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154 周りから見るとそこそこのカップルに見えたりもします
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「二人ともおはよ」
二人と言うのはノエとガルドではなくて、ナナとディーオだ。
昨日の今日で、私の家に集まって貰った。
「眠いなら午後のほうがよかったか?」
「あの、出直してきましょうか」
「ああ、ごめんごめん。深酒をしただけだから……で、何か決まりそう?
私は何をしたらいい?」
「初級錬金術で作る泥球はどうだろうか」
ディーオが真面目な顔で提案してくる。
「却下」
信じられない。と、いう絶望した顔で私に説明してくる。
「なぜだ。錬金術で作る泥玉などは磨けば磨くほど光沢があってだな、ナナ君もそうおもうだろ?」
「ふえ、ええっと……あの、案は素晴らしいと思いますけど。女の子は泥球……泥団子ですよね? 作りたがらないと思います」
「そ、そうなのか……」
「ナナは?」
私がナナに問うと、ナナも難しい顔をする。
「私が育った村はくりすますという風習が無くてですね、そのお祭りもなかったんです。
ですから、何が言いかわからなかったんですけど、収穫祭で生きた豚を解体し皆で食べたのは覚えています。
なので、殺しても問題がないダブルベアーの解体ショーはどうでしょうか? お肉も美味しいですし」
満面の笑みでいうナナに私が声が出ない。
流石に子供に見せるショーではないだろうと思うし、ちらっとディーオをみると若干引きつった顔をしている、やっぱり駄目よね。
駄目! と即答したいけど、ナナの笑顔をみているとちょっと言いにくい。
ディーオは、早く止めろと目で訴えてきてる。
じゃぁ止めてディーオが止めてみなさいよ! と私も目で訴える。
「あのー……駄目だったでしょうか」
うっ。場の空気に何かを察したナナが、しょんぼりと小さくなっていく。
「その、ナナ君の意見も中々いいが、ダブルベアーは冬は冬眠するのが多い、今から探して捕まえられるかだな……エルン君、君の意見はどうだ?」
「ナイス! じゃなかった……私かぁ」
ソファに座って足を組み返す。
私の前世の記憶と、コッチでの記憶をすり合わせ確認する。
「サンタってプレゼントを配るソリに乗ったお爺さんよね。で、いい子にはプレゼントを渡して、悪い子には拳骨を食らわせる。で、合ってる?」
「そうだな、魔族の一種とも呼ばれていたが真意は不明だ。伝説だけが残されて一人歩きしてる感じだな」
「で、当然教会の子ってサンタを信じてないわよね」
「だろうな」
ディーオもナナも私を見てくる。
「そこで、三人でサンタになるのよ!」
「「はい?」」
「ようはコスプ……仮装。別に本物になろうってわけじゃないんだし、ソリ作ってトナカイの気ぐるみを来てプレゼントを運んで、あとは適当に花火でも打ち上げればいいんじゃない? 来年にも使えるだろうし、お金はそこまでかかるわけじゃないし。子供達だって別に本物じゃないってわかっていても、嬉しいものと思うのよ」
あれ、二人とも黙った。
「やっぱ、子供だましよねー駄目かー」
「いや、君もまともな意見が聞けて感動してる所だ」
「わたしもです! あっいえわたしの出し物じゃ来年どうするか考えてなくて」
何か引っかかるわね。
まぁでも二人とも太鼓判をおしてくれたのなら大丈夫そうね。
「じゃ、ええっと、この案をブルックスに伝えればいいのかな」
「そうだな、忙しいならボクが伝えてこよう」
「あっ。ついて行くわよ、ナナも来るでしょ?」
私はナナに顔を向けるとナナが、変な顔をした。
解せぬ、なぜに?
「ええっと……すみません! 午後は予定があって」
「あら、残念」
「用事があるなら仕方が無いな……」
「ねミーティアちゃんの所に錬金術の素材を頼んでいまして、月光の草が手に入ったんですよ」
「ほう、それは珍しいな」
「月光……月光……あっ月光の草って月の光でした育たない草で、毛生え薬に材料になる奴だっけ?」
「え。そ、そうですね」
「ほう……君は常識が無いくせに変なのは知っているんだな」
どういう意味だ!
前作からの連続イベの名残で、頭がハゲている酒場の店主ブルックス。
クリスマスにソフィーネさんを驚かすのにブルックスが使うのだ。
でも、効果は月の光の時間と一緒。
夜、しかも半日しかもたないという物、でも限定イベだけあって報酬が白金貨四枚というトンでも依頼だったはず。
「ハゲの人ってなんで毛にこだわるのかしらねぇ」
「ボクに振らないでくれ……」
「そもそも毛があろうかなかろうか、ソフィーネさんと結婚したんでしょ?」
「そうだな、無くても結婚はしただろう」
「あの、まだブルックスさんのお話と決まったわけじゃ……」
ナナの言葉で沈黙が支配する。
たしかに。
誰もブルックスの事とは言っていない。
ただ、ハゲ=ブルックスという認識が三人の中で固まっただけだ。
それじゃお邪魔しましたー。と、大きな声をあげてナナが帰っていく。
私達もそれぞれ用意をし始める。
私が声をあげると、ノエが嬉しそうにコートを持ってくる。
「あら、随分うれしそうね」
「はい!」
「君が屋敷に居ない方が気が楽なんだろう」
「ちょ、どういう意味よ!」
「あわわ、ち、ちがいます! そのあの」
泣きそうになるノエの頭を軽く撫でてて、ギュッっと抱きつく。
すぐに、ふええと幸せそうな顔に変わった。
「まったく、うちのメイドに変な事言わないで下さる?」
「失言だったな、謝罪しよう」
「まったく悪びれてないように聞こえるんですけどー。あっそうだ、今度飲みにいかない?
もちろん、奢るわよ」
「…………確認するが、君は貴族だよな?」
「そうだけど、ボケた?」
「何所の世界に、未婚の貴族令嬢が異性を誘って……」
「だーー!」
ぐちぐち説教が始まりそうなので、大声で止める。
ディーオも言葉を止めた。
エルンさん流石におこよ! おこ!
「そもそも、今までの事考えたら飲むぐらい平気じゃない? 貴族令嬢というわりに一人で暮らしてるし、冒険もしてるし、海外にはいくし、素泊まりや野宿もあるし、何かあると熊の手で飲んでるし、よくよく考えたら勘当されてるようなものじゃないのこれって、むしろ常に一人で飲みに行かない辺りを褒めてほしいわ」
「…………真顔で言うな、君の言いたい事はわかった。検討しよう」
検討かぁ……約束しないあたりディーオらしいわね。
まぁでもいいか、どうせ行くって事で。
「ありがとう、所で今日も歩いていくの?」
「特別な用事が無い限り馬車は使いたくない、ボクは一般市民なんでな」
「嫌味ったらしいわねー貴族のように無駄使いしないって言いたいんでしょ?」
「そこまでは言わない。なんだったら君は馬車を使うべきとも思ってる。町馬車を使う利点はもう一つあって護衛もかねて――――」
「あーもう歩くから、説明が長い。どうせ午後には薄っすらと積もった雪も溶けるんだし」
私はディーオの腕をとると、さっさと玄関へと向かった。
二人と言うのはノエとガルドではなくて、ナナとディーオだ。
昨日の今日で、私の家に集まって貰った。
「眠いなら午後のほうがよかったか?」
「あの、出直してきましょうか」
「ああ、ごめんごめん。深酒をしただけだから……で、何か決まりそう?
私は何をしたらいい?」
「初級錬金術で作る泥球はどうだろうか」
ディーオが真面目な顔で提案してくる。
「却下」
信じられない。と、いう絶望した顔で私に説明してくる。
「なぜだ。錬金術で作る泥玉などは磨けば磨くほど光沢があってだな、ナナ君もそうおもうだろ?」
「ふえ、ええっと……あの、案は素晴らしいと思いますけど。女の子は泥球……泥団子ですよね? 作りたがらないと思います」
「そ、そうなのか……」
「ナナは?」
私がナナに問うと、ナナも難しい顔をする。
「私が育った村はくりすますという風習が無くてですね、そのお祭りもなかったんです。
ですから、何が言いかわからなかったんですけど、収穫祭で生きた豚を解体し皆で食べたのは覚えています。
なので、殺しても問題がないダブルベアーの解体ショーはどうでしょうか? お肉も美味しいですし」
満面の笑みでいうナナに私が声が出ない。
流石に子供に見せるショーではないだろうと思うし、ちらっとディーオをみると若干引きつった顔をしている、やっぱり駄目よね。
駄目! と即答したいけど、ナナの笑顔をみているとちょっと言いにくい。
ディーオは、早く止めろと目で訴えてきてる。
じゃぁ止めてディーオが止めてみなさいよ! と私も目で訴える。
「あのー……駄目だったでしょうか」
うっ。場の空気に何かを察したナナが、しょんぼりと小さくなっていく。
「その、ナナ君の意見も中々いいが、ダブルベアーは冬は冬眠するのが多い、今から探して捕まえられるかだな……エルン君、君の意見はどうだ?」
「ナイス! じゃなかった……私かぁ」
ソファに座って足を組み返す。
私の前世の記憶と、コッチでの記憶をすり合わせ確認する。
「サンタってプレゼントを配るソリに乗ったお爺さんよね。で、いい子にはプレゼントを渡して、悪い子には拳骨を食らわせる。で、合ってる?」
「そうだな、魔族の一種とも呼ばれていたが真意は不明だ。伝説だけが残されて一人歩きしてる感じだな」
「で、当然教会の子ってサンタを信じてないわよね」
「だろうな」
ディーオもナナも私を見てくる。
「そこで、三人でサンタになるのよ!」
「「はい?」」
「ようはコスプ……仮装。別に本物になろうってわけじゃないんだし、ソリ作ってトナカイの気ぐるみを来てプレゼントを運んで、あとは適当に花火でも打ち上げればいいんじゃない? 来年にも使えるだろうし、お金はそこまでかかるわけじゃないし。子供達だって別に本物じゃないってわかっていても、嬉しいものと思うのよ」
あれ、二人とも黙った。
「やっぱ、子供だましよねー駄目かー」
「いや、君もまともな意見が聞けて感動してる所だ」
「わたしもです! あっいえわたしの出し物じゃ来年どうするか考えてなくて」
何か引っかかるわね。
まぁでも二人とも太鼓判をおしてくれたのなら大丈夫そうね。
「じゃ、ええっと、この案をブルックスに伝えればいいのかな」
「そうだな、忙しいならボクが伝えてこよう」
「あっ。ついて行くわよ、ナナも来るでしょ?」
私はナナに顔を向けるとナナが、変な顔をした。
解せぬ、なぜに?
「ええっと……すみません! 午後は予定があって」
「あら、残念」
「用事があるなら仕方が無いな……」
「ねミーティアちゃんの所に錬金術の素材を頼んでいまして、月光の草が手に入ったんですよ」
「ほう、それは珍しいな」
「月光……月光……あっ月光の草って月の光でした育たない草で、毛生え薬に材料になる奴だっけ?」
「え。そ、そうですね」
「ほう……君は常識が無いくせに変なのは知っているんだな」
どういう意味だ!
前作からの連続イベの名残で、頭がハゲている酒場の店主ブルックス。
クリスマスにソフィーネさんを驚かすのにブルックスが使うのだ。
でも、効果は月の光の時間と一緒。
夜、しかも半日しかもたないという物、でも限定イベだけあって報酬が白金貨四枚というトンでも依頼だったはず。
「ハゲの人ってなんで毛にこだわるのかしらねぇ」
「ボクに振らないでくれ……」
「そもそも毛があろうかなかろうか、ソフィーネさんと結婚したんでしょ?」
「そうだな、無くても結婚はしただろう」
「あの、まだブルックスさんのお話と決まったわけじゃ……」
ナナの言葉で沈黙が支配する。
たしかに。
誰もブルックスの事とは言っていない。
ただ、ハゲ=ブルックスという認識が三人の中で固まっただけだ。
それじゃお邪魔しましたー。と、大きな声をあげてナナが帰っていく。
私達もそれぞれ用意をし始める。
私が声をあげると、ノエが嬉しそうにコートを持ってくる。
「あら、随分うれしそうね」
「はい!」
「君が屋敷に居ない方が気が楽なんだろう」
「ちょ、どういう意味よ!」
「あわわ、ち、ちがいます! そのあの」
泣きそうになるノエの頭を軽く撫でてて、ギュッっと抱きつく。
すぐに、ふええと幸せそうな顔に変わった。
「まったく、うちのメイドに変な事言わないで下さる?」
「失言だったな、謝罪しよう」
「まったく悪びれてないように聞こえるんですけどー。あっそうだ、今度飲みにいかない?
もちろん、奢るわよ」
「…………確認するが、君は貴族だよな?」
「そうだけど、ボケた?」
「何所の世界に、未婚の貴族令嬢が異性を誘って……」
「だーー!」
ぐちぐち説教が始まりそうなので、大声で止める。
ディーオも言葉を止めた。
エルンさん流石におこよ! おこ!
「そもそも、今までの事考えたら飲むぐらい平気じゃない? 貴族令嬢というわりに一人で暮らしてるし、冒険もしてるし、海外にはいくし、素泊まりや野宿もあるし、何かあると熊の手で飲んでるし、よくよく考えたら勘当されてるようなものじゃないのこれって、むしろ常に一人で飲みに行かない辺りを褒めてほしいわ」
「…………真顔で言うな、君の言いたい事はわかった。検討しよう」
検討かぁ……約束しないあたりディーオらしいわね。
まぁでもいいか、どうせ行くって事で。
「ありがとう、所で今日も歩いていくの?」
「特別な用事が無い限り馬車は使いたくない、ボクは一般市民なんでな」
「嫌味ったらしいわねー貴族のように無駄使いしないって言いたいんでしょ?」
「そこまでは言わない。なんだったら君は馬車を使うべきとも思ってる。町馬車を使う利点はもう一つあって護衛もかねて――――」
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