元王妃は時間をさかのぼったため、今度は愛してもらえる様に、(殿下は論外)頑張るらしい。

あはははは

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変わっていく生き方

パパはお怒りモードのようです。

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さて、外に出ますか。わたくし一人で外に出るのは初めてですね。いつもはエリナと一緒でしたから。でも今は、リヤン達がいるし、いいですよね。日傘をさして、外に出ましょう。玄関を出たらまず、庭を抜けます。この庭は公爵家の自慢の1つです。色とりどり、多種多様な花々。たくさん咲いているけれど、上品さがあり、色がうるさい、ということもない。まさに楽園なのです。王家の庭には劣りますが、国で2番目に美しい庭だと私は思っていますし、実際社交界では家の庭を見たいと言ってくださるご令嬢方がたくさんいます。区画ごとに分かれていてそれぞれ花のコンセプトが違います。なので見ていて飽きないのです。花を見るのがそんなに好きでないご令嬢でも楽しめると思います。それぞれに違った美しさがありますから。また、この庭は屋敷に直結するので侵入者が入りにくくなる仕組みもあります。今わたくしが歩いている場所は、メインストリートと言って一番屋敷から見やすく、玄関への一本道。周りは薔薇の花の壁で覆われています。また、庭のメインでもあります。屋敷から見やすく、薔薇のかべて阻まれているので屋敷に隠れて侵入するには、この薔薇を切り刻まないといけないのです。時間稼ぎができ、目の届くこのメインストリートに入った侵入者はすぐに捕らえられるというわけです。 
他の道は、屋敷の者しかわからないような迷路になっているので、早々抜けられません。恐ろしく身体能力や方向感覚がよければ違いますが。
さて、わたくしはパパ達のいる広場の方へ行くためにこの迷路を通って道を短縮します。普通に行くより迷路の方が近いんです。だから、道がわかっているわたくしはこの迷路を通って行くわけです。
メインストリートの屋敷の玄関を最初として、3つ目の分かれ道で曲がります。最初に着くのは赤の区画です。赤系の花をふんだんに使った花園ですね。そしたら入ってきた道からみて左側の分かれ道に行きます。ここは紫の区画ですね。ここは入ったら真っ直ぐそのまま正面の道を突き進みます。
そして次の薔薇の区画に来たら道には入らず、ここで
【開け~まご!】
といえば…今までいばらに覆われていたところが開いて扉になります。今でもここの仕組みは謎ですが。
ここを進めばあらびっくり。庭を抜けて広場の近くにやってきました!
ここからは真っ直ぐ進めばいいだけです。
なんか楽しいですね。仲間、友達が近くで一緒にいるって素敵なことです!前の生では本当に心を許せる友人はいませんでしたから。社交界という外見は華やかなところでの形だけの友人はいましたが。
『わらわのたちのことかの?!』
えぇそうですよ?
『そうか、わらわ達は仲間で友達か…嬉しいの。』
うふふ。よかったです。私の勘違いじゃなかったんですね!
『当たり前でしょー?』『ぼ、僕も同感。』『そう言っていただた私は今とても舞い上がっています。』『わらわもじゃ!』
嬉しいです。
あっそろそろですね!見えてきました。パパと騎士団の方です。日傘を持っている手に力がこもります。緊張ですね。怒られるのでしょうか。どうかどうかパパが私を嫌いになりませんように。わたくしは転生した国の一つでの習慣で手を合わせていました。これは神様に何かを願うときとかのポーズなんですよ。
無意識の内にやってしまうのはやはり、癖なのでしょうね。わたくしは大丈夫です。パパはわたくしを愛してくれていると言っていました。それを信じるのです。大きく深呼吸をして…心を落ち着かせます。
そんなことをやっている間も、進む足は止めません。そろそろですね。
パパがこっちを見ます。気づいたようですね。ものすごくビックリしています。そしてこちらへ走ってきます。
「ユリア!無事だったのか!怪我はないか?悲しくないかい?大丈夫だよな?」
「はい、はい。怪我はありませんし、悲しくもありません。心配をおかけしてすみませんでした。」
「本当だ!今から探しに行こうとしていたところなんだぞ?!」
「…はい。」
わたくしはいやいよ怒られる決心をしました。
「よかった…生きているんだな?」
しかしパパはわたくしを叱らず、抱きしめてくれたのです。びっくりです。でも嫌われなかったという安心感がどっと押し寄せてきて、思わず涙がポロッとこぼれました。
「!やっぱりどこか具合が…?」 
「いえ、わたくしてっきり怒られると思って。もしかしたら今度こそ本当にパパに嫌われてしまうのかとまで思っていましたから。安心と嬉しさでつい…。」
「私がユリアを嫌いになるなんてありえない。ましては今回のことで私がユリアを起こることは何一つとしてない。そう、ユリアにはね。」
ゾゾゾ。なんかパパがとても怒っている?空気がとても寒いです。そして私には怒らない…?つまり先生には怒っている?( ゚д゚)ハッ!弁解をしなければ。
「パパ、先生の処罰を軽くしてください。なくして、とまでは言いませんから、どうか…!」
わたくしが必死にそう言うとパパはふわっと微笑んで、
「安心しろ。処罰はしない。ユリアが傷一つなく無事だったからな。まぁ、処罰と怒るは別だが。」
「そうですか…それなら安心です。」
わたくしはホッと息をつきました。
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