寝起きで転生 ~鍋から始める魔王討伐~

べるんご

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鉱山開放、俺達貧乏

不穏の鉱山

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    優馬の記念すべき初勝利の翌日の早朝、村人達の面持ちは暗い。


「やっぱり、ダメだったか……」


    村の中央に並んでいるのは、数日前まで勇者を名乗っていた男と、それについていった衛兵、合計五人の遺体だ。
ひどく損壊し、腐敗したそれは、数日中に亡くなったものとは思えない有り様であった。


「このままじゃ、もう鉱石は掘れない。この村がなくなるのも時間の問題か……」


「私はイヤだよ、そんなの。何とかして、あの化け物をやっつけないと……」


「だが、これで何人目だ?勇者気取りも、衛兵も、もうすぐ百人に及ぶかもしれんぞ!」


    豊かな鉱床で成り立っていたはずのこの村は、数ヵ月前から一切の鉱石を産出できていなかった。
住み着いた強力なモンスターが原因だ。

    このモンスターの討伐は国をあげてのものではあるが、敵の強大さから、被害を恐れて大規模な軍を送ることもできずにいた。
自称勇者を頼らざるを得ないのも、兵を喪うことを王が良しとしないからである。

    優馬たちのその場しのぎの装備を集めたあの箱やカゴも、こうなる前は今ほど活用されていなかったものだ。
もう、村は限界に近かった。


「村を離れるくらいなら、いっそ俺達でヤツを……」


「無理だ!この村の資材だけで対抗なんて……」


    苦悩する村人達の前に、その少女は現れる。
そして、堂々と宣言する。


「二週間いただければ、倒して見せますよ。私達が、確実に」


    村人達は、躊躇する。
しかし溺れた某のように苦しむ村人は、流れ者というワラを掴む他に道がなかった。
どこか恐ろしい少女とさっぱり頼りにならない少年に、命運を賭ける他になかった。
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