2 / 5
第2話 生存本能で「試し出し」してみた結果、世界の半分を真っ白に染めてしまった件
しおりを挟む
1
気がつくと、俺は暗い森の中にいた。
湿った土の匂いと、嗅いだこともない獣の体臭が鼻をつく。
「……ここ、どこだよ」
さっきまで、俺はいつも通り営業回りの途中で、地下鉄のホームにいたはずだ。
だが、今の俺が着ているのは見覚えのない粗末なチュニック一枚。手元には、何故か古びた一冊の本――『世界辞書』だけが転がっていた。
「異世界転生……ってやつか? 笑えねえ……」
周囲からは、ギリ、ギリ、と木々をなぎ倒すような不気味な足音が近づいてくる。
暗闇に光る無数の赤い目。魔物だ。しかも一匹や二匹じゃない。
武器もない、魔法の使い方も知らない。あるのは、ただ一つ。
脳内に直接響いてくる、無機質なスキルの声だけだった。
【警告:周囲にランクB以上の魔獣『餓狼』を多数検知。生存確率は0.01%以下です】
「……おい、辞書。助かる方法はねえのかよ!」
【回答:貴方の体内には無限の魔力が充填されています。生存本能に従い、全力を『放出』してください】
全力を放出? どうやって?
魔物たちが一斉に飛びかかってくる。鋭い牙が、俺の喉元に迫る。
死の恐怖が全身を駆け抜けた瞬間、下腹部が、焼けるような熱さに襲われた。
「出る……出ちまうッ!!」
俺は、むき出しの生存本能のままに、股間の熱を解き放った。
その瞬間。
ドォォォォォォォォンッ!!!
爆音と共に、俺の股間から放たれたのは、ただの「種(魔力)」ではなかった。
それは圧縮された純粋魔力の巨大な奔流。
夜の闇を真っ二つに引き裂く、極太の白いレーザーだ。
「……あ?」
レーザーは飛びかかってきた魔物たちを一瞬で蒸発させ、その背後に広がる原生林を数キロにわたって消し飛ばした。
さらには、遥か彼方にそびえ立っていた山の山頂をドロドロに溶かし、空に漂う分厚い雲を円形に蒸発させて、巨大な「穴」を開けたのだ。
数秒間。
森は、昼間よりも明るい白一色の世界に包まれた。
光が収まると、そこには何一つ残っていなかった。
俺の目の前には、扇状に広がる「何も存在しない空白の地」が、地平線の彼方まで続いていた。
魔物の死体どころか、土すらも熱でガラス状に固まっている。
静まり返った森の中で、俺は呆然と立ち尽くしていた。
「……出しすぎだろ、これ」
【報告:周辺の敵対個体の完全消滅を確認。現在、貴方の魔力残量は――『100%』です】
「……減ってないのかよ。あんなに出したのに」
俺は、自分の股間に宿った、世界を滅ぼしかねない「異常なエネルギー」の正体に、初めて恐怖を覚えた。
絶大な破壊の跡を前に、俺は膝をついた。
荒い息を吐きながら、自分の手を見る。震えが止まらない。
ふと、足元に魔法陣の残骸のような光の輪が、泥にまみれて消えかかっているのが見えた。
「……誰かが、俺を呼んだのか?」
【回答:肯定的です。本世界における『聖女連合』による大規模召喚術式が実行されました】
辞書の声は、どこまでも冷たい。
「聖女? そいつらが、魔物だらけのこんな場所に俺を放り出したのかよ」
【回答:召喚の目的は『純粋魔力の抽出』です。貴方はこの世界において、自発的に魔力を生成し続ける「永久機関」として定義されています。通常、召喚体は魔力を絞り尽くされた後、1時間以内に生命活動を停止します】
「……は? 1時間で死ぬ? 俺は、ただの使い捨ての電池だってのか?」
辞書の解説によれば、この世界の聖女たちは、枯渇したエネルギーを補うために、異世界から「魔力の塊」を呼び寄せ、その命を燃やして国家の灯火にしているのだという。
本来なら、俺も今ごろ、どこかの祭壇で干からびて死んでいるはずだった。
「……じゃあ、なんで俺は生きてる。なんであんなデタラメな力が出た」
【回答:貴方の保有する固有スキル『無限供給』が、世界の因果律を上回ったためです。抽出速度よりも生成速度が数億倍速かったため、術式そのものが過負荷(オーバーロード)で崩壊。貴方は意図せず『絶望の森』へと転送されました】
俺は鼻で笑った。
「救世主として呼んだんじゃない。ただの燃料として、俺の命を盗もうとしたわけだ」
辞書によれば、今ごろ王都では、召喚に失敗した聖女たちが「次の燃料(生贄)」を探して、あるいは俺が放ったあの光の正体を追って、血眼になっているはずだ。
「……面白いじゃねえか。俺を殺してエネルギーを奪おうとした聖女たちが、今度は一滴の魔力を求めて、俺の前に跪くことになるんだからな」
森を少し歩くと、ツタに覆われた古い石造りの小屋を見つけた。
かつては魔導師の隠れ家だったのか、中には埃を被った机や、古びた椅子、そして――いくつもの**「空のガラス瓶(ボトル)」**が転がっていた。
俺はその椅子に深く腰掛た。
小屋の隅に転がっていたのは、一見すればただのガラス瓶だった。
だが、手に取ると奇妙な違和感がある。ガラスの中には精密な魔導回路が刻まれており、口の部分には厳重な封印(バリシール)の跡があった。
「辞書、この瓶は何だ? ただの酒瓶じゃねえな」
【回答:それは『規格化魔力貯蔵瓶(スタンダード・ボトル)』です。この世界における、唯一にして絶対の通貨であり、生存権そのものです】
辞書の説明は、この世界の残酷な現実を暴き出す。
魔力の結晶化: 自然界の魔力が枯渇したこの世界では、魔法を使うにも、明かりを灯すにも、病を治すにも、このボトルに詰められた「高純度魔力」が必要になる。
配給制の支配: ボトルを満たす魔力は聖女連合が独占管理し、民衆には「納税」や「奉仕」の対価として、極少量ずつ配給される。
空のボトル=死: ボトルが空になることは、文明社会からの追放、あるいは「エネルギー不足による死」を意味する。
「……つまり、この世界の人間は、常にこの瓶が空になる恐怖に怯えて生きてるってわけか」
俺は、手元のボトルを眺めながら、自分の下腹部に宿る熱を意識する。
先ほど森を焼き尽くしたあの奔流。
「辞書、俺の一回分の放出で、このボトルは何本分埋まる?」
【回答:比較不能です。貴方の純度は既存の『聖女』が生成する魔力の数万倍。一回の供給で、この小屋にある数千本のボトルを全て満たしても、貴方の魔力量は1%も減りません】
かつて、この小屋の主(魔導師)は、必死に魔力を集めてはこのボトルに詰め、細々と命を繋いでいたのだろう。
だが、今の俺にとっては、これはただの**「貢ぎ物を受け取る器」**に過ぎない。
「聖女たちは、民に魔力を分け与える『慈悲の象徴』として崇められている……。だが、その実態は、空のボトルを人質に取った独裁者だ」
俺はニヤリと笑い、空のボトルを机に置いた。
「面白い。これからは、その聖女たちが空のボトルを持って、俺の機嫌を伺いに来る番だ。……このボトルが白く濁るたびに、彼女たちの誇りが汚され、世界の権威が崩れていくんだな」
ステータス画面確認
【個体名:俺(召喚個体)】
【ジョイント・クラス:無限供給の種馬(ワールド・ブレイカー)】
■ 保有魔力量:∞ / ∞(無限)
(※この世界の最大貯蔵施設を『コップ一杯』とするなら、貴方は『無限に湧き出る大海』です。貴方が一回放出するだけで、この世界の魔力通貨価値は一時的に10%下落します)
■ 固有スキル:
『無限供給(エナジー・インフィニティ)』:
【特性:絶対的資源優位】 外部からの補給を一切必要とせず、無限に魔力を生成・放出する。放出される『種(魔力)』は、枯渇した世界のあらゆる魔導機器・魔法陣を強制的にオーバークロック(限界突破)させる。
『絶対防御(ロイヤル・ガーター)』:
魔力を消費して放たれるあらゆる攻撃・干渉を無効化する。エネルギー不足のこの世界において、貴方に対して攻撃を仕掛けることは「自らの寿命(魔力ボトル)をドブに捨てる」のと同義である。
『世界辞書(ワールド・アナライザー)』:
対象のステータス、弱点、**「何を対価にすればプライドを捨てるか」**という取引条件を完全可視化する。
【警告:第一会敵対象(営業エース)が接近中。彼女の目的は貴方の独占管理です。なお、彼女の保有ボトルは『残量5%』。非常に飢えています】
俺は、中指で空中に浮かぶステータス画面を弾き飛ばした。
「……無限供給、か。この世界じゃ、俺は歩く国家予算どころか、神様以上の価値があるってわけだ」
俺を使い捨ての電池として召喚し、森に捨てた聖女たち。
だが、その中の一人が、俺という「打ち出の小槌」を独占しようと、今まさにドアの前に立っている。
「辞書、あいつのボトルの残量は5%だったな。……営業のエース様が、その5%を守るためにどんな顔で俺に縋るか、じっくり拝ませてもらおうか」
コン、コン、コン――。
控えめだが、どこか傲慢さを隠しきれないノックの音が響く。
俺は椅子に深くふんぞり返り、ニヤリと笑った。
「入れよ。……商談の時間だ」
気がつくと、俺は暗い森の中にいた。
湿った土の匂いと、嗅いだこともない獣の体臭が鼻をつく。
「……ここ、どこだよ」
さっきまで、俺はいつも通り営業回りの途中で、地下鉄のホームにいたはずだ。
だが、今の俺が着ているのは見覚えのない粗末なチュニック一枚。手元には、何故か古びた一冊の本――『世界辞書』だけが転がっていた。
「異世界転生……ってやつか? 笑えねえ……」
周囲からは、ギリ、ギリ、と木々をなぎ倒すような不気味な足音が近づいてくる。
暗闇に光る無数の赤い目。魔物だ。しかも一匹や二匹じゃない。
武器もない、魔法の使い方も知らない。あるのは、ただ一つ。
脳内に直接響いてくる、無機質なスキルの声だけだった。
【警告:周囲にランクB以上の魔獣『餓狼』を多数検知。生存確率は0.01%以下です】
「……おい、辞書。助かる方法はねえのかよ!」
【回答:貴方の体内には無限の魔力が充填されています。生存本能に従い、全力を『放出』してください】
全力を放出? どうやって?
魔物たちが一斉に飛びかかってくる。鋭い牙が、俺の喉元に迫る。
死の恐怖が全身を駆け抜けた瞬間、下腹部が、焼けるような熱さに襲われた。
「出る……出ちまうッ!!」
俺は、むき出しの生存本能のままに、股間の熱を解き放った。
その瞬間。
ドォォォォォォォォンッ!!!
爆音と共に、俺の股間から放たれたのは、ただの「種(魔力)」ではなかった。
それは圧縮された純粋魔力の巨大な奔流。
夜の闇を真っ二つに引き裂く、極太の白いレーザーだ。
「……あ?」
レーザーは飛びかかってきた魔物たちを一瞬で蒸発させ、その背後に広がる原生林を数キロにわたって消し飛ばした。
さらには、遥か彼方にそびえ立っていた山の山頂をドロドロに溶かし、空に漂う分厚い雲を円形に蒸発させて、巨大な「穴」を開けたのだ。
数秒間。
森は、昼間よりも明るい白一色の世界に包まれた。
光が収まると、そこには何一つ残っていなかった。
俺の目の前には、扇状に広がる「何も存在しない空白の地」が、地平線の彼方まで続いていた。
魔物の死体どころか、土すらも熱でガラス状に固まっている。
静まり返った森の中で、俺は呆然と立ち尽くしていた。
「……出しすぎだろ、これ」
【報告:周辺の敵対個体の完全消滅を確認。現在、貴方の魔力残量は――『100%』です】
「……減ってないのかよ。あんなに出したのに」
俺は、自分の股間に宿った、世界を滅ぼしかねない「異常なエネルギー」の正体に、初めて恐怖を覚えた。
絶大な破壊の跡を前に、俺は膝をついた。
荒い息を吐きながら、自分の手を見る。震えが止まらない。
ふと、足元に魔法陣の残骸のような光の輪が、泥にまみれて消えかかっているのが見えた。
「……誰かが、俺を呼んだのか?」
【回答:肯定的です。本世界における『聖女連合』による大規模召喚術式が実行されました】
辞書の声は、どこまでも冷たい。
「聖女? そいつらが、魔物だらけのこんな場所に俺を放り出したのかよ」
【回答:召喚の目的は『純粋魔力の抽出』です。貴方はこの世界において、自発的に魔力を生成し続ける「永久機関」として定義されています。通常、召喚体は魔力を絞り尽くされた後、1時間以内に生命活動を停止します】
「……は? 1時間で死ぬ? 俺は、ただの使い捨ての電池だってのか?」
辞書の解説によれば、この世界の聖女たちは、枯渇したエネルギーを補うために、異世界から「魔力の塊」を呼び寄せ、その命を燃やして国家の灯火にしているのだという。
本来なら、俺も今ごろ、どこかの祭壇で干からびて死んでいるはずだった。
「……じゃあ、なんで俺は生きてる。なんであんなデタラメな力が出た」
【回答:貴方の保有する固有スキル『無限供給』が、世界の因果律を上回ったためです。抽出速度よりも生成速度が数億倍速かったため、術式そのものが過負荷(オーバーロード)で崩壊。貴方は意図せず『絶望の森』へと転送されました】
俺は鼻で笑った。
「救世主として呼んだんじゃない。ただの燃料として、俺の命を盗もうとしたわけだ」
辞書によれば、今ごろ王都では、召喚に失敗した聖女たちが「次の燃料(生贄)」を探して、あるいは俺が放ったあの光の正体を追って、血眼になっているはずだ。
「……面白いじゃねえか。俺を殺してエネルギーを奪おうとした聖女たちが、今度は一滴の魔力を求めて、俺の前に跪くことになるんだからな」
森を少し歩くと、ツタに覆われた古い石造りの小屋を見つけた。
かつては魔導師の隠れ家だったのか、中には埃を被った机や、古びた椅子、そして――いくつもの**「空のガラス瓶(ボトル)」**が転がっていた。
俺はその椅子に深く腰掛た。
小屋の隅に転がっていたのは、一見すればただのガラス瓶だった。
だが、手に取ると奇妙な違和感がある。ガラスの中には精密な魔導回路が刻まれており、口の部分には厳重な封印(バリシール)の跡があった。
「辞書、この瓶は何だ? ただの酒瓶じゃねえな」
【回答:それは『規格化魔力貯蔵瓶(スタンダード・ボトル)』です。この世界における、唯一にして絶対の通貨であり、生存権そのものです】
辞書の説明は、この世界の残酷な現実を暴き出す。
魔力の結晶化: 自然界の魔力が枯渇したこの世界では、魔法を使うにも、明かりを灯すにも、病を治すにも、このボトルに詰められた「高純度魔力」が必要になる。
配給制の支配: ボトルを満たす魔力は聖女連合が独占管理し、民衆には「納税」や「奉仕」の対価として、極少量ずつ配給される。
空のボトル=死: ボトルが空になることは、文明社会からの追放、あるいは「エネルギー不足による死」を意味する。
「……つまり、この世界の人間は、常にこの瓶が空になる恐怖に怯えて生きてるってわけか」
俺は、手元のボトルを眺めながら、自分の下腹部に宿る熱を意識する。
先ほど森を焼き尽くしたあの奔流。
「辞書、俺の一回分の放出で、このボトルは何本分埋まる?」
【回答:比較不能です。貴方の純度は既存の『聖女』が生成する魔力の数万倍。一回の供給で、この小屋にある数千本のボトルを全て満たしても、貴方の魔力量は1%も減りません】
かつて、この小屋の主(魔導師)は、必死に魔力を集めてはこのボトルに詰め、細々と命を繋いでいたのだろう。
だが、今の俺にとっては、これはただの**「貢ぎ物を受け取る器」**に過ぎない。
「聖女たちは、民に魔力を分け与える『慈悲の象徴』として崇められている……。だが、その実態は、空のボトルを人質に取った独裁者だ」
俺はニヤリと笑い、空のボトルを机に置いた。
「面白い。これからは、その聖女たちが空のボトルを持って、俺の機嫌を伺いに来る番だ。……このボトルが白く濁るたびに、彼女たちの誇りが汚され、世界の権威が崩れていくんだな」
ステータス画面確認
【個体名:俺(召喚個体)】
【ジョイント・クラス:無限供給の種馬(ワールド・ブレイカー)】
■ 保有魔力量:∞ / ∞(無限)
(※この世界の最大貯蔵施設を『コップ一杯』とするなら、貴方は『無限に湧き出る大海』です。貴方が一回放出するだけで、この世界の魔力通貨価値は一時的に10%下落します)
■ 固有スキル:
『無限供給(エナジー・インフィニティ)』:
【特性:絶対的資源優位】 外部からの補給を一切必要とせず、無限に魔力を生成・放出する。放出される『種(魔力)』は、枯渇した世界のあらゆる魔導機器・魔法陣を強制的にオーバークロック(限界突破)させる。
『絶対防御(ロイヤル・ガーター)』:
魔力を消費して放たれるあらゆる攻撃・干渉を無効化する。エネルギー不足のこの世界において、貴方に対して攻撃を仕掛けることは「自らの寿命(魔力ボトル)をドブに捨てる」のと同義である。
『世界辞書(ワールド・アナライザー)』:
対象のステータス、弱点、**「何を対価にすればプライドを捨てるか」**という取引条件を完全可視化する。
【警告:第一会敵対象(営業エース)が接近中。彼女の目的は貴方の独占管理です。なお、彼女の保有ボトルは『残量5%』。非常に飢えています】
俺は、中指で空中に浮かぶステータス画面を弾き飛ばした。
「……無限供給、か。この世界じゃ、俺は歩く国家予算どころか、神様以上の価値があるってわけだ」
俺を使い捨ての電池として召喚し、森に捨てた聖女たち。
だが、その中の一人が、俺という「打ち出の小槌」を独占しようと、今まさにドアの前に立っている。
「辞書、あいつのボトルの残量は5%だったな。……営業のエース様が、その5%を守るためにどんな顔で俺に縋るか、じっくり拝ませてもらおうか」
コン、コン、コン――。
控えめだが、どこか傲慢さを隠しきれないノックの音が響く。
俺は椅子に深くふんぞり返り、ニヤリと笑った。
「入れよ。……商談の時間だ」
1
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
逆ハーレムを完成させた男爵令嬢は死ぬまで皆に可愛がられる(※ただし本人が幸せかは不明である)
ラララキヲ
恋愛
平民生まれだが父が男爵だったので母親が死んでから男爵家に迎え入れられたメロディーは、男爵令嬢として貴族の通う学園へと入学した。
そこでメロディーは第一王子とその側近候補の令息三人と出会う。4人には婚約者が居たが、4人全員がメロディーを可愛がってくれて、メロディーもそれを喜んだ。
メロディーは4人の男性を同時に愛した。そしてその4人の男性からも同じ様に愛された。
しかし相手には婚約者が居る。この関係は卒業までだと悲しむメロディーに男たちは寄り添い「大丈夫だ」と言ってくれる。
そして学園の卒業式。
第一王子たちは自分の婚約者に婚約破棄を突き付ける。
そしてメロディーは愛する4人の男たちに愛されて……──
※話全体通して『ざまぁ』の話です(笑)
※乙女ゲームの様な世界観ですが転生者はいません。
※性行為を仄めかす表現があります(が、行為そのものの表現はありません)
※バイセクシャルが居るので醸(カモ)されるのも嫌な方は注意。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇なろうにも上げてます。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる