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はじめの一歩
公爵領の伝説 前編
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わたくしはどこか面白そうな顔をした先生についていきます。
わたくしは王妃教育で養った速読の力を使って先生についていきながら周りを注意深く観察します。
新しい発見は、どこにあるでしょうか。
知らないところをよく見ながら進むのってほんとに冒険ですね。楽しいです。
(ユリアは、見つけられるかも知れないわ。
進んでいる間見てて思ったわ。)
ソアラがそう言うのには、理由がある。
昔々 この公爵邸が立つ前ここは森でした。
あまり大きくないが昔からある森でした。
森の周辺には森ができてすぐの時から村があり、人間が住んでいました。
そんな村の人間達は森を崇めていました。
森には 精霊 という存在がいて、森の魔物(凶暴化した動物)の被害から守ってくれていると信じていたからです。
実際、森の木をたくさん切った年は魔物による被害が増え、あまり切らなかった年は被害が少ないという法則があります。
精霊 に守ってもらっているおかげで村の人間たちは、安心して暮らすことができたのです。
しかし、時がたてばたつほど人は精霊を侮るようになりました。
「もう、古臭い言い伝えなんか気にしないで木、切りたいだけ切らねぇか。」
ある若者のその一言によって、それは起こりました。
村人は、皆好きなだけ木を切って売ったり、生活の足しに使ったりしました。
村人の生活は豊かになりました。
しかし、年々増えていく魔物の被害に頭を悩ませていました。
やはり言い伝えは本当であったのでは、と言い出すものもいる始末でした。
しかし、人とは欲深いものです。
わかっていてもやめようとするものは、ほとんどいませんでした。
そしてある日、あふれる魔物の軍勢に襲われ村は壊滅しました。
その状況を深刻に思ったその時の王は、
「精霊に謝罪をし、森の付近を復興してほしい」と言った。王は、褒美も用意していた。
しかし、誰一人として名乗り出なかった。
付近は、魔物だらけ、そもそも森の中に入る前に、溢れかえった魔物にやられて死ぬのがオチ、もし森に入れても、もし、精霊が怒っていたら…
みんな、死にたくないのですから。
そんなとき、
「私が行きましょう」
名乗り出たのがアーベントロート初代公爵だったのです。
公爵の領地は、森に一番近く、たび重なる魔物の襲撃に困り果てていたのです。
公爵は、これに対抗しようと、領地の騎士団の訓練に力を入れていました。
自分自身も、武芸を心得ており、さらに鍛え上げていました。
十分な準備ができたと思った日、公爵は王に名乗り出ました。
精錬された、領地の騎士団と公爵は、またたく間に森に入ることに成功しました。
公爵は森につくと
「ここまで力を貸してくれてありがとう。ここからは私一人で行く。みんなはここで休んでいてくれ。」
と言い、みんなが止めるのも聞かず森に入っていってしましました。
(罪のない人たちをこれ以上危険な目に合わせたくない。)
あとから追いかけようとすると、なぜか森が道を阻み進むことができませんでした。
それを見て、置いてかれた人たちは思いました。
公爵様は、精霊に選ばれた人なのかもしれませんね、と。
森を進んでいった公爵は無事精霊に会い、謝罪をしました。それから、
「森を荒らさないことを誓おう。」
そう言ったそうです。
それを聞いた精霊は行ったそうです。
「お主は、心が清らかじゃの。その清らかさに免じて許すのじゃ。魔物殲滅も力をかそうかの。」
そう言ったそうです。
ちなみに、
「周りには他の精霊もたくさん集まってきて見ていた、精霊は一人だけじゃない」
と、公爵は、言っていたそうです。
無事、森の付近を公爵は復興して報酬として森と復興した森の付近を領地としてもらい、多額の報奨金、森の保護を認めてもらいました。
それから森の中に屋敷を作り森を自分の敷地として森の
保護をしました。
この話から精霊は心の清らかな人を好むことがわかりますよね?
ソアラは、自分の話に真剣に向き合いわかろうとするユリアは心が清らかだと判断した。
それに、何かを感じたのだろう。
初代公爵を追いかけようとした騎士団が森に阻まれて入れなかったということから誰かの意思があったのでは?と考えているソアラ。
(今回ユリアを連れていますけど、前よりもすんなりすすめるのは気のせい?)
様々な不思議を起こしてきたこの森には、まだ、私達の知らない秘密がある、ソアラはその時確信した。
「先生、どうかしたのですか?」
難しい顔をしていた私にユリアが問いかけてきました。
うちの娘はなんて優しいんでしょう。
どうして前の生で処刑なんてされたのかしら?
調べてみたいけれど…
今で言うと未来に起こるはずのことだからね…
でも決めたわ!
今回は全力でユリアを守ると。
「いいえ、なんでもないわよ。」
「それならよかったです。」
そうふわりと笑うユリアの愛らしさときたら。
これが母性と言うやつなのですね。
この森の伝説はまだあるのをご存知だろうか?
ソアラが、
(ユリアは、見つけられるかも知れないわ。
進んでいる間見てて思ったわ。)
と思った理由についての続きを説明しよう。
わたくしは王妃教育で養った速読の力を使って先生についていきながら周りを注意深く観察します。
新しい発見は、どこにあるでしょうか。
知らないところをよく見ながら進むのってほんとに冒険ですね。楽しいです。
(ユリアは、見つけられるかも知れないわ。
進んでいる間見てて思ったわ。)
ソアラがそう言うのには、理由がある。
昔々 この公爵邸が立つ前ここは森でした。
あまり大きくないが昔からある森でした。
森の周辺には森ができてすぐの時から村があり、人間が住んでいました。
そんな村の人間達は森を崇めていました。
森には 精霊 という存在がいて、森の魔物(凶暴化した動物)の被害から守ってくれていると信じていたからです。
実際、森の木をたくさん切った年は魔物による被害が増え、あまり切らなかった年は被害が少ないという法則があります。
精霊 に守ってもらっているおかげで村の人間たちは、安心して暮らすことができたのです。
しかし、時がたてばたつほど人は精霊を侮るようになりました。
「もう、古臭い言い伝えなんか気にしないで木、切りたいだけ切らねぇか。」
ある若者のその一言によって、それは起こりました。
村人は、皆好きなだけ木を切って売ったり、生活の足しに使ったりしました。
村人の生活は豊かになりました。
しかし、年々増えていく魔物の被害に頭を悩ませていました。
やはり言い伝えは本当であったのでは、と言い出すものもいる始末でした。
しかし、人とは欲深いものです。
わかっていてもやめようとするものは、ほとんどいませんでした。
そしてある日、あふれる魔物の軍勢に襲われ村は壊滅しました。
その状況を深刻に思ったその時の王は、
「精霊に謝罪をし、森の付近を復興してほしい」と言った。王は、褒美も用意していた。
しかし、誰一人として名乗り出なかった。
付近は、魔物だらけ、そもそも森の中に入る前に、溢れかえった魔物にやられて死ぬのがオチ、もし森に入れても、もし、精霊が怒っていたら…
みんな、死にたくないのですから。
そんなとき、
「私が行きましょう」
名乗り出たのがアーベントロート初代公爵だったのです。
公爵の領地は、森に一番近く、たび重なる魔物の襲撃に困り果てていたのです。
公爵は、これに対抗しようと、領地の騎士団の訓練に力を入れていました。
自分自身も、武芸を心得ており、さらに鍛え上げていました。
十分な準備ができたと思った日、公爵は王に名乗り出ました。
精錬された、領地の騎士団と公爵は、またたく間に森に入ることに成功しました。
公爵は森につくと
「ここまで力を貸してくれてありがとう。ここからは私一人で行く。みんなはここで休んでいてくれ。」
と言い、みんなが止めるのも聞かず森に入っていってしましました。
(罪のない人たちをこれ以上危険な目に合わせたくない。)
あとから追いかけようとすると、なぜか森が道を阻み進むことができませんでした。
それを見て、置いてかれた人たちは思いました。
公爵様は、精霊に選ばれた人なのかもしれませんね、と。
森を進んでいった公爵は無事精霊に会い、謝罪をしました。それから、
「森を荒らさないことを誓おう。」
そう言ったそうです。
それを聞いた精霊は行ったそうです。
「お主は、心が清らかじゃの。その清らかさに免じて許すのじゃ。魔物殲滅も力をかそうかの。」
そう言ったそうです。
ちなみに、
「周りには他の精霊もたくさん集まってきて見ていた、精霊は一人だけじゃない」
と、公爵は、言っていたそうです。
無事、森の付近を公爵は復興して報酬として森と復興した森の付近を領地としてもらい、多額の報奨金、森の保護を認めてもらいました。
それから森の中に屋敷を作り森を自分の敷地として森の
保護をしました。
この話から精霊は心の清らかな人を好むことがわかりますよね?
ソアラは、自分の話に真剣に向き合いわかろうとするユリアは心が清らかだと判断した。
それに、何かを感じたのだろう。
初代公爵を追いかけようとした騎士団が森に阻まれて入れなかったということから誰かの意思があったのでは?と考えているソアラ。
(今回ユリアを連れていますけど、前よりもすんなりすすめるのは気のせい?)
様々な不思議を起こしてきたこの森には、まだ、私達の知らない秘密がある、ソアラはその時確信した。
「先生、どうかしたのですか?」
難しい顔をしていた私にユリアが問いかけてきました。
うちの娘はなんて優しいんでしょう。
どうして前の生で処刑なんてされたのかしら?
調べてみたいけれど…
今で言うと未来に起こるはずのことだからね…
でも決めたわ!
今回は全力でユリアを守ると。
「いいえ、なんでもないわよ。」
「それならよかったです。」
そうふわりと笑うユリアの愛らしさときたら。
これが母性と言うやつなのですね。
この森の伝説はまだあるのをご存知だろうか?
ソアラが、
(ユリアは、見つけられるかも知れないわ。
進んでいる間見てて思ったわ。)
と思った理由についての続きを説明しよう。
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