君は僕の記憶の中

shiro

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第一話

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僕は佐伯 涼(さえき りょう)高校2年生の夏とても不自然な事が起きた。その話を今からしよう…

僕には、ずっと昔からの幼馴染がいる、名前は灯乃 六花(とうの りっか)家が隣で、親同士も仲が良く、幼稚園の時からずっと遊んでいた。そして、僕は、六花の事が好きになってしまっていた。中学の時にはその気持ちに気づいていたが、中々思いを伝えられないまま、高校2年生の夏休み前の終業式まで、ずるずる引きずっていた。たが、俺は覚悟を決める、来年の夏休みは受験勉強もある為、もし思いを伝え、その恋が叶ったとしても、恋人として過ごせるのは、今年が最後というわけだ。なので、勝負に出るのは、今日の終業式という訳である。僕は、朝、気持ちが昂ったまま玄関の扉を開けると…
「おはよっ、涼」
「お、おはよう、六花」
まさか、玄関を出ると居るとは思わず、不意の出来事にドキッとしてしまった。まぁ家が隣だから会う確率は高いのだけれど、
「一緒に行こうよ!」
「お、おう」
僕たちは一緒に学校に行く事に…
2人とも、家から近い高校を選んだ為高校でも、同じ所に通っている。
「ねぇ涼、もう1学期も終わりだよ」
「そうだな」
「早いよねぇ」
よし!ここだ、この2人きりの時に思いを伝えよう。
「なぁ、六花」
「ん、なに?」
「中学の時には、もう好きになってました。
      僕と付き合ってくれませんか?」
「そうだったんだ、気持ちは受け取ったよ、けど返事は、今日の夕方、涼の部屋で返す事にするよ。」
「私も、考えたいしさ。」
「そっか、わかった」
そこから僕たちは会話が無く、通学路を歩く。会話はないけれど、その空間は心地良かった、普通告白した後なら、どの結果であろうと、気まずくなると思っていたのだが…
20分ほど歩いた所で、学校に着いた。
「じゃあ、また夕方に、」
「あぁ」
クラスは違うので、いつも学校の玄関で別れ、自分の教室に行く。この登校中、六花はどのような事を考えていたのだろう、僕のことを考えてくれていたのかな。
少なくとも、僕は六花の事で頭がいっぱいだった。
そして、時は過ぎ放課後…
僕は、六花がいつ部屋にくるのか、分からないので、寄り道はせずに真っ直ぐ家に帰った。
そわそわしながらスマホをいじっていると、
ピンポーン
家の呼び鈴が鳴り響いた
「はーい」
下に降りて、玄関を開ける
「返事しに来たよ」
「お、おう、上がって」
「お邪魔します」
心臓バックバグのまま、六花を部屋まで、連れて行く
「涼の部屋は相変わらず綺麗だね」
「まぁ、毎日掃除はしてるからな」
「ねぇ、涼、良いよ付き合っても」
「ほんとに!じゃあ、8月1日にデートしよう。」
やってしまった、嬉しさのあまり、調子のって誘ってしまった
「なに?私の誕生日、盛大に祝ってくれるの?」
「まぁ、それはお楽しみということで」
良かった!断られなくて、断られた時の事考えると、恥ずかしくて、死にそう…
「わかった、楽しみにしてる。」
「朝10時、駅前でいい?」
「うん、良いよ。」
「そうだ!今日は晩ご飯食べてく?」
「涼のご飯は、美味しいけど、今日は良いかな」
「そっか、わかった。」
「じゃあ私、今日はやる事あるから帰るね」
「またね」
「うん、また1日にね」
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