2 / 6
2
しおりを挟む
「”come”」
glareを込めた視線でそう命令してくる蓮さん。逆らうなんて思いはなくて自然と足が前に動く。蓮さんは寝室に足を運び、ベッドに腰をかけた。俺はどうすればいいかわからなくて手持ち無沙汰な手を後ろに回して下を見ていた。
「ねぇ晴くん、これはなぁに?」
蓮さんが持っていたのは晴兎が欲求不満の症状を抑えるために飲んでいた薬の空袋だった。
「…」
「晴兎”say“」
「…くすり」
「そうだよね、薬、飲んでいいお約束だったっけ?」
俺は答えることができずに黙っていた。蓮さんのglareが強くなって、足がガクガクする。立っていられずkneelの姿勢になろうとするが、おすわりなんて言ってないよ?と言われ、自分の足に鞭を振るい立つ。
俺と蓮さんの間には約束事があって、沢山あると辛いだろうからって蓮さんが無理をしないこと、薬に頼る前に僕に言うことだけ約束してくれたらあとは自由にしてくれていいよと言ってくれていた。世の中のdomsub カップルは門限とか、遊びに行く制限だとか沢山ついている中、蓮さんは束縛されることが嫌いな俺のことを考えてくれていた。そんな数少ない約束を破ってしまったことに対して申し訳なさが溢れる。
「ごめん..なさい…」
「僕がこれで怒るの何回目だっけ?何回も辛くなったら言ってねって、僕も晴くんのことをずっと見ていられるわけじゃないからって言ったよね?」
「…」
「お仕置き…するからね」
「…うん」
「セーフワードは?」
「れっど」
怒っている時でもしっかりセーフワードの確認をしてくれる優しい人を怒らせてしまった自分が嫌になる。
glareを込めた視線でそう命令してくる蓮さん。逆らうなんて思いはなくて自然と足が前に動く。蓮さんは寝室に足を運び、ベッドに腰をかけた。俺はどうすればいいかわからなくて手持ち無沙汰な手を後ろに回して下を見ていた。
「ねぇ晴くん、これはなぁに?」
蓮さんが持っていたのは晴兎が欲求不満の症状を抑えるために飲んでいた薬の空袋だった。
「…」
「晴兎”say“」
「…くすり」
「そうだよね、薬、飲んでいいお約束だったっけ?」
俺は答えることができずに黙っていた。蓮さんのglareが強くなって、足がガクガクする。立っていられずkneelの姿勢になろうとするが、おすわりなんて言ってないよ?と言われ、自分の足に鞭を振るい立つ。
俺と蓮さんの間には約束事があって、沢山あると辛いだろうからって蓮さんが無理をしないこと、薬に頼る前に僕に言うことだけ約束してくれたらあとは自由にしてくれていいよと言ってくれていた。世の中のdomsub カップルは門限とか、遊びに行く制限だとか沢山ついている中、蓮さんは束縛されることが嫌いな俺のことを考えてくれていた。そんな数少ない約束を破ってしまったことに対して申し訳なさが溢れる。
「ごめん..なさい…」
「僕がこれで怒るの何回目だっけ?何回も辛くなったら言ってねって、僕も晴くんのことをずっと見ていられるわけじゃないからって言ったよね?」
「…」
「お仕置き…するからね」
「…うん」
「セーフワードは?」
「れっど」
怒っている時でもしっかりセーフワードの確認をしてくれる優しい人を怒らせてしまった自分が嫌になる。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
112
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる