雨晒し

Liz

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隠された本音

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ふと上げられた榛名くんの視線とあたしの視線がバチッと合わさる。


「…なに?分かんない?」

「…あ、うん」


問いかけられたそれにコクリと頷けば、榛名くんは少し前に身を乗り出しながら「どこ?」ともう一度問いかけてくる。


それに「ここ」と答えながら問題を指させば、すぐに解説を余白に書き出しながら説明してくれる。


艶のある黒髪は触らなくたって柔らかいのが分かるし、女のあたしより白いんじゃないかと思うほど白い肌はシミひとつない。


本当に作り物みたいに綺麗な顔。
その上、頭も良いだなんて。


めちゃくちゃ今更だけど、榛名くんにこうやって勉強教えてもらったり、学校以外で2人で過ごしたりできてるのって、かなりプレミアなんじゃ…?




今更そんな事を思っては、きっとどこかに居るであろう榛名くんのファンの女の子たちに申し訳ないなと思っていた矢先。


ふわりふわりと風に乗って舞う糸くずのようなものが、榛名くんの耳の上にぴとりとくっ付いたのが視界の隅に映った。



あ…、と思ったと同時に、特に何を考えるでもなくスッと手を伸ばして、その糸くずをピッと摘んだ。




その際にあたしの指先が榛名くんの耳を少し掠めて、それに反応したようにピクッと身体を揺らした榛名くんは、





「…っん、」




小さな声を零した。
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