すばくんの毎日 ～発達障害の子育てエッセイ～

初めてのテレビゲーム

初めてのテレビゲーム。

   夏のお盆。
   その時は実家に帰ってお墓参りなどをしていました。
   一通り、実家のお墓参りや用事などを終わらせたあと久々に実家でゆっくりと過ごしていたした。
   子供は大好きなライダーのオモチャを持って来ていました。
   最初は楽しそうに遊んでいたのですが、あとになってだんだんと飽きてきたのか暇そうにしていました。
子供のそんな姿を見て弟はあるものを子供に持ってきました。

「すばくんこっちにおいで」
「なぁに～」
「これなんだと思う？」
「あっ！！   ゲームだ！！」
「ゲームやってみる？」
「やってみたい！   やる！！」

    そう言って弟と子供の二人はゲームを始めました。
    初めてのテレビゲームに目をキラキラと輝かせながら子供は夢中になって遊んでいました。
   自分が持っているコントローラーでキャラクターを動かして操作するのが子供にとっては初めての経験で。
   とても新鮮で楽しかったみたいでした。
   ゲーム機の中には色んなジャンルのゲームが入っていて、どれも楽しそうにしていました。

   最初だからまだ操作がおぼつかず、すぐにゲームオーバーになっちゃう事が多くありましたが、それでも楽しそうでした。
   勝っても、負けても楽しい。
  そんな気持ちが溢れていました。
   ゲームに夢中になって、すぐに夜ご飯の時間。
   なかなかゲームが止めれずただをこねていました。
   だけど……。

「すばくん。ご飯食べてから花火やるよ」
「花火！  やりたい！！」
「じゃぁゲーム止めてご飯食べようね」
「うん！」

   弟がそう言うとゲームを止めてご飯を食べてくれました。
   子供にとって叔父さんはいつも遊んでくれる優しい叔父さんでした。
   花火をした時もにこにこと嬉しそうに、

「楽しいね！」

   と笑っていました。
   そして次の日は弟が昔子供の頃に祖母に買ってもらって、今も大切に持っていたミニ四駆のレースキットを出て来て、子供と二人でレースで勝負をして遊んでいました。
   子供は最初負けましたが、次は勝てて凄く嬉しそうでした。
   初めてのテレビゲーム、ミニ四駆にもう夢中になっていました。

   そして家に帰る時。
   弟が子供にテレビゲームを貸してくれました。
   貸すのは建前で、本当はあげるつもりだったらしいです。
   子供は大喜びで、家に帰ってからもずっとテレビゲームをしていました。
   今となってはゲームの腕が上達し、私よりも上手になっててビックリです。
   難しいダンジョンも上手くクリアしたりしています。

   子供にとってゲームでのライバルはパパ。
いつか絶対にパパに勝つんだと、頑張っています。