利用したらいい。サリオスにヒールするだろ、そしたら消耗した体力は完全に回復する。何度と回復してやる。そうして俺達も戦う。竜神様に勝てる可能性は出てくるかもだ」
俺の置かれた立場で最大限の考えられることを、みんなに伝えた。
「トレイルが逆に利用するわけかサリオスを」
「そうだよ、利用したい。みんなを少しでも傷つけたくないし、犠牲者とかになって欲しくないからな」
「あのバカを利用しよう!」
最初は反対していたミヤマとパピアナとも、利用する方法に賛成してくれたのは良かった。
もちろんサリオスにヒールして回復させて、利用しつつ竜神様に勝てるのが条件だが。
それでも勝てないのなら、利用も何もない。
無駄に終わるので、最後は竜神様に殺されるのか、どうなるのかは俺にはわからないな。
しかし今の時点でそこまで考えてしまうのは良くない。
今の俺の出来ることは、最善を尽くすことだ。
そして最善なのはサリオスを利用してやることだ。
その方がいい方向に向かう気がする。
そこでみんなと相談した結果をサリオスに伝えて、
「サリオスの提案を受けるよ。サリオスとムジカとジェンティルに俺のヒール魔法をするのを約束する。その代わり俺達竜の守りと一緒に竜神様を倒すのが条件だ。その条件でいいか?」
「約束しよう。森の王は一時的に竜神様を倒すのを、竜の守りと仲間になる。これは勇者の名前をかけて約束する」
サリオスは約束すると言ったら、ムジカとジェンティルも頷く。
ジェンティルは約束するか怪しいかな。
そこで確かめたい。
「ジェンティルは?」
「私も約束するわよトレイル。早くヒールをお願いする」
かなり苦しそうであるため、約束をすると言った。
竜神様は、俺達の動きを様子を見ている。
どうやら俺がサリオスの誘いに乗るかを見ているようで、楽しんで待っている感じ。
余裕あり過ぎでしょ。
これでサリオスにヒールするのは決まったため、直ぐに魔王竜ヒールをした。
「魔王竜ヒールをサリオスとムジカとジェンティルに!」
本来ならしたくないけど、魔王竜ヒールを三人にした。
ゲオルギウスはどう感じただろうか?
ゲオルギウスはサリオスとの戦いに敗れてしまい、死となった。
それを俺がサリオスにヒールしたら、怒るかな。
怒ってしまい、加護を辞めたりしてな。
特別にゲオルギウスが俺の行動に影響することはない。
「ほお~~~、トレイルがサリオス達にヒールをしたのか。なるほどな。憎いサリオスにヒールしてまで私を止めたいのだな。ふふふふふ、面白いな。サリオスだけでは、思ったよりもつまらなかったからな。もう少し楽しませてくれよトレイル。ふふふふふふ」
竜神様は俺がヒールするのを許した。
サリオスを回復させるのを反対しなかった。
もっと楽しんでいたいという、神様ならではの欲求があるらしい。
困った神様だよな。
ヒールが効いてきたと思える。
サリオスは苦しい顔から回復して、元気になるだろう。
サリオスは良い顔に戻っていった。
竜神様につけられた傷は回復して、血も止まった。
何を言っているのだ、サリオスは?
俺は回復魔法を使えるが、まさかサリオスが自分にヒールしろと言うとは予想外だった。
だって俺はサリオスが嫌いだし、会いたくないとも言っているのだ。
そして嫌われているのもわかっているはず。
それなのに回復魔法しろて、バカかよ。
するわけないだろうに。
「するわけない」
「そうよ! トレイルは絶対にしないわよ!」
「サリオスにヒールするなら竜神様にするぴょん!」
「みんな嫌いですからサリオスのこと!」
全員でサリオスをボロクソに言った。
俺はそこまで酷く言ってないぞ。
言ったのは責任取れないが、気持ちは同じだ。
サリオスの体力を回復させることはない。
「それじゃあトレイルが竜神様と戦い、城を守るのだな?」
「ええええっと、守るのは守る。でもサリオスとは関係ない」
「出来るのかよ。お前たちだけで竜神様と戦えるのかと聞いてるのだ」
「うるさい勇者黙れ!!!!」
ローズが反論してくれたが、俺は少し戸惑った。
確かに俺たち竜の守りパーティーだけで竜神様と戦うのは、あまりにも危険なのはわかっている。
そんなのはわかって来たんだ。
しかしサリオスの誘いではあるが、サリオス達にヒールをしたら、どうなるか。
サリオスとムジカとジェンティルは直ちに回復する。
現在の傷の具合を見ると体力の消耗はかなりある。
サリオスらと一緒に、俺達の竜の守りも合わせて戦えば、竜神様に勝てる可能性は高くなる。
サリオスの誘いはそんなとこだろうけど、簡単に誘いに乗るのはどうか?
俺が一番ヒールしたくない人間達だ。
そんな奴らにヒールしたくないし、一緒に戦うのも嫌だ。
みんなも同じ気持ちだろうよ。
「トレイル、サリオスの言うことを聞いたらだめよ。あいつはトレイルを利用しようとしているだけよ。利用したらまた直ぐに消すのがサリオスでしょ」
「そうです、サリオスはトレイルを道具としか見てないぴょん」
「サリオスを無視して」
みんなからはサリオスを無視するよう説得された。
しかし俺は揺らいでいて、気持ちはグラグラと揺らいでいる。
「待って濡れローズ、パピアナ、ミヤマ、シシリエンヌ。俺の話も聞いてくれ。俺はみんなと仲間だ。大事な仲間だ。だから考えていて悩むよ。サリオスを無視して、果たして俺達だけで竜神様と戦えるかな。勝てないのなら、みんなを犠牲者にしてしまうこともあるんだ。ここに来たからには、来る前から覚悟はあったと思う。でも今はサリオスがいる。あいつを俺達が利用したらいい。サリオスにヒールするだろ、そしたら消耗した体力は完全に回復する。何度と回復してやる。そうして俺達も戦う。竜神様に勝てる可能性は出てくるかもだ」
俺の置かれた立場で最大限の考えられることを、みんなに伝えた。
「トレイルが逆に利用するわけかサリオスを」
「そうだよ、利用したい。みんなを少しでも傷つけたくないし、犠牲者とかになって欲しくないからな」
「あのバカを利用しよう!」
最初は反対していたミヤマとパピアナとも、利用する方法に賛成してくれたのは良かった。
もちろんサリオスにヒールして回復させて、利用しつつ竜神様に勝てるのが条件だが。
それでも勝てないのなら、利用も何もない。
無駄に終わるので、最後は竜神様に殺されるのか、どうなるのかは俺にはわからないな。
しかし今の時点でそこまで考えてしまうのは良くない。
今の俺の出来ることは、最善を尽くすことだ。
そして最善なのはサリオスを利用してやることだ。
その方がいい方向に向かう気がする。
そこでみんなと相談した結果をサリオスに伝えて、
「サリオスの提案を受けるよ。サリオスとムジカとジェンティルに俺のヒール魔法をするのを約束する。その代わり俺達竜の守りと一緒に竜神様を倒すのが条件だ。その条件でいいか?」
「約束しよう。森の王は一時的に竜神様を倒すのを、竜の守りと仲間になる。これは勇者の名前をかけて約束する」
サリオスは約束すると言ったら、ムジカとジェンティルも頷く。
ジェンティルは約束するか怪しいかな。
そこで確かめたい。
「ジェンティルは?」
「私も約束するわよトレイル。早くヒールをお願いする」
かなり苦しそうであるため、約束をすると言った。
竜神様は、俺達の動きを様子を見ている。
どうやら俺がサリオスの誘いに乗るかを見ているようで、楽しんで待っている感じ。
余裕あり過ぎでしょ。
これでサリオスにヒールするのは決まったため、直ぐに魔王竜ヒールをした。
「魔王竜ヒールをサリオスとムジカとジェンティルに!」
本来ならしたくないけど、魔王竜ヒールを三人にした。
ゲオルギウスはどう感じただろうか?
ゲオルギウスはサリオスとの戦いに敗れてしまい、死となった。
それを俺がサリオスにヒールしたら、怒るかな。
怒ってしまい、加護を辞めたりしてな。
特別にゲオルギウスが俺の行動に影響することはない。
「ほお~~~、トレイルがサリオス達にヒールをしたのか。なるほどな。憎いサリオスにヒールしてまで私を止めたいのだな。ふふふふふ、面白いな。サリオスだけでは、思ったよりもつまらなかったからな。もう少し楽しませてくれよトレイル。ふふふふふふ」
竜神様は俺がヒールするのを許した。
サリオスを回復させるのを反対しなかった。
もっと楽しんでいたいという、神様ならではの欲求があるらしい。
困った神様だよな。
ヒールが効いてきたと思える。
サリオスは苦しい顔から回復して、元気になるだろう。
サリオスは良い顔に戻っていった。
竜神様につけられた傷は回復して、血も止まった。
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