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14話.またまた事件
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怪我もある程度治り、痛みもだいぶ引いた、ある日の放課後、想定外の場面に立ち会った。
「お嬢さん、よかったら一緒にお茶しない?」
「いや、あのちょっと……」
「何その反応、可愛いー」
何と香取彩芽さんが大学生くらいの人にナンパされて困っているのだ。
彩芽さんは周りに助けてと目線で訴えているが、皆、通り過ぎていく。
これは助けに行くべきなのか?
でも僕が行って、彩芽さんに誰? と言われるのは怖い。
どうするべきかと悩んでいると、彩芽さんと目が合った。
これはもう行くしかない。
もし覚えられてなくても今回で覚えてもらえれば一歩前進だ。
「……あのー」
「あん? 誰、お前?」
「大したものじゃないんですが、彼女の知り合いです」
本当は話したこともないから、ストーカーに近いかもしれない。
「知り合いが何の用? 今いい感じなんだけど、邪魔すんなよクソガキ」
何だろう、集団リンチされたせいかメンチを切ってくる大学生一人ぐらいじゃあまり怖くない。
「彼女嫌がってませんか?」
「嫌がるわけないじゃねーか。俺と今から飯食べに行くんだよね?」
「ホントですか? それなら僕は何もないですが……」
僕は彩芽さんに話を振る。
彩芽さんは僕たちを見比べながら、おずおずといった様子で発言する。
「こ、困ってます……。助けてください」
「ほら、嫌がってるじゃないですか」
「さっきから調子乗んなよ! クソガキが!」
キレたナンパ男は拳を上げて殴りかかって来た。
僕は華麗に彼の攻撃を躱すなんてことはせずに、頬で受け止める。
そもそも攻撃を躱す技術なんて持ち合わせてない。
「殴りましたね? 今から警察呼びます。覚悟しといてください」
殴られた頬を押さえながら、僕は新しく買ったスマホを取り出し、ナンパ男を脅す。
「て、テメーみたいな野郎はすぐにポリに頼りやがる。チッ、覚えてろ!」
流石に警察ごとは嫌なのか、雑魚キャラが吐く様に捨て台詞を吐いて、ナンパ男は逃げていった。
よし、かなり痛いし、警察に頼るのはカッコよくなかったがうまくいった……。
僕は痛む頬をさすりながら、彩芽さんに話しかけた。
「怪我はないですか?」
「う、うん……。ありがとう、山田君」
「あれ? 僕の名前。知ってるんですか?」
「? 同じクラスメイトの名前は覚えてるものじゃないの?」
流石は澪さんの親友、いい子すぎる。
「ほっぺた痛くない?」
「これぐらい全然大丈夫です」
嘘です、本当は熱が籠もってかなり痛い。
「さ、さっきは助けてくれて、ありがとう。お礼といっちゃなんだけど、よかったらコーヒーでもどうかな? 勿論私の奢りで!」
マジですか。
「ほんと? コーヒー大好きなんだ」
これも嘘、本当はコーヒー牛乳も苦手で飲めない。
だが、このチャンスを逃したら、澪さんに何言われるかわからない。
僕たちは一緒に喫茶店に行くことになった。
「お嬢さん、よかったら一緒にお茶しない?」
「いや、あのちょっと……」
「何その反応、可愛いー」
何と香取彩芽さんが大学生くらいの人にナンパされて困っているのだ。
彩芽さんは周りに助けてと目線で訴えているが、皆、通り過ぎていく。
これは助けに行くべきなのか?
でも僕が行って、彩芽さんに誰? と言われるのは怖い。
どうするべきかと悩んでいると、彩芽さんと目が合った。
これはもう行くしかない。
もし覚えられてなくても今回で覚えてもらえれば一歩前進だ。
「……あのー」
「あん? 誰、お前?」
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本当は話したこともないから、ストーカーに近いかもしれない。
「知り合いが何の用? 今いい感じなんだけど、邪魔すんなよクソガキ」
何だろう、集団リンチされたせいかメンチを切ってくる大学生一人ぐらいじゃあまり怖くない。
「彼女嫌がってませんか?」
「嫌がるわけないじゃねーか。俺と今から飯食べに行くんだよね?」
「ホントですか? それなら僕は何もないですが……」
僕は彩芽さんに話を振る。
彩芽さんは僕たちを見比べながら、おずおずといった様子で発言する。
「こ、困ってます……。助けてください」
「ほら、嫌がってるじゃないですか」
「さっきから調子乗んなよ! クソガキが!」
キレたナンパ男は拳を上げて殴りかかって来た。
僕は華麗に彼の攻撃を躱すなんてことはせずに、頬で受け止める。
そもそも攻撃を躱す技術なんて持ち合わせてない。
「殴りましたね? 今から警察呼びます。覚悟しといてください」
殴られた頬を押さえながら、僕は新しく買ったスマホを取り出し、ナンパ男を脅す。
「て、テメーみたいな野郎はすぐにポリに頼りやがる。チッ、覚えてろ!」
流石に警察ごとは嫌なのか、雑魚キャラが吐く様に捨て台詞を吐いて、ナンパ男は逃げていった。
よし、かなり痛いし、警察に頼るのはカッコよくなかったがうまくいった……。
僕は痛む頬をさすりながら、彩芽さんに話しかけた。
「怪我はないですか?」
「う、うん……。ありがとう、山田君」
「あれ? 僕の名前。知ってるんですか?」
「? 同じクラスメイトの名前は覚えてるものじゃないの?」
流石は澪さんの親友、いい子すぎる。
「ほっぺた痛くない?」
「これぐらい全然大丈夫です」
嘘です、本当は熱が籠もってかなり痛い。
「さ、さっきは助けてくれて、ありがとう。お礼といっちゃなんだけど、よかったらコーヒーでもどうかな? 勿論私の奢りで!」
マジですか。
「ほんと? コーヒー大好きなんだ」
これも嘘、本当はコーヒー牛乳も苦手で飲めない。
だが、このチャンスを逃したら、澪さんに何言われるかわからない。
僕たちは一緒に喫茶店に行くことになった。
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