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第2章
呼んでいる声がする第2章(その6)瞑想
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その日は早番だった。
佐季店長は帰り際、瑠子の耳元で呟いた。
「楽しんでね、前世トーク。」
また、佐季店長また、ふざけてると思った。
厚い雲が空に立ち込めてのいるのが階段の小窓の合間から瑠子の目に見えた。
いちを海岸に行ってみるかと思ったがお腹空いた事を感じた。
コンビニでメロンパンを買って小型スーパーまりも側の砂浜に座って袋を開けた。パン生地が固くて中のクリームの味が程よく甘くてパン生地が固くて予想以上に美味しかった。
その時佐季の猫男が瑠子ちゃんに興味が有るのよという言葉が心によぎった。
「雑念が、瞑想しよう。」
と、目を瞑った。しかしいつも瞑想しようとしても気がつくと他の事を考えてしまうのが常だった。
やはりその時もすぐに別の頭に考えが浮かんだ。
ここに引っ越して来たばかりの時は、あんなに開放されて楽しかったのに、最近は過去の事を思いだしたり変な夢を見たり、とそこまで考えてはっとした、また瞑想が上手くいかなかった事に落胆した。
その時、後ろから声がした。
「今、目を瞑ってなかった?」
「瞑想していたんです。」
「え、すごい。」
「でも失敗しました。」
猫男は笑うと
「俺も、すぐ他の事考えちゃうんだよね。」
猫男、妄想なんかするのかなと、疑わしい気分だった。
すると猫男は言った。
「来てくれたんだ。」
「どうせ帰り道ですから。」
「冷たいなあ。」
そう言うと猫男は瑠子の隣に少し離れて砂浜に座った
そのころにはもうすでに海岸は薄暗くなっていた。
「前世の話聞かせてよ。」
「本当に興味あるんですね。」
「そういう事話す人、大学にはいないから。」
「いつもそういう話するわけではないんです。」
「でも、夢で見たんでしょ。」
「けれど、本当にそれが前世かはわからないから。」
「何度も見るのなら、可能性有るのじゃ無いかな。戦争の夢なの?もしかして
それって焼夷弾では、ないかな。」
「焼夷弾?」
「ああ、建物を焼き払う為に作られたものさ。」
「そうなのですか?」
「それで火の海になってしまうのさ。実は俺も街が焼夷弾で焼き払われた夢をよく見るんだよ。」
「ええ?」
「本当に、ここ最近さ、だから瑠子ちゃんの話を聞いた時に不思議な気がしてさ。」
猫男までそんな夢を見たという事に瑠子は驚いた。
それなのに、そっけなく言ってしまった。
「おかしい、それって本当ですか、話を合わせてるとか。」
「そんな事ないよ、何で合わせなきゃなんないの?」
「それは、そうだけれど。」
猫男は笑った。
「瑠子ちゃん、君って本当、俺の周りにいないタイプだよ。」
その時、瑠子の脳裏には、佐季店長に真面目だと言われた事を思い出した。
つづく
読んでいただいてありがとうございます。
佐季店長は帰り際、瑠子の耳元で呟いた。
「楽しんでね、前世トーク。」
また、佐季店長また、ふざけてると思った。
厚い雲が空に立ち込めてのいるのが階段の小窓の合間から瑠子の目に見えた。
いちを海岸に行ってみるかと思ったがお腹空いた事を感じた。
コンビニでメロンパンを買って小型スーパーまりも側の砂浜に座って袋を開けた。パン生地が固くて中のクリームの味が程よく甘くてパン生地が固くて予想以上に美味しかった。
その時佐季の猫男が瑠子ちゃんに興味が有るのよという言葉が心によぎった。
「雑念が、瞑想しよう。」
と、目を瞑った。しかしいつも瞑想しようとしても気がつくと他の事を考えてしまうのが常だった。
やはりその時もすぐに別の頭に考えが浮かんだ。
ここに引っ越して来たばかりの時は、あんなに開放されて楽しかったのに、最近は過去の事を思いだしたり変な夢を見たり、とそこまで考えてはっとした、また瞑想が上手くいかなかった事に落胆した。
その時、後ろから声がした。
「今、目を瞑ってなかった?」
「瞑想していたんです。」
「え、すごい。」
「でも失敗しました。」
猫男は笑うと
「俺も、すぐ他の事考えちゃうんだよね。」
猫男、妄想なんかするのかなと、疑わしい気分だった。
すると猫男は言った。
「来てくれたんだ。」
「どうせ帰り道ですから。」
「冷たいなあ。」
そう言うと猫男は瑠子の隣に少し離れて砂浜に座った
そのころにはもうすでに海岸は薄暗くなっていた。
「前世の話聞かせてよ。」
「本当に興味あるんですね。」
「そういう事話す人、大学にはいないから。」
「いつもそういう話するわけではないんです。」
「でも、夢で見たんでしょ。」
「けれど、本当にそれが前世かはわからないから。」
「何度も見るのなら、可能性有るのじゃ無いかな。戦争の夢なの?もしかして
それって焼夷弾では、ないかな。」
「焼夷弾?」
「ああ、建物を焼き払う為に作られたものさ。」
「そうなのですか?」
「それで火の海になってしまうのさ。実は俺も街が焼夷弾で焼き払われた夢をよく見るんだよ。」
「ええ?」
「本当に、ここ最近さ、だから瑠子ちゃんの話を聞いた時に不思議な気がしてさ。」
猫男までそんな夢を見たという事に瑠子は驚いた。
それなのに、そっけなく言ってしまった。
「おかしい、それって本当ですか、話を合わせてるとか。」
「そんな事ないよ、何で合わせなきゃなんないの?」
「それは、そうだけれど。」
猫男は笑った。
「瑠子ちゃん、君って本当、俺の周りにいないタイプだよ。」
その時、瑠子の脳裏には、佐季店長に真面目だと言われた事を思い出した。
つづく
読んでいただいてありがとうございます。
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