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第6話:フランソワーズのお小言
しおりを挟む「という事があったんだけど、今日リンのやつ学校来てないよね?」
翌日、教室でフランソワーズがリンが来ていないからと僕に聞いてきた。
僕は昨日のことを言うとフランソワーズが珍しく難しい顔してうなっている。
「ねえ雄太君はリンちゃんの事好きそれとも嫌い?」
「へっ? まぁ好き嫌いで言えば…… 好きなんじゃないかな?」
幼馴染でいっつもこの三人は僕のそばにいた。
なにかあるごとに三人はまとわりついてきてちょとウザいほど。
「だったらもっとリンちゃんを大切にしなきゃだめだよ、リンちゃんや私達だって雄太君のこと好きなんだから~」
「でもラブレターって、その出した人がリンのこと好きだからなんでしょ? 僕がどうこう言うことないんじゃないの?」
「でも雄太君はリンちゃんの事好きでしょ?」
二択ではそうなるけど、その好きってのは友達として、幼馴なじみとしてで……
「ちょっと待ってよ、まさかリンって僕の事好きなの? 友達とか幼馴染としてではなくて??」
「当たり前だよ~。私も雄太君の事好きだよ~。将来結婚してほしいくらいに♡」
そう言ってフランソワーズは、ぽよんと大きな胸を揺らしながら言う。
「い、いやちょっと待とうか、フラン。それって恋愛対象としての好きってこと?」
「当たり前だよ~。シアちゃんだってそうだよ?」
いやいやいや、ちょっとマテ!
リンやフランソワーズ、そしてエンデルシアまで僕が好き?
いっつもまとわりついてきて姉弟のように扱われていた僕の事を三人とも好き??
「はははは、それってなん御冗談だよ……」
「冗談じゃないよ~、ほら♡」
ちゅっ♡
ざわっ!
「うわっ! フ、フラン何するの!?」
「えへへへ~、私のファーストキッス♡」
「フランーっ!! 抜け駆けしないって約束はどうなってんのよ!?」
机を介して向かい合ってリンの事を話していたら、いきなりフランソワーズが僕の唇に軽くキスしてきた。
ほのかに香る花の香りに軽く触れただけなのに柔らかい感触。
それに唖然としていたら、エンデルシアが本気で怒ってこっちへやってくる。
「い、いやこれはフランが!」
「雄太ッ!!」
ぶっちゅぅ~っ!!!!
「んもぐぅっ!?」
なぜか怒っているエンデルシアになぜか釈明しようとしていたら、頭をがしっとつかまれてキスされた。
それもフランソワーズと違って舌まで入れてくるっ!?
「じゅぱっ! はぁはぁ、もう我慢しない! 私も雄太が好き! 雄太私とつき合って!!」
「あ~シアちゃんそこまで言っちゃうの? じゃあ私も雄太君つき合って♪」
ざわざわざわっ!
エンデルシアとフランソワーズのその宣言に朝の教室はハチの巣をつついたかのようにざわめき始めるのだった。
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