19 / 50
はじめの一歩
精霊召喚します!
しおりを挟む
召喚に使う神器、ペンと巻き尺という道具を使って無の精霊王様と、半径1メートルくらいの円を書いていきます。ペンは先が尖っていて小さい玉が入っています。書くと黒い線が引かれます。巻き尺は、小さい箱の中にリボンみたいな形の鉄製?の物が巻かれて入っています。面に数字が書いてあって、これで1メートルとか測れるんです。高性能ですよね。こんな物を持っているなんて、さすが精霊様です!でも…どこかで見たことがある気がします。
『お主が転生したうちの一つの世界ではメジャーな物じゃったからの。そこでの記憶に、巻き尺やボールペンがあったんじゃないのかの?』
「ひゃあっ」
び、びっくりしました。無の精霊王様の存在すっかり忘れていたので…
凄く偉大な方なのにこの態度はどうかと思うのですが…
無の精霊王様を見ていると、どうも力が抜けてしまうんですよね。変な安心感といいますか、信頼感と言いますか…
『😊🎵🎵🎵』
ですか…無の精霊王様が言ってくれたこと、間違ってないと思います。まぁ、言われるまでわたくし、自分が転生を繰り返していたの忘れていたんですけれどね。恥です。最近気が緩みすぎている気がするんですよね。考えていることが顔に出てしまったり、一度聞いたことを覚えていなかったり…むむむ…
『こほん』
「はっ!今は精霊召喚の最中なんでした。」
それなのにわたくしったら考えにふけって…
決めました。家に帰ったら、しっかり自分を鍛え直します。
わたくしが考えにふけっている間に無の精霊王様は新たに星を3つ書いていました。両端に1つずつ。真ん中に1つです。
『この魔法陣の中に、お主が書きたいように線を引いてくれないかの?』
「わかりました。」
きっとこの行動にも意味があるのでしょう。
せっかくの神器、満喫します!
そうですね…大好きなパパを書いて…生きているという母も書いて…私を書きます。その周りに私の好きなものを書いていきます。
バイオリン、無の精霊王様、お菓子にお茶…
たくさん書きましたよ!わたくしの大好きをたくさん詰め込みました。思いつくだけ書きました。
『いい感じじゃの。(わらわも書いてくれて嬉しいのじゃ。)これならお主の気持ちや力が十分こもっているじゃろう。次はお主の魔力を込めるんじゃ。』
「魔力ってなんですか?」
何を言っているのでしょうか。魔力とは?
『あちゃぁ。やってしもうた。この時代はわらわ達精霊以外は魔力の存在を知らないんだった。知っていても説明できない輩ならいるが………………お主、魔物は知っておるか…』
「はい、知っています。」
『魔物化した動物は、魔力を使って攻撃するのじゃ。だから火を口から吹いたり空を走ったりできるんじゃ。つまり、不可思議な事を起こすための原動力が魔力。魔力は誰にでもあるわけではない。じゃからすべての動物が魔物化する心配がない。つまり魔物の数は少なくなる。お主も魔力を持っている珍しい人じゃ。しかも強力な。体内に血液とは別に流れているのが魔力。温かいと感じるはずじゃ。試しに目をつぶって集中しながら体の中を流れている温かいものを感じるのじゃ。意外とかんたんにできるぞ?血液とほぼ同じ様な感じじゃからの。』
つまり体中に流れている血液とは別の似た物と言うことですね。
目をつぶって…神経を研ぎ澄ませて集中する。温かい体中に流れている物…
っわかります。温かい?むしろ熱いですけれど、血液とは違う物を感じます。これですね?!
『うむ、そうじゃ。そしたらそれを腕から外へ流し込む感じで、魔法陣に手を付けるのじゃ。』
「はい。」
この熱い何かをこの魔法陣に流す…
腕を伝って流す…集中しないと何か嫌なことが起こる気がします。魔力を流す…
スゥーハァー スゥーハァー。
行きますよ!わたくしが魔力を流すと魔法陣に色が付き始めました。何か意味があるのでしょうか?
3つの星がそれぞれ黒、赤、青と水色のグラデーションになりました。逆に周りの円は無色になりました。もうそこに何か書いてあったようには見えません。
『よっしゃ』
なにか聞こえたような…ぐちゃあ
いけない、魔力が乱れてしまいます。
集中、集中。魔法陣に色が付き終わったのか、今度は光り輝き出しました。だんだんと光が強く、眩しくなってきました。何が起こるのかドキワクです。あっ、これは私が今考えた言葉です。ドキドキと、ワクワクをくっつけたんです。あっ集中しないとです。駄目です、気をちらしてはいけません…
ちょっともう、眩しすぎてみていられません。でも魔力は流さなくては…目をそらしながら、流す…
バツイチです。本当はバツイチはやるべきじゃないのでしょうが、太陽を見ているような感じでとても直視で来ないので…
『そろそろOKなのじゃ。』
「わかりました。」
魔力を流すし終えると同時に光は徐々に落ち着いていきます。光がおさまった先にいたのは…
魔法陣にギュウギュウ今にも誰かが飛び出してきそうなほどたくさんの精霊様が…
あれ?無の精霊王様もいます…
『お主が転生したうちの一つの世界ではメジャーな物じゃったからの。そこでの記憶に、巻き尺やボールペンがあったんじゃないのかの?』
「ひゃあっ」
び、びっくりしました。無の精霊王様の存在すっかり忘れていたので…
凄く偉大な方なのにこの態度はどうかと思うのですが…
無の精霊王様を見ていると、どうも力が抜けてしまうんですよね。変な安心感といいますか、信頼感と言いますか…
『😊🎵🎵🎵』
ですか…無の精霊王様が言ってくれたこと、間違ってないと思います。まぁ、言われるまでわたくし、自分が転生を繰り返していたの忘れていたんですけれどね。恥です。最近気が緩みすぎている気がするんですよね。考えていることが顔に出てしまったり、一度聞いたことを覚えていなかったり…むむむ…
『こほん』
「はっ!今は精霊召喚の最中なんでした。」
それなのにわたくしったら考えにふけって…
決めました。家に帰ったら、しっかり自分を鍛え直します。
わたくしが考えにふけっている間に無の精霊王様は新たに星を3つ書いていました。両端に1つずつ。真ん中に1つです。
『この魔法陣の中に、お主が書きたいように線を引いてくれないかの?』
「わかりました。」
きっとこの行動にも意味があるのでしょう。
せっかくの神器、満喫します!
そうですね…大好きなパパを書いて…生きているという母も書いて…私を書きます。その周りに私の好きなものを書いていきます。
バイオリン、無の精霊王様、お菓子にお茶…
たくさん書きましたよ!わたくしの大好きをたくさん詰め込みました。思いつくだけ書きました。
『いい感じじゃの。(わらわも書いてくれて嬉しいのじゃ。)これならお主の気持ちや力が十分こもっているじゃろう。次はお主の魔力を込めるんじゃ。』
「魔力ってなんですか?」
何を言っているのでしょうか。魔力とは?
『あちゃぁ。やってしもうた。この時代はわらわ達精霊以外は魔力の存在を知らないんだった。知っていても説明できない輩ならいるが………………お主、魔物は知っておるか…』
「はい、知っています。」
『魔物化した動物は、魔力を使って攻撃するのじゃ。だから火を口から吹いたり空を走ったりできるんじゃ。つまり、不可思議な事を起こすための原動力が魔力。魔力は誰にでもあるわけではない。じゃからすべての動物が魔物化する心配がない。つまり魔物の数は少なくなる。お主も魔力を持っている珍しい人じゃ。しかも強力な。体内に血液とは別に流れているのが魔力。温かいと感じるはずじゃ。試しに目をつぶって集中しながら体の中を流れている温かいものを感じるのじゃ。意外とかんたんにできるぞ?血液とほぼ同じ様な感じじゃからの。』
つまり体中に流れている血液とは別の似た物と言うことですね。
目をつぶって…神経を研ぎ澄ませて集中する。温かい体中に流れている物…
っわかります。温かい?むしろ熱いですけれど、血液とは違う物を感じます。これですね?!
『うむ、そうじゃ。そしたらそれを腕から外へ流し込む感じで、魔法陣に手を付けるのじゃ。』
「はい。」
この熱い何かをこの魔法陣に流す…
腕を伝って流す…集中しないと何か嫌なことが起こる気がします。魔力を流す…
スゥーハァー スゥーハァー。
行きますよ!わたくしが魔力を流すと魔法陣に色が付き始めました。何か意味があるのでしょうか?
3つの星がそれぞれ黒、赤、青と水色のグラデーションになりました。逆に周りの円は無色になりました。もうそこに何か書いてあったようには見えません。
『よっしゃ』
なにか聞こえたような…ぐちゃあ
いけない、魔力が乱れてしまいます。
集中、集中。魔法陣に色が付き終わったのか、今度は光り輝き出しました。だんだんと光が強く、眩しくなってきました。何が起こるのかドキワクです。あっ、これは私が今考えた言葉です。ドキドキと、ワクワクをくっつけたんです。あっ集中しないとです。駄目です、気をちらしてはいけません…
ちょっともう、眩しすぎてみていられません。でも魔力は流さなくては…目をそらしながら、流す…
バツイチです。本当はバツイチはやるべきじゃないのでしょうが、太陽を見ているような感じでとても直視で来ないので…
『そろそろOKなのじゃ。』
「わかりました。」
魔力を流すし終えると同時に光は徐々に落ち着いていきます。光がおさまった先にいたのは…
魔法陣にギュウギュウ今にも誰かが飛び出してきそうなほどたくさんの精霊様が…
あれ?無の精霊王様もいます…
7
あなたにおすすめの小説
婚約者から婚約破棄をされて喜んだのに、どうも様子がおかしい
棗
恋愛
婚約者には初恋の人がいる。
王太子リエトの婚約者ベルティーナ=アンナローロ公爵令嬢は、呼び出された先で婚約破棄を告げられた。婚約者の隣には、家族や婚約者が常に可愛いと口にする従妹がいて。次の婚約者は従妹になると。
待ちに待った婚約破棄を喜んでいると思われる訳にもいかず、冷静に、でも笑顔は忘れずに二人の幸せを願ってあっさりと従者と部屋を出た。
婚約破棄をされた件で父に勘当されるか、何処かの貴族の後妻にされるか待っていても一向に婚約破棄の話をされない。また、婚約破棄をしたのに何故か王太子から呼び出しの声が掛かる。
従者を連れてさっさと家を出たいべルティーナと従者のせいで拗らせまくったリエトの話。
※なろうさんにも公開しています。
※短編→長編に変更しました(2023.7.19)
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
私が嫌いなら婚約破棄したらどうなんですか?
きららののん
恋愛
優しきおっとりでマイペースな令嬢は、太陽のように熱い王太子の側にいることを幸せに思っていた。
しかし、悪役令嬢に刃のような言葉を浴びせられ、自信の無くした令嬢は……
強い祝福が原因だった
棗
恋愛
大魔法使いと呼ばれる父と前公爵夫人である母の不貞により生まれた令嬢エイレーネー。
父を憎む義父や義父に同調する使用人達から冷遇されながらも、エイレーネーにしか姿が見えないうさぎのイヴのお陰で孤独にはならずに済んでいた。
大魔法使いを王国に留めておきたい王家の思惑により、王弟を父に持つソレイユ公爵家の公子ラウルと婚約関係にある。しかし、彼が愛情に満ち、優しく笑い合うのは義父の娘ガブリエルで。
愛される未来がないのなら、全てを捨てて実父の許へ行くと決意した。
※「殿下が好きなのは私だった」と同じ世界観となりますが此方の話を読まなくても大丈夫です。
※なろうさんにも公開しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
〖完結〗その子は私の子ではありません。どうぞ、平民の愛人とお幸せに。
藍川みいな
恋愛
愛する人と結婚した…はずだった……
結婚式を終えて帰る途中、見知らぬ男達に襲われた。
ジュラン様を庇い、顔に傷痕が残ってしまった私を、彼は醜いと言い放った。それだけではなく、彼の子を身篭った愛人を連れて来て、彼女が産む子を私達の子として育てると言い出した。
愛していた彼の本性を知った私は、復讐する決意をする。決してあなたの思い通りになんてさせない。
*設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
*全16話で完結になります。
*番外編、追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる