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数日後、祐の定期検診の日。明日香は祐の世話を焼いたり、予約時間を確認したりとソワソワして落ち着きがない。
「お母さん大丈夫?」
「え?」
「病院は車で行くんでしょ?はい、鍵。」
「ありがとう渉。今日の参観日お父さんが行ってくれるからね。」
「うん。」
「お母さんが帰ってきてら何をしたのか教えてね。」
「分かった。」
「祐、遅れると行けないからそろそろ出よう。車に乗って。」
「‥。」
祐は返事もせず車に向かった。後部座席へ乗り込むとイヤホンをつけドアにもたれ掛かり窓の外をぼうっと眺めている。病院に着くと血液検査やエコー等幾つかの検査を受ける。検査が終わり待合室で待っていると診察室のドアが開き「春海祐さん。」と看護師が呼んだ。明日香と祐の2人で診察室の中に入った。祐が担当医の桐山の前の椅子に座り、明日香が祐の斜め後ろの椅子に座った。
「検査お疲れ様。疲れた?」
「まあ。」
「祐、ちゃんと返事しなさい!」
「はは。いいですよ、お母さん。最近調子はどうだったかな?怠かったり動くと疲れやすかったりしないか?」
「‥多少。」
「うーん。やっぱり投薬療法じゃあ限界があるかな。移植を前向きに検討した方が良さそうだね。」
「‥。」
「祐君はどう思う?」
「‥移植はしない。」
「祐っ!?」
「まぁまぁ、お母さん。どうしてそう思うの。」
「面倒臭い。」
「なるほど。でも、薬を沢山飲んだり生活の制限をされたり、月に1回は検診に来なくちゃならない今の生活のほうが面倒臭くないか?」
「‥。」
「それに、いつまで今の状態でいられるか保証は出来ないよ。いつ急変してもおかしくないし最悪の場合亡くなってしまう可能性もあるんだ。」
「‥。」
「移植を受けて状態が落ち着けば今よりはるかに自由に暮らせる。その方が楽だと思わないか?だからと言ってすぐに移植は出来ないんだ。ドナーを見つけなければならないからね。登録をして待ちながら今の投薬を継続していくのはどうだろう?」
「俺はしない。移植は絶対にしない。」
「祐!!」
祐は桐山に移植はしないと断言すると診察室を飛び出した。明日香も後を追いかけようとするが桐山が止め診察室に戻すと、まだ終わっていない話の続きを明日香に伝えた。
誰もいない売店前のロビーまで来ると、祐は椅子にドカリと座った。自分に死が迫っていると思うと恐怖で手が震える。落ち着かせようとポケットからイヤホンを取り出し耳にはめようとするが手が震えて上手くはめられず、片方のイヤホンが床に転がった。
「君の?」
「すいません。‥あっ!」
伊月が祐のイヤホンを拾い手渡してくれたが、祐の手の震えがまだおさまっていないせいで、またイヤホンを床に落としてしまった。
「大丈夫?はい。」
「‥すいません。」
今度は落とさないようにと、伊月が祐の手を包むようにしてイヤホンを掌に置いた。祐はイヤホンを落とさないようにぎゅっと両手で握りしめて手の震えがおさまるのを待った。すると視界に缶のココアが目に入った。驚いて見上げると知らない男がこちらに微笑んで立っていた。
「はい、温まるよ。」
「‥。」
「甘いの苦手?」
「‥いや、別に。」
「遠慮しないで、どうぞ。」
「‥すいません。」
ココアを受け取ると温かさが掌に伝わり少しだけ気持ちが和らいだ。
「誰かのお見舞い?‥学生さん?平日の昼に此処に居るってことは君の受診か。」
「‥。」
「俺はね、此処で入院してるんだよ。」
「いいんすか?ふらふら出歩いて。」
「うん。割りと自由が利く病棟だからね。」
「へえ。」
「それにもうすぐ面会者が来るからたまには出迎えようと思ってね。」
「あ、そう。」
「伊月?」
「伊吹!来てくれてありがとうな。」
「こんなとこで何してんだよ!」
「伊吹を出迎えようと思って。それに少し体を動かさないとな。」
「1人じゃ危ないだろ!部屋まで歩ける?」
「うん。大丈夫‥ふあーっ」
「欠伸してんじゃん!眠いんだろ?車椅子持ってくるからそこに座って待ってろ!」
「悪いな、頼むよ。」
「ったく‥。なぁ、あんた。俺が戻ってくるまでその人見ててくれない?」
「は?俺が?」
「急に寝落ちするかもしれないんだよ。椅子から落ちると危ないし。俺車椅子取りに行ったらすぐ戻ってくるから!」
「え!?」
「宜しく!」
祐が立ち上がり「おい!」伊吹にと呼び止めるが、伊吹は走り去ってしまった。隣では伊月が何度も欠伸をして船を漕いでいる。伊吹の言う通り1人にするのは危なっかしいと判断した祐は、椅子に座り伊月の様子を見守っている。
「横になる?」
「いや、横になったら寝てしまいそうだ。座っていたい。」
「寝ればいいじゃん。」
「やっと伊吹と過ごせる時間が来たんだ。寝てしまったらもったいないからね。」
「は?意味分かんねぇ。」
「起きている手助けをしてくれないか?そうだな、しりとりをしよう。」
「やらねぇよ!」
「俺から行くよ!うーん‥びょういん。はっ!いきなり『ん』がついてしまった!」
「寝ぼけてんだろ?寝れば?」
「じやあ君からだ。何でもいいぞ!」
「え?‥ココア。」
「ア‥イス。」
「すいか。」
「‥かかし。」
「獅子舞。」
「い‥伊吹‥ぐう‥。」
「え?おっさん?」
祐が伊月の方を見ると両腕を組んでイビキをかいて眠っていた。姿勢が定まらないのか時折こくりこくりと体が揺れていたかと思うと、伊月の体がぐらりと揺れて床に倒れそうになる。祐は咄嗟に伊月の腕を掴み自分の方に引き寄せると膝枕の体勢で受け止めた。祐は緊迫した瞬間から脱するとふぅと息を吐いた。
「何してんの?」
「は?」
「何で膝枕してんの?」
「いや、寝こけて倒れそうになったところを引っ張りあげて助けたんだけど。」
「ふーん。‥伊月、部屋戻るよ。」
「ぐぅー。」
「伊月。」
伊吹が祐の膝元へしゃがみこみ伊月を揺すりながら声をかけるが一向に起きる気配がない。すると伊吹は伊月を頬をぎゅっとつねった。
「いてっ!?‥伊吹?」
「こんなところで寝るな。部屋行こ。それともその人の膝がいいの?」
「え?」
「‥。」
「はっ!すまない!わざとじゃないんだ!!」
冷ややかな視線で伊吹が話すと伊月は慌てて飛び起き祐に手を合わせて謝った。「いや、別に。」と祐が答えると、「本当にごめんね。」と平謝りをしてから車椅子に乗った。伊月が「じゃあね。」と祐に手を振るが、伊吹がギロリと祐を睨見つけながら車椅子を押して去って行った。嵐のような出来事に祐は唖然としている。そのお陰か祐の手の震えは止まっていた。
「祐!此処にいたの!?」
「‥。」
「先生のお話しすんだから帰ろう。」
「‥。」
祐を見つけた明日香は祐の元へ駆け寄ってくる。勝手に飛び出していなくなった祐を責めることもせず、こちらに笑みさえ見せてくる。祐に気を使っている態度が気に食わない。祐は黙って立ち上がると、駐車場の方へ歩いて行った。明日香も黙って祐の後を追う。駐車場に着き、祐は後部座席へ乗り込むと明日香は車を走らせた。バックミラーで祐を見ればぼんやりと窓の外を眺めている。明日香が「家に帰ったら話があるの。」とミラー越しに祐に言うと、祐は耳にイヤホンをはめて腕を組んで目を瞑った。
「お母さん大丈夫?」
「え?」
「病院は車で行くんでしょ?はい、鍵。」
「ありがとう渉。今日の参観日お父さんが行ってくれるからね。」
「うん。」
「お母さんが帰ってきてら何をしたのか教えてね。」
「分かった。」
「祐、遅れると行けないからそろそろ出よう。車に乗って。」
「‥。」
祐は返事もせず車に向かった。後部座席へ乗り込むとイヤホンをつけドアにもたれ掛かり窓の外をぼうっと眺めている。病院に着くと血液検査やエコー等幾つかの検査を受ける。検査が終わり待合室で待っていると診察室のドアが開き「春海祐さん。」と看護師が呼んだ。明日香と祐の2人で診察室の中に入った。祐が担当医の桐山の前の椅子に座り、明日香が祐の斜め後ろの椅子に座った。
「検査お疲れ様。疲れた?」
「まあ。」
「祐、ちゃんと返事しなさい!」
「はは。いいですよ、お母さん。最近調子はどうだったかな?怠かったり動くと疲れやすかったりしないか?」
「‥多少。」
「うーん。やっぱり投薬療法じゃあ限界があるかな。移植を前向きに検討した方が良さそうだね。」
「‥。」
「祐君はどう思う?」
「‥移植はしない。」
「祐っ!?」
「まぁまぁ、お母さん。どうしてそう思うの。」
「面倒臭い。」
「なるほど。でも、薬を沢山飲んだり生活の制限をされたり、月に1回は検診に来なくちゃならない今の生活のほうが面倒臭くないか?」
「‥。」
「それに、いつまで今の状態でいられるか保証は出来ないよ。いつ急変してもおかしくないし最悪の場合亡くなってしまう可能性もあるんだ。」
「‥。」
「移植を受けて状態が落ち着けば今よりはるかに自由に暮らせる。その方が楽だと思わないか?だからと言ってすぐに移植は出来ないんだ。ドナーを見つけなければならないからね。登録をして待ちながら今の投薬を継続していくのはどうだろう?」
「俺はしない。移植は絶対にしない。」
「祐!!」
祐は桐山に移植はしないと断言すると診察室を飛び出した。明日香も後を追いかけようとするが桐山が止め診察室に戻すと、まだ終わっていない話の続きを明日香に伝えた。
誰もいない売店前のロビーまで来ると、祐は椅子にドカリと座った。自分に死が迫っていると思うと恐怖で手が震える。落ち着かせようとポケットからイヤホンを取り出し耳にはめようとするが手が震えて上手くはめられず、片方のイヤホンが床に転がった。
「君の?」
「すいません。‥あっ!」
伊月が祐のイヤホンを拾い手渡してくれたが、祐の手の震えがまだおさまっていないせいで、またイヤホンを床に落としてしまった。
「大丈夫?はい。」
「‥すいません。」
今度は落とさないようにと、伊月が祐の手を包むようにしてイヤホンを掌に置いた。祐はイヤホンを落とさないようにぎゅっと両手で握りしめて手の震えがおさまるのを待った。すると視界に缶のココアが目に入った。驚いて見上げると知らない男がこちらに微笑んで立っていた。
「はい、温まるよ。」
「‥。」
「甘いの苦手?」
「‥いや、別に。」
「遠慮しないで、どうぞ。」
「‥すいません。」
ココアを受け取ると温かさが掌に伝わり少しだけ気持ちが和らいだ。
「誰かのお見舞い?‥学生さん?平日の昼に此処に居るってことは君の受診か。」
「‥。」
「俺はね、此処で入院してるんだよ。」
「いいんすか?ふらふら出歩いて。」
「うん。割りと自由が利く病棟だからね。」
「へえ。」
「それにもうすぐ面会者が来るからたまには出迎えようと思ってね。」
「あ、そう。」
「伊月?」
「伊吹!来てくれてありがとうな。」
「こんなとこで何してんだよ!」
「伊吹を出迎えようと思って。それに少し体を動かさないとな。」
「1人じゃ危ないだろ!部屋まで歩ける?」
「うん。大丈夫‥ふあーっ」
「欠伸してんじゃん!眠いんだろ?車椅子持ってくるからそこに座って待ってろ!」
「悪いな、頼むよ。」
「ったく‥。なぁ、あんた。俺が戻ってくるまでその人見ててくれない?」
「は?俺が?」
「急に寝落ちするかもしれないんだよ。椅子から落ちると危ないし。俺車椅子取りに行ったらすぐ戻ってくるから!」
「え!?」
「宜しく!」
祐が立ち上がり「おい!」伊吹にと呼び止めるが、伊吹は走り去ってしまった。隣では伊月が何度も欠伸をして船を漕いでいる。伊吹の言う通り1人にするのは危なっかしいと判断した祐は、椅子に座り伊月の様子を見守っている。
「横になる?」
「いや、横になったら寝てしまいそうだ。座っていたい。」
「寝ればいいじゃん。」
「やっと伊吹と過ごせる時間が来たんだ。寝てしまったらもったいないからね。」
「は?意味分かんねぇ。」
「起きている手助けをしてくれないか?そうだな、しりとりをしよう。」
「やらねぇよ!」
「俺から行くよ!うーん‥びょういん。はっ!いきなり『ん』がついてしまった!」
「寝ぼけてんだろ?寝れば?」
「じやあ君からだ。何でもいいぞ!」
「え?‥ココア。」
「ア‥イス。」
「すいか。」
「‥かかし。」
「獅子舞。」
「い‥伊吹‥ぐう‥。」
「え?おっさん?」
祐が伊月の方を見ると両腕を組んでイビキをかいて眠っていた。姿勢が定まらないのか時折こくりこくりと体が揺れていたかと思うと、伊月の体がぐらりと揺れて床に倒れそうになる。祐は咄嗟に伊月の腕を掴み自分の方に引き寄せると膝枕の体勢で受け止めた。祐は緊迫した瞬間から脱するとふぅと息を吐いた。
「何してんの?」
「は?」
「何で膝枕してんの?」
「いや、寝こけて倒れそうになったところを引っ張りあげて助けたんだけど。」
「ふーん。‥伊月、部屋戻るよ。」
「ぐぅー。」
「伊月。」
伊吹が祐の膝元へしゃがみこみ伊月を揺すりながら声をかけるが一向に起きる気配がない。すると伊吹は伊月を頬をぎゅっとつねった。
「いてっ!?‥伊吹?」
「こんなところで寝るな。部屋行こ。それともその人の膝がいいの?」
「え?」
「‥。」
「はっ!すまない!わざとじゃないんだ!!」
冷ややかな視線で伊吹が話すと伊月は慌てて飛び起き祐に手を合わせて謝った。「いや、別に。」と祐が答えると、「本当にごめんね。」と平謝りをしてから車椅子に乗った。伊月が「じゃあね。」と祐に手を振るが、伊吹がギロリと祐を睨見つけながら車椅子を押して去って行った。嵐のような出来事に祐は唖然としている。そのお陰か祐の手の震えは止まっていた。
「祐!此処にいたの!?」
「‥。」
「先生のお話しすんだから帰ろう。」
「‥。」
祐を見つけた明日香は祐の元へ駆け寄ってくる。勝手に飛び出していなくなった祐を責めることもせず、こちらに笑みさえ見せてくる。祐に気を使っている態度が気に食わない。祐は黙って立ち上がると、駐車場の方へ歩いて行った。明日香も黙って祐の後を追う。駐車場に着き、祐は後部座席へ乗り込むと明日香は車を走らせた。バックミラーで祐を見ればぼんやりと窓の外を眺めている。明日香が「家に帰ったら話があるの。」とミラー越しに祐に言うと、祐は耳にイヤホンをはめて腕を組んで目を瞑った。
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