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【第45話】野菜コンテストとリリィの大勝負
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ふくにぎり亭の評判が広まるなか、村で毎年行われている「ミルテ村 野菜コンテスト」の開催が近づいていた。これは、村人たちが丹精込めて育てた野菜を持ち寄り、味・形・香りの三部門で競う恒例行事だ。
今年はなんと、主催者のひとりである村長から、俺たちにも出場を誘いがあった。
「ふくにぎり亭さんには、ぜひ“味部門”で出場していただきたいんですよ。ほら、最近は“おにぎりに合う野菜”って注目されてましてな」
まさかのおにぎりで野菜評価。新ジャンルすぎるが、断る理由もない。
「タケルさん! 私、このコンテスト……出てみたいです!」
リリィの目がきらきらと輝いていた。どうやら彼女はこういう“みんなの前で頑張る系”には意外と前向きらしい。
「じゃあ、一緒に準備しよう。ふくにぎりに合う、最強の野菜料理を作るんだ」
その日から、ふくにぎり亭の裏では“野菜強化合宿”が始まった。
まずリリィが取り組んだのは、「ふくにぎりの中に入れる野菜の最適な下処理」。蒸す? 焼く? 漬ける? あらゆる方法を試し、野菜の食感と旨味を引き出そうと奮闘。
一方、俺はモフと一緒に畑の様子を確認し、収穫タイミングの最適化に取り組んだ。
「モフ、このナス……まだちょっと若いな。あと二日、様子見よう」
「むふ~」
ちなみに、ミモは透明なまま試作のふくにぎりにこっそり“独自の野草”を混入していた。
「タケルさん、これ……少しハーブっぽい香りがするけど……なんか鼻がくすぐったい……」
「ミモー! それスパイスじゃなくて、虫除け草だろーっ!」
そんなトラブルも挟みつつ、迎えたコンテスト当日。
ふくにぎり亭からは、「香草焼きズッキーニのふくにぎり」を出品することになった。地元の野菜に、香草と少量の味噌を合わせた風味豊かな一品。
村の広場にはテントが並び、観客や参加者たちで賑わっていた。リリィは少し緊張した面持ちで、自分たちの屋台の前に立っていた。
「……あああ、やっぱり緊張してきました……」
「大丈夫。ちゃんと準備してきたし、味には自信ある」
そして試食タイムが始まる。
審査員のひとりが、ふくにぎりを口に運ぶ。もぐ、もぐ。
「……これは。見た目は素朴だが、野菜の甘みと香草の香り、そしてお米のふっくら感が合わさって、非常に完成度が高い」
「おおっ」
評価は上々。そして結果発表——
「味部門、最優秀賞は……ふくにぎり亭!」
「やったぁぁぁぁ!」
リリィが両手を突き上げ、モフとミモが同時にくるくると回って喜びを表現した。
ふくにぎり亭の名は、また一歩、村の誇りとして広がっていくことになる。
今年はなんと、主催者のひとりである村長から、俺たちにも出場を誘いがあった。
「ふくにぎり亭さんには、ぜひ“味部門”で出場していただきたいんですよ。ほら、最近は“おにぎりに合う野菜”って注目されてましてな」
まさかのおにぎりで野菜評価。新ジャンルすぎるが、断る理由もない。
「タケルさん! 私、このコンテスト……出てみたいです!」
リリィの目がきらきらと輝いていた。どうやら彼女はこういう“みんなの前で頑張る系”には意外と前向きらしい。
「じゃあ、一緒に準備しよう。ふくにぎりに合う、最強の野菜料理を作るんだ」
その日から、ふくにぎり亭の裏では“野菜強化合宿”が始まった。
まずリリィが取り組んだのは、「ふくにぎりの中に入れる野菜の最適な下処理」。蒸す? 焼く? 漬ける? あらゆる方法を試し、野菜の食感と旨味を引き出そうと奮闘。
一方、俺はモフと一緒に畑の様子を確認し、収穫タイミングの最適化に取り組んだ。
「モフ、このナス……まだちょっと若いな。あと二日、様子見よう」
「むふ~」
ちなみに、ミモは透明なまま試作のふくにぎりにこっそり“独自の野草”を混入していた。
「タケルさん、これ……少しハーブっぽい香りがするけど……なんか鼻がくすぐったい……」
「ミモー! それスパイスじゃなくて、虫除け草だろーっ!」
そんなトラブルも挟みつつ、迎えたコンテスト当日。
ふくにぎり亭からは、「香草焼きズッキーニのふくにぎり」を出品することになった。地元の野菜に、香草と少量の味噌を合わせた風味豊かな一品。
村の広場にはテントが並び、観客や参加者たちで賑わっていた。リリィは少し緊張した面持ちで、自分たちの屋台の前に立っていた。
「……あああ、やっぱり緊張してきました……」
「大丈夫。ちゃんと準備してきたし、味には自信ある」
そして試食タイムが始まる。
審査員のひとりが、ふくにぎりを口に運ぶ。もぐ、もぐ。
「……これは。見た目は素朴だが、野菜の甘みと香草の香り、そしてお米のふっくら感が合わさって、非常に完成度が高い」
「おおっ」
評価は上々。そして結果発表——
「味部門、最優秀賞は……ふくにぎり亭!」
「やったぁぁぁぁ!」
リリィが両手を突き上げ、モフとミモが同時にくるくると回って喜びを表現した。
ふくにぎり亭の名は、また一歩、村の誇りとして広がっていくことになる。
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