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しおりを挟む飼い猫になって思ったこと。............やはりこの人間............ご主人はお金持ちな人間のようだ。
探検しても探検してもまだまだ未知なる場所があるこの家はなかなか楽しい。............途中で知らない人間に中断させられる(※主が探していたため、メイドなどに抱き上げられている。)ことは気に食わないけどな。
人間たちにおもちゃで遊んでもらったり、やわらかい、あったかい寝床でご主人と寝たり。魚も、野良時代よりなんだかグレードアップした気がする。
名前も正式にカリーになった。飼い猫だからな。名前くらい受け入れてやるさ。
うん。飼い猫も、意外と悪くない。
.....................いや、飼い猫になった俺が、唯一受け入れられないものがあったな。もちろん水浴びだ。家に来た日に大嫌いな水をかけられて、その時ばかりは飼い猫になったことを心ッ底後悔した。それからも脚に水をかけられることがある(※土でドロドロにしてくるから。)。............本当にやめてほしい。俺、綺麗好きだから毛繕いもちゃんとしてるのに............。
あ、そういえばご主人の名前がわかったぞ。オリエンって言うらしい。オリエンの部下が言ってたのを聞いた。まぁ............ご主人でいいだろ。俺のご主人だし。
そんな俺のご主人はえらい人なようだ。部下にアレコレと言いながら仕事?をしている。ま、俺には関係ないけどな。
俺?俺は今、ご主人の膝の上でお昼寝中だ。最近はいつもここにいる。たまに撫でてくる手も悪くないし、『抜け出さなくなったから仕事効率が上がった』と喜ぶ部下から、たまに魚のクッキーを貰うのも嬉しい。仕方ないから膝の上にいてやろう。
そうして、俺の特等席になったご主人の膝の上で、今日も惰眠をむさぼるのだ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「.....寝てしまいましたか。可愛いですね、カリー。」
「あぁ。」
「なんていうか........非常に猫らしくもあり、なんだかすべてわかっていそうな雰囲気さえある。........不思議な子ですね。」
「........やっと俺が言っていたことを信じる気になったか?」
「えぇ。悔しいですが。」
「........カリーは、天才なのかもしれないな?」
「親バカ....と言いたいところですが、そうかもしれませんね。........私もその『親』に入っているのかも知れませんが。」
「はは!否めないな!」
カリーが俺の飼い猫になってからしばらく経った。ふと目を離すとどこかに行ってしまい、探すのに苦労するが、執務をしながらカリーの寝顔を見れるこの生活は実に幸せだ。
俺はこんなに猫が好きだっただろうか?今まで何にも深く興味を持つことはなかったように思うが、カリーと出会ってから俺は変わったようだ。
............俺は、カリーの信頼を得れているのだろうか。気持ちよさそうに眠るカリーの頭を撫でる。
さて、可愛いカリーのためにも、もうひと頑張りしないとな。
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