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第2章
呼んでいる声がする第2章(その5) 知らない瑠子
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真夜中に瑠子は蓮子らしき人が大声で叫ぶので目が覚めた
また今日も蓮花なのかもしれない人を引き留める夜の夢だった。
夢の中も暗いが起きた部屋も真っ暗だったそれで悲しい気持ちになった。
「虫も光に近寄って行のがわかる。世界がこのまま暗かったらどうしたらいい?
真っ暗で。」
暗闇で明るい気持ちになれる人がいるのだろうか。否であると瑠子は思った。
そんな事をぼんやりと考えているうちに幸いな事にまた睡眠の世界に引き込まれていった。
アラーム音で目が覚めた。
まるで外にいるかの様な凍える寒い部屋の中起き上がり電気ストーブを付けた。
外は更に寒かった
もしも、この世にお金が無くても暮らしていけたら、そうすればこんな日に出勤しなくて済むのだ。瑠子は、通勤途中もそんな事を夢想した。
小型スーパーまりもの前を通った時まだ閉まっている店を見つめた。この裏側には海岸が広がっている。
猫男は、まりも側の海岸で前世の事話そうって言っていたけれど本当に興味持ってるのだろうか、そう思った時冷たい海風が吹き付けて来て瑠子は、駅まで足を急がせた。
その日は佐季店長と最上階の従業員ラウンジに一緒にお昼に行った。猫男の事を聞かれたので前世の夢の事も一緒に話した。
ひとしきり聞いた彼女は、したり顔でこう言った。
「前世なんて、猫男さんは興味ないわね。」
「やっぱり、そうですよね。」
「興味が有るのはね。」
「はい?」
思わず身を乗り出して瑠子は聞いた。
「瑠子ちゃん、あなたよ。」
その答えに、体の力が抜けた
「何言っているんですか?あの人は、いますよ。」
「彼女が?」
「ええ、部屋にも連れて来てました。」
思いだして、むっとした顔で瑠子は言った。
「うん、でも彼女なの?」
「うーん、それが女の人を信じられないらしくて、あの彼は
複雑な家庭環境で。」
そこまで言ってそれは、あたしも同じだと思ったがそれは言わないでおいた。
すると少し黙って佐季店長は考えていた。
何をこんなに真面目に考えているんだろうと瑠子は思った。
その間従業員達の色々な話声だけになった。
それから佐季店長は、考え深げにこう言った。
「そういう猫男さんだから、瑠子ちゃんみたいな真面目な子に惹かれたのじゃ
ないかしら。」
真面目と言われて反抗心が芽生えた
「あたし、真面目なんかじゃ無いです。」
「あら、そう?あたしの知らない瑠子ちゃんがいるのかしら。」
茶化す様に佐季店長は言った。
「知らない、あたしなんていません。」
むっとして瑠子はそう答えた。
「そう」
そう言って佐季店長は笑った。
つづく
また今日も蓮花なのかもしれない人を引き留める夜の夢だった。
夢の中も暗いが起きた部屋も真っ暗だったそれで悲しい気持ちになった。
「虫も光に近寄って行のがわかる。世界がこのまま暗かったらどうしたらいい?
真っ暗で。」
暗闇で明るい気持ちになれる人がいるのだろうか。否であると瑠子は思った。
そんな事をぼんやりと考えているうちに幸いな事にまた睡眠の世界に引き込まれていった。
アラーム音で目が覚めた。
まるで外にいるかの様な凍える寒い部屋の中起き上がり電気ストーブを付けた。
外は更に寒かった
もしも、この世にお金が無くても暮らしていけたら、そうすればこんな日に出勤しなくて済むのだ。瑠子は、通勤途中もそんな事を夢想した。
小型スーパーまりもの前を通った時まだ閉まっている店を見つめた。この裏側には海岸が広がっている。
猫男は、まりも側の海岸で前世の事話そうって言っていたけれど本当に興味持ってるのだろうか、そう思った時冷たい海風が吹き付けて来て瑠子は、駅まで足を急がせた。
その日は佐季店長と最上階の従業員ラウンジに一緒にお昼に行った。猫男の事を聞かれたので前世の夢の事も一緒に話した。
ひとしきり聞いた彼女は、したり顔でこう言った。
「前世なんて、猫男さんは興味ないわね。」
「やっぱり、そうですよね。」
「興味が有るのはね。」
「はい?」
思わず身を乗り出して瑠子は聞いた。
「瑠子ちゃん、あなたよ。」
その答えに、体の力が抜けた
「何言っているんですか?あの人は、いますよ。」
「彼女が?」
「ええ、部屋にも連れて来てました。」
思いだして、むっとした顔で瑠子は言った。
「うん、でも彼女なの?」
「うーん、それが女の人を信じられないらしくて、あの彼は
複雑な家庭環境で。」
そこまで言ってそれは、あたしも同じだと思ったがそれは言わないでおいた。
すると少し黙って佐季店長は考えていた。
何をこんなに真面目に考えているんだろうと瑠子は思った。
その間従業員達の色々な話声だけになった。
それから佐季店長は、考え深げにこう言った。
「そういう猫男さんだから、瑠子ちゃんみたいな真面目な子に惹かれたのじゃ
ないかしら。」
真面目と言われて反抗心が芽生えた
「あたし、真面目なんかじゃ無いです。」
「あら、そう?あたしの知らない瑠子ちゃんがいるのかしら。」
茶化す様に佐季店長は言った。
「知らない、あたしなんていません。」
むっとして瑠子はそう答えた。
「そう」
そう言って佐季店長は笑った。
つづく
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