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【異世界】森永からダース? 異世界に転生したら、なんか愛されてるんですけど
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「フィナンシェさま、起きてください。朝ですよ。お仕事に遅れますよ」
うーん、フィナンシェ?
誰? 誰の声? なんの話。眠いんだけど。
目を開けると、柊人がいた。こっちを覗き込んでいる。
柊人、、、なんだけど、ちょっと雰囲気が違う。
大人っぽくなってるってゆーか・・・
「柊人? おはよう? なんでうちに?」
「シュウト? 誰ですか、それ? あ、また、夢の話ですか」
柊人が笑う。
夢の話? なに言ってんの?
「私がシュウトで、フィナンシェさまがタクトでしたっけ?」
え? どーゆーこと?
眠い目をこすって開けると、そこにはテレビか映画のセットのような光景が広がっていた。
眠っていたベッドにも天蓋がついている。
なに、これ? 中世ヨーロッパみたいな。部屋の調度もそんな感じだし。
「柊人、なんて恰好してんの?」
「だから、シュウトじゃなくて、ファルマですよ。あなたの付き人のファルマ・チェルシーです。小さいころから一緒に育って、なんで間違っちゃうかな」
そうやって笑う柊人は確かに柊人だった。
付き人?
たしかに、なんか執事っぽい格好をしてるけど・・・よく似合ってる。何を着てもかっこいい。
ちょっと大人っぽくなって、体も厚く大きくなっているけど、笑顔はかわらず優しい。
いつも制服姿を見ているので、違う格好をしていると、ちょっと新鮮で、ちょっと萌えてしまう。
コスプレみたいで、た、たまらん・・・僕の貧相な想像をとっくに超えている。と、尊い・・・
「朝食をとってきますので、その間に着替えておいてくださいよ」
「あい」
拓斗は寝ぼけた声で応える。
「ほんとに。毎朝毎朝、しっかりしてください」
柊人はそう言って、拓斗の大好きな笑顔を浮かべて、部屋を出ていった。
拓斗はのろのろとベッドから出て立ち上がる。
「なんじゃ、このおべべは・・・」
昨日の夜はスウェットで寝たのに、豪華なパジャマのようなものを着ていた。
「ひらひらやん。ってゆーか、フリルびらびらやん・・・手仕事? 技術がえぐい・・・」
生地を触ってみる。
「サラサラして、気持ちい~。シルク?」
匂いもかいでみる。バラのような匂いがする。
「いい匂い~」
パジャマの下の体にも違和感を感じた。
胸や腕を触ってみる。うっすらと筋肉がついている。昨夜はなかったのに。
視線を下に移すと、朝立ちしていた。
「なんか、いつもより大きいような・・・」
下着をめくってみる。
「うわっ!」
拓斗は小さく叫ぶ。
大人になっちょる・・・
もう一度、下着をめくって、覗き込む。
「やっぱり、大人になってる」
大きさも形も・・・望んでいたことが一夜で?
その時、ドアが開き、柊人が朝食を持って入ってきた。
「きゃっ」
拓斗は股間をおさえて、ベッドに倒れ込んだ。
柊人に見られたかもしれない。恥ずかしくて死にたい。
「まだ、寝ぼけてるんですか」
柊人が笑って、テーブルに朝食ののった銀の盆を静かに置いた。その動きは慣れていて、優雅だった。
慣れてる? 執事の仕事に。
柊人が笑いながら、近づいてくる。
そして、ベッドに腰を下ろし、
「まだ寝ぼけてるんですか?」
と言いながら、拓斗に並ぶように横になる。後ろに柊人の気配を感じて、拓斗はドキドキしていた。
いい匂いがする~。
「夢から戻ってきてください。あなたは、ダース伯爵家のフィナンシェさま。さあ、今日もお役所のお仕事が待ってますよ」
「仕事? 学校は?」
「また、そんな子供のようなことを」
「柊人・・・ファルマは、何歳、なの?」
拓斗はさっき言われたことをなぞりながら、ゆっくりしゃべる。
「24歳です。あなたと同学年ですが、あなたより先に年をとってますよ」
年の差は現実と同じだ。
でも、24歳? じゃあ、僕は23歳?
「じゃあ、僕は23歳なの?」
疑問をそのまま口にする。
「当り前じゃないですか」
ファルマがふふふと笑う。
「ファルマとはいつから一緒なの?」
「ずーっとですよ。物心がついたころから、一緒でございました。そのころからずっと私は・・・」
ファルマが後ろからフィナンシェを優しくだきしめる。
「え、ちょ、ちょっと待って」
フィナンシェは戸惑いながら、身を揺らした。
ファルマはしっかりとフィナンシェを抱きしめたまま、フィナンシェの股間をさぐる。
「あっ、ちょっと、いまは、だめ」
「毎朝のことじゃないですか。いまさら何を恥ずかしがってるんですか」
やっぱり見られてたんだ。
フィナンシェは真っ赤になる。
「私たちの間に、隠し事なんて何もないのに」
え? どーゆーこと? どーゆー関係なの?
「これを鎮めたら、朝のお仕度をしてくれますか?」
「え?」
え? 慣れてません? 付き人ってそーゆーことなの? どーゆー設定? 世界観、どうなってんの?
「もう、毎朝毎朝、仕方のないひとですね」
「え? え?」
どーゆーこと? どーゆーこと? やっぱりBLな世界なの? そーゆーことなの? いいの? 流れでやっちゃっていいの!?
「つられて私もこうなってます」
ファルマに導かれ、フィナンシェはファルマの股間を触る。
それは熱く固くなっていた。
お、大きい・・・
「ファルマ、これって・・・」
フィナンシェは驚いて、ファルマの腕の中で体を反転させ、ファルマの整った顔を見つめる。
「朝だからゆっくりはできませんよ」
ファルマはゆっくりと笑い、フィナンシェに口づけした。
「ふぁ、ファルマ・・・」
フィナンシェは、ほんとはずっとこうして欲しかったんだと思いながら、ファルマに身を任せた。
*************************
ファルマに力強く抱かれた後、フィナンシェは急いで仕度をし、仕事に赴いた。
「仕事って言われても・・・」
何をすればいいんだか。
この世界のこともさっぱりわからないのに。
どうも自分は中世ヨーロッパのような世界に迷い込んだようだ。
建物はお城みたいだったり神殿みたいだったりするし、みんなモーツァルトみたいな服を着ている。
柊人じゃなくて、ファルマは執事みたいだったけど。
「しかし・・・」
森永な僕が生まれ変わってダース?
ファルマとかフィナンシェとか、、、いくらサントがそろいもそろってスイーツ好きだったからって、世界観できすぎやろ。
「お笑いか? やっぱ夢か? そうか? そうなのか?」
だからファルマがあんなに濃厚に僕を抱いて・・・
「あまりに出木杉君だよなあ」
願望を100パーセント果汁ジュースみたいにぎゅっと濃縮したみたいだもんなあ。
ファルマに今朝抱かれた体をまさぐりながら(まだまだ自分の成長した体に違和感ありまくりだが)、フィナンシェは一人苦笑する。
「ダースさま、今日、ご確認いただく書類です」
「え?」
顔を上げると、デスクの前に”部下らしきもの”が立っている。
「あ、はい、はい。すみません。ありがとうございます」
「はあ」
”部下らしきもの”が首をひねって離れていく。
すみませんね、それらしく振舞えなくて。
この世界にまだまだ違和感たっぷりなんですよ。
「書類とか言われても・・・」
置かれていった書類の束に目を通す。
こんな英語みたいな、英語じゃないような文字なんて・・・
「ん? 護岸工事についての許可・・・」
読める。バリバリ読める。全部理解できる。
何を確認してOK出すかNGを出すかもわかる。
「じゅ、順応してる・・・」
とりあえず、できるんだからと仕事をして、フィナンシェは逃げるように帰宅した。
*************************
帰宅すると、ファルマが着替えを手伝ってくれた。
フィナンシェは照れながら、いそいで服を着替えた。
ファルマに体を見られるのが恥ずかしかった。
「正装よりはゆるいけど・・・」
それでもわりとかっちりしている。
仕方ないか、時代が、世界が違うんだから。
「はやくパジャマになりたい」
「じゃあ、食事の前にお風呂にはいりますか?」
「あ、うん。そうしよっかな」
「かしこまりました。準備いたしますね」
「ファルマ」
「はい」
「その、け、敬語が、なんとかならないかな」
「敬語?」
「丁寧語っていうか」
「ずっとこうですよ。どうしたんですか。いまさら」
「あ、そっか。う、うん。なんでもない」
「一日働いてつかれたんですね」
「そうかも」
「お風呂、少し熱くしておきますね。疲れがとれるように」
「ありがと」
ファルマが優雅に部屋を出ていく。
この世界観がほんとに似合っている。
「時代劇バージョンとかも見てみたいな」
フィナンシェはひとりにやける。
こうなったら、開き直って執事ごっこと思って、めいっぱい楽しんでやる!
「ふふふふふ」
フィナンシェはひとり不気味に笑った。
*************************
「お風呂の用意ができましたよ」
え?
目を開けると、ファルマの笑顔があった。
「え? あ、眠っちゃってた」
ベッドで起き上がりながら、フィナンシェは目をこすった。
「フィナンシェさまはほんとによく眠りますね」
「そうなんだ」
どこの世界でも寝坊助らしい。
フィナンシェはベッドの端に腰を下ろしたまま、足をぶらぶらさせながら、ファルマを手招きする。
「なんですか?」
「隣に座って」
「はい、はい、なんでしょう」
「ファルマ・・・」
「はい」
「ファルマと、その、そーゆーことはいつから?」
「そーゆーこと?」
「そ、その、朝、その、したようなこと?」
「ああ、どうしたんですか。いきなり。子供のころからしてるじゃないですか?」
「子供のころ?」
「十代の頃からです」
「じゅ、十代・・・十六とか、七とか」
「そうですね。そのころにはたぶんもう」
「そ、そうなんだ・・・」
「どうしたんですか?」
「や、その、あの・・・この世界では当たり前のことなの?」
「この世界?」
「あ、いや、当り前のことなのかなあって」
「そうですね。当たり前のことじゃないんですか」
「お、男同士だし」
「どうしたんですか? 男とか女とか、そんな何百年も前のこと。今は自由恋愛の世界ですよ」
「自由恋愛。そうなんだ・・・」
「結婚となると、そうはいきませんが・・・」
ファルマは瞬間、寂し気な表情を浮かべ、すぐに打ち消すように笑った。
「また寝ぼけてるんですか」
「あ、うん」
チュッ!
ん? ちゅっ?
フィナンシェは右の頬を触る。
「いま、キスした?」
「ええ。フィナンシェさまがあまりにもかわいくて。さあ、お風呂に行きましょう。一日の疲れをとりますよ」
立ち上がりかけるファルマをフィナンシェが止める。
「ちょっと待って」
「なんですか?」
ファルマがフィナンシェの隣に座りなおす。
並んで座ったファルマにフィナンシェは問いかけた。
「僕たちのことだけど」
「はい?」
「その・・・小さいころからずっと一緒で、その・・・そーゆー関係で・・・」
「はい。そして、私はフィナンシェさまの第一の付き人です。フィナンシェさまについて、知らないことはございません。互いの初めてもささげたじゃないですか?」
「初めてって・・・」
そうなんだ。お互いの初めての相手なんだ。。。
朝のことを思い出し、フィナンシェの頬は紅潮する。
それに気づいたファルマがにやりと笑った。
柊人はいつからこんなふうに笑うようになったのだろう。
すごい・・・すごい大人の色気だ。
フィナンシェが黙り込むとファルマが続けた。
「体も、心も隅々まで」
「やだ、止めてよ、、、恥ずかしいから」
「恥ずかしがることないじゃないですか。フィナンシェさまも私の隅々までごらんになってます。私にも隠し事はございません」
「そう・・・なんだ」
隅々まで。
朝に見たファルマの堂々とした肢体を思い出し、フィナンシェは再び頬を赤らめた。
もっと隅々まで見てみたい、ファルマを知りたい、どこまでも。
でも、知られるのは恥ずかしいと思う。
「どうしました? まだ夢の続きですか?」
「あ、うん。ちょっと。だから、二人の関係を復習してる」
「復習ですか」
ファルマが笑う。
それはいつもの知っている柊人のさわやかな笑顔だった。
フィナンシェは少しほっとして、世界が変わっても、名前が変わっても、年をとってもファルマが好きだと思う。
ファルマに抱かれて、ますます気持ちが強くなっている。
もっとファルマを知りたいと思った。
その時間はあるのだろうか。
この夢はいつ覚めるかわからない。明日か、明後日か、十年後か。フィナンシェとしてファルマとしっかりと向き合いたいと思うが、それはできるのだろうか。
夢がかなった夢をずっと見ていたい。
一生夢見心地でいたい。しかし、それはいつまで許されるのだろう・・・
「またぼーっとしてますね」
「あ、ごめん」
「さ、行きましょう。お仕事で一日たっぷり汗をかいたことでしょうし、眠ってしまう前にお風呂に入りましょうね」
フィナンシェはファルマに連れられて、のろのろと浴室へと歩いていった。
*************************
テルマエ・ロマエみたいだ・・・
石造りの浴室で、湯気につつまれてフィナンシェは立ち尽くす。
水の流れる音が心地よい。
「こんな広い・・・銭湯じゃん」
「どうしました?」
「え、あ、いや。なんでもない」
「お手伝いしましょうか」
ファルマがフィナンシェの服に手をかける。
「あ、大丈夫。ひとりでできるから」
「そんなこといわないでください。これは私の仕事ですから」
言われてフィナンシェはファルマの好きなようにさせる。
なるほど、ファルマはフィナンシェの体を知り尽くしているようで、よどみなく、体の節に洋服をひっかけることなく、するりするりと玉ねぎの皮をはぐように、フィナンシェの体を剥いていった。
ファルマがフィナンシェの下着に手をかける。
「ちょっと待って!」
「どうしました?」
「僕、一人ではいるの?」
「はい。いつもそうですが」
「一人で裸になるの? ファルマの前で? ファルマは洋服きてるのに?」
「はい。それがなにか?」
「銭湯なら、みんな裸になって・・・」
「はて? 銭湯とは?」
えっと、こっちではなんて言うんだっけ?
変換を諦めて、フィナンシェは話を続ける。
「恥ずかしいよ」
「何をおっしゃいます。今更」
ファルマがあきれたように笑う。
「一緒に・・・」
「はい?」
「一緒に入りたい・・・」
「え?」
「ファルマも裸になって・・・」
「私の裸が見たいんですか?」
「え?」
「飽きるほど見てきたでしょう?」
「いや、そんなことは・・・でも、こっちだけ裸は嫌だ」
ふうとファルマがため息をついてみせる。
「今日のフィナンシェさまはまた一段とわがままですね。いいですよ」
ファルマがするすると服を脱いでいき、あっさりと最後の一枚に手をかける。
そして、手を止めて、フィナンシェを見た。
「一緒に下ろしましょうか?」
「う、うん」
「いち、に、さん」
二人は同時に下着を下ろす。
下着の下のモノは、二本とも固く天井を向いていた。
「一緒ですね」
「そ、そんなに見ないでよ。恥ずかしいから」
「フィナンシェさまも見てるじゃないですか」
「だ、だって・・・ファルマのがす、すごいから」
「フィナンシェさまのものも魅力的ですよ」
「だから、そんなに見ないでって」
フィナンシェはたまらず股間を隠す。
「隠さないで。しっかりと見せてください」
ファルマはフィナンシェの手を取りながら、笑う。
そして、フィナンシェを引き寄せ、ぎゅっと抱きしめた。
「だめだよ。汗、ながしてないし」
「私もです」
「ファルマは・・・ファルマからはいつもいい匂いがする。大好きな匂いだ」
「フィナンシェさまからもいい匂いがしますよ。私の大好きな匂いです。ずっと」
「じゃあ、このままで」
「ええ、このままで。お互いの匂いを感じながら、いたしましょう」
二人の息が乱れはじめる。
フィナンシェは必死でファルマの体をまさぐる。
これが、これが憧れ続けた柊人の体、匂い、ぬくもり・・・
ファルマは慣れた様子でフィナンシェに抱かれている。
そうしながらも、的確に無駄なく、フィナンシェの気持ちいいところを責めてくる。
ほんとに僕の体のこと、なんでも知ってるんだ。
フィナンシェの体はすぐに隅々まで熱くなっていく。
「明日はサントノーレさまにお会いするから、少しは残しておきませんと」
「え?」
「絞り切らないってお話です」
「し、絞り切るって・・・出し切るってこと?」
「繰り返すなんて、フィナンシェさまはほんとにいやらしいですね」
いたずらっぽく言われて、フィナンシェは赤くなる。
「サン、サントノーレって誰?」
「フィアンセの名前を忘れたのですか?」
え? フィアンセ?
「サントノーレ・グリコさま。グリコ伯爵家のご令息です。ダース家と同じ伯爵家の、私と同じ24歳の。私と同じ・・・」
フィナンシェに見えないように、くやしそうにファルマが顔を歪める。
「え? だれ? どーゆーこと?」
「もう、少しは静かにしてください。今日のフィナンシェさまはしゃべりすぎです」
高校生の頃よりずっと筋肉質で厚い体になったファルマに抱きしめられ、フィナンシェはうっとりする。
熱い。ファルマの熱が伝わってくる。
「ファルマって、こんなに熱かったんだね」
「え?」
「なんでもない・・・」
柊人の体も、きっと・・・
そして、フィナンシェは、もう何も考えることができなくなり、ファルマに身を預け、自身の体をゆっくりと開いていった。
うーん、フィナンシェ?
誰? 誰の声? なんの話。眠いんだけど。
目を開けると、柊人がいた。こっちを覗き込んでいる。
柊人、、、なんだけど、ちょっと雰囲気が違う。
大人っぽくなってるってゆーか・・・
「柊人? おはよう? なんでうちに?」
「シュウト? 誰ですか、それ? あ、また、夢の話ですか」
柊人が笑う。
夢の話? なに言ってんの?
「私がシュウトで、フィナンシェさまがタクトでしたっけ?」
え? どーゆーこと?
眠い目をこすって開けると、そこにはテレビか映画のセットのような光景が広がっていた。
眠っていたベッドにも天蓋がついている。
なに、これ? 中世ヨーロッパみたいな。部屋の調度もそんな感じだし。
「柊人、なんて恰好してんの?」
「だから、シュウトじゃなくて、ファルマですよ。あなたの付き人のファルマ・チェルシーです。小さいころから一緒に育って、なんで間違っちゃうかな」
そうやって笑う柊人は確かに柊人だった。
付き人?
たしかに、なんか執事っぽい格好をしてるけど・・・よく似合ってる。何を着てもかっこいい。
ちょっと大人っぽくなって、体も厚く大きくなっているけど、笑顔はかわらず優しい。
いつも制服姿を見ているので、違う格好をしていると、ちょっと新鮮で、ちょっと萌えてしまう。
コスプレみたいで、た、たまらん・・・僕の貧相な想像をとっくに超えている。と、尊い・・・
「朝食をとってきますので、その間に着替えておいてくださいよ」
「あい」
拓斗は寝ぼけた声で応える。
「ほんとに。毎朝毎朝、しっかりしてください」
柊人はそう言って、拓斗の大好きな笑顔を浮かべて、部屋を出ていった。
拓斗はのろのろとベッドから出て立ち上がる。
「なんじゃ、このおべべは・・・」
昨日の夜はスウェットで寝たのに、豪華なパジャマのようなものを着ていた。
「ひらひらやん。ってゆーか、フリルびらびらやん・・・手仕事? 技術がえぐい・・・」
生地を触ってみる。
「サラサラして、気持ちい~。シルク?」
匂いもかいでみる。バラのような匂いがする。
「いい匂い~」
パジャマの下の体にも違和感を感じた。
胸や腕を触ってみる。うっすらと筋肉がついている。昨夜はなかったのに。
視線を下に移すと、朝立ちしていた。
「なんか、いつもより大きいような・・・」
下着をめくってみる。
「うわっ!」
拓斗は小さく叫ぶ。
大人になっちょる・・・
もう一度、下着をめくって、覗き込む。
「やっぱり、大人になってる」
大きさも形も・・・望んでいたことが一夜で?
その時、ドアが開き、柊人が朝食を持って入ってきた。
「きゃっ」
拓斗は股間をおさえて、ベッドに倒れ込んだ。
柊人に見られたかもしれない。恥ずかしくて死にたい。
「まだ、寝ぼけてるんですか」
柊人が笑って、テーブルに朝食ののった銀の盆を静かに置いた。その動きは慣れていて、優雅だった。
慣れてる? 執事の仕事に。
柊人が笑いながら、近づいてくる。
そして、ベッドに腰を下ろし、
「まだ寝ぼけてるんですか?」
と言いながら、拓斗に並ぶように横になる。後ろに柊人の気配を感じて、拓斗はドキドキしていた。
いい匂いがする~。
「夢から戻ってきてください。あなたは、ダース伯爵家のフィナンシェさま。さあ、今日もお役所のお仕事が待ってますよ」
「仕事? 学校は?」
「また、そんな子供のようなことを」
「柊人・・・ファルマは、何歳、なの?」
拓斗はさっき言われたことをなぞりながら、ゆっくりしゃべる。
「24歳です。あなたと同学年ですが、あなたより先に年をとってますよ」
年の差は現実と同じだ。
でも、24歳? じゃあ、僕は23歳?
「じゃあ、僕は23歳なの?」
疑問をそのまま口にする。
「当り前じゃないですか」
ファルマがふふふと笑う。
「ファルマとはいつから一緒なの?」
「ずーっとですよ。物心がついたころから、一緒でございました。そのころからずっと私は・・・」
ファルマが後ろからフィナンシェを優しくだきしめる。
「え、ちょ、ちょっと待って」
フィナンシェは戸惑いながら、身を揺らした。
ファルマはしっかりとフィナンシェを抱きしめたまま、フィナンシェの股間をさぐる。
「あっ、ちょっと、いまは、だめ」
「毎朝のことじゃないですか。いまさら何を恥ずかしがってるんですか」
やっぱり見られてたんだ。
フィナンシェは真っ赤になる。
「私たちの間に、隠し事なんて何もないのに」
え? どーゆーこと? どーゆー関係なの?
「これを鎮めたら、朝のお仕度をしてくれますか?」
「え?」
え? 慣れてません? 付き人ってそーゆーことなの? どーゆー設定? 世界観、どうなってんの?
「もう、毎朝毎朝、仕方のないひとですね」
「え? え?」
どーゆーこと? どーゆーこと? やっぱりBLな世界なの? そーゆーことなの? いいの? 流れでやっちゃっていいの!?
「つられて私もこうなってます」
ファルマに導かれ、フィナンシェはファルマの股間を触る。
それは熱く固くなっていた。
お、大きい・・・
「ファルマ、これって・・・」
フィナンシェは驚いて、ファルマの腕の中で体を反転させ、ファルマの整った顔を見つめる。
「朝だからゆっくりはできませんよ」
ファルマはゆっくりと笑い、フィナンシェに口づけした。
「ふぁ、ファルマ・・・」
フィナンシェは、ほんとはずっとこうして欲しかったんだと思いながら、ファルマに身を任せた。
*************************
ファルマに力強く抱かれた後、フィナンシェは急いで仕度をし、仕事に赴いた。
「仕事って言われても・・・」
何をすればいいんだか。
この世界のこともさっぱりわからないのに。
どうも自分は中世ヨーロッパのような世界に迷い込んだようだ。
建物はお城みたいだったり神殿みたいだったりするし、みんなモーツァルトみたいな服を着ている。
柊人じゃなくて、ファルマは執事みたいだったけど。
「しかし・・・」
森永な僕が生まれ変わってダース?
ファルマとかフィナンシェとか、、、いくらサントがそろいもそろってスイーツ好きだったからって、世界観できすぎやろ。
「お笑いか? やっぱ夢か? そうか? そうなのか?」
だからファルマがあんなに濃厚に僕を抱いて・・・
「あまりに出木杉君だよなあ」
願望を100パーセント果汁ジュースみたいにぎゅっと濃縮したみたいだもんなあ。
ファルマに今朝抱かれた体をまさぐりながら(まだまだ自分の成長した体に違和感ありまくりだが)、フィナンシェは一人苦笑する。
「ダースさま、今日、ご確認いただく書類です」
「え?」
顔を上げると、デスクの前に”部下らしきもの”が立っている。
「あ、はい、はい。すみません。ありがとうございます」
「はあ」
”部下らしきもの”が首をひねって離れていく。
すみませんね、それらしく振舞えなくて。
この世界にまだまだ違和感たっぷりなんですよ。
「書類とか言われても・・・」
置かれていった書類の束に目を通す。
こんな英語みたいな、英語じゃないような文字なんて・・・
「ん? 護岸工事についての許可・・・」
読める。バリバリ読める。全部理解できる。
何を確認してOK出すかNGを出すかもわかる。
「じゅ、順応してる・・・」
とりあえず、できるんだからと仕事をして、フィナンシェは逃げるように帰宅した。
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帰宅すると、ファルマが着替えを手伝ってくれた。
フィナンシェは照れながら、いそいで服を着替えた。
ファルマに体を見られるのが恥ずかしかった。
「正装よりはゆるいけど・・・」
それでもわりとかっちりしている。
仕方ないか、時代が、世界が違うんだから。
「はやくパジャマになりたい」
「じゃあ、食事の前にお風呂にはいりますか?」
「あ、うん。そうしよっかな」
「かしこまりました。準備いたしますね」
「ファルマ」
「はい」
「その、け、敬語が、なんとかならないかな」
「敬語?」
「丁寧語っていうか」
「ずっとこうですよ。どうしたんですか。いまさら」
「あ、そっか。う、うん。なんでもない」
「一日働いてつかれたんですね」
「そうかも」
「お風呂、少し熱くしておきますね。疲れがとれるように」
「ありがと」
ファルマが優雅に部屋を出ていく。
この世界観がほんとに似合っている。
「時代劇バージョンとかも見てみたいな」
フィナンシェはひとりにやける。
こうなったら、開き直って執事ごっこと思って、めいっぱい楽しんでやる!
「ふふふふふ」
フィナンシェはひとり不気味に笑った。
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「お風呂の用意ができましたよ」
え?
目を開けると、ファルマの笑顔があった。
「え? あ、眠っちゃってた」
ベッドで起き上がりながら、フィナンシェは目をこすった。
「フィナンシェさまはほんとによく眠りますね」
「そうなんだ」
どこの世界でも寝坊助らしい。
フィナンシェはベッドの端に腰を下ろしたまま、足をぶらぶらさせながら、ファルマを手招きする。
「なんですか?」
「隣に座って」
「はい、はい、なんでしょう」
「ファルマ・・・」
「はい」
「ファルマと、その、そーゆーことはいつから?」
「そーゆーこと?」
「そ、その、朝、その、したようなこと?」
「ああ、どうしたんですか。いきなり。子供のころからしてるじゃないですか?」
「子供のころ?」
「十代の頃からです」
「じゅ、十代・・・十六とか、七とか」
「そうですね。そのころにはたぶんもう」
「そ、そうなんだ・・・」
「どうしたんですか?」
「や、その、あの・・・この世界では当たり前のことなの?」
「この世界?」
「あ、いや、当り前のことなのかなあって」
「そうですね。当たり前のことじゃないんですか」
「お、男同士だし」
「どうしたんですか? 男とか女とか、そんな何百年も前のこと。今は自由恋愛の世界ですよ」
「自由恋愛。そうなんだ・・・」
「結婚となると、そうはいきませんが・・・」
ファルマは瞬間、寂し気な表情を浮かべ、すぐに打ち消すように笑った。
「また寝ぼけてるんですか」
「あ、うん」
チュッ!
ん? ちゅっ?
フィナンシェは右の頬を触る。
「いま、キスした?」
「ええ。フィナンシェさまがあまりにもかわいくて。さあ、お風呂に行きましょう。一日の疲れをとりますよ」
立ち上がりかけるファルマをフィナンシェが止める。
「ちょっと待って」
「なんですか?」
ファルマがフィナンシェの隣に座りなおす。
並んで座ったファルマにフィナンシェは問いかけた。
「僕たちのことだけど」
「はい?」
「その・・・小さいころからずっと一緒で、その・・・そーゆー関係で・・・」
「はい。そして、私はフィナンシェさまの第一の付き人です。フィナンシェさまについて、知らないことはございません。互いの初めてもささげたじゃないですか?」
「初めてって・・・」
そうなんだ。お互いの初めての相手なんだ。。。
朝のことを思い出し、フィナンシェの頬は紅潮する。
それに気づいたファルマがにやりと笑った。
柊人はいつからこんなふうに笑うようになったのだろう。
すごい・・・すごい大人の色気だ。
フィナンシェが黙り込むとファルマが続けた。
「体も、心も隅々まで」
「やだ、止めてよ、、、恥ずかしいから」
「恥ずかしがることないじゃないですか。フィナンシェさまも私の隅々までごらんになってます。私にも隠し事はございません」
「そう・・・なんだ」
隅々まで。
朝に見たファルマの堂々とした肢体を思い出し、フィナンシェは再び頬を赤らめた。
もっと隅々まで見てみたい、ファルマを知りたい、どこまでも。
でも、知られるのは恥ずかしいと思う。
「どうしました? まだ夢の続きですか?」
「あ、うん。ちょっと。だから、二人の関係を復習してる」
「復習ですか」
ファルマが笑う。
それはいつもの知っている柊人のさわやかな笑顔だった。
フィナンシェは少しほっとして、世界が変わっても、名前が変わっても、年をとってもファルマが好きだと思う。
ファルマに抱かれて、ますます気持ちが強くなっている。
もっとファルマを知りたいと思った。
その時間はあるのだろうか。
この夢はいつ覚めるかわからない。明日か、明後日か、十年後か。フィナンシェとしてファルマとしっかりと向き合いたいと思うが、それはできるのだろうか。
夢がかなった夢をずっと見ていたい。
一生夢見心地でいたい。しかし、それはいつまで許されるのだろう・・・
「またぼーっとしてますね」
「あ、ごめん」
「さ、行きましょう。お仕事で一日たっぷり汗をかいたことでしょうし、眠ってしまう前にお風呂に入りましょうね」
フィナンシェはファルマに連れられて、のろのろと浴室へと歩いていった。
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テルマエ・ロマエみたいだ・・・
石造りの浴室で、湯気につつまれてフィナンシェは立ち尽くす。
水の流れる音が心地よい。
「こんな広い・・・銭湯じゃん」
「どうしました?」
「え、あ、いや。なんでもない」
「お手伝いしましょうか」
ファルマがフィナンシェの服に手をかける。
「あ、大丈夫。ひとりでできるから」
「そんなこといわないでください。これは私の仕事ですから」
言われてフィナンシェはファルマの好きなようにさせる。
なるほど、ファルマはフィナンシェの体を知り尽くしているようで、よどみなく、体の節に洋服をひっかけることなく、するりするりと玉ねぎの皮をはぐように、フィナンシェの体を剥いていった。
ファルマがフィナンシェの下着に手をかける。
「ちょっと待って!」
「どうしました?」
「僕、一人ではいるの?」
「はい。いつもそうですが」
「一人で裸になるの? ファルマの前で? ファルマは洋服きてるのに?」
「はい。それがなにか?」
「銭湯なら、みんな裸になって・・・」
「はて? 銭湯とは?」
えっと、こっちではなんて言うんだっけ?
変換を諦めて、フィナンシェは話を続ける。
「恥ずかしいよ」
「何をおっしゃいます。今更」
ファルマがあきれたように笑う。
「一緒に・・・」
「はい?」
「一緒に入りたい・・・」
「え?」
「ファルマも裸になって・・・」
「私の裸が見たいんですか?」
「え?」
「飽きるほど見てきたでしょう?」
「いや、そんなことは・・・でも、こっちだけ裸は嫌だ」
ふうとファルマがため息をついてみせる。
「今日のフィナンシェさまはまた一段とわがままですね。いいですよ」
ファルマがするすると服を脱いでいき、あっさりと最後の一枚に手をかける。
そして、手を止めて、フィナンシェを見た。
「一緒に下ろしましょうか?」
「う、うん」
「いち、に、さん」
二人は同時に下着を下ろす。
下着の下のモノは、二本とも固く天井を向いていた。
「一緒ですね」
「そ、そんなに見ないでよ。恥ずかしいから」
「フィナンシェさまも見てるじゃないですか」
「だ、だって・・・ファルマのがす、すごいから」
「フィナンシェさまのものも魅力的ですよ」
「だから、そんなに見ないでって」
フィナンシェはたまらず股間を隠す。
「隠さないで。しっかりと見せてください」
ファルマはフィナンシェの手を取りながら、笑う。
そして、フィナンシェを引き寄せ、ぎゅっと抱きしめた。
「だめだよ。汗、ながしてないし」
「私もです」
「ファルマは・・・ファルマからはいつもいい匂いがする。大好きな匂いだ」
「フィナンシェさまからもいい匂いがしますよ。私の大好きな匂いです。ずっと」
「じゃあ、このままで」
「ええ、このままで。お互いの匂いを感じながら、いたしましょう」
二人の息が乱れはじめる。
フィナンシェは必死でファルマの体をまさぐる。
これが、これが憧れ続けた柊人の体、匂い、ぬくもり・・・
ファルマは慣れた様子でフィナンシェに抱かれている。
そうしながらも、的確に無駄なく、フィナンシェの気持ちいいところを責めてくる。
ほんとに僕の体のこと、なんでも知ってるんだ。
フィナンシェの体はすぐに隅々まで熱くなっていく。
「明日はサントノーレさまにお会いするから、少しは残しておきませんと」
「え?」
「絞り切らないってお話です」
「し、絞り切るって・・・出し切るってこと?」
「繰り返すなんて、フィナンシェさまはほんとにいやらしいですね」
いたずらっぽく言われて、フィナンシェは赤くなる。
「サン、サントノーレって誰?」
「フィアンセの名前を忘れたのですか?」
え? フィアンセ?
「サントノーレ・グリコさま。グリコ伯爵家のご令息です。ダース家と同じ伯爵家の、私と同じ24歳の。私と同じ・・・」
フィナンシェに見えないように、くやしそうにファルマが顔を歪める。
「え? だれ? どーゆーこと?」
「もう、少しは静かにしてください。今日のフィナンシェさまはしゃべりすぎです」
高校生の頃よりずっと筋肉質で厚い体になったファルマに抱きしめられ、フィナンシェはうっとりする。
熱い。ファルマの熱が伝わってくる。
「ファルマって、こんなに熱かったんだね」
「え?」
「なんでもない・・・」
柊人の体も、きっと・・・
そして、フィナンシェは、もう何も考えることができなくなり、ファルマに身を預け、自身の体をゆっくりと開いていった。
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