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隠された本音
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しおりを挟むすぐに「ほら、早く教科書開いて」と急かしてくる榛名くんの声に依って、マンツーマンの勉強会が開始される事になったのが1時間前の話し。
それから1時間後。
「…また間違ってる」
あたしは今、自分の頭の悪さに打ちひしがれています。
1枚目と2枚目はなんとか教科書を見ながら問題が解けていたものの、応用問題のオンパレードの3枚目に突入した途端、全く太刀打ちできなくなってしまった。
「…だから、ここのXがこうなって…」
何度も同じようなところで躓くあたしに、榛名くんは怒るどころか嫌な顔ひとつせずに、何度も丁寧に教えてくれる。
プリントの余白にスラスラと書かれる数式。
逆向きなのに戸惑うことなくペンを走らせるその姿は、とてもカッコいいと思う。
「――…ここがこうなって、この答えになるってわけ。…分かった?…って聞いてる?」
数式を書いていた手が止まって、切れ長の瞳がちらりと上目がちにあたしを捉える。
視線が合わさった瞬間に心臓がドキッと音を立てた。
別にそれに深い意味なんてない。榛名くんの顔が綺麗すぎるから少し身構えてしまった。それだけ、だ。
「…聞いてる」
「じゃあ、次の問題解いてみて。今の要領で解けるから」
解けたら言って、と続けた榛名くんは机の上に置いていたスマホを手にして、反対の手で頬杖を突きながらその画面に目を走らせている。
少し傾いた顔。
耳から首のラインがしなやかで綺麗で、ちらちらと視線がそこに引き寄せられてしまう。
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