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第6話 城下街には危険がいっぱい!?
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城下町にいるはずの占い師を探しにお忍びで街へと繰り出した、私・悪役令嬢ことエリスレアだったが、早速困ったことになっていた。
まずひとつは、ゲームであればマップを開いて移動ボタン一つで行きたい場所を指定することができたが、今はそんなことは出来ないということ。
貴族の令嬢である"エリスレア"としても、異世界平凡OL"波佐間悠子"としても、この街の細かい土地勘なんてものは持ち合わせていないということ。
…つまり、迷ってしまったのである。
そして二つ目は、今、まさに"面倒ごとに直面している"と言うことである。
「よぉ、姉ちゃん」
「…お?良く見たら可愛い顔してるじゃねぇか。ちょっと一緒に遊んでいかねぇか」
そんな風に見るからに品のない男達に声をかけられてしまった。
当然面倒くさいと思って私は無視を決め込んだのだけど、無視した私の態度が彼らの癇に障ったのか、一人の男は通り過ぎようとした私の腕を強引に掴んできた。
「痛っ…ちょっと…。…離して下さいませ」
「なんだちゃんと喋れるじゃねぇか」
男のぎらついた視線は舐めるようにねっとりした熱を帯びて、私の顔から胸元、腰回り、スカートから伸びる足の方まで動いて、再び私の顔へと戻ってくる。
人を物色するようなその眼差しには、不快感しか感じない。
「私、急いでいるんですのよ」
「いやぁ、さっきから同じところをぐるぐる回っているようだしさ。困ってるんだろ?俺達が案内してやるよ」
「…困っているのは確かですけれど…」
困ってるのは貴方の存在になんだが????????と心の中で付け加えつつ、男の逆鱗に触れでもしたらより面倒くさいことになりそうなので、それを口にするのはギリギリで踏みとどまる。
…とは言え、この男に従って着いて行ったらどんな目に合うかなんて分ったものじゃない。なんとか隙を突いて逃げなければ…。
そんな風に、この状況をどう打開するか考えあぐねていると、先に痺れを切らしたのは男の方だった。
腕を掴んでいたのと反対の手が無遠慮に私の身体の方に伸びてきた。
さすがにそれには嫌悪感が先に来て、言葉で拒絶するより前に、私は思わず男を突き飛ばしてしまう。
男は思ったよりも男は大きく体勢を崩して、数歩後ろに後ずさった。
「うおっ!てめぇ…!!!」
そして、怒気混じりの声を上げながらまた近づいてくる。彼に合わせるように、周りを取り囲んでいた男達も少しずつにじり寄ってきている。
…ああ、しまった。
やっぱり面倒なことになった。
ここまで治安が悪いとは思わなかった。
やはりお嬢様と日本人の危機意識は鈍いってことかしらね…なんて二人分の自嘲の感情を抱きながら、
そもそもゲームをプレイしてるだけならこういうトラブルイベントは、大体誰かが助けてくれるイベントに繋がるものだからむしろご褒美―……なんて、やっぱり暢気なことを考えていたのだけど、そうしている間にも暴漢たちは私にジリジリと近づいてきている。
そう。私がヒロインであったなら、ここは攻略対象の誰かが助けてくれるイベントが起こるのだろうけれど、残念ながら私のこの世界の立ち位置は悪役令嬢。自分の身は自分で守らなくては―…
私は今度こそ意識を目の前の男達に集中させ、伸びてくる男達の手からするりと上手く逃げながら、沁み一つない細く白い指先で宙に魔術の文字を使った印を描く。
それはいわゆる魔法陣というやつだ。
「изумруд…нефрит…хризолит…―――――風妖精よ、我との契約に従い力を貸して 」
私が描いた文字たちは一つずつ緑色の光を放ち輝き始める。
こうなってしまえばもう、彼らに逃げ場はない。
「行きなさい!彼らを吹き飛ばして!!!」
私の言葉を合図にしたかのように、描いた魔法陣からは猛烈な風が発生し、その風はかまいたちのような刃へと変貌し、そのまま男達に襲いかかった。
「なっ…魔法…っ??!」
「うおおおっ!!!」
男達は驚愕の声を上げながら、一人は壁に叩きつけられ、一人は道の脇におかれていたゴミ箱の中に頭から突っ込んで行く。
そんな風に私を取り囲もうとしていた男達は全員、魔法の力で強制的に吹き飛ばされていった。
男達は、自分達を襲った衝撃に耐えることができなかったのか、あるいは頭を打ちつけたのだろう。意識を失ったのか、そこから立ち上がってくることはなかった。
「全く…面倒をかけさせないで欲しいわね」
そう、ここは乙女ゲーム"悠久のチェリーブロッサム"の世界。
建物や洋服などはいわゆる中世ヨーロッパを意識したような世界観ではあるのだけれど、それ以外も全て現実世界のそれそのまま…なんてことは当然なくて
「"剣と魔法のファンタジー世界"なのよね」
私はぴんと立てた自分の人差し指に、フッと息を吹きかけて 少しだけ笑った。
悪役令嬢エリスレア・ヴィスコンティが"優秀"であるとされる理由の一つに、様々な魔法にも精通している…がある。
まぁ、だからこそ"私"も男達相手に物怖じしなかったと言うわけである。
まずひとつは、ゲームであればマップを開いて移動ボタン一つで行きたい場所を指定することができたが、今はそんなことは出来ないということ。
貴族の令嬢である"エリスレア"としても、異世界平凡OL"波佐間悠子"としても、この街の細かい土地勘なんてものは持ち合わせていないということ。
…つまり、迷ってしまったのである。
そして二つ目は、今、まさに"面倒ごとに直面している"と言うことである。
「よぉ、姉ちゃん」
「…お?良く見たら可愛い顔してるじゃねぇか。ちょっと一緒に遊んでいかねぇか」
そんな風に見るからに品のない男達に声をかけられてしまった。
当然面倒くさいと思って私は無視を決め込んだのだけど、無視した私の態度が彼らの癇に障ったのか、一人の男は通り過ぎようとした私の腕を強引に掴んできた。
「痛っ…ちょっと…。…離して下さいませ」
「なんだちゃんと喋れるじゃねぇか」
男のぎらついた視線は舐めるようにねっとりした熱を帯びて、私の顔から胸元、腰回り、スカートから伸びる足の方まで動いて、再び私の顔へと戻ってくる。
人を物色するようなその眼差しには、不快感しか感じない。
「私、急いでいるんですのよ」
「いやぁ、さっきから同じところをぐるぐる回っているようだしさ。困ってるんだろ?俺達が案内してやるよ」
「…困っているのは確かですけれど…」
困ってるのは貴方の存在になんだが????????と心の中で付け加えつつ、男の逆鱗に触れでもしたらより面倒くさいことになりそうなので、それを口にするのはギリギリで踏みとどまる。
…とは言え、この男に従って着いて行ったらどんな目に合うかなんて分ったものじゃない。なんとか隙を突いて逃げなければ…。
そんな風に、この状況をどう打開するか考えあぐねていると、先に痺れを切らしたのは男の方だった。
腕を掴んでいたのと反対の手が無遠慮に私の身体の方に伸びてきた。
さすがにそれには嫌悪感が先に来て、言葉で拒絶するより前に、私は思わず男を突き飛ばしてしまう。
男は思ったよりも男は大きく体勢を崩して、数歩後ろに後ずさった。
「うおっ!てめぇ…!!!」
そして、怒気混じりの声を上げながらまた近づいてくる。彼に合わせるように、周りを取り囲んでいた男達も少しずつにじり寄ってきている。
…ああ、しまった。
やっぱり面倒なことになった。
ここまで治安が悪いとは思わなかった。
やはりお嬢様と日本人の危機意識は鈍いってことかしらね…なんて二人分の自嘲の感情を抱きながら、
そもそもゲームをプレイしてるだけならこういうトラブルイベントは、大体誰かが助けてくれるイベントに繋がるものだからむしろご褒美―……なんて、やっぱり暢気なことを考えていたのだけど、そうしている間にも暴漢たちは私にジリジリと近づいてきている。
そう。私がヒロインであったなら、ここは攻略対象の誰かが助けてくれるイベントが起こるのだろうけれど、残念ながら私のこの世界の立ち位置は悪役令嬢。自分の身は自分で守らなくては―…
私は今度こそ意識を目の前の男達に集中させ、伸びてくる男達の手からするりと上手く逃げながら、沁み一つない細く白い指先で宙に魔術の文字を使った印を描く。
それはいわゆる魔法陣というやつだ。
「изумруд…нефрит…хризолит…―――――風妖精よ、我との契約に従い力を貸して 」
私が描いた文字たちは一つずつ緑色の光を放ち輝き始める。
こうなってしまえばもう、彼らに逃げ場はない。
「行きなさい!彼らを吹き飛ばして!!!」
私の言葉を合図にしたかのように、描いた魔法陣からは猛烈な風が発生し、その風はかまいたちのような刃へと変貌し、そのまま男達に襲いかかった。
「なっ…魔法…っ??!」
「うおおおっ!!!」
男達は驚愕の声を上げながら、一人は壁に叩きつけられ、一人は道の脇におかれていたゴミ箱の中に頭から突っ込んで行く。
そんな風に私を取り囲もうとしていた男達は全員、魔法の力で強制的に吹き飛ばされていった。
男達は、自分達を襲った衝撃に耐えることができなかったのか、あるいは頭を打ちつけたのだろう。意識を失ったのか、そこから立ち上がってくることはなかった。
「全く…面倒をかけさせないで欲しいわね」
そう、ここは乙女ゲーム"悠久のチェリーブロッサム"の世界。
建物や洋服などはいわゆる中世ヨーロッパを意識したような世界観ではあるのだけれど、それ以外も全て現実世界のそれそのまま…なんてことは当然なくて
「"剣と魔法のファンタジー世界"なのよね」
私はぴんと立てた自分の人差し指に、フッと息を吹きかけて 少しだけ笑った。
悪役令嬢エリスレア・ヴィスコンティが"優秀"であるとされる理由の一つに、様々な魔法にも精通している…がある。
まぁ、だからこそ"私"も男達相手に物怖じしなかったと言うわけである。
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