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はじめの一歩
思い出話をしましょう。
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痛い!痛いです。
た、助けてください~筋肉痛で、動けません。
これこそまさに、悪夢です。
「お嬢様、大丈夫ですか?
…大丈夫ではありませんね…
でも、筋肉痛は、どうしようもありません。
今日は一日、ベットで安静にしていてください。
動けないんですから。」
「わかっています。」
あぁ、どうしましょう。
今日は一日、暇になりそうです。
…暇つぶしに前の生での思い出話でもしましょうか。
前の生で、わたくしには、敵が多かったです。
でも全員ではありませんでした。
侍女のエリナや、国王ご夫妻。
それに、殿下の弟君の第二王子。
少なくとも、この4人は、私のことを、心配してくれていました。
懐かしく思います。
まだ、わたくしが殿下の婚約者になりたての頃、厳しい王妃教育に耐えられずに泣いていた、11歳のときの事を。王宮の庭園で王妃様に会いました。
わたくしは、何度か、お姿を見たことがあったので、その人が王妃様だと、すぐにわかりました。
ですが、その頃のわたくしは、まだ、未熟でした。
突然のことに、理解が追いつかず、その場で立ち尽くしてしまったんです。
慌てて頭を下げましたが、かなり失礼なことをしてしまったことを、わたくしは知っていました。
心の中で、ものすごい、落ち込んでいたら、王妃様は、
「気にしないで。ここは公式の場ではないのですし。」
そう言ってくれました。
当時のわたくしには、王妃様が、わたくしの心を読んだように見えて、とてもびっくりしたのを覚えています。
今ならわかります。わたくしの考えていることは顔に出てしまっていたんでしょうね。
ただ、自分でもわからないくらい、少しの差で王妃様はそれを見極めたということなのですが。
本当に尊敬しています。
今も、昔も。
当時のわたくしは、現役の王妃様は、やっぱりすごいんですね、と思いました。
そんなわたくしに、王妃様は言いました。
「王妃教育は、辛いでしょう?
でも頑張って。
努力すれば、いつか報われます。
わたくしは、諦めないで、王妃教育を頑張ったおかげで、今のわたくしがいると思っているんですよ。
諦めてしまったら、そこで終わりなんです。
わたくしは、王妃教育の厳しさを知っています。
辛くなったら、相談に乗ります。
ここに3時に来れば、会えるはずです。
わたくしは、あなたを応援します。」
その言葉にどんなに救われたか。
今でも、努力すればいつか報われる、諦めてしまったらそこで終わりなんです、は信じています。
それから、わたくしは、度々来て、王妃様に相談しました。
厳しい王妃教育に耐えられたのは、王妃様の支えがあったからでもあるんです。
王様にも、王妃様から話が伝わっていたのか、たくさんアドバイスをもらいました。
それに、わたくしを、本当の娘のように、可愛がってくれました。本当に、感謝しかありません。
そんなお二人が亡くなったのは、わたくしが、16のときの、秋でした。
紅葉がとても美しい時期でした。
国王ご夫妻が乗った馬車が、山道を下っている時のことです。馬車がスリップして、崖に落ちてしまったのです。
御者も、国王ご夫妻も、助かりませんでした。
「ユリア、大丈夫なのか?
すまない、わたしが加減を知らないばかりに…!」
あら、パパが、部屋にやってきたようです。
「いえいえ、パパはほとんど悪くありません。
第一、普段あまり運動しない、わたくしが、本格的な運動をしたんですから、筋肉痛になるのは、しょうがないです。
まあ、少し、いえ、かなり通常よりも痛いような気がしますが…」
「すまない。」
パパがしゅんとしています。
「本当は、ずっと見守っていたいが、」
「団長!仕事をしてください!」
「こうだからな。
すまないな。失礼した。」
行ってしまいました。嵐のようでしたね。
さて、話を戻して…
二人のお葬式には、わたくしも呼ばれました。
わたくしは、悲しみで、泣き続けました。
そしたら、第2王子が言ったんです。
「あんまり泣くと、二人は安心して天国に行けませんよ。
それに、周りの人も、泣きたくなります。
僕とか。だから、泣き止んでください。」
第2王子の言葉、最もだと思いました。
だから、わたくしは、泣き止みました。
それからも、わたくしに、ちょくちょくアドバイスや、励ましの言葉をくれました。
言っていることは、少し素っ気なかったですけれど、第2王子なりの、親切と、一生懸命さが伝わってきて、わたくしは、その言葉に背中を押されていました。
第2王子は、わたくしが18歳で、処刑されたあと、どうなったのでしょう。
わたくしの処刑に、反対してくれていたと、聞いています。
幸せに暮らしているといいのですが…
私の思い出話は、これくらいにしておきましょう。
今も、わたくしの心の中で、大切に大切にしまってある思い出です。
3人には、また、いずれ合うことになると思いますし、今度は、恩を返せるようにしたいです。
いつか合う、その時まで、わたくしは、勉強と、特訓を、がんばりましょう。
もちろんマナーなどもですよ?
た、助けてください~筋肉痛で、動けません。
これこそまさに、悪夢です。
「お嬢様、大丈夫ですか?
…大丈夫ではありませんね…
でも、筋肉痛は、どうしようもありません。
今日は一日、ベットで安静にしていてください。
動けないんですから。」
「わかっています。」
あぁ、どうしましょう。
今日は一日、暇になりそうです。
…暇つぶしに前の生での思い出話でもしましょうか。
前の生で、わたくしには、敵が多かったです。
でも全員ではありませんでした。
侍女のエリナや、国王ご夫妻。
それに、殿下の弟君の第二王子。
少なくとも、この4人は、私のことを、心配してくれていました。
懐かしく思います。
まだ、わたくしが殿下の婚約者になりたての頃、厳しい王妃教育に耐えられずに泣いていた、11歳のときの事を。王宮の庭園で王妃様に会いました。
わたくしは、何度か、お姿を見たことがあったので、その人が王妃様だと、すぐにわかりました。
ですが、その頃のわたくしは、まだ、未熟でした。
突然のことに、理解が追いつかず、その場で立ち尽くしてしまったんです。
慌てて頭を下げましたが、かなり失礼なことをしてしまったことを、わたくしは知っていました。
心の中で、ものすごい、落ち込んでいたら、王妃様は、
「気にしないで。ここは公式の場ではないのですし。」
そう言ってくれました。
当時のわたくしには、王妃様が、わたくしの心を読んだように見えて、とてもびっくりしたのを覚えています。
今ならわかります。わたくしの考えていることは顔に出てしまっていたんでしょうね。
ただ、自分でもわからないくらい、少しの差で王妃様はそれを見極めたということなのですが。
本当に尊敬しています。
今も、昔も。
当時のわたくしは、現役の王妃様は、やっぱりすごいんですね、と思いました。
そんなわたくしに、王妃様は言いました。
「王妃教育は、辛いでしょう?
でも頑張って。
努力すれば、いつか報われます。
わたくしは、諦めないで、王妃教育を頑張ったおかげで、今のわたくしがいると思っているんですよ。
諦めてしまったら、そこで終わりなんです。
わたくしは、王妃教育の厳しさを知っています。
辛くなったら、相談に乗ります。
ここに3時に来れば、会えるはずです。
わたくしは、あなたを応援します。」
その言葉にどんなに救われたか。
今でも、努力すればいつか報われる、諦めてしまったらそこで終わりなんです、は信じています。
それから、わたくしは、度々来て、王妃様に相談しました。
厳しい王妃教育に耐えられたのは、王妃様の支えがあったからでもあるんです。
王様にも、王妃様から話が伝わっていたのか、たくさんアドバイスをもらいました。
それに、わたくしを、本当の娘のように、可愛がってくれました。本当に、感謝しかありません。
そんなお二人が亡くなったのは、わたくしが、16のときの、秋でした。
紅葉がとても美しい時期でした。
国王ご夫妻が乗った馬車が、山道を下っている時のことです。馬車がスリップして、崖に落ちてしまったのです。
御者も、国王ご夫妻も、助かりませんでした。
「ユリア、大丈夫なのか?
すまない、わたしが加減を知らないばかりに…!」
あら、パパが、部屋にやってきたようです。
「いえいえ、パパはほとんど悪くありません。
第一、普段あまり運動しない、わたくしが、本格的な運動をしたんですから、筋肉痛になるのは、しょうがないです。
まあ、少し、いえ、かなり通常よりも痛いような気がしますが…」
「すまない。」
パパがしゅんとしています。
「本当は、ずっと見守っていたいが、」
「団長!仕事をしてください!」
「こうだからな。
すまないな。失礼した。」
行ってしまいました。嵐のようでしたね。
さて、話を戻して…
二人のお葬式には、わたくしも呼ばれました。
わたくしは、悲しみで、泣き続けました。
そしたら、第2王子が言ったんです。
「あんまり泣くと、二人は安心して天国に行けませんよ。
それに、周りの人も、泣きたくなります。
僕とか。だから、泣き止んでください。」
第2王子の言葉、最もだと思いました。
だから、わたくしは、泣き止みました。
それからも、わたくしに、ちょくちょくアドバイスや、励ましの言葉をくれました。
言っていることは、少し素っ気なかったですけれど、第2王子なりの、親切と、一生懸命さが伝わってきて、わたくしは、その言葉に背中を押されていました。
第2王子は、わたくしが18歳で、処刑されたあと、どうなったのでしょう。
わたくしの処刑に、反対してくれていたと、聞いています。
幸せに暮らしているといいのですが…
私の思い出話は、これくらいにしておきましょう。
今も、わたくしの心の中で、大切に大切にしまってある思い出です。
3人には、また、いずれ合うことになると思いますし、今度は、恩を返せるようにしたいです。
いつか合う、その時まで、わたくしは、勉強と、特訓を、がんばりましょう。
もちろんマナーなどもですよ?
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