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一章 始動編
《9話》探索者ギルド『羅針盤』
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この国には、各目的のために結成された組織『ギルド』がある。
『商人ギルド』『治癒ギルド』『鍛冶ギルド』etc...
そして、各ギルドが一つだけという訳ではない。
例えば『商人ギルド〇〇〇〇』と、そこのギルドマスターが名前をつけるのだ。
するとどうなるか?
答えは、同じ分野のギルドで競合が起こる。
「あそこのギルドは優良だ」とか「あのギルドは評判が悪い」とか。
社会の目にも気を向けないといけなくなる。
それでも、ギルドに入るメリットは多い。
安定した収入が入る、とか。
何かあった時の保身になる、とか。
はたまた、誰かに自慢できる、だとか。
ソロで出来ないことを団体でやる。
そういう集団が『ギルド』だ。
「どうだい?ユリス君。ここがボクが所属している探索者ギルド『羅針盤』だよ。」
ここは探索者ギルド『羅針盤』。
この国に数十団体ある探索者ギルドの中のトップ2。
つまり――探索者の憧れの地だ。
「ルーナさんって、『羅針盤』所属だったんですね。」
「うん。そうなんだよ。じゃ、ボクは商談をギルマスに吹っかけてくるから――ちょっとここで待っててね。」
「分かりました。」
「よし!行ってくるよ。」
そういってルーナさんはこの場を去る。
にしても、人が少ないな。
4、5人ぐらいしか見当たらない。
もうちょっと和気あいあいとした雰囲気かと思ってたんだけど――。
「こんにちは。どうされました?」
「ぅわっ!え?俺ですか?」
「そうですそうです。驚かせてしまいましたか?」
「あ、い、いえ。――すいません。」
なんか、急に恥ずかしくなってきたんだけど。
「誰か待っていられるんですか?」
「あ、ルーナさんを。」
「ああ、ルーナを。っと、自己紹介を忘れていました。私の名前はダイヤ。よろしくお願いしますね。」
「ダイヤさんですね。俺の名前はユリスです。よろしくお願いします。」
改めて、ダイヤさんを見る。
身長は180cmぐらい。細身でメガネを掛けている。
髪は金髪で、顔はイケメン。服は白ベースに装飾が施されている。
「ええと、ユリスくんとルーナはどういう関係なのでしょうか?」
「ルーナさんは......師匠?みたいな感じですね?」
「と、いうとユリス君も魔術師で?」
「いやぁ、それが良く分かんないんですよね。なんせスキルが――。」
「ちょっっと待ってください!」
「え?」
えっ、なにっ?!びっくりした~。
「スキルを人に簡単に教えてはだめですよ。せめて信用できる人ぐらいにしないと。」
「そうなんですね。すみません。」
あ、心配――っていうか忠告してくれたのか。
優しい人だな。
「いえいえ、分かってくれればいいんですよ。っと、ルーナが来ましてね。では私は失礼します。ではまた今度。」
「はい!ありがとうございます。色々と。」
返事を聞いたダイヤさんは少し微笑むと、踵を返し何処かへいった。
と、同時にルーナさんと合流。
「ダイヤと盛り上がっていたね。どうだった?」
「とても楽しかったですよ。」
「なら良かった。では今から君がすることは――このギルドのギルマスとの対談だ。」
「え”?ギルマスとですか?」
「なんせ事情が事情だからね。普通の商談じゃないわけだよ。あ、付いてきて。」
「あ、分かりました。――それにしても、ギルマスってどんな人なんですか?」
「ん~。ま、すごい人っていうのは確かだね。でも、ちょっとマイペースっていうか?」
「いうか?」
「ま、合ってみれば分かるでしょ。着いたよ。」
そこまで豪華ではないドア。
しかし、何処かに威厳がある。
「失礼するよ、ギルマス。」
「ああ、座って座って。」
促されるままに座る。
フカフカしすぎず、固くもないソファー。きっと、ものすごく高価なんだろうな。
「ルーナ、もう一度説明してくれる?質問したいことがあるからさ。」
「いいよ。まず、彼には固有スキルがある。この固有スキルの影響でダンジョンを周回する。ここまでOK?」
「うんちょっと待て。何なのさ、ダンジョンを周回する羽目になる固有スキルって。」
「それは―――ユリス君、言ってもいいかい?」
「ええ、隠すものでも――いえ、何でも無いです。とりあえず、俺から話します。」
――隠すものでもない、と言いかけたがダイヤさんの言葉が蘇る。
しかし、探索者ギルドTOP2のギルマスだ。隠し通せるものでもないだろう。
そんなわけで、スキルを一通り話すことにした。
自分の持っているスキルを全て。
「へぇ、そんなスキルがあるんだ。可能性が大きいね。」
「あ、ありがとうございます。」
「で、『豪運』ってスキルで確定ドロップになると。しかしアイテムを持て余してしまう。そこでルーナに掛け合ったのか。」
「ええ、まぁそういうところです。」
「とりあえず、今実物ってある?」
「はい、先程潜ったEランクダンジョンの物なんですが。」
そういって、『俊敏の指輪』を手渡す。
「これは――本物だね。ところで、これは無限に手に入るの?」
「いえ、ダンジョンの周回上限に達したら終了ですね。」
「周回上限?って何?そんなのあるの?」
「ええ、あるらしいです。現に、それでFランクダンジョンに入れなくなりましたから。」
「そんなのあるんだ...知らなかったよ...」
ギルマスさんがうろたえる。
そこへ、ルーナさんがフォローに。
「ボクも初めて知ったからね~。しょうがないよ。」
「ま、まぁいいか。商談っと言ってもね、今もう定期的に買い取ると決めた。」
「あ、ありがとうございます。」
「なので今からは、物の流通、ユリスくんの立ち回りを決めていこうか。」
――結局、夜遅くまで話し込む事になった。
決めることはすぐに終わったのだが、何かと雑談に華がさいたのだ。
ま、つまらなかったといえば嘘になるけど。
とりあえず明日は自由な日。
遊ぼうか、とも考えたけど――。
――――――周回するか。
『商人ギルド』『治癒ギルド』『鍛冶ギルド』etc...
そして、各ギルドが一つだけという訳ではない。
例えば『商人ギルド〇〇〇〇』と、そこのギルドマスターが名前をつけるのだ。
するとどうなるか?
答えは、同じ分野のギルドで競合が起こる。
「あそこのギルドは優良だ」とか「あのギルドは評判が悪い」とか。
社会の目にも気を向けないといけなくなる。
それでも、ギルドに入るメリットは多い。
安定した収入が入る、とか。
何かあった時の保身になる、とか。
はたまた、誰かに自慢できる、だとか。
ソロで出来ないことを団体でやる。
そういう集団が『ギルド』だ。
「どうだい?ユリス君。ここがボクが所属している探索者ギルド『羅針盤』だよ。」
ここは探索者ギルド『羅針盤』。
この国に数十団体ある探索者ギルドの中のトップ2。
つまり――探索者の憧れの地だ。
「ルーナさんって、『羅針盤』所属だったんですね。」
「うん。そうなんだよ。じゃ、ボクは商談をギルマスに吹っかけてくるから――ちょっとここで待っててね。」
「分かりました。」
「よし!行ってくるよ。」
そういってルーナさんはこの場を去る。
にしても、人が少ないな。
4、5人ぐらいしか見当たらない。
もうちょっと和気あいあいとした雰囲気かと思ってたんだけど――。
「こんにちは。どうされました?」
「ぅわっ!え?俺ですか?」
「そうですそうです。驚かせてしまいましたか?」
「あ、い、いえ。――すいません。」
なんか、急に恥ずかしくなってきたんだけど。
「誰か待っていられるんですか?」
「あ、ルーナさんを。」
「ああ、ルーナを。っと、自己紹介を忘れていました。私の名前はダイヤ。よろしくお願いしますね。」
「ダイヤさんですね。俺の名前はユリスです。よろしくお願いします。」
改めて、ダイヤさんを見る。
身長は180cmぐらい。細身でメガネを掛けている。
髪は金髪で、顔はイケメン。服は白ベースに装飾が施されている。
「ええと、ユリスくんとルーナはどういう関係なのでしょうか?」
「ルーナさんは......師匠?みたいな感じですね?」
「と、いうとユリス君も魔術師で?」
「いやぁ、それが良く分かんないんですよね。なんせスキルが――。」
「ちょっっと待ってください!」
「え?」
えっ、なにっ?!びっくりした~。
「スキルを人に簡単に教えてはだめですよ。せめて信用できる人ぐらいにしないと。」
「そうなんですね。すみません。」
あ、心配――っていうか忠告してくれたのか。
優しい人だな。
「いえいえ、分かってくれればいいんですよ。っと、ルーナが来ましてね。では私は失礼します。ではまた今度。」
「はい!ありがとうございます。色々と。」
返事を聞いたダイヤさんは少し微笑むと、踵を返し何処かへいった。
と、同時にルーナさんと合流。
「ダイヤと盛り上がっていたね。どうだった?」
「とても楽しかったですよ。」
「なら良かった。では今から君がすることは――このギルドのギルマスとの対談だ。」
「え”?ギルマスとですか?」
「なんせ事情が事情だからね。普通の商談じゃないわけだよ。あ、付いてきて。」
「あ、分かりました。――それにしても、ギルマスってどんな人なんですか?」
「ん~。ま、すごい人っていうのは確かだね。でも、ちょっとマイペースっていうか?」
「いうか?」
「ま、合ってみれば分かるでしょ。着いたよ。」
そこまで豪華ではないドア。
しかし、何処かに威厳がある。
「失礼するよ、ギルマス。」
「ああ、座って座って。」
促されるままに座る。
フカフカしすぎず、固くもないソファー。きっと、ものすごく高価なんだろうな。
「ルーナ、もう一度説明してくれる?質問したいことがあるからさ。」
「いいよ。まず、彼には固有スキルがある。この固有スキルの影響でダンジョンを周回する。ここまでOK?」
「うんちょっと待て。何なのさ、ダンジョンを周回する羽目になる固有スキルって。」
「それは―――ユリス君、言ってもいいかい?」
「ええ、隠すものでも――いえ、何でも無いです。とりあえず、俺から話します。」
――隠すものでもない、と言いかけたがダイヤさんの言葉が蘇る。
しかし、探索者ギルドTOP2のギルマスだ。隠し通せるものでもないだろう。
そんなわけで、スキルを一通り話すことにした。
自分の持っているスキルを全て。
「へぇ、そんなスキルがあるんだ。可能性が大きいね。」
「あ、ありがとうございます。」
「で、『豪運』ってスキルで確定ドロップになると。しかしアイテムを持て余してしまう。そこでルーナに掛け合ったのか。」
「ええ、まぁそういうところです。」
「とりあえず、今実物ってある?」
「はい、先程潜ったEランクダンジョンの物なんですが。」
そういって、『俊敏の指輪』を手渡す。
「これは――本物だね。ところで、これは無限に手に入るの?」
「いえ、ダンジョンの周回上限に達したら終了ですね。」
「周回上限?って何?そんなのあるの?」
「ええ、あるらしいです。現に、それでFランクダンジョンに入れなくなりましたから。」
「そんなのあるんだ...知らなかったよ...」
ギルマスさんがうろたえる。
そこへ、ルーナさんがフォローに。
「ボクも初めて知ったからね~。しょうがないよ。」
「ま、まぁいいか。商談っと言ってもね、今もう定期的に買い取ると決めた。」
「あ、ありがとうございます。」
「なので今からは、物の流通、ユリスくんの立ち回りを決めていこうか。」
――結局、夜遅くまで話し込む事になった。
決めることはすぐに終わったのだが、何かと雑談に華がさいたのだ。
ま、つまらなかったといえば嘘になるけど。
とりあえず明日は自由な日。
遊ぼうか、とも考えたけど――。
――――――周回するか。
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