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迷子の迷子のDK譚
冒涜的大樹
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優馬とエルの目指す先。
それを遮るかのように、その植物は生えていることを二人はまだ知らない。
「なんということだ……いつからこんなものが?」
派遣された兵士達は、その植物に恐れをなす。
天高く成長したそれは、巨大な花とも形容できる。
切り株になったとしたら、その上に馬が二頭ほど縦列に並ぶであろう太い幹は兵士達と同程度の高さであり、その上には毒々しいピンクとも、赤紫ともいえる花弁が5枚。
最低限度でも幹の倍はある花弁部分の直径に圧倒される彼らは、次の驚異に気がついた。
「触手が来るぞ!避けろッ!」
花弁中央からそそりたつ巨大な塔。
それは一般的な花でいうところの生殖器であろう。
そこから滴る液体は人間にとっては不快な悪臭だが、別種の生物にとってはまるで桃源郷のような香りなのかもしれない。
その根本から暴れ狂う4本の触手は、瞬く間に兵士達を蹂躙し、一分足らずでその数を半数にまで減らして見せた。
「化け物め……!燃えてしまえ!」
兵士達を率いていた騎士が火球を放ち、花の柱に直撃させる。
だが、垂れ流す液体には防火性があるようで、その一撃は無効化される。
「だ、ダメです、我々では倒せません!ここは撤退しましょう!」
「だが、こいつを倒さねばこの森の輸送路が使えぬままだぞ!迂回ルートを作るにしても、危険が大きすぎる!」
「しかし、こんな勝ち目のない相手と戦うより――」
騎士に意見を申し立てていた兵士の体が両断された。
続いて騎士の体が、土中より飛び出した根の槍に刺し貫かれる。
鋼鉄の鎧すらも紙のように貫く殺傷力、それをその身に感じたときに初めて、その騎士は自分の判断が誤りであったと気付き、そのまま命を落としていった。
その植物は、人類への敵意を持っているわけではない。
この反応は、近付いてきた一定以上のサイズの生物への、いわば自動迎撃システムのようなものだ。
そしてそのシステムは、死骸を養分としてより大きく、強く成長するためのものだ。
「なんだこいつ……?な、なぁ、人が死にまくってるのは……幻覚じゃないよな……?」
次の狙いは定められた。
紫水晶のような鉱石で作られた鎧を着た少年と、鼻を押さえて眉間にシワを寄せる少女に。
この凶悪極まりない有害植物は、二人へ向けて触手を振り下ろした。
それを遮るかのように、その植物は生えていることを二人はまだ知らない。
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最低限度でも幹の倍はある花弁部分の直径に圧倒される彼らは、次の驚異に気がついた。
「触手が来るぞ!避けろッ!」
花弁中央からそそりたつ巨大な塔。
それは一般的な花でいうところの生殖器であろう。
そこから滴る液体は人間にとっては不快な悪臭だが、別種の生物にとってはまるで桃源郷のような香りなのかもしれない。
その根本から暴れ狂う4本の触手は、瞬く間に兵士達を蹂躙し、一分足らずでその数を半数にまで減らして見せた。
「化け物め……!燃えてしまえ!」
兵士達を率いていた騎士が火球を放ち、花の柱に直撃させる。
だが、垂れ流す液体には防火性があるようで、その一撃は無効化される。
「だ、ダメです、我々では倒せません!ここは撤退しましょう!」
「だが、こいつを倒さねばこの森の輸送路が使えぬままだぞ!迂回ルートを作るにしても、危険が大きすぎる!」
「しかし、こんな勝ち目のない相手と戦うより――」
騎士に意見を申し立てていた兵士の体が両断された。
続いて騎士の体が、土中より飛び出した根の槍に刺し貫かれる。
鋼鉄の鎧すらも紙のように貫く殺傷力、それをその身に感じたときに初めて、その騎士は自分の判断が誤りであったと気付き、そのまま命を落としていった。
その植物は、人類への敵意を持っているわけではない。
この反応は、近付いてきた一定以上のサイズの生物への、いわば自動迎撃システムのようなものだ。
そしてそのシステムは、死骸を養分としてより大きく、強く成長するためのものだ。
「なんだこいつ……?な、なぁ、人が死にまくってるのは……幻覚じゃないよな……?」
次の狙いは定められた。
紫水晶のような鉱石で作られた鎧を着た少年と、鼻を押さえて眉間にシワを寄せる少女に。
この凶悪極まりない有害植物は、二人へ向けて触手を振り下ろした。
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