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第二章 神と人と
第四幕 アメジスト大陸にて、その二
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sideウルスラ
昨晩はマールと二人がかりで、だ、旦那様であるケーマ君の夜のお相手をさせてもらいました。
私達、龍人族は基本的に強い人を尊ぶ性質があります。
それは多分、私達龍人族がこの世界 グリムノースを作った際に一番最初に生まれた人族だからではないか?という考えを私は持っています。
「まぁ、それも調べようが無いのですが・・・」
空龍族と海龍族も先代の族長が寿命により先立たれてしまい、昔の、それも原初の時代に対しての知識については、一切何も伝わっていない。
「ケーマ君もそこら辺は調べられないみたいだし、この世界の初代管理神がどんな人だったかを調べる事は絶対に必要」
何故ならケーマは、自分の元々いた世界のある言葉をモットーにしているからだ。
「敵を知り、己を知り、地の利を知れば百戦危うしからず。確かに全てを知れば危うい事なんて何も無いしね、だから私もケーマ君に医学を教えてもらってたんだし。」
ただ、一つだけ想定外の事はあった、それは、
「でもな~、まさかケーマ君を好きになるなんて~、マール姉にエル姉、レミィちゃんにリーヴァちゃん、イリスちゃんの赤ちゃんを真っ先に見たいから医学を習うって、ケーマ君に弟子入りしたのに、二人っきりで教えてもらうだけであんな、あんな風(本人無意識)に落とされちゃうなんて~」
ちなみに今彼女がいる所は昨日野宿をするためにケーマが出したテント?の中の一部屋である。
現在彼女はその事を失念しており、彼女脳内には今現在に至るまでのピンクモザイクな映像が色々と再生されている。
「はぁ、私も赤ちゃん欲しいなぁ~」
ひとしきりの事を思い出した後は、今度はこれからの事を妄想しだす。
「子供は~、男の子が二人、女の子が二人がいいなぁ~」
ベッドの上でくねくねしながら、妄想に浸る彼女に普段の理知的な雰囲気は現在感じられない。
彼女の妄想は、昼食を用意したマールが呼びに来るまで続いた。
sideケーマ
昨晩は二人とも中々情熱的だった。
正直、彼女達のような美女達にここまで愛されると俺ももっとこの世界をよくする為に頑張らないといけない気持ちにすごくなる。
昨晩は、時空間結界を張って中の時間をこっそりと延ばしてそれはもう色々とやってしまった。
特に今回はウルスラもいたからな~、間違いなく獣だったな俺(ワオ~ン)
そんな感じの熱いお時間をじっくりと過ごした翌日は、お昼過ぎからゆっくりと出発しようという事になった。
「おはよう、ケーマ」
マールが起きて来た。
「おはよう、マールよく寝れた?」
「うん、ぐっすり眠れたわ、そういえばケーマって最近寝ている所をあまり見ないけど、大丈夫なの?」
マールが心配そうに俺を見る、俺は彼女を安心させる為にこう伝える。
「この世界の管理神になってからステータスの影響が思いきり出てるんだよ。あり得ないという言葉が温いくらいのステータスだから何日でもいくらでも働けるんだよ、夜泣きの時は精神的に疲れたけどな・・・」
そう言って俺は遠い目をする。
「ふふっ、あの時はお疲れ様でした。あれからみんな泣かずに寝れるようになりましたし、私達も助かりました。」
そう言ってマールは俺の腕に自分の腕を回して身体を密着させて俺の耳元でこう囁く。
「でも、私はもっとケーマの子供が欲しいです、だからもっとお情けを下さい。」
身体をぴったりとくっつけて潤んだ瞳で俺を見つめて俺を誘う彼女に抗う術など俺にはなかった、その場面をウルスラにも見られて出発の時間が更に遅くなったのは言うまでもない。
とりあえず、森の中を散策しながらたまに軽く垂直飛びをして自分達の位置を確認しながら森の近くにある村に向かう。
「植物の種類に食用の物が大分少ないな、ていうか、薔薇ってこんな風に木に絡みついたりしたっけ?」
なぜかどこかのおとぎ話のようにあっちこっちに赤い薔薇が咲いている。
「後、あの木になっている実は、林檎か?」
そう言って俺は林檎を手に取って食べる。
「普通に旨い、甘味がしっかりして瑞々しい。」
俺が食べているのを見て、二人も林檎にかじりつく。
「美味しい!」
「ケーマ君、みんなのお土産にいくつか持っていきましょう!」
一口で気に入った模様。
それからは、いくつかなどという優しい物ではなく、サーチ&トレジャーで片っ端から回収していった。
途中でコントロールルームにいる自分の分身を使って現地の土地状況を魔力的な意味でチェックして、林檎の生育がどうなっているか調べた。
調べた結果、この森も自分達が住んでいるダイヤ諸島と変わらずダンジョン化しているようだ。
しばらくすれば自然と元に戻ると判断して回収する。
ちょっと容赦が無さすぎたかも知れないのでコントロールルームからこの森に力を少しだけ注ぐように調整した。
後は、この林檎を・・・いや面倒だから木を丸ごとダイヤ諸島に植樹しようかな?悩むな、両方で考えると何があっても楽かもしれないから両方やるか!?
などと考えていると森を出た。
上空からこの大陸に下りる際に中央辺りに都のようなものが見えたのでそこを目指す事にした。
そして俺は、自作魔道具第二段として魔導車を出す。
といっても、これは試作品で俺の能力が前提で作ってあるから他の人には扱う事が出来ない。
何故なら効率と言う言葉を無視して即興で技術者志望の子供たちに作ってみせただけだからだ。
サスペンションやダンパー、ショックアブソーバーなどの部品を創世術で作ってしまった為に半分くらい神具になってしまっている。
エンジンの構造はコントロールルームを使って設計図を俺が元々いた世界からいくつか参考としてそのまま設計図を創世術で印刷した。
今さらだが、創世術で作った物は全て神具になるようだ、神具な設計図ってこれいかに!?という気分である。
そんなこんなで作りあげたのが、この試作機・・・試作機の名は伊達じゃない!
予算等は全部無視して俺の力に大分依存して作った為に、俺の魔力に耐えられる魔道具が出来上がりました。
普通に時速300、とまで言わないけど200ぐらいまではスピードが出る事は確認している。
悪路走行も問題は無い、乗り心地も穏やかに運転すれば大丈夫だ。
細かい構造は・・・とりあえず今回は、俺の力を使うのでそういうのは無視してどんな感じに動く乗り物かを見せたかった為に外面の装甲と中の座席ぐらいしか普通な所はない。
ファンタジーだし、魔道具だし、俺神様だし、とりあえず兵器類の開発をする前に生活向上の魔道具を意識する為にこの試作機を作ったというのがこの作品の製作理由。
一応、トイレとかも作ったよ?冷蔵庫とかも、ただ男連中の食いつきが一番よかったのがこれってだけで全員には戦争などの目的で魔道具を造るな!と厳しく言いつけてあるから大丈夫だろう、今も分身がチェックしているし。
そんな感じに言い訳を並べていざ出発!
二人もウキウキしながら中に入る。
シートベルトは作った、だがギアチェンジは、前進と後進のみにした。
そこを創世術で作ってしまうとその構造が何故必要なのか解りづらい為だ。
更に言うと、使わなくてもスピードが出るぶっ壊れ魔道具なのに使ったらF1よりも速くなるのは必然、舗装も整備もされていない道でそんなスピードを出す気はない。
「地べたを走りたいのに、空を飛びましたじゃあさすがにな・・・」
そんな風に考えていると、前方で何かに囲まれている馬車を見つけた。
「あれは、うちの島じゃ見かけない噂の山賊か何かかな?」
ウルスラが見た感想を呟く。
見つけた馬車は野盗に襲われていて、護衛よりも人数が多かった。
「鎧を着てんのが護衛かな?」
「そんな所じゃないでしょうか?とりあえず襲ってる方を蹴散らして邪魔だから退いて貰いましょう。」
マールがなんの容赦もなく決定したら、ウルスラと二人で飛び出した。
「マール姉!どっちが多く狩れるか勝負だよ!」
「もう!どっちが悪いのかわからないからとりあえず殺しちゃダメだからね!?」
とか言いながら駆け抜けて行った。
結果、3分も経たない内に死屍累々な状況が出来上がった。
「到着にそんな時間かかってないはずなんだが・・・」
思わず苦笑が漏れてしまう。
「一応は生きてるよな?」
足の爪先で賊を突っつく。
「一応、手加減しました。」
マールがそんな事を言うと、
「弱くて大変だった。」
ウルスラがさらっと感想を言う。
先行した二人の感想を聞きながら襲われていた馬車に目を向けると、馬車の戸が開き誰かが降りて来た。
「ん?女か?しかも周りにいる騎士より強いな」
赤みがかった長い髪を後ろに無造作に結った貴族のような美女が降りて来た。
「貴殿らが、賊を捕縛してくれたのか?」
中々女にモテそうなハスキーな声で俺たちに問いかける。
「まぁ、そこを通りたかったんでね、どっちが悪いのかもわからないし適当に済ませただけだ、助けた訳じゃない。」
俺がそう言うと、
「貴様!姫に向かってなんという口のきき方だ!」
生き残った騎士の一人が話に割り込んでくる。
「そいつがどこ誰かなんぞ知らん、俺らはそこを通りたいんだ、その馬車をちょっと横に退かしてくれないか?」
俺がはっきりとそう言うと、
「もう我慢ならん!叩き斬ってくれ・・!?」
剣を抜こうとした馬鹿に俺は少し殺気をぶつけると、実力の差をようやく自覚したようだ。
「ば、馬鹿な!?こんなばけも・・・ぶぎゃっ!?」
動揺して失礼な事を口にしようとした瞬間、貴族のお姫さんに殴られた。
「仮にも私を助けてくれた御仁達に随分と失礼な態度をとるのだな?」
かなりご立腹のご様子。
「そもそも此度の件は、宰相殿からの要請を片した後に起こった出来事、貴公は何か知っているのではないか?」
そう言いながらマールと同等の気配を纏う姫殿下。
「違っ、違うんです!わ、私はただ、この場所で合図を出すように・・・げぶっ!!?」
急に彼の頭に矢が生えた。
「なに!?」
「て、てきしゅ・・・ぎゃあ!?」
お姫さん達が驚愕している間に、左右の森から出てくる軍人とならず者の集団に俺はため息をついた。
「これ、完全に巻き込まれたな・・・」
「まぁ、仕方ないですよ」
「そうです、ケーマ君は悪くない!」
二人に励まされていると、
「男は全員殺せ!女は全員生かして捕らえろ!」
「あ?」
イラっとした俺から魔力が漏れ出す。
「お前らよぉ、誰の女に手を出してんのよ?」
言った瞬間に10人程一瞬で殴り飛ばした。
敵の部隊は50人いるかいないかの人数で巻き込んでくれたお礼に全員ぶっ飛ばしが確定!
「行くぞコラァ!!」
俺は拳骨を振りかざして敵に突撃して行った。
昨晩はマールと二人がかりで、だ、旦那様であるケーマ君の夜のお相手をさせてもらいました。
私達、龍人族は基本的に強い人を尊ぶ性質があります。
それは多分、私達龍人族がこの世界 グリムノースを作った際に一番最初に生まれた人族だからではないか?という考えを私は持っています。
「まぁ、それも調べようが無いのですが・・・」
空龍族と海龍族も先代の族長が寿命により先立たれてしまい、昔の、それも原初の時代に対しての知識については、一切何も伝わっていない。
「ケーマ君もそこら辺は調べられないみたいだし、この世界の初代管理神がどんな人だったかを調べる事は絶対に必要」
何故ならケーマは、自分の元々いた世界のある言葉をモットーにしているからだ。
「敵を知り、己を知り、地の利を知れば百戦危うしからず。確かに全てを知れば危うい事なんて何も無いしね、だから私もケーマ君に医学を教えてもらってたんだし。」
ただ、一つだけ想定外の事はあった、それは、
「でもな~、まさかケーマ君を好きになるなんて~、マール姉にエル姉、レミィちゃんにリーヴァちゃん、イリスちゃんの赤ちゃんを真っ先に見たいから医学を習うって、ケーマ君に弟子入りしたのに、二人っきりで教えてもらうだけであんな、あんな風(本人無意識)に落とされちゃうなんて~」
ちなみに今彼女がいる所は昨日野宿をするためにケーマが出したテント?の中の一部屋である。
現在彼女はその事を失念しており、彼女脳内には今現在に至るまでのピンクモザイクな映像が色々と再生されている。
「はぁ、私も赤ちゃん欲しいなぁ~」
ひとしきりの事を思い出した後は、今度はこれからの事を妄想しだす。
「子供は~、男の子が二人、女の子が二人がいいなぁ~」
ベッドの上でくねくねしながら、妄想に浸る彼女に普段の理知的な雰囲気は現在感じられない。
彼女の妄想は、昼食を用意したマールが呼びに来るまで続いた。
sideケーマ
昨晩は二人とも中々情熱的だった。
正直、彼女達のような美女達にここまで愛されると俺ももっとこの世界をよくする為に頑張らないといけない気持ちにすごくなる。
昨晩は、時空間結界を張って中の時間をこっそりと延ばしてそれはもう色々とやってしまった。
特に今回はウルスラもいたからな~、間違いなく獣だったな俺(ワオ~ン)
そんな感じの熱いお時間をじっくりと過ごした翌日は、お昼過ぎからゆっくりと出発しようという事になった。
「おはよう、ケーマ」
マールが起きて来た。
「おはよう、マールよく寝れた?」
「うん、ぐっすり眠れたわ、そういえばケーマって最近寝ている所をあまり見ないけど、大丈夫なの?」
マールが心配そうに俺を見る、俺は彼女を安心させる為にこう伝える。
「この世界の管理神になってからステータスの影響が思いきり出てるんだよ。あり得ないという言葉が温いくらいのステータスだから何日でもいくらでも働けるんだよ、夜泣きの時は精神的に疲れたけどな・・・」
そう言って俺は遠い目をする。
「ふふっ、あの時はお疲れ様でした。あれからみんな泣かずに寝れるようになりましたし、私達も助かりました。」
そう言ってマールは俺の腕に自分の腕を回して身体を密着させて俺の耳元でこう囁く。
「でも、私はもっとケーマの子供が欲しいです、だからもっとお情けを下さい。」
身体をぴったりとくっつけて潤んだ瞳で俺を見つめて俺を誘う彼女に抗う術など俺にはなかった、その場面をウルスラにも見られて出発の時間が更に遅くなったのは言うまでもない。
とりあえず、森の中を散策しながらたまに軽く垂直飛びをして自分達の位置を確認しながら森の近くにある村に向かう。
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なぜかどこかのおとぎ話のようにあっちこっちに赤い薔薇が咲いている。
「後、あの木になっている実は、林檎か?」
そう言って俺は林檎を手に取って食べる。
「普通に旨い、甘味がしっかりして瑞々しい。」
俺が食べているのを見て、二人も林檎にかじりつく。
「美味しい!」
「ケーマ君、みんなのお土産にいくつか持っていきましょう!」
一口で気に入った模様。
それからは、いくつかなどという優しい物ではなく、サーチ&トレジャーで片っ端から回収していった。
途中でコントロールルームにいる自分の分身を使って現地の土地状況を魔力的な意味でチェックして、林檎の生育がどうなっているか調べた。
調べた結果、この森も自分達が住んでいるダイヤ諸島と変わらずダンジョン化しているようだ。
しばらくすれば自然と元に戻ると判断して回収する。
ちょっと容赦が無さすぎたかも知れないのでコントロールルームからこの森に力を少しだけ注ぐように調整した。
後は、この林檎を・・・いや面倒だから木を丸ごとダイヤ諸島に植樹しようかな?悩むな、両方で考えると何があっても楽かもしれないから両方やるか!?
などと考えていると森を出た。
上空からこの大陸に下りる際に中央辺りに都のようなものが見えたのでそこを目指す事にした。
そして俺は、自作魔道具第二段として魔導車を出す。
といっても、これは試作品で俺の能力が前提で作ってあるから他の人には扱う事が出来ない。
何故なら効率と言う言葉を無視して即興で技術者志望の子供たちに作ってみせただけだからだ。
サスペンションやダンパー、ショックアブソーバーなどの部品を創世術で作ってしまった為に半分くらい神具になってしまっている。
エンジンの構造はコントロールルームを使って設計図を俺が元々いた世界からいくつか参考としてそのまま設計図を創世術で印刷した。
今さらだが、創世術で作った物は全て神具になるようだ、神具な設計図ってこれいかに!?という気分である。
そんなこんなで作りあげたのが、この試作機・・・試作機の名は伊達じゃない!
予算等は全部無視して俺の力に大分依存して作った為に、俺の魔力に耐えられる魔道具が出来上がりました。
普通に時速300、とまで言わないけど200ぐらいまではスピードが出る事は確認している。
悪路走行も問題は無い、乗り心地も穏やかに運転すれば大丈夫だ。
細かい構造は・・・とりあえず今回は、俺の力を使うのでそういうのは無視してどんな感じに動く乗り物かを見せたかった為に外面の装甲と中の座席ぐらいしか普通な所はない。
ファンタジーだし、魔道具だし、俺神様だし、とりあえず兵器類の開発をする前に生活向上の魔道具を意識する為にこの試作機を作ったというのがこの作品の製作理由。
一応、トイレとかも作ったよ?冷蔵庫とかも、ただ男連中の食いつきが一番よかったのがこれってだけで全員には戦争などの目的で魔道具を造るな!と厳しく言いつけてあるから大丈夫だろう、今も分身がチェックしているし。
そんな感じに言い訳を並べていざ出発!
二人もウキウキしながら中に入る。
シートベルトは作った、だがギアチェンジは、前進と後進のみにした。
そこを創世術で作ってしまうとその構造が何故必要なのか解りづらい為だ。
更に言うと、使わなくてもスピードが出るぶっ壊れ魔道具なのに使ったらF1よりも速くなるのは必然、舗装も整備もされていない道でそんなスピードを出す気はない。
「地べたを走りたいのに、空を飛びましたじゃあさすがにな・・・」
そんな風に考えていると、前方で何かに囲まれている馬車を見つけた。
「あれは、うちの島じゃ見かけない噂の山賊か何かかな?」
ウルスラが見た感想を呟く。
見つけた馬車は野盗に襲われていて、護衛よりも人数が多かった。
「鎧を着てんのが護衛かな?」
「そんな所じゃないでしょうか?とりあえず襲ってる方を蹴散らして邪魔だから退いて貰いましょう。」
マールがなんの容赦もなく決定したら、ウルスラと二人で飛び出した。
「マール姉!どっちが多く狩れるか勝負だよ!」
「もう!どっちが悪いのかわからないからとりあえず殺しちゃダメだからね!?」
とか言いながら駆け抜けて行った。
結果、3分も経たない内に死屍累々な状況が出来上がった。
「到着にそんな時間かかってないはずなんだが・・・」
思わず苦笑が漏れてしまう。
「一応は生きてるよな?」
足の爪先で賊を突っつく。
「一応、手加減しました。」
マールがそんな事を言うと、
「弱くて大変だった。」
ウルスラがさらっと感想を言う。
先行した二人の感想を聞きながら襲われていた馬車に目を向けると、馬車の戸が開き誰かが降りて来た。
「ん?女か?しかも周りにいる騎士より強いな」
赤みがかった長い髪を後ろに無造作に結った貴族のような美女が降りて来た。
「貴殿らが、賊を捕縛してくれたのか?」
中々女にモテそうなハスキーな声で俺たちに問いかける。
「まぁ、そこを通りたかったんでね、どっちが悪いのかもわからないし適当に済ませただけだ、助けた訳じゃない。」
俺がそう言うと、
「貴様!姫に向かってなんという口のきき方だ!」
生き残った騎士の一人が話に割り込んでくる。
「そいつがどこ誰かなんぞ知らん、俺らはそこを通りたいんだ、その馬車をちょっと横に退かしてくれないか?」
俺がはっきりとそう言うと、
「もう我慢ならん!叩き斬ってくれ・・!?」
剣を抜こうとした馬鹿に俺は少し殺気をぶつけると、実力の差をようやく自覚したようだ。
「ば、馬鹿な!?こんなばけも・・・ぶぎゃっ!?」
動揺して失礼な事を口にしようとした瞬間、貴族のお姫さんに殴られた。
「仮にも私を助けてくれた御仁達に随分と失礼な態度をとるのだな?」
かなりご立腹のご様子。
「そもそも此度の件は、宰相殿からの要請を片した後に起こった出来事、貴公は何か知っているのではないか?」
そう言いながらマールと同等の気配を纏う姫殿下。
「違っ、違うんです!わ、私はただ、この場所で合図を出すように・・・げぶっ!!?」
急に彼の頭に矢が生えた。
「なに!?」
「て、てきしゅ・・・ぎゃあ!?」
お姫さん達が驚愕している間に、左右の森から出てくる軍人とならず者の集団に俺はため息をついた。
「これ、完全に巻き込まれたな・・・」
「まぁ、仕方ないですよ」
「そうです、ケーマ君は悪くない!」
二人に励まされていると、
「男は全員殺せ!女は全員生かして捕らえろ!」
「あ?」
イラっとした俺から魔力が漏れ出す。
「お前らよぉ、誰の女に手を出してんのよ?」
言った瞬間に10人程一瞬で殴り飛ばした。
敵の部隊は50人いるかいないかの人数で巻き込んでくれたお礼に全員ぶっ飛ばしが確定!
「行くぞコラァ!!」
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