元王妃は時間をさかのぼったため、今度は愛してもらえる様に、(殿下は論外)頑張るらしい。

あはははは

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はじめの一歩

 特訓です!

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 今日から始まります!
身を守れるようになるための特訓が!
前の生では、やったことがないので、わくわくします!わたくしは、運動には、向いていないので、やる機会がなかったんですよね。
変わりに、踊りの練習はしましたよ!今度、披露してみようかしら?(笑)   

「ユリア、準備はできたか?」
 
パパが呼んでいます。
行きましょう。

「はい。今行きます。」

わたくしの部屋を出て、パパのところに向かいます。
実はわたくし、少し緊張しているんです。
今日は、運動をするので、いつものドレスと違って、動きやすい、ミニスカートにタイツで、髪は一つにまとめているんです。  
パパがどう思うかが気がかりで…
しかし、心配は無用だったようです。
パパは私を見るなり、

「その格好を似合うな。」
と言ってくれました。
よかったです。

「これでたくさん動いても困りませんよ!」

「そうだな。やる気があることはいい事だ。」

パパはそう言って、わたくしの頭をなでてくれました。
初めての体験です!
これも一度やってみてほしかったんです!嬉しいです!結構気持ちいいんですね。

まぁ、すごい慎重にゆっくり、やっていましたが。
 パパ慣れてないんですね…


「えへへ~」

(癒やされる。この撫でる、いいな。
もっと練習しよう。…ユリア可愛い)

パパも、最近は、たくさん表情を見せてくれるようになりましたね。
距離が縮まった気がして、嬉しいです。

今日は、屋敷の中庭でやるそうです。
何からやるのでしょうか?
初めての体験に、胸が高鳴ります。

「ついたぞ。まずは準備体操だ。
体を動かすときは、体を温めなければいけないからな。準備体操をしないと、怪我をしやすくなってしまう。
体を動かすときは、必ず準備体操するんだぞ。」

「はい。
パパを心配させたくないですし、わたくしも、怪我はしたくありませんから。」

(家の娘は、なんて優しいんだ…!)

 わたくしは、パパのマネをして、準備体操をしました。

 体のいろいろなところの筋肉をのばしました。

「それじゃ、まずは、屋敷の周りを3周してきてくれ。
その後は、木刀を持って素振り50回、腕立て伏せ、腹筋60回だ。
今日はこれだけだ。」


…なかなかハードですね。
これは、初心者に対する訓練セットなのでしょうか。


 でも、努力しなければ、始まりません。
頑張ってみましょう!







…と言っても、屋敷の周り3周って…

とりあえず、わたくしは、走ってみることにしました。


~十分後~


はぁはぁ  
どれくらい走ったのでしょうか。
!まだ、8分の1も行ってないじゃないですか!
あぁ、きつすぎます。でも、この壁を乗り越えなければ、次には勧めません!ちょっと…これは初めたての少女に無理じゃないですか?  

 「どうした?」
私の話を聞いてパパはしまったというように言う。
「すまない。ユリアの体力を、もっと考慮するべきだったな。水だ。」


「いえ。」

「とりあえず私は奥で素振りをやってくる。
ユリアだけ頑張るのは、理不尽だからな。」

わたくしを思ってくれていることが伝わります。
幸せです。

わたくしは、もらった水を飲みます。


あぁ、生き返ります。
息が整ってきました。
でも、こんなに父親に意見をはっきり言える日が来るなんて…
もう、とても嬉しいです!
こんなに嬉しく感じたのは、王妃教育のとき以来です。あのときは、辛かったですね~。 でも、その分、達成感は、すごいんですよ! 
これもそれに劣らないです!


次は、木刀を持って、素振り50回ですね。
わたくしは、木刀を取りに行きます。
そしたら、奥で、パパが、素振りをしています。  
とても、速くて目で追えません。
でも、その姿は、とてもかっこよく、憧れるものでした。

もっと私も、頑張らなくては!

そう思いました。

わたくしは、木刀を持って、パパの真似をして振ってみます。
しかし、なかなかうまくできません。
むむむ。

難しいですね。

でも、諦めるわけにはいきません。 
諦めてしまえばそこで終わりです。
最後までやりきることに意味があるのです。
そんなことを考えていましたら、


「剣は、こうやって持つんだ。
そして、こういうふうにして…」

パパが、後ろから、急に話しかけてきました。


「えっ」

びっくりです。
でも、教えてくれているようです。

その後も、振り上げ方など、たくさん教えてもらいました。

素振り50回もできました。

次は、腕立て伏せですね。

頑張ります!





~一時間後~

ふう、やっと60回できました。

腕が、ぷるぷるします。



次は…腹筋ですね。
いい加減、体力の限界かもしれません。 
ですが、頑張って損はないはずですし。
それに、どちらかといえば、楽しいですし。


あと一つだけです!
頑張ります!
パパ、ほめてくれるでしょうか。



と、前向きになったのもつかの間、


これ、きつすぎませんか~?!

10回が限界です。
最初は余裕なのに、だんだん腰がぷるぷるして疲れて…

あと50回もできるのでしょうか?

ここは、根気で! もうそれしかありません。

今からわたくしは、無 です。
何も考えずに、ただ、言われたことだけをやるんです。私の最終手段です。いきますよ、3.2.1…










「ぉぃ、聞こえているか?ユリア?」


はっ 完全に聞こえていませんでした。
だからこの最終手段は嫌なんですよ。周りが見えなくなるから。


でも、腹筋60回は、達成しました。祝!


「すみません。パパ。聞こえていませんでした。」

ちゃんと言葉を返すのも、忘れませんよ。 
感慨に浸っているだけではありません!

「あぁ、別にそれはいいのだが…」

どうしたのでしょうか?

「どこか具合が悪いところはあるか?
怪我はしていないか?」


「していませんよ。」


「よかった。よく頑張ったな、ユリア。」


「!!はい。」


あぁ、褒めてもらえました!
今日は、本当にいい日です。



わたくしは、その日の夜、ぐっすり眠ることができました。
まあ、当たり前ですね。
疲れていたんですから。

 









そして悪夢はやってくる。








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