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第六章 聖なる夜に、願いを込めて
ふたりの冬、ぬくもりの中で
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冬休みが明け、憧子と和真はそれぞれ忙しい日々を送っていた。
朝から授業に部活の顧問、夜は資料作りや報告書。疲れがたまる日もある。
でも、二人のLINEのやりとりは、毎日欠かさず続いていた。
「今日も大好きだよ♡」
「いってらっしゃい♡」
「お疲れ様♡」
いつのまにか、メッセージに♡をつけるのが日課になっていた。
誰かに見られたら恥ずかしいけど、二人だけの大切な合図だった。
そんなある日の帰り道。
憧子はスマホの画面を見て、思わず笑みがこぼれた。
和真から届いたメッセージ。
――「今日、学校の部活で子どもたちが大会に勝ってさ、めっちゃ喜んでた。
俺もすごく嬉しくて、憧子に報告したくなったんだ。ありがとう、いつも支えてくれて」
疲れているはずの和真が、こんなにも嬉しそうにしているのを思い浮かべ、憧子の胸はじんわり温かくなる。
すぐに憧子は返信した。
――「お疲れさま。そういう瞬間があるから頑張れるよね。私も和真のこと、いつも応援してるよ♡」
そのとき、ふと廊下から元気な声が聞こえてきた。
教え子たちが冬休み明けの挨拶に来てくれていたのだ。
「憧子先生、いつもありがとう!」
差し出された小さな封筒の中には、色とりどりの絵や感謝の言葉がいっぱい詰まっていた。
一方の和真も、その夜、部活の子どもたちから届いたメッセージに目を通していた。
どの子の言葉も温かく、彼らの成長を見守る喜びで胸がいっぱいになる。
そして、ふと思った。
「この幸せを、憧子にも伝えたい」
二人は離れていても、支え合い、励まし合いながら毎日を乗り越えている。
忙しい日々の中でふと立ち止まり、互いと、そして周りの人たちとの絆に気づく。
それが何よりも大切なことだと、改めて感じていた。
冬の寒さが続く中、二人の心は確かに温かかった。
職員室に戻った憧子は、机に座ってふぅと息を吐いた。
ふとスマホを見ると、画面に未読のLINE通知が光っていた。
「……あっ、陽菜からだ!」
憧子は、自然と笑みを浮かべながら画面を開いた。
けれど次の瞬間――
「……えっ」
言葉を失い、スマホを見つめたまま、固まった。
そこには、思いもよらない一文が――。
⸻
第七章へつづく。
朝から授業に部活の顧問、夜は資料作りや報告書。疲れがたまる日もある。
でも、二人のLINEのやりとりは、毎日欠かさず続いていた。
「今日も大好きだよ♡」
「いってらっしゃい♡」
「お疲れ様♡」
いつのまにか、メッセージに♡をつけるのが日課になっていた。
誰かに見られたら恥ずかしいけど、二人だけの大切な合図だった。
そんなある日の帰り道。
憧子はスマホの画面を見て、思わず笑みがこぼれた。
和真から届いたメッセージ。
――「今日、学校の部活で子どもたちが大会に勝ってさ、めっちゃ喜んでた。
俺もすごく嬉しくて、憧子に報告したくなったんだ。ありがとう、いつも支えてくれて」
疲れているはずの和真が、こんなにも嬉しそうにしているのを思い浮かべ、憧子の胸はじんわり温かくなる。
すぐに憧子は返信した。
――「お疲れさま。そういう瞬間があるから頑張れるよね。私も和真のこと、いつも応援してるよ♡」
そのとき、ふと廊下から元気な声が聞こえてきた。
教え子たちが冬休み明けの挨拶に来てくれていたのだ。
「憧子先生、いつもありがとう!」
差し出された小さな封筒の中には、色とりどりの絵や感謝の言葉がいっぱい詰まっていた。
一方の和真も、その夜、部活の子どもたちから届いたメッセージに目を通していた。
どの子の言葉も温かく、彼らの成長を見守る喜びで胸がいっぱいになる。
そして、ふと思った。
「この幸せを、憧子にも伝えたい」
二人は離れていても、支え合い、励まし合いながら毎日を乗り越えている。
忙しい日々の中でふと立ち止まり、互いと、そして周りの人たちとの絆に気づく。
それが何よりも大切なことだと、改めて感じていた。
冬の寒さが続く中、二人の心は確かに温かかった。
職員室に戻った憧子は、机に座ってふぅと息を吐いた。
ふとスマホを見ると、画面に未読のLINE通知が光っていた。
「……あっ、陽菜からだ!」
憧子は、自然と笑みを浮かべながら画面を開いた。
けれど次の瞬間――
「……えっ」
言葉を失い、スマホを見つめたまま、固まった。
そこには、思いもよらない一文が――。
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第七章へつづく。
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