雨晒し

Liz

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あたしの彼は、

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何度も唇を挟むように重なる口付けに、顔も胸もじわじわと熱くなる。


榛名くんが角度を変えるたびに、お互いの鼻の間で眼鏡がぶつかって、カチャカチャと音が立つ。
それがなんだか厭らしく感じてしまって、余計に熱が集まる。




「…っんぅ、」



下唇を甘噛みするように離れていった唇が、ゆっくりと動く。





「…やっぱこれ、邪魔なんだけど」


吐息が微かにかかる距離。

小さな声で少し不満そうにそう言った榛名くんは、



「……取って」


そう続けて、ふっと目を伏せる。



バクバクと音を立てる心臓を抑えながら、心なしか震える指先でゆっくりと眼鏡を外せば、同時に上げられた視線があたしの視線を交じり合う。


シュッとした綺麗な形の瞳に、あたしが映ってる。



「……どうしよう…、」

「…?…何が?」


あたし別に眼鏡なんて興味なかったのに。
ていうかむしろ、あんまり好きじゃなかったのに。

榛名くんに当て嵌めると、全部キラキラ輝いちゃって見えるんだもん。
眼鏡男子アリかもって、思っちゃったもん。
むしろアリどころか何回も拝みたくなっちゃったもん。




「……選べない…」

「…え?」



眼鏡掛けてる榛名くんも、掛けてない榛名くんも、どっちも格好良すぎて選べないよ。



ひとりでドキドキしているあたしに、榛名くんは“なんのこと?”と言わんばかりに眉を寄せる。

その表情にですら、ドキッとしてしまうあたしはかなりの重症かもしれない。




「…榛名くんって、なんでそんなに格好いいの…?」

「…っ」


思ったままの疑問を口すれば、薄暗いこの空間でも分かるくらいに榛名くんの顔が一瞬にして赤で染まる。
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