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20日間とご主人様とましろ。2
しおりを挟むましろです。
ご主人様がおうちに帰ってきません。............帰ってきてはいるみたいなんだけど、僕が寝ちゃったあとなので帰ってきていないんです。そうなんです。
今はちょうどお仕事の忙しい時期........なんだって。『毎年苦しめられてきてるけど、今年はなんか嫌な予感がする........』ってご主人様が言ってた。.................当たっちゃった。
最近のましろは、朝ごはんを食べて、お洗濯をして、お昼ごはんを食べて、お掃除をして、おやつを食べて、お昼寝をして、ちょっとだけお家のことをして、夜ご飯を食べて、お風呂に入って、寝る。それをくりかえしてる。
僕がご主人様を感じることができるのは、冷たくなったお布団と、洗濯物に残った匂いだけ。
............とっても疲れてる匂いがするの。
わがまま言っちゃいけない。でも、どうしても、どうしてもさびしくて。ご主人様に少しでも僕を感じてもらいたくて。僕が寝る前、机の上にそっと、小さなメモ帳にかいたお手紙を置いた。長かったら読めないかもしれないから、みじかく、みじかく。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
............朝おきたら、お手紙がのこってた。
気づいて、もらえなかった................。
ご主人様は忙しいから。わかんなかったんだと思う。しかたないの。.............でも、でもね。
「ふ、うっ.........」
かなしい。さみしい。つらい。涙がぽろぽろあふれてくる。
見たらかなしくなっちゃうから、お手紙はやぶってすてちゃおう。そう思ってぐすぐす泣きながら机に近づいた。
................? 絵が、違う........?
涙でにじんちゃってよくわかんないけど、そんな気がして...........すぐに手にとって、目をごしごししてからもう1回見てみた。
.........これ、ご主人様の、字、だ....。
お、おおおおお返事だぁ....!!
嬉しかった。すんごく。とっても。ほんとうに。何が嬉しいってね?このお手紙も、お手紙にかいてあるご主人様の僕への気持ちもだけれど、忙しくて、疲れたぁっていう匂いを出しているご主人様が、僕に、僕のためだけに時間を使ってくれたこと。
これが、本当に、うれしくて。
手紙に残った匂いをすんっと嗅ぐ。
................たくさんたくさん、うれしいの匂い。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
それから毎日、僕とご主人様はお手紙の交換をした。それが僕にとっての『1日、1人で頑張って待っていた事』へのご褒美になっていたんだ。
(ご主人様がお家に帰れなかった日はもちろんお手紙は無かったけど、その分次の日には2枚置いてあって、僕の幸せも2枚分だったの!)
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
今日のお手紙は............『もうそろそろ落ち着くよ。まっててね。』................。
....................かかかかかかかかかか帰ってくる........!!!!ご主人様が、帰ってくる....!!!!!!
僕はもう飛び跳ねて喜んだ。
お風呂に入ろう。今日からいつもよりしっかりおまんこの準備をしよう。(僕が寝ている時でも、いつでも使ってもらえるように毎日綺麗にしてたんだよ。................ご主人様優しいから1回も使ってもらえなかったけど........)
たのしみ。たのしみ。ご主人様。ご主人様........。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
その日の21時を15分くらい過ぎたころ
ガチャ........
「ただいまぁ~~............」
大好きな大好きなご主人様の声が聞こえた。
飛ぶように立ち上がり、走って玄関にいく。
バタバタバタッ!!
「ご主人様!!!!おかえりなさい!!!!!!!!」
うれしくてうれしくて、にっこにこでお出迎えする。
20日振りに見たご主人様は、疲れてて、ちょっとやせてしまっているようだった。目の下がすごい黒いし、顔色もわるい。それでも僕をみてうれしそうな顔をしてくれる。ご主人様、本物の、ご主人....様....
ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様すきすきだいすきお疲れ様、疲れた顔してる、疲れた匂いがする、うれしい匂いがする、優しい匂いがする、顔色が悪い、大丈夫?痩せちゃった?いっぱいご飯食べて欲しい、さびしかった?さびしかった、ぎゅーしてあげたい、ぎゅーしてほしい、なでなでして、あまえて、ぼくのことたくさん使って、気持ちいいことして、ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様
とめどなく溢れてくるご主人様への思い。
ご主人様の目も、なんだか僕と同じよう なことを考えてくれてるんじゃないかなぁ、と思ってしまうくらい、鋭くて、必死で............ドロドロに熱くて、甘かった。
でもご主人様の身体はやっぱり限界だったみたい。数分だけのお風呂の後、真っ直ぐに僕の所にきて、抱っこして、そのままお布団にぽすんってした。お布団を肩までかけてくれて、ぎゅうぅうぅぅって苦しいくらいに抱きしめてくれたから、僕もご主人様にぎゅうぅぅうっておかえしした。僕の頭の匂いをすうっ....ってした後、すぐにご主人様は夢の中に行ってしまったので、僕もご主人様の匂いをかいで、久しぶりの幸せを思いっっきり堪能したんだ。
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