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第一章 異世界にて・・・
第一幕 ある日の森の中で
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日の出と共に俺は目を覚ました。
「やっぱり夢落ちはないか・・・」
少しガッカリしつつ、朝食をどうするか考える。
「木の上に登るのはいいが、また落ちたらえらいことになるな。」
リスクと空腹を頭の中で天秤にかける。
「とりあえずもう少し周りを探ってみるか。」
今回はリスクが勝った、どうやら相当恐かったようだ。
大樹の周辺を歩いて探ってみると、食べられそうな果物をいくつか見つけ食べ歩いていると急に草むらの方からガサガサと音を立てて何かが飛び出してくる。
「ウサギ、か?」
白い毛がフサフサして長い耳、発達した後ろ足でピョコピョコと動く様はウサギでいいはずだ。だが、さすがは異世界と言うべきか、角は生えてるし唸り声出してるし、口の間から牙が見えてるんですけど、見えてる情報を整理しながらある可能性を考えつく。
「ひょっとしてこの世界のウサギって肉食?」
そう声に出した瞬間、今までゆったり動いていたウサギが猛然とこちらに突進してきた!
頭についてる角で俺を串刺しにすべく恐ろしい勢いでまっすぐ突っ込んできた。
「なんとぉ!!」
俺は、あまりの事に驚き思いっきり横っ飛びした。
小さなクレーターのような足跡を残して俺は一瞬で10メートルほど飛んだ。
「っつ!!?、何が起きた?」
ウサギは後ろの木に刺さったが、すぐに体勢を立て直し俺を串刺しにすべくまたこちらにフェイントを入れながら向かってくるのだが、
「何か動きが遅すぎないか?」
正にスロー映像という光景を目の前に目視しながら、俺はウサギの突進に合わせて拳骨を力一杯に振り落とした。
[ドガァァァァァァン]
勢い余って地面思いっきり殴ってしまった結果、爆弾か何かが爆発したようなクレーターが俺を中心に出来上がった。
「な、何が起きた?」
余り過ぎる現実に俺の思考はフリーズしていた。そして、どうにか脳みそを再起動させて俺はあることを思い出す。
「俺の肉が······」
そう今の俺はウサギの血で紅く染まっていた。
ウサギは俺の拳骨で木っ端微塵に吹き飛んでしまっていた。まるで自爆テロに巻き込まれた様に・・・
「俺は取り返しのつかない過ちを犯した。」
軽々と木にサクッと刺さる角まで粉々に吹き飛んでしまい、せっかくのチャンスを無駄にしてしまった。
「いや、そんな事はない!」
急に脳に閃きを感じた俺はステータスパネルを出現させる。
「もう一度ステータスとスキルのチェックだ!」
[新道 桂馬] [(年齢)31] [(レベル) 2 ] [(生命力)109860] [(精神力)89630] [(身体能力)99627] [(魔力)56236] [(操作系能力)70236] [(運)13206]
「改めて見ると、このステータスが普通であれば、世界の住人達が一般市民の普通のレベルでみんな孫〇空レベルという事になると思うな、身体能力をわざわざ数値にするんだからこれで普通だったらこの世界は機動戦士達が世界中で暴れるに等しい。それに・・・」
この世界の一般人は咄嗟に横っ飛びしてクレーターを作れるのだろうか?等と考えてあることを思い出す。
「そういえば昨日のメールに、俺の能力に少し触れてたな、確か俺の能力はこの世界の住人の100倍・・だっ・たな・・・」
思い出した俺は本気で絶望を感じ、膝から崩れ落ちる。
「俺はどうやって生きていけばいい?」
そんな風に考えながらも、腹は空くわけでとりあえず食料の確保を考えるようにして自分が化け物であることを考えないようにする。
「手加減のスキルをチェックしてみるか。」
そう言って俺はステータスパネルを操作してスキル一覧を表示する。
[異世界文字言語自動翻訳] [手加減] [アーカイブ] [身体能力成長速度上昇] [神の眼] [ラーニング] [魔力総合能力S] [魔法創成]
「ん?何か増えてるぞ?」
俺は魔法創成の欄をタッチする。
[魔法創成] 自分の想像通りの魔法を作るスキル、想像力が高くてイメージが鮮明であるほど低燃費で効果が高い魔法が出来やすい。
(スキル発動方法) 魔力を高めつつ自分が行使したい魔法をイメージする。イメージが出来上がったら魔法の名前を決めて唱えると完成する。
(例) 可燃性の空気に火種を投げ入れると爆発するとイメージしながら魔力を高め、魔法の名前を決めて唱えると魔法が完成する。
「・・・・・・・チートだな、これ」
最初からエライものを見てしまった。
とりあえず気を取り直して他のスキルもチェックしていく。
[異世界文字言語自動翻訳] 他の世界からグリムノースに来た者たちに与えられるスキル。 文字や言語を勉強しなくても理解出来るようになる。
「これはそのままのスキルだな、良かった。」
スキルの効果が普通である事に安堵しながら次のスキルをチェックする。
[手加減] 指先触れるだけで壊れるくらい有り余ってる力をコントロールするスキル。
(注意)他の誰かを攻撃して生かしておく能力ではありません。(発動条件)スキル欄でON/OFFを設定する。
俺は即座にパネルを操作してスキルをONにした。だが、やはり想像していた効果と違う為かガッカリしてしまった。
「そううまくは行かないか、色々な意味で裏切られたな・・・」
それでも、希望がない訳ではない!
「今までは無意識、無自覚だったのが意識的に出来るって事だからあるだけよし、と言うことにしとこう。」
前向きにそう言って俺は次のスキルをチェックする。
[アーカイブ] 世界の根幹にアクセスして知識を引き出す能力、神の眼と併用することによって使用可能になる。
(注意)人間には負担が大きい為1日1時間の使用を推奨する。使用しすぎると脳死の可能性が有る。
「また、随分とリスキーな能力だな。」
スキルを同時に使わないと使えないタイプのスキルか、使用条件があるだけになかなか強力だな。
世界と言う名のインターネットにアクセスするスキルか、使用目的を明確にしてから使わないとただ脳死するリスクを背負う事になるから、しっかり考えてから使おう。
「よし、次。」
[身体能力成長速度上昇] 経験によって得られる成長を増幅させるスキル。このスキルが取得した段階で能力の上限が消える。
(常時発動) このスキルは常に自動で発動しています。
「何てこった・・・」
このスキルがあるせいで、俺は超人化待ったなしの状態なのか・・・、しかもオート発動、俺の成長はどうやら止まることがないようだ。・・・第一村人を発見した時に、化け物って言われたら俺死ぬな、多分心が持たない。
[神の眼] 見たいと思った事、知りたいと思った事をすべて見る事が出来るスキル。
アーカイブと併用した場合は世界の全てを知ることができる。
単体で使った場合は目に見える範囲の物しか効果がない。
使用方法 対象に焦点を合わせて目に魔力を込める。
「地味に使えるな、このスキル。」
食料とかの選別に使えるのは、今の状況だとかなりいいな。
アーカイブとの併用は、神の眼単体でどうにもならない時に使うようにしよう、無駄にリスクを背負う事はないからな。
[ラーニング] 自分以外の誰かが使っている技や魔法、技術を全て見ただけで模倣できるようになる。
神の眼と併用することによって模倣だけではなく理解も加わり様々な技、魔法、技術を掛け合わせて新しい能力を作る事が可能。
「これは、かなりさりげないチートだな。」
要は、モンスターや誰か適当な人が使っている能力をコピーするって事か、しかも神の眼と併用する事によって盗んだ能力同士を掛け合わせて新しい能力を作る事が出来る。
スキル増え放題だな、マジで。
[魔力総合能力S] 魔力操作系や感知能力等の能力適正を表すスキル。
このスキル単体では何も効果はないが魔法等の魔力を使うスキルの効果を上昇させる。
尚、上昇補正はランクによって異なる。(G 才能がない)(E 一応使える)(D 普通に使える)(C 鍛練すれば伸びる秀才)(B 努力すればするほど伸びる非凡人)(A 最初から何でも出来る天才)(S 神に迫れる超天才)
「・・・・・・・・・・・」
俺はこれになんとコメントすればいいのだろうか?神に迫れるとか人どころか、この世界で生きている生命として昇っちゃいけない高みだろう!
「ま、まぁいい(汗)、よくはないがいい。とりあえず手加減する感覚を覚える為に適当に獲物を探し・・に・・・?」
後ろから急にガサガサと音が聞こえ草むらが激しく揺れる。
そして、飛び出して来たのは3メートル以上ありそうな右腕だけがやたらと発達している現代の地球にはまずいないめちゃくちゃデカイ巨熊が出てきた・・・
「・・・いきなりハードル高過ぎじゃね?」
熊はおもむろに右腕を上に持ち上げ俺に向かって振り下ろした。
「っつ!!?ちぃっ、クソが!!?」
俺は全力で後ろに飛んだ。
一瞬で10メートルくらい距離を取ったが、巨体に似合わない機敏な動きでこちらを仕留めようとこちらに迫ってくる。
「どうする?また殴ってみるか?」
殴るのはかまわないのだが、また命を粗末にしそうな気がして躊躇ってしまう。
そうこうしている内に再び俺の傍に来た熊は今度は避けられないように腕を横に振るった。
俺は咄嗟にジャンプして避けるが、そこを狙って腕を返して攻撃して来た。
さすがに空中だと避けようがないので、俺は腕を交差して防御を試みる。
「ッ!!」(ドガァッ)
普通なら即死する一撃だった事はわかった。
だが、それでも俺の事を簡単に殺せる訳では無さそうだ。
有り余る身体能力を駆使して空中で体勢を立て直し、奴を仕留める為に魔法創成のスキルを使用する。
イメージは某有名忍者漫画のある技、丸パクリでもいいがここは、異世界、魔法がある世界だ。
腕に雷の剣を纏わせるイメージで、俺は魔法名を発する。
「紫電雷光!!」
魔法の発動を確認した俺は、この世界に来て初めて本気で走った。
俺からすれば、それは凄くゆっくりだった。
止まってると言ってもいいくらいに緩慢な動きだった。
そして、俺は熊が動き始めた時には既に魔法を纏わせた右腕を奴に貫通させていた。
右腕を引き抜いて、俺は熊から距離をとって様子を伺おうとした瞬間、熊は大きな音と共に前のめりに崩れ落ちた。
「本当に超人だな、これ」
初戦闘をこなし(ウサギの事は頭の中から消去済み)、若干興奮しながら次にすべき事を行う。
「アーカイブと神の眼の同時使用はリスクがあるが、とりあえず食にありつく為にやるしかない!」
そう言って俺は、初めて使うスキルのリスクを恐れながら気合いを入れて発動させる。
[ギガント・ベア]
恐ろしく発達した利き腕が特徴の熊。そのアンバランスな見た目に反して俊敏で賢く魔法も使用する。腕の肉は高級食材として有名。
「よし!食える!」
俺は、喜びながら更にスキルを使う。
「次は捌き方を調べないと、ラーニングのスキルも上手く発動するといいけど、」
そう言いつつ、熊を見ていくそして、俺は熊を捌くために新しく魔法を作る。
「イマジネイション・ナイフ」
新たな魔法を作り、解体の準備は整った。
「スキルで得た知識も技術も使えそうだな」
3つのスキルを併用して時間にして20分で熊の捌き方を理解した俺は、作った魔法を使って熊を解体する。
「初めて解体するのに、特に何も来ないな?まぁそこまで血がダメって訳ではないからな、っと水魔法も併用してやっていくか。」
スキルを使い、火と水の魔法をラーニングした俺は僅か10分で解体を終えると、手頃な木の枝を集めて魔法で火を着ける。
「結界とかも作れるなら作ったほうがいいか。」
メシの邪魔をされたくがない為に、更にチートを重ねる。
「絶対領域」
そう唱えた瞬間、見えない壁が俺を囲むのを感じる。
「よし、上手くいった!そしてここから~お待ちかねのお食事タ~イム♪」
木の枝に肉を刺して焼き、焼き終わった肉を片っ端から食べていく。
「うまっ、生きてて良かった。」
至福を味わいながら俺は満足するまで肉を食い続けた。
気づいたら、熊一頭丸々食べてしまった。
残っている残骸(骨)を見て俺は、
「食い過ぎだろ、俺・・・」
ポツリと呟いた。
腹が膨れたからか、心に余裕が出来て辺りを見渡す。
「とりあえず何かに使えるかもだから、骨を回収してまたあのでっかい木に登って・・・いや、先にステータスチェックしておくか。」
一人でブツブツをぼやきながら、俺は三度ステータスを表示する。
[新道 桂馬] [(年齢)31 ] [(レベル)10]
おっ!?レベルが既に10まで上がってる!と思った所で俺はその喜びを否定する。
「いや、待て待て、俺は既に人外レベルの身体能力を持っている。その状態でレベルなどと言うものが上がってしまえば・・・しかも、スキル補正が入ってたはず・・・」
見るのが怖い、だが見なければ再び獲物を爆散させる可能性が高い。
「よし!」
覚悟を決めて、俺は画面を見る。
[(生命力)測定不能]
「・・・・・・」
おかしい、数字が出ないでなんか文字が付いてるんだけど、これは一体なぜ?
「まぁ、とりあえず次の項目を・・・・」
チェックしようと、視線をずらしたらそこには
[(精神力)139293651]
「・・・・・・」
重い、本当に重い空気がここには存在した。
「一、十、百、千、万、・・・・・たかだか、レベル10で一億超えるってどういう事よ?」
ここにはいない誰かに俺はぼやいた。
「次は、身体能力か・・・」
[(身体能力)測定不能]
「ん、知ってた。」
そんな所じゃないかと思ってました。
「億の単位で数字が出るって事は、生命力と身体能力はそれ以上の数字って事になるという事か。」
俺の身体能力は、この世界の住人の100倍らしいからな、この世界の人類最強が最高1億台なら俺の測定不能系のステータスは全て最低10億以上という事になる。
「さっきの熊をワンパンでどうにか出来そうだな」
俺は、先程おいしく頂いた熊を思い浮かべる。
「まぁ、それは今度見つけたら試す感じにしよう、とりあえず残りの項目のチェックをしてしまおう。」
そう言って俺は視線を動かす。
[(魔力)99362356]
「他に比べると低いけど、数字が数字だからなぁ~」
[(操作系能力)563989239]
「精神力よりいつの間にか数字が高くなってるんだけど・・・これは酷い。」
まだ数字が見えるだけマシなのだろうか?
[(運) 謎 ]
「・・・・どういう事よ?」
謎ってなんだ、謎って
「途中まで数字で表しておいて運だけ謎ってどういう事よ?」
そもそも一般人の運ってどのくらいよ?おかしくない?
「このなんとも言えないモヤモヤをどうしろと、て言うか人外のレベルすら越えてないかこれ?神様とケンカできるとは言わないけどドラゴンを素手で殴り飛ばせそうだな。」
思ってはいけない事を理解してしまい、俺はこれからを考える。
「天下布武すら余裕で出来そうだな、一騎当千どころか破軍、いやこの場合は魔王通り越して魔神と呼ばれても不思議ではない」
俺は、自分が核弾頭よりも危険だと知った。
「とりあえず後は、スキルの確認をしとくか。」
そして再び俺は、ステータスをチェックする。
「スキルレベルは、もうどうでもいいや、とりあえず新しいスキルがないかチェックして、さっさとあの木の上に登るか・・・ん?」
[錬成術]
様々な素材や物を掛け合わせて新たな物品を作り出す特殊魔術、既にあるレシピを使う方法と1から自分で全て作り出す手法がある。
「これは、使えると言えば使えるがレシピなんて一体どこから手に入れればいいのやら」
この時俺は、ため息をしながらある事に気づかないままぼやいた。
「まぁいい、とりあえず木の上に登って周りの確認をしよう。」
そう考え俺は、始まりの大樹に向かって歩きだした。
「やっぱり夢落ちはないか・・・」
少しガッカリしつつ、朝食をどうするか考える。
「木の上に登るのはいいが、また落ちたらえらいことになるな。」
リスクと空腹を頭の中で天秤にかける。
「とりあえずもう少し周りを探ってみるか。」
今回はリスクが勝った、どうやら相当恐かったようだ。
大樹の周辺を歩いて探ってみると、食べられそうな果物をいくつか見つけ食べ歩いていると急に草むらの方からガサガサと音を立てて何かが飛び出してくる。
「ウサギ、か?」
白い毛がフサフサして長い耳、発達した後ろ足でピョコピョコと動く様はウサギでいいはずだ。だが、さすがは異世界と言うべきか、角は生えてるし唸り声出してるし、口の間から牙が見えてるんですけど、見えてる情報を整理しながらある可能性を考えつく。
「ひょっとしてこの世界のウサギって肉食?」
そう声に出した瞬間、今までゆったり動いていたウサギが猛然とこちらに突進してきた!
頭についてる角で俺を串刺しにすべく恐ろしい勢いでまっすぐ突っ込んできた。
「なんとぉ!!」
俺は、あまりの事に驚き思いっきり横っ飛びした。
小さなクレーターのような足跡を残して俺は一瞬で10メートルほど飛んだ。
「っつ!!?、何が起きた?」
ウサギは後ろの木に刺さったが、すぐに体勢を立て直し俺を串刺しにすべくまたこちらにフェイントを入れながら向かってくるのだが、
「何か動きが遅すぎないか?」
正にスロー映像という光景を目の前に目視しながら、俺はウサギの突進に合わせて拳骨を力一杯に振り落とした。
[ドガァァァァァァン]
勢い余って地面思いっきり殴ってしまった結果、爆弾か何かが爆発したようなクレーターが俺を中心に出来上がった。
「な、何が起きた?」
余り過ぎる現実に俺の思考はフリーズしていた。そして、どうにか脳みそを再起動させて俺はあることを思い出す。
「俺の肉が······」
そう今の俺はウサギの血で紅く染まっていた。
ウサギは俺の拳骨で木っ端微塵に吹き飛んでしまっていた。まるで自爆テロに巻き込まれた様に・・・
「俺は取り返しのつかない過ちを犯した。」
軽々と木にサクッと刺さる角まで粉々に吹き飛んでしまい、せっかくのチャンスを無駄にしてしまった。
「いや、そんな事はない!」
急に脳に閃きを感じた俺はステータスパネルを出現させる。
「もう一度ステータスとスキルのチェックだ!」
[新道 桂馬] [(年齢)31] [(レベル) 2 ] [(生命力)109860] [(精神力)89630] [(身体能力)99627] [(魔力)56236] [(操作系能力)70236] [(運)13206]
「改めて見ると、このステータスが普通であれば、世界の住人達が一般市民の普通のレベルでみんな孫〇空レベルという事になると思うな、身体能力をわざわざ数値にするんだからこれで普通だったらこの世界は機動戦士達が世界中で暴れるに等しい。それに・・・」
この世界の一般人は咄嗟に横っ飛びしてクレーターを作れるのだろうか?等と考えてあることを思い出す。
「そういえば昨日のメールに、俺の能力に少し触れてたな、確か俺の能力はこの世界の住人の100倍・・だっ・たな・・・」
思い出した俺は本気で絶望を感じ、膝から崩れ落ちる。
「俺はどうやって生きていけばいい?」
そんな風に考えながらも、腹は空くわけでとりあえず食料の確保を考えるようにして自分が化け物であることを考えないようにする。
「手加減のスキルをチェックしてみるか。」
そう言って俺はステータスパネルを操作してスキル一覧を表示する。
[異世界文字言語自動翻訳] [手加減] [アーカイブ] [身体能力成長速度上昇] [神の眼] [ラーニング] [魔力総合能力S] [魔法創成]
「ん?何か増えてるぞ?」
俺は魔法創成の欄をタッチする。
[魔法創成] 自分の想像通りの魔法を作るスキル、想像力が高くてイメージが鮮明であるほど低燃費で効果が高い魔法が出来やすい。
(スキル発動方法) 魔力を高めつつ自分が行使したい魔法をイメージする。イメージが出来上がったら魔法の名前を決めて唱えると完成する。
(例) 可燃性の空気に火種を投げ入れると爆発するとイメージしながら魔力を高め、魔法の名前を決めて唱えると魔法が完成する。
「・・・・・・・チートだな、これ」
最初からエライものを見てしまった。
とりあえず気を取り直して他のスキルもチェックしていく。
[異世界文字言語自動翻訳] 他の世界からグリムノースに来た者たちに与えられるスキル。 文字や言語を勉強しなくても理解出来るようになる。
「これはそのままのスキルだな、良かった。」
スキルの効果が普通である事に安堵しながら次のスキルをチェックする。
[手加減] 指先触れるだけで壊れるくらい有り余ってる力をコントロールするスキル。
(注意)他の誰かを攻撃して生かしておく能力ではありません。(発動条件)スキル欄でON/OFFを設定する。
俺は即座にパネルを操作してスキルをONにした。だが、やはり想像していた効果と違う為かガッカリしてしまった。
「そううまくは行かないか、色々な意味で裏切られたな・・・」
それでも、希望がない訳ではない!
「今までは無意識、無自覚だったのが意識的に出来るって事だからあるだけよし、と言うことにしとこう。」
前向きにそう言って俺は次のスキルをチェックする。
[アーカイブ] 世界の根幹にアクセスして知識を引き出す能力、神の眼と併用することによって使用可能になる。
(注意)人間には負担が大きい為1日1時間の使用を推奨する。使用しすぎると脳死の可能性が有る。
「また、随分とリスキーな能力だな。」
スキルを同時に使わないと使えないタイプのスキルか、使用条件があるだけになかなか強力だな。
世界と言う名のインターネットにアクセスするスキルか、使用目的を明確にしてから使わないとただ脳死するリスクを背負う事になるから、しっかり考えてから使おう。
「よし、次。」
[身体能力成長速度上昇] 経験によって得られる成長を増幅させるスキル。このスキルが取得した段階で能力の上限が消える。
(常時発動) このスキルは常に自動で発動しています。
「何てこった・・・」
このスキルがあるせいで、俺は超人化待ったなしの状態なのか・・・、しかもオート発動、俺の成長はどうやら止まることがないようだ。・・・第一村人を発見した時に、化け物って言われたら俺死ぬな、多分心が持たない。
[神の眼] 見たいと思った事、知りたいと思った事をすべて見る事が出来るスキル。
アーカイブと併用した場合は世界の全てを知ることができる。
単体で使った場合は目に見える範囲の物しか効果がない。
使用方法 対象に焦点を合わせて目に魔力を込める。
「地味に使えるな、このスキル。」
食料とかの選別に使えるのは、今の状況だとかなりいいな。
アーカイブとの併用は、神の眼単体でどうにもならない時に使うようにしよう、無駄にリスクを背負う事はないからな。
[ラーニング] 自分以外の誰かが使っている技や魔法、技術を全て見ただけで模倣できるようになる。
神の眼と併用することによって模倣だけではなく理解も加わり様々な技、魔法、技術を掛け合わせて新しい能力を作る事が可能。
「これは、かなりさりげないチートだな。」
要は、モンスターや誰か適当な人が使っている能力をコピーするって事か、しかも神の眼と併用する事によって盗んだ能力同士を掛け合わせて新しい能力を作る事が出来る。
スキル増え放題だな、マジで。
[魔力総合能力S] 魔力操作系や感知能力等の能力適正を表すスキル。
このスキル単体では何も効果はないが魔法等の魔力を使うスキルの効果を上昇させる。
尚、上昇補正はランクによって異なる。(G 才能がない)(E 一応使える)(D 普通に使える)(C 鍛練すれば伸びる秀才)(B 努力すればするほど伸びる非凡人)(A 最初から何でも出来る天才)(S 神に迫れる超天才)
「・・・・・・・・・・・」
俺はこれになんとコメントすればいいのだろうか?神に迫れるとか人どころか、この世界で生きている生命として昇っちゃいけない高みだろう!
「ま、まぁいい(汗)、よくはないがいい。とりあえず手加減する感覚を覚える為に適当に獲物を探し・・に・・・?」
後ろから急にガサガサと音が聞こえ草むらが激しく揺れる。
そして、飛び出して来たのは3メートル以上ありそうな右腕だけがやたらと発達している現代の地球にはまずいないめちゃくちゃデカイ巨熊が出てきた・・・
「・・・いきなりハードル高過ぎじゃね?」
熊はおもむろに右腕を上に持ち上げ俺に向かって振り下ろした。
「っつ!!?ちぃっ、クソが!!?」
俺は全力で後ろに飛んだ。
一瞬で10メートルくらい距離を取ったが、巨体に似合わない機敏な動きでこちらを仕留めようとこちらに迫ってくる。
「どうする?また殴ってみるか?」
殴るのはかまわないのだが、また命を粗末にしそうな気がして躊躇ってしまう。
そうこうしている内に再び俺の傍に来た熊は今度は避けられないように腕を横に振るった。
俺は咄嗟にジャンプして避けるが、そこを狙って腕を返して攻撃して来た。
さすがに空中だと避けようがないので、俺は腕を交差して防御を試みる。
「ッ!!」(ドガァッ)
普通なら即死する一撃だった事はわかった。
だが、それでも俺の事を簡単に殺せる訳では無さそうだ。
有り余る身体能力を駆使して空中で体勢を立て直し、奴を仕留める為に魔法創成のスキルを使用する。
イメージは某有名忍者漫画のある技、丸パクリでもいいがここは、異世界、魔法がある世界だ。
腕に雷の剣を纏わせるイメージで、俺は魔法名を発する。
「紫電雷光!!」
魔法の発動を確認した俺は、この世界に来て初めて本気で走った。
俺からすれば、それは凄くゆっくりだった。
止まってると言ってもいいくらいに緩慢な動きだった。
そして、俺は熊が動き始めた時には既に魔法を纏わせた右腕を奴に貫通させていた。
右腕を引き抜いて、俺は熊から距離をとって様子を伺おうとした瞬間、熊は大きな音と共に前のめりに崩れ落ちた。
「本当に超人だな、これ」
初戦闘をこなし(ウサギの事は頭の中から消去済み)、若干興奮しながら次にすべき事を行う。
「アーカイブと神の眼の同時使用はリスクがあるが、とりあえず食にありつく為にやるしかない!」
そう言って俺は、初めて使うスキルのリスクを恐れながら気合いを入れて発動させる。
[ギガント・ベア]
恐ろしく発達した利き腕が特徴の熊。そのアンバランスな見た目に反して俊敏で賢く魔法も使用する。腕の肉は高級食材として有名。
「よし!食える!」
俺は、喜びながら更にスキルを使う。
「次は捌き方を調べないと、ラーニングのスキルも上手く発動するといいけど、」
そう言いつつ、熊を見ていくそして、俺は熊を捌くために新しく魔法を作る。
「イマジネイション・ナイフ」
新たな魔法を作り、解体の準備は整った。
「スキルで得た知識も技術も使えそうだな」
3つのスキルを併用して時間にして20分で熊の捌き方を理解した俺は、作った魔法を使って熊を解体する。
「初めて解体するのに、特に何も来ないな?まぁそこまで血がダメって訳ではないからな、っと水魔法も併用してやっていくか。」
スキルを使い、火と水の魔法をラーニングした俺は僅か10分で解体を終えると、手頃な木の枝を集めて魔法で火を着ける。
「結界とかも作れるなら作ったほうがいいか。」
メシの邪魔をされたくがない為に、更にチートを重ねる。
「絶対領域」
そう唱えた瞬間、見えない壁が俺を囲むのを感じる。
「よし、上手くいった!そしてここから~お待ちかねのお食事タ~イム♪」
木の枝に肉を刺して焼き、焼き終わった肉を片っ端から食べていく。
「うまっ、生きてて良かった。」
至福を味わいながら俺は満足するまで肉を食い続けた。
気づいたら、熊一頭丸々食べてしまった。
残っている残骸(骨)を見て俺は、
「食い過ぎだろ、俺・・・」
ポツリと呟いた。
腹が膨れたからか、心に余裕が出来て辺りを見渡す。
「とりあえず何かに使えるかもだから、骨を回収してまたあのでっかい木に登って・・・いや、先にステータスチェックしておくか。」
一人でブツブツをぼやきながら、俺は三度ステータスを表示する。
[新道 桂馬] [(年齢)31 ] [(レベル)10]
おっ!?レベルが既に10まで上がってる!と思った所で俺はその喜びを否定する。
「いや、待て待て、俺は既に人外レベルの身体能力を持っている。その状態でレベルなどと言うものが上がってしまえば・・・しかも、スキル補正が入ってたはず・・・」
見るのが怖い、だが見なければ再び獲物を爆散させる可能性が高い。
「よし!」
覚悟を決めて、俺は画面を見る。
[(生命力)測定不能]
「・・・・・・」
おかしい、数字が出ないでなんか文字が付いてるんだけど、これは一体なぜ?
「まぁ、とりあえず次の項目を・・・・」
チェックしようと、視線をずらしたらそこには
[(精神力)139293651]
「・・・・・・」
重い、本当に重い空気がここには存在した。
「一、十、百、千、万、・・・・・たかだか、レベル10で一億超えるってどういう事よ?」
ここにはいない誰かに俺はぼやいた。
「次は、身体能力か・・・」
[(身体能力)測定不能]
「ん、知ってた。」
そんな所じゃないかと思ってました。
「億の単位で数字が出るって事は、生命力と身体能力はそれ以上の数字って事になるという事か。」
俺の身体能力は、この世界の住人の100倍らしいからな、この世界の人類最強が最高1億台なら俺の測定不能系のステータスは全て最低10億以上という事になる。
「さっきの熊をワンパンでどうにか出来そうだな」
俺は、先程おいしく頂いた熊を思い浮かべる。
「まぁ、それは今度見つけたら試す感じにしよう、とりあえず残りの項目のチェックをしてしまおう。」
そう言って俺は視線を動かす。
[(魔力)99362356]
「他に比べると低いけど、数字が数字だからなぁ~」
[(操作系能力)563989239]
「精神力よりいつの間にか数字が高くなってるんだけど・・・これは酷い。」
まだ数字が見えるだけマシなのだろうか?
[(運) 謎 ]
「・・・・どういう事よ?」
謎ってなんだ、謎って
「途中まで数字で表しておいて運だけ謎ってどういう事よ?」
そもそも一般人の運ってどのくらいよ?おかしくない?
「このなんとも言えないモヤモヤをどうしろと、て言うか人外のレベルすら越えてないかこれ?神様とケンカできるとは言わないけどドラゴンを素手で殴り飛ばせそうだな。」
思ってはいけない事を理解してしまい、俺はこれからを考える。
「天下布武すら余裕で出来そうだな、一騎当千どころか破軍、いやこの場合は魔王通り越して魔神と呼ばれても不思議ではない」
俺は、自分が核弾頭よりも危険だと知った。
「とりあえず後は、スキルの確認をしとくか。」
そして再び俺は、ステータスをチェックする。
「スキルレベルは、もうどうでもいいや、とりあえず新しいスキルがないかチェックして、さっさとあの木の上に登るか・・・ん?」
[錬成術]
様々な素材や物を掛け合わせて新たな物品を作り出す特殊魔術、既にあるレシピを使う方法と1から自分で全て作り出す手法がある。
「これは、使えると言えば使えるがレシピなんて一体どこから手に入れればいいのやら」
この時俺は、ため息をしながらある事に気づかないままぼやいた。
「まぁいい、とりあえず木の上に登って周りの確認をしよう。」
そう考え俺は、始まりの大樹に向かって歩きだした。
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〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
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異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。
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気が付けば誰かがしゃべってる。
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どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
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