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断罪の公爵令嬢
差し入れ〜4代目様編〜
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さて、今日は図書室に行こうかと思っています。
今日は勉強もパパとの特訓もないので。
まあ、察しているかと思いますが、目的は4代目様に会いに行くことですね。それで、お菓子を差し入れするようにしています。公爵家の料理人が腕によりをかけて作ったお菓子です。
初めて差し入れたのは2回目に訪問したときでしたね。最初にあった時に企画しまして、実行したんです。
どうやら4代目様はもともとお菓子好きで、さらに差し入れたお菓子が、4代目様の時代にはなかったお菓子だったようで、とても喜ばれました。
それからというもの、4代目様のところを訪れるときは、必ずお菓子を差し入れるようにしています。
今日は何を差し入れしましょうか。
とりあえずは屋敷の厨房に行ってみましょう。
最近は差し入れするお菓子のバリエーションが減ってきたので、私が少し新しいお菓子の案を出しているんです。まあ、そのよしみで、厨房には普通に出入りするようになりました。
普通のご令嬢方は絶対に立ち寄らないんですけれどね。民をすべるものとして、食事にも気は配らなければいけませんから、別に悪いことではないと思っているのですけれど。はじめ、料理人はとても困ったような顔を浮かべていましたが、わたくしが、アドバイスをしていくうちに、信頼してくれるようになりました。
パパに見つかった時も、とても驚かれましたが、怒られはしませんでしたから。
民のためになることは大事だ、と言ってくれました。
今日は、確か雨を作ってくださる予定です。
前世由来のお菓子で、砂糖を溶かして丸く固めているあの飴、とてもおいしかったのを覚えています。
今作っているのはベッコウ飴という、前世のわたくしの知識ではいろんな形があって面白かったと言う記憶のあるお菓子ですね。
どんな仕上がりになっているのでしょうか?
ちゃんと成功しているでしょうか?
美味しいはずですが…
いろいろな気持ちを胸に、厨房に入りました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
結果は上々。
ですが、「砂糖を溶かして固めたらどうなるのかしら?」といったのはわたくしですが、「どうしてこんなに……!」と言われてしまいました。
わたくしの案ではないことがとても心苦しいです。
もともとは別の世界の別の人物が作ったものなんですから。
まぁ、ベッコウ飴は成功したので、4代目様に持っていきましょう。
紙袋に飴を入れてもらって…いざ出発です!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『これうめーなー!それに形も面白い!』
「喜んでいただけて幸いです。」
ここ数年間でわかったことがあります。
4代目様は、お菓子好きです。さらに、
お菓子の中でも特に甘いものが好きです。
それも砂糖たっぷりの。
思いっきりの甘党ですね。
『お前、いつもありがとーなー!』
「いえいえ。」
4代目様のその顔が見られれば満足ですぅ。
お菓子を食べている時の4代目様の顔ってとても可愛いんですよ!もともととても可愛い本妖精という生き物の姿なんですが、幸せそうな顔をするともっとかわいいんです。癒やされキャラですよ!
わたくしは日々、密かに4代目様を癒やしに使っています。
『お主の顔もすごいことになっておるぞ。どこが顔に出ないように気をつけるじゃ。すごい顔に出ておるではないか。』
『僕もそー思う。』
『失礼ながら私も。』
『今回ばかりはもうごまかしようが、ないと思う…』
……やってしまいました~。
中身はともかく体はは年相応ですから、どうしても顔に出てしまうことが多いんですよね。
まぁ、あまり大人びすぎていてもおかしいですからこれくらいがいいんでしょうけど。
悔しいです!
『で?今日は何が目的で来たんだ?』
癒やしを求めて…とは言えませんから…
「今日は、このアーベントロート家の歴史を教えてくだされば…と思いまして。」
『歴史か、続きのことだな?』
「はい。」
実は今日以外にも、癒やしを求めてここに来たことが何回かあったんです。それで、来る理由として、この家の心の歴史を教えていただこうかな、と思ったんです。
この家の人なら誰でも知っている歴史から、もう今は知る人がいないような事まで聞けるので、とても勉強になります。なんでも、アーベントロートの家系から騎士がたくさん出ているのは、もともとうちが精霊使い、という今のわたくしの状態になれる素質が高く、魔力に優れているからだそうです。魔力は使われないと、自然と己の体を強くしていく性質があるようでして。
まあ、その分成長する為の努力は人一倍必要らしいですけれど。魔力が体を鍛える条件は魔力を体になじませることらしいですから。パパのあの訓練のきつさも、そこから来ているのかもしれませんね。
それで、精霊使いになれなくても、体を鍛えれば戦えるようになるので、努力を怠らないように、と言う唯一の家の掟を作ったそうです。
深いですよね。だからわたくしは文官にならなくても精霊使いとして、家を継げるらしいです。でも、パパには文官になる、と家は継げないといってしまったので…
難しいところですね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日もたくさん勉強をしました。
「おやすみなさいです。」
『うむ。』『おやすみー!』
『はい。』『ん。』
明日もいい日になりますように。
今日は勉強もパパとの特訓もないので。
まあ、察しているかと思いますが、目的は4代目様に会いに行くことですね。それで、お菓子を差し入れするようにしています。公爵家の料理人が腕によりをかけて作ったお菓子です。
初めて差し入れたのは2回目に訪問したときでしたね。最初にあった時に企画しまして、実行したんです。
どうやら4代目様はもともとお菓子好きで、さらに差し入れたお菓子が、4代目様の時代にはなかったお菓子だったようで、とても喜ばれました。
それからというもの、4代目様のところを訪れるときは、必ずお菓子を差し入れるようにしています。
今日は何を差し入れしましょうか。
とりあえずは屋敷の厨房に行ってみましょう。
最近は差し入れするお菓子のバリエーションが減ってきたので、私が少し新しいお菓子の案を出しているんです。まあ、そのよしみで、厨房には普通に出入りするようになりました。
普通のご令嬢方は絶対に立ち寄らないんですけれどね。民をすべるものとして、食事にも気は配らなければいけませんから、別に悪いことではないと思っているのですけれど。はじめ、料理人はとても困ったような顔を浮かべていましたが、わたくしが、アドバイスをしていくうちに、信頼してくれるようになりました。
パパに見つかった時も、とても驚かれましたが、怒られはしませんでしたから。
民のためになることは大事だ、と言ってくれました。
今日は、確か雨を作ってくださる予定です。
前世由来のお菓子で、砂糖を溶かして丸く固めているあの飴、とてもおいしかったのを覚えています。
今作っているのはベッコウ飴という、前世のわたくしの知識ではいろんな形があって面白かったと言う記憶のあるお菓子ですね。
どんな仕上がりになっているのでしょうか?
ちゃんと成功しているでしょうか?
美味しいはずですが…
いろいろな気持ちを胸に、厨房に入りました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
結果は上々。
ですが、「砂糖を溶かして固めたらどうなるのかしら?」といったのはわたくしですが、「どうしてこんなに……!」と言われてしまいました。
わたくしの案ではないことがとても心苦しいです。
もともとは別の世界の別の人物が作ったものなんですから。
まぁ、ベッコウ飴は成功したので、4代目様に持っていきましょう。
紙袋に飴を入れてもらって…いざ出発です!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『これうめーなー!それに形も面白い!』
「喜んでいただけて幸いです。」
ここ数年間でわかったことがあります。
4代目様は、お菓子好きです。さらに、
お菓子の中でも特に甘いものが好きです。
それも砂糖たっぷりの。
思いっきりの甘党ですね。
『お前、いつもありがとーなー!』
「いえいえ。」
4代目様のその顔が見られれば満足ですぅ。
お菓子を食べている時の4代目様の顔ってとても可愛いんですよ!もともととても可愛い本妖精という生き物の姿なんですが、幸せそうな顔をするともっとかわいいんです。癒やされキャラですよ!
わたくしは日々、密かに4代目様を癒やしに使っています。
『お主の顔もすごいことになっておるぞ。どこが顔に出ないように気をつけるじゃ。すごい顔に出ておるではないか。』
『僕もそー思う。』
『失礼ながら私も。』
『今回ばかりはもうごまかしようが、ないと思う…』
……やってしまいました~。
中身はともかく体はは年相応ですから、どうしても顔に出てしまうことが多いんですよね。
まぁ、あまり大人びすぎていてもおかしいですからこれくらいがいいんでしょうけど。
悔しいです!
『で?今日は何が目的で来たんだ?』
癒やしを求めて…とは言えませんから…
「今日は、このアーベントロート家の歴史を教えてくだされば…と思いまして。」
『歴史か、続きのことだな?』
「はい。」
実は今日以外にも、癒やしを求めてここに来たことが何回かあったんです。それで、来る理由として、この家の心の歴史を教えていただこうかな、と思ったんです。
この家の人なら誰でも知っている歴史から、もう今は知る人がいないような事まで聞けるので、とても勉強になります。なんでも、アーベントロートの家系から騎士がたくさん出ているのは、もともとうちが精霊使い、という今のわたくしの状態になれる素質が高く、魔力に優れているからだそうです。魔力は使われないと、自然と己の体を強くしていく性質があるようでして。
まあ、その分成長する為の努力は人一倍必要らしいですけれど。魔力が体を鍛える条件は魔力を体になじませることらしいですから。パパのあの訓練のきつさも、そこから来ているのかもしれませんね。
それで、精霊使いになれなくても、体を鍛えれば戦えるようになるので、努力を怠らないように、と言う唯一の家の掟を作ったそうです。
深いですよね。だからわたくしは文官にならなくても精霊使いとして、家を継げるらしいです。でも、パパには文官になる、と家は継げないといってしまったので…
難しいところですね。
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今日もたくさん勉強をしました。
「おやすみなさいです。」
『うむ。』『おやすみー!』
『はい。』『ん。』
明日もいい日になりますように。
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