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121 お約束全裸イベ
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馬車を乗りづいてリュートの屋敷に着いた。
門兵が私の姿を見ると、体を硬くする。
「ええっと、エルン・カミュラーヌともうします。夜分ですが、エレファント氏はいらっしゃいますでしょうか?」
こちらにどうぞと、言われるままに屋敷に通された。
大きな扉をあけて広間に通されると、階段からエレファントさんが、ガウンを羽織って降りて来た。
「まぁまぁまぁまぁ。こんな時間に」
パンパンと手を鳴らすと、老執事が寄り添ってくる。
「すぐにリュートとエレンさんの寝室を用意して、明日はベビー用品を買いに行くわよ」
「はっ!」
「まったまったまった!」
走りだそうとする執事が止まり、エレファントさんが不思議な顔で私を見てくる。
「ちがうの?」
「違います! ええっと、運命の赤い糸って知ってますよね」
「ええ、この糸が見える?」
私は眼鏡をかけてエレファントさんの指先をみた。
赤い糸がレンズ越しにみえる。
「はい」
「この糸を、エレンさんの指に」
私の小指に糸を巻きつけようとしていたので、とっさに指を引っ込める。
いきなり何をするんだ。
「「………………」」
「やーね、軽い冗談よ。この糸の先は『まだ』リュートには繋がってないですし」
エレファントさんは、スカートのポケットから小さいハサミを出す。
「あっそれって」
「ええ、縁切りのハサミを取りに来たんでしょ?
こうみえても、朝から待っていたのに、まさか来るのが夜になってると思わなかったわ。
しかも、エルンさんちょっとお酒くさいし。
要らないのかと思って明日には捨てようと思ってましたわ」
「うう、ごめんなさい」
素直に謝ろう。
そして、次に何かあったらナナの次に頼みにこよう。
「ご、ごめんなさい。別に虐める気は無かったのよ。
そんなしょんぼりして、そうだわ。夕飯はまだよね」
私が黙っていたせいか、エレファントさんが慌て始めた。
いや、そんなにしょんぼりしてませんし、逆にこっちが恐縮する。
「ああええっと、とりあえず帰ります。
リュートの糸は切ったんですよね」
「ええ。別に愛に性別は関係ないと思ってますけど、偽りの関係はよくありませんもの。
元教え子のディーオと式をあげると聞いた時は、振られたショックでとうとう女性に飽きたのかと思いましたもの。さて帰るのであれば馬車を用意させますわ、本当はもっと――」
やばい、話が長くなりそうだ。
家でノエやガルドが心配してますからというと、しょうがないわねと会話を諦めてくれた。
エレファントさんが、手を複数回叩くと老執事が小走りにくる。
馬車を用意してあげてというと、私はそのまま老執事の後をついていって馬車へと乗り込んだ。
◇◇◇
「たっだいまーっと」
馬車で送迎してもらい、帰宅。
自宅へつくとノエとガルドが出迎えてくれ、私は肩の力が降りたきがする。
「おかえりなさい、エルンおじょうさま」
「はい、ただいま。ご飯は悪いけどパスで、軽い軽食だけ後で部屋にくれる?
今日の夜の分は明日の朝にって事で」
「はい」
うーん、素直でいい子よね。
厨房に走っていくノエの姿をみながら微笑む。
世の中には、妻が食事を作っておいたのに、外で食べてきたと、言う夫の一言でバトルになる家庭もある。
まぁ、私は貴族なので、そういう事はないんだけどさ。
ノエはその辺わきまえてるし、口も態度も悪いガルドも仕事に対しては真面目だ。
私の行動に突っ込みはいれるけど、最終的に動いてくれる。
「あ。ガルドももう上がっていいわよ」
上がっていいというのはもちろん仕事だ。
この世界、メイドや執事となると黙っていたら二十四時間フル活動で休みがない。ブラックもブラックだ。
なので、ある程度主人の配慮で仕事が決まる。
優しい主人は、気配りもできるのだ。
えらい。
「随分と勝ち誇った顔だな、では、先に上がらせてもらう。
くれぐれも言うが、何か起こるがわからないから朝までは鍵は開けるなよ」
「わかってるわよ」
戸締りも出来ない子供かっていうの。
実年齢十七才で精神年齢はピー才よ、鍵の掛け忘れとか夜中に開けるとかないんだから。
玄関まで見送ると、ガルドは中庭にある自室へと帰っていく。
「さてと、ノエは厨房で軽食を作ってるのよね。
うーん、確かに酔いは覚めたけど衣服はアルコール臭いわね」
就寝前にさっぱりさせたほうがいいわね。
シャワー室の鍵をあけて脱衣所にはいる、特注で作って貰った網目のカゴに着ている物を入れとく。
こうすると、明日にノエが洗濯をしてくれる。
ありがたい。
開放的になった私はお風呂場の扉を開けた。
錬金術で出来た照明が風呂場の中を照らしている。
既に風呂場には人がいた。
すっぽんぽんの私と当然目が合う。
「…………」
「…………」
浴槽に腰掛けていた男は立ち上がり、風呂場の扉を黙って閉めた。
私は、衣服をもう一度着ると、脱衣所から出た。
トントントンと階段を降りてくるノエと目が合う。
「エルンおじょうさま、軽くパンをお部屋に置いておきました!
あと、お風呂場に閉じ込めたディーオさまはどうしましょう」
「そうね、もう暴れないと思うから……」
私は脱衣所の扉をもう一度開け、脱衣所から声をかける。
そうなのだ、ぐるぐる巻きにしたディーオを自宅の何所に閉じ込めるかという事で、暴れたら困るという事で風呂場にしたのだった。
すっかり忘れていたし、ガルドの鍵を開けるなってのは風呂場の事よね。
「ええっと、縁切りのハサミで無事切れたみたいよ」
「そうか、ボクの事はいい。朝まで閉じ込めておいてから解放してくれ」
「そ、そうよね。ノエ食事もってきてくれる?」
ノエは元気に返事すると、パタパタと脱衣所から出て行った。
扉一枚挟んでの会話もお互いが無言である。
「あーもう!」
「な、なんだ」
「なんでもないわよ。所でナナもちょっと糸のせいでお花畑になってるから明日手伝ってくれる?」
「彼女もか……わかった」
お互いに無言になる。
一応事故とはいえ謝ったほうがいいのかしらね。
ええっと……。
「――――いやー、なんていうか、汚い物を……いや、まって、汚くは無いわね、多少の自身はあるし。
ええっと、だったら。
綺麗な物を見せて悪かったわね?
まって、綺麗な物を見たら悪かったもないだろうし……よし。
ディーオ! 綺麗な物を見て喜びなさいよ!」
扉の向こうで、大きな物音がすると、ディーオの声が帰ってきた。
「どういう思考でそうなると言いたいが、思考が漏れすぎだ。
せっかく無かった事にして、君はもう少し考えて……いや、無理な話だったな」
「何か馬鹿にされた気がするんですけどー!」
「ほう、そこまではわかるらしい、成長したな」
「うがー! あぁいいわ。食事置いておくから勝手に食べて寝ろ!」
ノエの持って来た食事を置くと、脱衣所の扉を強引に閉める。
鍵をかけてると、ディーオの声が扉越しに聞こえてきた。
「エルン君」
「なによ!」
「ボクとした事が礼も言ってない。迷惑をかけたし、ありがとう」
「べ、べつに」
視線に気づき下をみる。
何か言いたそうな、尚且つほわほわした顔のノエが突然に視線を逸らしてきた。
逃げないように捕まえると、アワアワ言い出し始める、大丈夫よーエルンさん怒ってないからねー。
「と、とりあえず明日よろしく」
小さいノエを抱きかかえると私は応接間へと連れて行く。
そういうメイドには、全身こちょばしの刑なのだ。
まぁ用はノエと戯れてストレスを取るって事よ。
門兵が私の姿を見ると、体を硬くする。
「ええっと、エルン・カミュラーヌともうします。夜分ですが、エレファント氏はいらっしゃいますでしょうか?」
こちらにどうぞと、言われるままに屋敷に通された。
大きな扉をあけて広間に通されると、階段からエレファントさんが、ガウンを羽織って降りて来た。
「まぁまぁまぁまぁ。こんな時間に」
パンパンと手を鳴らすと、老執事が寄り添ってくる。
「すぐにリュートとエレンさんの寝室を用意して、明日はベビー用品を買いに行くわよ」
「はっ!」
「まったまったまった!」
走りだそうとする執事が止まり、エレファントさんが不思議な顔で私を見てくる。
「ちがうの?」
「違います! ええっと、運命の赤い糸って知ってますよね」
「ええ、この糸が見える?」
私は眼鏡をかけてエレファントさんの指先をみた。
赤い糸がレンズ越しにみえる。
「はい」
「この糸を、エレンさんの指に」
私の小指に糸を巻きつけようとしていたので、とっさに指を引っ込める。
いきなり何をするんだ。
「「………………」」
「やーね、軽い冗談よ。この糸の先は『まだ』リュートには繋がってないですし」
エレファントさんは、スカートのポケットから小さいハサミを出す。
「あっそれって」
「ええ、縁切りのハサミを取りに来たんでしょ?
こうみえても、朝から待っていたのに、まさか来るのが夜になってると思わなかったわ。
しかも、エルンさんちょっとお酒くさいし。
要らないのかと思って明日には捨てようと思ってましたわ」
「うう、ごめんなさい」
素直に謝ろう。
そして、次に何かあったらナナの次に頼みにこよう。
「ご、ごめんなさい。別に虐める気は無かったのよ。
そんなしょんぼりして、そうだわ。夕飯はまだよね」
私が黙っていたせいか、エレファントさんが慌て始めた。
いや、そんなにしょんぼりしてませんし、逆にこっちが恐縮する。
「ああええっと、とりあえず帰ります。
リュートの糸は切ったんですよね」
「ええ。別に愛に性別は関係ないと思ってますけど、偽りの関係はよくありませんもの。
元教え子のディーオと式をあげると聞いた時は、振られたショックでとうとう女性に飽きたのかと思いましたもの。さて帰るのであれば馬車を用意させますわ、本当はもっと――」
やばい、話が長くなりそうだ。
家でノエやガルドが心配してますからというと、しょうがないわねと会話を諦めてくれた。
エレファントさんが、手を複数回叩くと老執事が小走りにくる。
馬車を用意してあげてというと、私はそのまま老執事の後をついていって馬車へと乗り込んだ。
◇◇◇
「たっだいまーっと」
馬車で送迎してもらい、帰宅。
自宅へつくとノエとガルドが出迎えてくれ、私は肩の力が降りたきがする。
「おかえりなさい、エルンおじょうさま」
「はい、ただいま。ご飯は悪いけどパスで、軽い軽食だけ後で部屋にくれる?
今日の夜の分は明日の朝にって事で」
「はい」
うーん、素直でいい子よね。
厨房に走っていくノエの姿をみながら微笑む。
世の中には、妻が食事を作っておいたのに、外で食べてきたと、言う夫の一言でバトルになる家庭もある。
まぁ、私は貴族なので、そういう事はないんだけどさ。
ノエはその辺わきまえてるし、口も態度も悪いガルドも仕事に対しては真面目だ。
私の行動に突っ込みはいれるけど、最終的に動いてくれる。
「あ。ガルドももう上がっていいわよ」
上がっていいというのはもちろん仕事だ。
この世界、メイドや執事となると黙っていたら二十四時間フル活動で休みがない。ブラックもブラックだ。
なので、ある程度主人の配慮で仕事が決まる。
優しい主人は、気配りもできるのだ。
えらい。
「随分と勝ち誇った顔だな、では、先に上がらせてもらう。
くれぐれも言うが、何か起こるがわからないから朝までは鍵は開けるなよ」
「わかってるわよ」
戸締りも出来ない子供かっていうの。
実年齢十七才で精神年齢はピー才よ、鍵の掛け忘れとか夜中に開けるとかないんだから。
玄関まで見送ると、ガルドは中庭にある自室へと帰っていく。
「さてと、ノエは厨房で軽食を作ってるのよね。
うーん、確かに酔いは覚めたけど衣服はアルコール臭いわね」
就寝前にさっぱりさせたほうがいいわね。
シャワー室の鍵をあけて脱衣所にはいる、特注で作って貰った網目のカゴに着ている物を入れとく。
こうすると、明日にノエが洗濯をしてくれる。
ありがたい。
開放的になった私はお風呂場の扉を開けた。
錬金術で出来た照明が風呂場の中を照らしている。
既に風呂場には人がいた。
すっぽんぽんの私と当然目が合う。
「…………」
「…………」
浴槽に腰掛けていた男は立ち上がり、風呂場の扉を黙って閉めた。
私は、衣服をもう一度着ると、脱衣所から出た。
トントントンと階段を降りてくるノエと目が合う。
「エルンおじょうさま、軽くパンをお部屋に置いておきました!
あと、お風呂場に閉じ込めたディーオさまはどうしましょう」
「そうね、もう暴れないと思うから……」
私は脱衣所の扉をもう一度開け、脱衣所から声をかける。
そうなのだ、ぐるぐる巻きにしたディーオを自宅の何所に閉じ込めるかという事で、暴れたら困るという事で風呂場にしたのだった。
すっかり忘れていたし、ガルドの鍵を開けるなってのは風呂場の事よね。
「ええっと、縁切りのハサミで無事切れたみたいよ」
「そうか、ボクの事はいい。朝まで閉じ込めておいてから解放してくれ」
「そ、そうよね。ノエ食事もってきてくれる?」
ノエは元気に返事すると、パタパタと脱衣所から出て行った。
扉一枚挟んでの会話もお互いが無言である。
「あーもう!」
「な、なんだ」
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一応事故とはいえ謝ったほうがいいのかしらね。
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ええっと、だったら。
綺麗な物を見せて悪かったわね?
まって、綺麗な物を見たら悪かったもないだろうし……よし。
ディーオ! 綺麗な物を見て喜びなさいよ!」
扉の向こうで、大きな物音がすると、ディーオの声が帰ってきた。
「どういう思考でそうなると言いたいが、思考が漏れすぎだ。
せっかく無かった事にして、君はもう少し考えて……いや、無理な話だったな」
「何か馬鹿にされた気がするんですけどー!」
「ほう、そこまではわかるらしい、成長したな」
「うがー! あぁいいわ。食事置いておくから勝手に食べて寝ろ!」
ノエの持って来た食事を置くと、脱衣所の扉を強引に閉める。
鍵をかけてると、ディーオの声が扉越しに聞こえてきた。
「エルン君」
「なによ!」
「ボクとした事が礼も言ってない。迷惑をかけたし、ありがとう」
「べ、べつに」
視線に気づき下をみる。
何か言いたそうな、尚且つほわほわした顔のノエが突然に視線を逸らしてきた。
逃げないように捕まえると、アワアワ言い出し始める、大丈夫よーエルンさん怒ってないからねー。
「と、とりあえず明日よろしく」
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