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はじめの一歩
いざ、契約します!
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…………なんでこんなに精霊様が?
そんなにわたくしに興味を…?なんて光栄なことでしょう。でも、このぎゅうぎゅうした空間をどうにかしたいですね。もっとこう…外から見たら狭くて中から見たら広い感じに空間を歪められないでしょうか?
『お主何をやっておる?!』
えぃ!ふわっ くらっ なにかが抜けましたね。
魔力でしょうか。でも魔法陣に魔力を流したときはこんなに感じませんでした…
『中が広くなったじゃと…!大丈夫かの?』
無の精霊王様が魔法陣から出ずに心配してくれています。嬉しいです…!でも、どうして魔法陣から出ないのでしょう?まぁ、大体は予想ができますが。
『魔法陣に魔力を込めて呼び出したじゃろ?その魔力を原動力として呼び出したからの。この魔法陣から出てしまうと、強制送還されてしまうんじゃよ。』
〈強制送還されてしまうんじゃよ〉ですか…無の精霊王様は出たほうが…わたくしと契約して得られるメリットが思いつきません。完全に無の精霊王様は息苦しくなるだけ…
『そんなことないのじゃ!説明したときに言ったじゃろう?気に入ったら契約できると。わらわはお主を気に入ったんじゃ。どこまでもついていってもいいと思ったんじゃ。ちょっと気になることもあるしの。とにかく、これはわらわが決めたことじゃ!哀れまれるのは違うのじゃ。』
…そうでした。無の精霊王様は心が読めるんですよね。
本人に言われると何もいい返せませんね。
そうですよね。わたくしを気に入ってくれて喜ばなきゃ損です!
「ありがとうございます。精霊様方。」
『嬉し~いえいえなの~』『一緒、いい。好きなの。』
『あなたに使えたいです。』『却下したら許しません。』
『ほらの。皆、お主を気に入ってついていきたいと思っているんじゃ。遠慮するでない。そもそも精霊は気に入ったやつ以外はとことん関係を持とうとしないのじゃぞ?』
そうなのですか。では、わたくしは精霊様方の行為を踏みにじろうとしていたのですね。もっと深く考えてから発言するべきでした。口は災いのもと、と言いますからね。さて、では契約を…って誰からやればいいのでしょう?多すぎてなんとも言えませんね。名前も全員覚えるの大変ですね。ですがここは、王妃教育で養った記憶力をフル活用しましょう。頑張りますよ。
『お主ら、属性で別れて、更に位が高い順に並ぶのじゃ。』
『わかりました。無の精霊王様。』
『わかったの~』
何が始まるのでしょう?
『無属性はわらわの後に並ぶのじゃ。上級、中級、下級の順番じゃ。』
『火属性は私の後ろに並んで。私は上級精霊だから、中級、下級の順番よ。』
『水と氷属性は、僕の後ろに並んでねー!僕は水の精霊王だから、上級、中級、下級の順番に並んでねー!』
『闇のはどうしようかの?一番行為の精霊があれじゃ、まとめられんわい。』
『…僕なんかが興味を持ってごめんなさい。召喚に応じてしまってごめんなさい。ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい』
『ブツブツうるさいのじゃ。お主それでも闇の精霊王かの?そんなに来たくなかったなら、魔法陣の外に出してやるのじゃ。』
『やだっ』
『なら皆をまとめるのじゃ。』
『無理っ』
『じゃあもういいのじゃ。さような…』
『わかった、みんなをまとめる…僕なんかがみんなをまとめてしまってごめんなさい(_ _;)』
すごく綺麗な美青年なのに勿体ないです。でもなんか可愛いです。
『ありがと…』
!そうでした。精霊王は心を読めるんでしたっけ?喜んでもらえたからいいですけれどね。
『みんな、僕なんかの後ろに並ぶのは嫌かもしれないけど、我慢して。ごめんなさい(_ _;)僕の後ろに皆とおんなじように並んで…』
前置きがいちいち鬱陶しいですけど、ちゃんと言えていますが…何であんなに自分をけなそうとするのでしょうか。自身を持てばカッコいいのに。
『頑張ってみる…』
あっ!そうでした。なれませんね。心が読まれるの。
あら、並べたようです。
どの属性の人から名前をつければよいのでしょう。
(キラキラ)すごく期待されたような眼差しも感じますし…こういうときは…じゃんけんです!
「わたくしに勝った属性から名前つけますよ!代表者を一人決めてください。」
『無属性からはわらわじゃ。』無の精霊王様。
『水と氷からは僕だよー!』水の精霊王様。
『炎からは私です。』火の上級精霊様。
『僕なの?なんで…?』闇の精霊王様。
はいっ、じゃあ最初はグー ジャンケンポン!
『負けたのじゃ。』
『アイコだよー?』
『勝ったわ!』
『僕なんかが勝っちゃってごめんなさい。』
「なら、無属性は最後で、水と氷は3番目ですね。それじゃあ、勝った属性のお二人はじゃんけんしてください。」
『『じゃんけんぽん』』『負けたわ。』
『勝ってしまってごめんなさい。』
「それじゃあ闇、火、水と氷、無の順番ですね。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ふぅ、疲れました…50人くらいと契約しましたよ!名前を考えて覚えるのが大変でした。
なんの力が使えるようになったのか、確認しなくてはいけませんね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
無、水、闇の精霊王、火の上級精霊の名前を募集します!なにか案はありますか?
ちなみに、無の精霊王は妖艶なスタイル良しの美人さん。
水の精霊王は活発で子供に近い身長。
火の上級精霊は真っ赤な髪と自分の認めた人は一生裏切らないほどの忠実で真面目。
闇の精霊王は真っ黒の髪。イケメン。見た目は青年。
名前、ぜひ!すごい困ってます!
そんなにわたくしに興味を…?なんて光栄なことでしょう。でも、このぎゅうぎゅうした空間をどうにかしたいですね。もっとこう…外から見たら狭くて中から見たら広い感じに空間を歪められないでしょうか?
『お主何をやっておる?!』
えぃ!ふわっ くらっ なにかが抜けましたね。
魔力でしょうか。でも魔法陣に魔力を流したときはこんなに感じませんでした…
『中が広くなったじゃと…!大丈夫かの?』
無の精霊王様が魔法陣から出ずに心配してくれています。嬉しいです…!でも、どうして魔法陣から出ないのでしょう?まぁ、大体は予想ができますが。
『魔法陣に魔力を込めて呼び出したじゃろ?その魔力を原動力として呼び出したからの。この魔法陣から出てしまうと、強制送還されてしまうんじゃよ。』
〈強制送還されてしまうんじゃよ〉ですか…無の精霊王様は出たほうが…わたくしと契約して得られるメリットが思いつきません。完全に無の精霊王様は息苦しくなるだけ…
『そんなことないのじゃ!説明したときに言ったじゃろう?気に入ったら契約できると。わらわはお主を気に入ったんじゃ。どこまでもついていってもいいと思ったんじゃ。ちょっと気になることもあるしの。とにかく、これはわらわが決めたことじゃ!哀れまれるのは違うのじゃ。』
…そうでした。無の精霊王様は心が読めるんですよね。
本人に言われると何もいい返せませんね。
そうですよね。わたくしを気に入ってくれて喜ばなきゃ損です!
「ありがとうございます。精霊様方。」
『嬉し~いえいえなの~』『一緒、いい。好きなの。』
『あなたに使えたいです。』『却下したら許しません。』
『ほらの。皆、お主を気に入ってついていきたいと思っているんじゃ。遠慮するでない。そもそも精霊は気に入ったやつ以外はとことん関係を持とうとしないのじゃぞ?』
そうなのですか。では、わたくしは精霊様方の行為を踏みにじろうとしていたのですね。もっと深く考えてから発言するべきでした。口は災いのもと、と言いますからね。さて、では契約を…って誰からやればいいのでしょう?多すぎてなんとも言えませんね。名前も全員覚えるの大変ですね。ですがここは、王妃教育で養った記憶力をフル活用しましょう。頑張りますよ。
『お主ら、属性で別れて、更に位が高い順に並ぶのじゃ。』
『わかりました。無の精霊王様。』
『わかったの~』
何が始まるのでしょう?
『無属性はわらわの後に並ぶのじゃ。上級、中級、下級の順番じゃ。』
『火属性は私の後ろに並んで。私は上級精霊だから、中級、下級の順番よ。』
『水と氷属性は、僕の後ろに並んでねー!僕は水の精霊王だから、上級、中級、下級の順番に並んでねー!』
『闇のはどうしようかの?一番行為の精霊があれじゃ、まとめられんわい。』
『…僕なんかが興味を持ってごめんなさい。召喚に応じてしまってごめんなさい。ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい』
『ブツブツうるさいのじゃ。お主それでも闇の精霊王かの?そんなに来たくなかったなら、魔法陣の外に出してやるのじゃ。』
『やだっ』
『なら皆をまとめるのじゃ。』
『無理っ』
『じゃあもういいのじゃ。さような…』
『わかった、みんなをまとめる…僕なんかがみんなをまとめてしまってごめんなさい(_ _;)』
すごく綺麗な美青年なのに勿体ないです。でもなんか可愛いです。
『ありがと…』
!そうでした。精霊王は心を読めるんでしたっけ?喜んでもらえたからいいですけれどね。
『みんな、僕なんかの後ろに並ぶのは嫌かもしれないけど、我慢して。ごめんなさい(_ _;)僕の後ろに皆とおんなじように並んで…』
前置きがいちいち鬱陶しいですけど、ちゃんと言えていますが…何であんなに自分をけなそうとするのでしょうか。自身を持てばカッコいいのに。
『頑張ってみる…』
あっ!そうでした。なれませんね。心が読まれるの。
あら、並べたようです。
どの属性の人から名前をつければよいのでしょう。
(キラキラ)すごく期待されたような眼差しも感じますし…こういうときは…じゃんけんです!
「わたくしに勝った属性から名前つけますよ!代表者を一人決めてください。」
『無属性からはわらわじゃ。』無の精霊王様。
『水と氷からは僕だよー!』水の精霊王様。
『炎からは私です。』火の上級精霊様。
『僕なの?なんで…?』闇の精霊王様。
はいっ、じゃあ最初はグー ジャンケンポン!
『負けたのじゃ。』
『アイコだよー?』
『勝ったわ!』
『僕なんかが勝っちゃってごめんなさい。』
「なら、無属性は最後で、水と氷は3番目ですね。それじゃあ、勝った属性のお二人はじゃんけんしてください。」
『『じゃんけんぽん』』『負けたわ。』
『勝ってしまってごめんなさい。』
「それじゃあ闇、火、水と氷、無の順番ですね。」
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ふぅ、疲れました…50人くらいと契約しましたよ!名前を考えて覚えるのが大変でした。
なんの力が使えるようになったのか、確認しなくてはいけませんね。
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無、水、闇の精霊王、火の上級精霊の名前を募集します!なにか案はありますか?
ちなみに、無の精霊王は妖艶なスタイル良しの美人さん。
水の精霊王は活発で子供に近い身長。
火の上級精霊は真っ赤な髪と自分の認めた人は一生裏切らないほどの忠実で真面目。
闇の精霊王は真っ黒の髪。イケメン。見た目は青年。
名前、ぜひ!すごい困ってます!
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