『スキル』と『ステータス』と『ダンジョン』と

tui

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一章 始動編

《14話》Dランクダンジョン 初攻略 其の一

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先のEランクダンジョン――『ネズミの住処』では、多大な収穫があった。

其の中で最も気になっているのが、ダンジョン攻略上限の報酬。
―――スキル〈経験値倍化〉だ。

気になる点は、このスキルの効果だ。

〈経験値倍化 LvMAX:成長にまつわる、全てのポイントが2倍になる〉

このスキルは、レベルを上げた記憶がないため、多分最大レベルが1なのだろう。
もしくは、最初からレベルMAXのスキルが付与されたか。

まぁ、それはさておき。

俺が思っている通りの効果ならば、相当なぶっ壊れになるのだ。

『成長にまつわる、全てのポイント』

もし、このスキルが、レベルを上げるための経験値――つまりXPを指しているなら、こんな回りくどい表記はしないような気がする。

と、なると、一つ仮説が生まれてくる。


―――SPも倍化されるのではないか?


もし、この仮説が正しかったら、俺は、今までの二倍のSPを得ることになる。

先のEランクダンジョンで例えると、クリア時の報酬は300SPはだが、それが600SPのなるってことだ。

もし、それを30回繰り返せるとしたら?
スキルなしだと、9000SPだが、スキル有りだと18000SPになる。

流石に、サボテンでもわかるだろう。
この、チート紛いのぶっ壊れさを。

ま、もちろん、仮説が正しくない、なんてこともあり得るが。

そして、もう一つ。
おまけのような本命だが。
今回の攻略で、SPが11630まで溜まった。

流石に使わないともったいない。
と、言うことで、あるアドバイサーさんに、アドバイスしてもらおう。

(現状で、オススメの割り振りは?)

《解:〈麻痺耐性〉〈罠察知〉〈魔剣術〉〈神速〉のLvMAX、〈鑑定〉〈回避〉の進化、基本ステータスをDEF以外強化がオススメです》

ん?
疑問が、一つある。

(なぜ、〈回避〉の進化をオススメするんだ?)

《解:スキル〈鑑定〉を進化すれば、自ずと分かります。》

つまり、今は教えてくれないと。ケチ。
というか、どんどん人間味を帯びてきたな?!

――まぁ、今、出来ることをすればいいか。

となると、まずは―――。

(スキル〈魔剣術〉と〈神速〉をLvMAXへ)

《SP4100を使用して、実行します―――》
《―――成功しました》

(次に―――)

《続けて、スキル〈鑑定〉を〈心眼〉に進化します―――》
《―――成功しました》
《続けて、スキル〈心眼〉を2750SPを使用してLvMAXにします―――》
《―――成功しました》

まだ、指示出して無いんですけどねぇ?!

......しかも、俺がしようとしていたことを当ててきてるし。
もう、このスキル怖ぇよ。

というか、そろそろ聞いても良いだろう。

(スキル〈回避〉をおすすめした理由は?)

《解:スキル〈心眼〉をスキル〈神速〉に使用してください》

こいつ....意地でも自分から説明しないじゃねぇか。
まぁ、言われた通りするけど。

(〈鑑定〉)

〈神速(R) Lv1:MPを20消費し、200秒間AGIを20%上昇させる。クールタイムは30秒。
      進化条件:〈神速(R) LvMAX〉〈超回避(R) LvMAX〉AGI1000〉

あ、そういうことか。
つまり、〈回避〉を進化させたスキルが、〈神速〉の進化に必要だから、ということ。
というか、基本ステータスも条件に入ってるし。
体も鍛えろよ――ってことかな?

―――別に鍛えないけど。

にしても、急に出てて来た、(R)ってなんだ?

《解:スキルのレアリティです。(R)は「希少スキル」――つまり「RareSkill」の頭文字です》

そうなんだ.....。
このタイミングで見えたってことは、〈心眼〉の恩恵かな?

《解:その解釈で正しいです》

うん。合ってたっぽい。
というか、心を読まれるのに慣れてきた。

じゃ、最後に基本ステータスに割り振って終わるか。

さっき、AGIが〈神速〉進化条件にあったから、AGIは必ず上げないといけない。
そして、HP・MPは必ず上げるとして、他に何を上げようか?

......あ!

そういえば、弓があったな。
一度使ってみたいと思ってたから、これを期にDEXを上げとくか。

(AGI・HP・MP・DEXにそれぞれ1000SPを)

《了解しました―――》
《―――成功しました》

これ、失敗するときとかあるの?
今まで、全部成功してるけど。

《解:基本ステータスはMPが足りない場合、又は種族の限界の時点で失敗します》

種族の....限界?

《解:それぞれの種族には、ステータスの限界が設定されています。人間の場合は、全ステータス4000が限界です》

え、そんなのあるの?
初耳なんだけど.....。

―――追々分かるか。
取り敢えず、今のステータスを確認するか。

(ALLステータス オープン)

Lv 23
HP   2130\1130 
MP   2014\1014 
ATK  120(+1000) 
DEF  85 
DEX  1100 
AGI  1225(+500)(+500)

SP  630

〈魔剣術(R) LvMAX〉〈回避(N) LvMAX〉〈気配察知(N) LvMAX〉〈神速(R) Lv1〉
〈異空間収納(N)  LvMAX〉〈魔力回復(N) LvMAX〉〈クリティカル率上昇(N) Lv1〉
〈心眼(R) LvMAX〉〈剣術(N) LvMAX〉〈弓術(N) LvMAX〉〈物体操作(N) LvMAX〉
〈弱点看破(N) LvMAX〉〈経験値倍化(S) LvMAX〉〈麻痺耐性(N) Lv1〉
〈罠察知(N) Lv1〉

まぁ、かなり満足のいく結果だ。
まだ、種族の限界値ではないし、まだまだ強くなれる。

「———よし、行くか。」

次の目的地に———。





Dランクダンジョン『魔の森』

このダンジョンは、名前の通り、フィールドが森だ。
なので、森に生息していそうな魔物が蔓延っている。
虫・動物が主体のダンジョンだ。

そう。「虫」が出てくる。
よって、特に女性探索者にとことん不人気なダンジョンだ。

男性は平気———というわけでもなく、やはりあまり近寄りたくないダンジョンらしい。

なので、人が近寄りにくいことを理由にこのダンジョンを攻略することに決めた。

Dランクダンジョンともなれば、流石に人がいる。
別に追い越せばいいだけなのだが、なんせ時間との戦いだ。
絡まれたら、面倒レベルではない。
だから、あまり人が来ないダンジョンを選んだ。

「さてさて、人は———。」

いない.......っぽいな。
よしっ!

ではでは、一名様、ゲート入りまーす!

ダンジョンに入ってぐるりと周りを見渡す。
いつものように、無機質な壁———などではなく、木・木・木、の三拍子だよ!
見渡す限り「木」。

これは、探知系のスキルを持ってないとかなり苦しいな。
木が鬱蒼としていて、見晴らしがかなり悪い。

(「気配察知」)


..........前三体、後ろ2体、横3体...........

なるほど。全方位に展開できるってことは、円形のダンジョンか。
じゃ、片っ端から狩っていくことになるかな。

まずは前方。

「神速」で一気に近づく。
そして一閃。

この一瞬で決着がつく。
.......戦えてるな。十分に。

向きを変えて、もう一度「神速」を発動。
そして一閃。

さらにもう一度。
そしてもう一度。

もう一度。

もう一度———。





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感想 1

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みんなの感想(1件)

スパークノークス

おもしろい!
お気に入りに登録しました~

2021.10.03 tui

感想ありがとうございます。
返信が遅れてすみませんm(。≧Д≦。)m
飽きっぽい性分ですが、頑張ります!

解除

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