元王妃は時間をさかのぼったため、今度は愛してもらえる様に、(殿下は論外)頑張るらしい。

あはははは

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始まりの物語。

光と影

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 「んっ……」
目が覚めたので、体を起こします。 
おはようございます。
 いったい、わたくしは、どれくらい寝ていたのでしょう?後でパパにお礼を言わなければなりませんね。

「起きられたのですか?お嬢様。」

「えぇ。よく眠れたわ。」

そうだ、わたくしは、エリナに言わなければならないことがあるんでした。

「エリナ、これからも、よろしくね?」


「!お嬢様、わかったんですね!
その言葉が欲しかったんですよ!
私、エリナは、お嬢様に、一生使えますぅ。
うっうっ」

号泣されてしまいました。
ど、どうしましょう?
それに、一生は…いや、嬉しいんですけれど、エリナにもそのうち、縁談が来るんじゃ…
     でも、今は

「エリナ、ありがとうね。」
  
「はい、お嬢様!」
 
「ところで、わたくしは、どれくらい寝ていたのですか?」


「もうすぐ夕食になるくらいの時間ですよー 」

かなり寝ていたのですね。
不甲斐ないです。
まあ、8歳児だからしょうがないと考えましょう。

「では、食堂に行ったほうがいいのですか?」

「そうですね。では、行きましょうか。」

「えぇ。」

移動中、わたくしは、
今日もパパと食べられるのでしょうか?
お礼も言いたいですし。と考えていました。
なんとも幸せな考えだと想いました。
しかし、騎士団見学してて、思ったのですが、私に、騎士は無理ですね。
体力的にも、才能としても。
どんなに努力しても、騎士になるのは、難しそうです。努力も大事ですが、自分に合うものを探すことも必要です。
どうせなら、前の生での知識も役立てたいですし。

殿下や彼女にもう関わりたくないから、文官は避けたかったんですけど…
あっ、騎士も護衛とかで関わりますね。
どのみち関わらなきゃいけないんですか…
まあ、わたくしには、文官のほうが合っていそうですね。
王妃の公務なんかの経験もありますし。
だいたい、そこそこの地位にいかなければ、殿下や彼女に、関わることもありませんね。

 でも、自分の身は自分で守りたいので、体は少し、鍛えておきましょう。
もちろん勉強もしますよ。

(お嬢様が百面相しています!珍しい…)

「あら、ついたようね。」 
わたくしは、食堂に入りました。


食堂には、すでにパパがいました。
わたくしは、パパの隣に座ります。
心なしか、パパの周りにお花が咲いてみえるのは、気のせいでしょう。  
(当たり前のように、ユリアが隣に座ってくれる日が来るなど!嬉しい…)

わたくしが、席につくと料理が運ばれてきます。食事をしながら、

「今日は、私を運んで下さり、ありがとうございます。」
 と言いました。

(何なんだ!この大輪が咲いたような笑顔は…!)

あら?今度はさっきよりもはっきりパパの周りに花が咲いているように見えます。
不思議な錯覚ですね。
 
「パパ、お願いがあります。」

「なんだ?」

「お時間が空いているときでいいので、わたくしを、身が守れるくらいに鍛えてほしいのです。」

「なぜ?」

「わたくし、家をつごうかと考えたんです。
でも、わたくしは、騎士にはなれないと思うんですよね。
体力や才能という事情があって。
ですが、自分の身は、自分で守れるくらいにはなりたいのです。
家は、代々騎士の家系ですから、わたくしも、それに恥じないくらいにはなりたいのです。
騎士の代わりに、わたくしは、文官を目指そうかと考えています。」

「わかった。」

許可をいただきました。やった、です!
でも、少し悲しそうです。


(ユリアは、すごいな。
この年で、もう、自分の向き不向きを考えられるなんて。
でも、ユリアはいずれ、家を出る日が来ると考えると…いつか来るとわかっていてもやはり、悲しいな。)

パパが悲しむとするならば、家にずっといられない、ということでしょうね。

「パパ、そんなに落ち込まないでください。わたくしが、家を出ても、今生の別れじゃありませんし。
私も会いに行きます。
だからパパも会いに来てくださいね?」

…会えなかったら、わたくしも悲しいですし。

「あぁ。すまない。私が励まされてどうするんだろうな。
しかし、どうしてわかったんだ?口には出していないはずだが…」


あら?パパはわからないのでしょうか。
騎士になれない、といったところで、悲しそうな顔になったことを。

「顔に出ていましたから。」

「!!そうなのか。」

ふふ。面白いです。楽しいです。
わたくしは、パパとの会話を楽しみました。







  





















 こんな話がある。
皆さんは知っているだろうか?ユリア処刑の元凶の真相を。
彼女は、ユリアを陥れるために、殿下にこう言った。
もし、私が、悲しくなったら助けに来てくださいね、と。
その結果、彼女が「残念です。」といったことを、悲しんでると思い、殿下は、ユリアに怒った。












その彼女が…前回の生を思いだした。










ユリアが、パパと楽しく、食事をしている頃…

とあるスラムの一角にて


「なんて幸運なの?!またやり直せるなんて!」

そう叫んでいる黒髪黒目の女の子がいました。
彼女は、地球という異世界からの迷い人です。 
どうやら、地球から、この世界にやってきた拍子に、自分が、時間をさかのぼったことを思い出したようです。
「前回は、あの悪女のせいで、あのバカ王子と国外追放されて、国外追放された先の国で、散々な目にあって、おまけに逆ギレした卑しい平民に刺し殺されたけど!今回はそうならないようにするわ!」

正確には、ユリアが二人の尻拭いをしていたことで、なんとか保っていた政治。
それなのにユリアを処刑してしまい、任せっきりだった政治をやらなくてはいけなくなった。
しかし、二人とも、ユリアに任せっきりだったため、(殿下はできるが、ユリアには遠く及ばない。しかも、どこの馬の骨ともわからない、彼女は、何もできなかったから、殿下の補佐をできない。)
公務が追いつかず、国民や家臣の信用を失って国外逃亡。
その果てに、逃亡先で、さんざんわがままを言って怒りを買い、
(平民は黙って言うことを聞いていろ!と言ってわがままを言っていた。)刺し殺された、だが。

「今度は、あの悪女は、生かしておいて、公務をさせましょう。」


「あぁ、でもめんどくさいな。
テレポートの能力持ち見つけるの。」  

        瞬間移動
彼女は、前回、テレポートの能力持ち(配達員)の力を借りて、王宮の前に降り立ったのだ。

「まあ、いいや。
時間がさかのぼったなら、あの悪女の断罪以外は、前と同じにしてれば同じようになるはずだしね。」


前の生とは違う生き方をしようとしているユリアと、
同じように生きようとしている彼女。

よりによってどうしてこの二人の時間がさかのぼったのか。

運命の歯車は今、動き出した。
















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