2 / 3
第2話:レンズ越しの誘惑、火照る囲炉裏と金髪の肢体
しおりを挟む
第2話:レンズ越しの誘惑、火照る囲炉裏と金髪の肢体
重いカメラバッグが、右肩にじりじりと食い込む。
新人カメラマンの高橋は、額に浮いた汗を手の甲で拭いながら、宿の裏手に広がる庭園の奥へと足を進めていた。
都会のコンクリートジャングルで、何千枚、何万枚とシャッターを切ってきた。
だが、どれほど高価な機材を使い、どれほど精緻な構図を組み立てても、彼の写真には「魂」が宿らなかった。
「君の写真には、被写体への愛がないんだよ」
師匠から突きつけられた非情な言葉。
それを振り払うようにして辿り着いたのが、この地図の端にある「静寂の湯」だった。
「……素晴らしい。この光、この空気感」
高橋は感嘆の溜息を漏らした。
庭園は、人の手が入りすぎていない、野生の美しさを湛えていた。
真っ赤に燃えるような紅葉。
苔むした岩の間を縫うように流れる、水晶のように澄んだ小川。
そのせせらぎの音すらも、今の彼には特別な音楽のように聞こえる。
彼は愛機を取り出し、ファインダーを覗き込んだ。
レンズ越しに見る世界は、肉眼で見るよりもずっと官能的で、鋭利な色彩を放っていた。
「高橋さまぁー! おーい、高橋さまぁー!」
静寂を切り裂くように、明るく弾んだ声が響いた。
高橋がカメラから目を離すと、縁側の向こうから、一団の光が近づいてくるのが見えた。
金髪の若女将、エレーナだった。
彼女の歩みに合わせて、豊かな金髪が陽光を反射してキラキラと踊っている。
着物姿でありながら、その歩幅は大きく、どこかお転婆な印象を与えた。
だが、そのプロポーションは、決して「少女」のそれではなかった。
「お茶の準備ができましたよぉ! 撮影、捗っていますかぁ?」
彼女は両手に大きな盆を抱え、重たそうに、それでいて軽やかに芝生を横切ってくる。
着物は、彼女の暴力的なまでに発達した肉体を包み込むには、いささか小さすぎるように見えた。
彼女が大きく息を弾ませるたびに、帯の上にどっしりと乗った乳房が、上下に激しく揺れる。
その揺れ方は、着物という制約を無視した、自由奔放な重力との格闘だった。
「あ、わざわざすみません、女将さん。今、すごくいい光が来ていたので」
「いい光? ふふっ、カメラマンさんって言うことがロマンチックですねぇ。はい、どうぞ。お煎茶と、手作りの南瓜羊羹です」
エレーナは高橋の目の前に来ると、そのまま地面に膝をつこうとした。
しかし、その瞬間。
彼女の足元にあった、濡れた落ち葉が牙を剥いた。
「わわっ!? あ、あわわわわわっ!」
エレーナの体が、滑稽なほど大きくバランスを崩した。
彼女は手に持っていた盆を放り出し、空を掻くように両手を広げる。
「危ない!」
高橋が反射的に手を伸ばしたが、間に合わない。
エレーナの巨躯は、そのままスローモーションのように草むらへと倒れ込んでいった。
ドサリッ。
鈍い音と共に、エレーナは仰向けにひっくり返った。
「いったたた……。うぅ、またやっちゃいました……」
彼女は頭を振りながら、ぼんやりと空を見上げている。
だが、高橋の視線は、彼女の顔には向かなかった。
いや、向けることができなかった。
「……女将、さん……。あ……」
激しい転倒の衝撃で、彼女の着物の合わせは完全に崩壊していた。
帯こそ締まってはいるものの、その上部は無残にはだけ、内側に隠されていた「白磁の双丘」が、秋の陽光の下へと放り出されていた。
それは、高橋の想像を絶する質量だった。
仰向けになったことで、その豊かな乳房は左右に大きく流れ、着物の布地から完全に独立して存在を主張している。
「…………っ!!」
高橋の指先が、職業病ともいえる速度で動いた。
彼は気づけば、カメラを構え、ファインダーを覗き込んでいた。
レンズ越しに見るその光景は、もはや暴力的なまでの美しさだった。
彼女の乳房の先端――。
そこにある大粒の「蕾」は、冷たい空気に触れた驚きからか、みるみるうちに硬く、鋭く突起していく。
その鮮やかなピンク色は、周囲の白い肌とのコントラストで、より一層その官能性を強調していた。
「? 高橋さま? どうしたんですか、黙り込んじゃって……」
エレーナはまだ、自分の「全開」に気づいていない。
彼女が首を傾げた拍子に、その豊かな肉身がぷるんと大きく震える。
さらには、捲れ上がった着物の裾から、彼女の下半身までもが無防備に晒されていた。
下着を付けていないのか、それとも極限まで面積の小さいものを付けているのか。
彼女の脚の付け根、その最も深い場所にある「ブロンドの茂み」が、秋風に揺れているのがはっきりと見えた。
カシャッ。カシャッ、カシャッ、カシャッ!!
高橋は狂ったようにシャッターを切り続けた。
「魂」を求めていたカメラマンにとって、目の前の光景は、まさに神が与えた最高の被写体だった。
レンズの中で、彼女の乳首がピクリと震え、周囲の乳輪が細かく波打つ。
そのディテールの一つ一つが、高橋の脳内を真っ白に塗りつぶしていく。
「あ……れ? なんだか、胸のところが、涼しい……?」
ようやく、エレーナが自分の異変を察知した。
彼女がおずおずと視線を自分の胸元に落とす。
「…………ひゃ、ひゃああああああああああああああああっ!?」
静かな庭園に、彼女の悲鳴がこだました。
「み、み、見ないでください! 見ちゃダメですぅ!」
彼女は慌てて両手で胸を隠そうとするが、その動きがさらに状況を悪化させる。
手に持っていた南瓜羊羹のベタつきが着物に移り、彼女の指は滑り、隠そうとした手は逆に乳房を大きく押し潰し、その形状をさらに歪ませて強調してしまった。
「わわ、高橋さま! カメラ! カメラ止めてくださいぃ!」
「……無理です。こんなに美しいものを、撮らないなんて……僕にはできない」
高橋の声は、もはや自分のものではないように聞こえた。
彼は一歩、また一歩と、草むらに倒れ伏すエレーナへと近づいていく。
ファインダー越しではない、生の彼女の熱気が、すぐそこまで迫っていた。
「あぅぅ……。そんな、真っ直ぐな目で見られると……。私、私……」
エレーナは涙目で高橋を見上げたが、その瞳には、嫌悪感よりも強い「熱」が宿っていた。
彼女の吐息は荒くなり、隠しているはずの手が、無意識に自分の乳首を弄るように動き始める。
「……高橋さま。……続きは、夜の部屋で、撮ってくれますか?
夜の帳が下り、「静寂の湯」はその名の通り、深い沈黙に包まれていた。
昼間の庭園での、あの衝撃的なハプニング。
高橋の網膜には、今もなお、金髪の女将・エレーナの無防備な裸身が、鮮明な残像となって焼き付いて離れない。
カメラの液晶を確認するたび、そこに映る「ピンク色の蕾」が、自分の理性をじりじりと削り取っていく。
都会で磨り減った彼の感性を呼び覚ましたのは、この秘湯の自然ではなく、一人の女の、圧倒的な肉体の質量だった。
トントン、と控えめなノックの音が部屋に響いた。
「……高橋さま。エレーナです。……入っても、よろしいでしょうか?」
昼間の明るい声とは打って変わった、湿り気を帯びた吐息混じりの声。
高橋が戸を開けると、そこには、紺色の浴衣に身を包んだ彼女が立っていた。
だが、その襟元は驚くほど深く、彼女が呼吸を繰り返すたびに、豊かな胸の谷間が暗闇の中に白く浮かび上がる。
その隙間からは、昼間の石鹸の匂いではなく、彼女自身の体温と、ほのかな地酒の香りが混ざり合った、濃厚な女の匂いが漂っていた。
「……約束、守りに来ました。私のこと……もっと綺麗に、撮ってくださるんですよね?」
エレーナは上目遣いで、濡れたような青い瞳で高橋を見つめた。
彼女のささやきは、高橋の耳元で甘く響き、彼の鼓動を激しく加速させる。
高橋は、彼女を誘うように宿の奥、囲炉裏の間へと歩き出した。
囲炉裏には、赤々と燃える炭火が用意されていた。
パチパチという音だけが響く静寂の中、エレーナは無言で浴衣の帯に手をかけた。
その動作は、昼間のドジな彼女とは別人のように、妖艶で、洗練されていた。
「……エレーナ、でいいですよ。今は、女将じゃなくて……あなたの『モデル』なんですから」
彼女の手が帯を解くと、重厚な紺色の布地が、音もなく畳の上に滑り落ちた。
そこには、一切の虚飾を脱ぎ捨てた、エレーナの「黄金の肢体」があった。
「…………っ!!」
高橋は息を呑み、カメラを構える。
ファインダー越しに見るエレーナは、昼間よりもずっと妖艶で、暴力的な美しさを放っていた。
囲炉裏の橙色の光が、彼女の金髪を燃えるような紅蓮に染め上げ、雪のように白い肌に、深い陰影を作り出している。
何より高橋を驚かせたのは、彼女の乳房の圧倒的な質量感だった。
立ち姿の彼女の胸は、その自重に耐えかねてわずかに下向きの弧を描き、火照りに反応した「先端」が、誇らしげに空を睨んでいる。
その乳輪は、熱気と興奮で、昼間見たときよりもずっと赤く、熱を持っていた。
「あぅ……。レンズで見つめられると……なんだか、体の中まで熱くなってきちゃいます……」
エレーナは羞恥に震えながら、自らその豊かな胸を両手で持ち上げた。
ムギュ、という生々しい音が聞こえてきそうなほど、彼女の指は柔肉に食い込んでいる。
その仕草は、自らの肉体を誇示するようでいて、同時に高橋の欲望を煽る、高度な計算のようにも見えた。
_
「いい……すごくいい。エレーナ、そのまま、少し身を乗り出してください。火の光が、その『先』を照らすように」
_
「こう……ですかぁ? ……はぁ、はぁ……」
_
エレーナは四つん這いに近い姿勢で、囲炉裏の縁に膝をついた。
_
その結果、彼女の大きなヒップは客の方へ突き出され、股間の「黄金の茂み」が、熱気に蒸されて瑞々しく輝き始める。
_
彼女が呼吸をするたびに、巨大な乳房がぷるんぷるんと、生き物のように揺れ動き、そのたびに先端が畳を擦っている。
_
ファインダーを覗く高橋の指が、狂ったようにシャッターを刻む。
_
カシャッ、カシャッ、カシャッ、カシャッ!!
_
「あ、ああ……! 女将さん……最高だ! その、震える太もも、濡れた瞳……全部、僕だけのものだ!」
_
「高橋さま……もう、撮るだけじゃ嫌です……。私、あなたのレンズに、壊されちゃいたい……っ!」
_
_
エレーナは四つん這いのまま、自分の舌で唇を湿らせ、挑発するようにこちらを振り返った。
_
彼女の胸は重力で垂れ下がり、揺れるたびに先端が畳を擦っている。
_
高橋はカメラを置き、ついに我慢の限界を迎えた。
_
彼は、彼女の背後から重なり、その白い腰を力強く掴んだ。
_
「ひゃあああかっ! 温かい……高橋さまの手……っ!」
_
二人の体温が、囲炉裏の熱気と混ざり合い、爆発する。
_
高橋は彼女の耳元で荒い吐息を漏らしながら、その巨大な乳房を背後から包み込んだ。
_
溢れんばかりの肉感。指の間からこぼれ落ちる柔らかさ。
_
彼は、彼女の乳首を指で弄り、その硬さを確かめた。
_
「エレーナ……君は、最高のモデルだよ……」
_
「あぁっ! もっと……もっと強くして……私のこと、めちゃくちゃに撮り尽くしてぇ……っ!」
_
_
囲炉裏の前で、二人の影が激しく重なり合う。
_
湿った音と、彼女の甘い悲鳴が、古い旅館の梁に反響し、静寂を塗りつぶしていく。
_
金髪が乱れ、汗が肌を伝い、彼女の体は歓喜に打ち震えた。
_
彼女は首を後ろに逸らし、高橋の首にしがみついた。
_
彼女の大きな胸が、高橋の腕の中で弾み、形を変えていく。
_
「いいですよぉ……。私の全部、写真と一緒に……あなたの心に焼き付けてください……っ!」
_
湿った音と、荒い吐息が、静寂の宿に響き渡る。
_
エレーナの「ドジ」から始まったこの撮影会は、
_
いつしか、言葉にできないほど濃厚な、愛の儀式へと変わっていった。
_
数刻後。
_
炭火が静かに鎮まり返った部屋で、二人は重なり合ったまま、荒い呼吸を整えていた。
_
畳の上には、彼女の白い肢体が、戦利品のように横たわっている。
_
「……ねぇ、高橋さま。……今の、ちゃんと撮れてましたか?」
_
エレーナはいたずらっぽく微笑み、高橋の胸に顔を埋めた。
_
高橋は、傍らに転がったカメラを手に取り、液晶を確認する。
_
そこには、この世のどんな芸術作品よりも淫らで、そして美しい、一人の女の「絶頂の記録」が刻まれていた。
_
「ああ……。君の言う通りだ、エレーナ。……一生かけても、現像しきれないよ」
_
「ふふっ。じゃあ、また撮りに来てくださいね? ……今度は、もっと『ドジ』して待ってますから」
_
_
彼女のその言葉は、もはや「ドジ」が計算であることを告白しているようなものだった。
_
だが、高橋にとってそんなことはどうでもいい。
彼は、この「静寂の湯」の虜になり、この金髪の女将という迷宮から、一生抜け出せないことを悟ったのだから。
_
_
_
_
(第2話・完)
重いカメラバッグが、右肩にじりじりと食い込む。
新人カメラマンの高橋は、額に浮いた汗を手の甲で拭いながら、宿の裏手に広がる庭園の奥へと足を進めていた。
都会のコンクリートジャングルで、何千枚、何万枚とシャッターを切ってきた。
だが、どれほど高価な機材を使い、どれほど精緻な構図を組み立てても、彼の写真には「魂」が宿らなかった。
「君の写真には、被写体への愛がないんだよ」
師匠から突きつけられた非情な言葉。
それを振り払うようにして辿り着いたのが、この地図の端にある「静寂の湯」だった。
「……素晴らしい。この光、この空気感」
高橋は感嘆の溜息を漏らした。
庭園は、人の手が入りすぎていない、野生の美しさを湛えていた。
真っ赤に燃えるような紅葉。
苔むした岩の間を縫うように流れる、水晶のように澄んだ小川。
そのせせらぎの音すらも、今の彼には特別な音楽のように聞こえる。
彼は愛機を取り出し、ファインダーを覗き込んだ。
レンズ越しに見る世界は、肉眼で見るよりもずっと官能的で、鋭利な色彩を放っていた。
「高橋さまぁー! おーい、高橋さまぁー!」
静寂を切り裂くように、明るく弾んだ声が響いた。
高橋がカメラから目を離すと、縁側の向こうから、一団の光が近づいてくるのが見えた。
金髪の若女将、エレーナだった。
彼女の歩みに合わせて、豊かな金髪が陽光を反射してキラキラと踊っている。
着物姿でありながら、その歩幅は大きく、どこかお転婆な印象を与えた。
だが、そのプロポーションは、決して「少女」のそれではなかった。
「お茶の準備ができましたよぉ! 撮影、捗っていますかぁ?」
彼女は両手に大きな盆を抱え、重たそうに、それでいて軽やかに芝生を横切ってくる。
着物は、彼女の暴力的なまでに発達した肉体を包み込むには、いささか小さすぎるように見えた。
彼女が大きく息を弾ませるたびに、帯の上にどっしりと乗った乳房が、上下に激しく揺れる。
その揺れ方は、着物という制約を無視した、自由奔放な重力との格闘だった。
「あ、わざわざすみません、女将さん。今、すごくいい光が来ていたので」
「いい光? ふふっ、カメラマンさんって言うことがロマンチックですねぇ。はい、どうぞ。お煎茶と、手作りの南瓜羊羹です」
エレーナは高橋の目の前に来ると、そのまま地面に膝をつこうとした。
しかし、その瞬間。
彼女の足元にあった、濡れた落ち葉が牙を剥いた。
「わわっ!? あ、あわわわわわっ!」
エレーナの体が、滑稽なほど大きくバランスを崩した。
彼女は手に持っていた盆を放り出し、空を掻くように両手を広げる。
「危ない!」
高橋が反射的に手を伸ばしたが、間に合わない。
エレーナの巨躯は、そのままスローモーションのように草むらへと倒れ込んでいった。
ドサリッ。
鈍い音と共に、エレーナは仰向けにひっくり返った。
「いったたた……。うぅ、またやっちゃいました……」
彼女は頭を振りながら、ぼんやりと空を見上げている。
だが、高橋の視線は、彼女の顔には向かなかった。
いや、向けることができなかった。
「……女将、さん……。あ……」
激しい転倒の衝撃で、彼女の着物の合わせは完全に崩壊していた。
帯こそ締まってはいるものの、その上部は無残にはだけ、内側に隠されていた「白磁の双丘」が、秋の陽光の下へと放り出されていた。
それは、高橋の想像を絶する質量だった。
仰向けになったことで、その豊かな乳房は左右に大きく流れ、着物の布地から完全に独立して存在を主張している。
「…………っ!!」
高橋の指先が、職業病ともいえる速度で動いた。
彼は気づけば、カメラを構え、ファインダーを覗き込んでいた。
レンズ越しに見るその光景は、もはや暴力的なまでの美しさだった。
彼女の乳房の先端――。
そこにある大粒の「蕾」は、冷たい空気に触れた驚きからか、みるみるうちに硬く、鋭く突起していく。
その鮮やかなピンク色は、周囲の白い肌とのコントラストで、より一層その官能性を強調していた。
「? 高橋さま? どうしたんですか、黙り込んじゃって……」
エレーナはまだ、自分の「全開」に気づいていない。
彼女が首を傾げた拍子に、その豊かな肉身がぷるんと大きく震える。
さらには、捲れ上がった着物の裾から、彼女の下半身までもが無防備に晒されていた。
下着を付けていないのか、それとも極限まで面積の小さいものを付けているのか。
彼女の脚の付け根、その最も深い場所にある「ブロンドの茂み」が、秋風に揺れているのがはっきりと見えた。
カシャッ。カシャッ、カシャッ、カシャッ!!
高橋は狂ったようにシャッターを切り続けた。
「魂」を求めていたカメラマンにとって、目の前の光景は、まさに神が与えた最高の被写体だった。
レンズの中で、彼女の乳首がピクリと震え、周囲の乳輪が細かく波打つ。
そのディテールの一つ一つが、高橋の脳内を真っ白に塗りつぶしていく。
「あ……れ? なんだか、胸のところが、涼しい……?」
ようやく、エレーナが自分の異変を察知した。
彼女がおずおずと視線を自分の胸元に落とす。
「…………ひゃ、ひゃああああああああああああああああっ!?」
静かな庭園に、彼女の悲鳴がこだました。
「み、み、見ないでください! 見ちゃダメですぅ!」
彼女は慌てて両手で胸を隠そうとするが、その動きがさらに状況を悪化させる。
手に持っていた南瓜羊羹のベタつきが着物に移り、彼女の指は滑り、隠そうとした手は逆に乳房を大きく押し潰し、その形状をさらに歪ませて強調してしまった。
「わわ、高橋さま! カメラ! カメラ止めてくださいぃ!」
「……無理です。こんなに美しいものを、撮らないなんて……僕にはできない」
高橋の声は、もはや自分のものではないように聞こえた。
彼は一歩、また一歩と、草むらに倒れ伏すエレーナへと近づいていく。
ファインダー越しではない、生の彼女の熱気が、すぐそこまで迫っていた。
「あぅぅ……。そんな、真っ直ぐな目で見られると……。私、私……」
エレーナは涙目で高橋を見上げたが、その瞳には、嫌悪感よりも強い「熱」が宿っていた。
彼女の吐息は荒くなり、隠しているはずの手が、無意識に自分の乳首を弄るように動き始める。
「……高橋さま。……続きは、夜の部屋で、撮ってくれますか?
夜の帳が下り、「静寂の湯」はその名の通り、深い沈黙に包まれていた。
昼間の庭園での、あの衝撃的なハプニング。
高橋の網膜には、今もなお、金髪の女将・エレーナの無防備な裸身が、鮮明な残像となって焼き付いて離れない。
カメラの液晶を確認するたび、そこに映る「ピンク色の蕾」が、自分の理性をじりじりと削り取っていく。
都会で磨り減った彼の感性を呼び覚ましたのは、この秘湯の自然ではなく、一人の女の、圧倒的な肉体の質量だった。
トントン、と控えめなノックの音が部屋に響いた。
「……高橋さま。エレーナです。……入っても、よろしいでしょうか?」
昼間の明るい声とは打って変わった、湿り気を帯びた吐息混じりの声。
高橋が戸を開けると、そこには、紺色の浴衣に身を包んだ彼女が立っていた。
だが、その襟元は驚くほど深く、彼女が呼吸を繰り返すたびに、豊かな胸の谷間が暗闇の中に白く浮かび上がる。
その隙間からは、昼間の石鹸の匂いではなく、彼女自身の体温と、ほのかな地酒の香りが混ざり合った、濃厚な女の匂いが漂っていた。
「……約束、守りに来ました。私のこと……もっと綺麗に、撮ってくださるんですよね?」
エレーナは上目遣いで、濡れたような青い瞳で高橋を見つめた。
彼女のささやきは、高橋の耳元で甘く響き、彼の鼓動を激しく加速させる。
高橋は、彼女を誘うように宿の奥、囲炉裏の間へと歩き出した。
囲炉裏には、赤々と燃える炭火が用意されていた。
パチパチという音だけが響く静寂の中、エレーナは無言で浴衣の帯に手をかけた。
その動作は、昼間のドジな彼女とは別人のように、妖艶で、洗練されていた。
「……エレーナ、でいいですよ。今は、女将じゃなくて……あなたの『モデル』なんですから」
彼女の手が帯を解くと、重厚な紺色の布地が、音もなく畳の上に滑り落ちた。
そこには、一切の虚飾を脱ぎ捨てた、エレーナの「黄金の肢体」があった。
「…………っ!!」
高橋は息を呑み、カメラを構える。
ファインダー越しに見るエレーナは、昼間よりもずっと妖艶で、暴力的な美しさを放っていた。
囲炉裏の橙色の光が、彼女の金髪を燃えるような紅蓮に染め上げ、雪のように白い肌に、深い陰影を作り出している。
何より高橋を驚かせたのは、彼女の乳房の圧倒的な質量感だった。
立ち姿の彼女の胸は、その自重に耐えかねてわずかに下向きの弧を描き、火照りに反応した「先端」が、誇らしげに空を睨んでいる。
その乳輪は、熱気と興奮で、昼間見たときよりもずっと赤く、熱を持っていた。
「あぅ……。レンズで見つめられると……なんだか、体の中まで熱くなってきちゃいます……」
エレーナは羞恥に震えながら、自らその豊かな胸を両手で持ち上げた。
ムギュ、という生々しい音が聞こえてきそうなほど、彼女の指は柔肉に食い込んでいる。
その仕草は、自らの肉体を誇示するようでいて、同時に高橋の欲望を煽る、高度な計算のようにも見えた。
_
「いい……すごくいい。エレーナ、そのまま、少し身を乗り出してください。火の光が、その『先』を照らすように」
_
「こう……ですかぁ? ……はぁ、はぁ……」
_
エレーナは四つん這いに近い姿勢で、囲炉裏の縁に膝をついた。
_
その結果、彼女の大きなヒップは客の方へ突き出され、股間の「黄金の茂み」が、熱気に蒸されて瑞々しく輝き始める。
_
彼女が呼吸をするたびに、巨大な乳房がぷるんぷるんと、生き物のように揺れ動き、そのたびに先端が畳を擦っている。
_
ファインダーを覗く高橋の指が、狂ったようにシャッターを刻む。
_
カシャッ、カシャッ、カシャッ、カシャッ!!
_
「あ、ああ……! 女将さん……最高だ! その、震える太もも、濡れた瞳……全部、僕だけのものだ!」
_
「高橋さま……もう、撮るだけじゃ嫌です……。私、あなたのレンズに、壊されちゃいたい……っ!」
_
_
エレーナは四つん這いのまま、自分の舌で唇を湿らせ、挑発するようにこちらを振り返った。
_
彼女の胸は重力で垂れ下がり、揺れるたびに先端が畳を擦っている。
_
高橋はカメラを置き、ついに我慢の限界を迎えた。
_
彼は、彼女の背後から重なり、その白い腰を力強く掴んだ。
_
「ひゃあああかっ! 温かい……高橋さまの手……っ!」
_
二人の体温が、囲炉裏の熱気と混ざり合い、爆発する。
_
高橋は彼女の耳元で荒い吐息を漏らしながら、その巨大な乳房を背後から包み込んだ。
_
溢れんばかりの肉感。指の間からこぼれ落ちる柔らかさ。
_
彼は、彼女の乳首を指で弄り、その硬さを確かめた。
_
「エレーナ……君は、最高のモデルだよ……」
_
「あぁっ! もっと……もっと強くして……私のこと、めちゃくちゃに撮り尽くしてぇ……っ!」
_
_
囲炉裏の前で、二人の影が激しく重なり合う。
_
湿った音と、彼女の甘い悲鳴が、古い旅館の梁に反響し、静寂を塗りつぶしていく。
_
金髪が乱れ、汗が肌を伝い、彼女の体は歓喜に打ち震えた。
_
彼女は首を後ろに逸らし、高橋の首にしがみついた。
_
彼女の大きな胸が、高橋の腕の中で弾み、形を変えていく。
_
「いいですよぉ……。私の全部、写真と一緒に……あなたの心に焼き付けてください……っ!」
_
湿った音と、荒い吐息が、静寂の宿に響き渡る。
_
エレーナの「ドジ」から始まったこの撮影会は、
_
いつしか、言葉にできないほど濃厚な、愛の儀式へと変わっていった。
_
数刻後。
_
炭火が静かに鎮まり返った部屋で、二人は重なり合ったまま、荒い呼吸を整えていた。
_
畳の上には、彼女の白い肢体が、戦利品のように横たわっている。
_
「……ねぇ、高橋さま。……今の、ちゃんと撮れてましたか?」
_
エレーナはいたずらっぽく微笑み、高橋の胸に顔を埋めた。
_
高橋は、傍らに転がったカメラを手に取り、液晶を確認する。
_
そこには、この世のどんな芸術作品よりも淫らで、そして美しい、一人の女の「絶頂の記録」が刻まれていた。
_
「ああ……。君の言う通りだ、エレーナ。……一生かけても、現像しきれないよ」
_
「ふふっ。じゃあ、また撮りに来てくださいね? ……今度は、もっと『ドジ』して待ってますから」
_
_
彼女のその言葉は、もはや「ドジ」が計算であることを告白しているようなものだった。
_
だが、高橋にとってそんなことはどうでもいい。
彼は、この「静寂の湯」の虜になり、この金髪の女将という迷宮から、一生抜け出せないことを悟ったのだから。
_
_
_
_
(第2話・完)
1
あなたにおすすめの小説
『床下に札束を隠す金髪悪女は、毎朝赤いマットの上で黒の下着姿で股を開く』〜ストレッチが、私の金脈〜
まさき
恋愛
毎朝六時。
黒の下着姿で、赤いヨガマットの上に脚を開く。
それが橘麗奈、二十八歳の朝の儀式。
ストレッチが終わったら、絨毯をめくる。
床下収納を開けて、封筒の束を確認する。
まだある。今日も、負けていない。
儚く見える目と、計算された貧しさで男の「守りたい」を引き出し、感情を売らずに金だけを回収してきた。
愛は演技。体は商売道具。金は成果。
ブリーチで傷んだ金髪も、柔らかく整えた体も、全部武器だ。
完璧だったはずの計算が、同じマンションに住む地味な男——青木奏の登場で、狂い始める。
奢らない。
触れない。
欲しがらない。
それでも、去らない。
武器が全部外れる相手に、麗奈は初めて「演じない自分」を見られてしまう。
赤いマットの上で、もう脚を開けなくなる朝が来るまでの話。
**俺、東大院生の実験対象にされてた。**同居している美人家庭教師のやばい秘密
まさき
青春
俺は今、東大院生の実験対象になっている。
ある雨の夜、アパートの前にずぶ濡れの美女が立っていた。
「家庭教師です。住まわせてください」
突然すぎる申し出に困惑しながらも、なぜか断れなかった。
桐島咲楽、東大大学院生。成績は天才、料理は壊滅的、距離感はおかしい。毎日転ぶ、焦がす、なぜか距離が近い。そのくせ授業は鬼のように丁寧で、俺のことを誰よりもよく見ていた。
偏差値42だった俺の成績は、気づけば上がっていた。でも、それより気になることがある。
咲楽さんが、研究ノートに何かを書いている。「被験者」という文字が、見えた気がした。
距離が近いのは、データのためか。褒めてくれるのは、実験のためか。でも、あの顔は。あの声は。
「データじゃなくて、私がそう思っています」
嘘をついているような顔じゃなかった。
偏差値42の俺に、東大院生の美女が押しかけてきた。ドタバタな毎日の中で、俺の心臓が休まる暇がない。これはドキドキなのか、心配なのか。それとも、もう恋なのか。
不器用な天才と、鈍感な高校生の、やばい同居生活。
触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜
桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。
上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。
「私も……私も交配したい」
太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
再婚相手の連れ子は、僕が恋したレンタル彼女。――完璧な義妹は、深夜の自室で「練習」を強いてくる
まさき
恋愛
「初めまして、お兄さん。これからよろしくお願いしますね」
父の再婚によって現れた義理の妹・水瀬 凛(みなせ りん)。
清楚なワンピースを纏い、非の打ち所がない笑顔で挨拶をする彼女を見て、僕は息が止まるかと思った。
なぜなら彼女は、僕が貯金を叩いて一度だけレンタルし、その圧倒的なプロ意識と可憐さに――本気で恋をしてしまった人気No.1レンタル彼女だったから。
学校では誰もが憧れる高嶺の花。
家では親も感心するほど「理想の妹」を演じる彼女。
しかし、二人きりになった深夜のキッチンで、彼女は冷たい瞳で僕を射抜く。
「……私の仕事のこと、親に言ったらタダじゃおかないから」
秘密を共有したことで始まった、一つ屋根の下の奇妙な生活。
彼女は「さらなるスキルアップ」を名目に、僕の部屋を訪れるようになる。
「ねえ、もっと本気で抱きしめて。……そんなんじゃ、次のデートの練習にならないでしょ?」
これは、仕事(レンタル)か、演技(家族)か、それとも――。
完璧すぎる義妹に翻弄され、理性が溶けていく10日間の物語。
『著者より』
もしこの話が合えば、マイページに他の作品も置いてあります。
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/658724858
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる