アルム~アラ40女子がいきなり異世界の第三王子に転生して無意識に無双してプチハーレム状態なんだけど、私はBL要素が見たいの!!~

さいとう みさき

文字の大きさ
72 / 150
第三章:イザンカ王国

3-3:新型の開発経過

しおりを挟む

「本当ですのそれっ!?」


 私とミリアリア姉さんは新型の開発途中にイータルモアが懐妊した可能性の話をしていた。
 当然の事ミリアリア姉さんは驚き、私にその真意を確認する。

「まぁ、相手が人族なら確実だろうね。カルミナさんもアマディアス兄さんに取り入って関係を持ったって言ってたけど、兄さんって何考えているんだか……」

 相変わらずアマディアス兄さんは私に対してはやたらと優しいけど、計算高い所は健在だ。
 なので、正妻のイータルモアはまだしも、カルミナさんとか有力な貴族の女性にも手を出しているのは絶対に何か企んでいるはずだった。

「でもこれでとうとう王位第一継承権を持つアマディアス兄様は更なる盤石の強化が出来ましたわね」

「そこまで準備する必要があるの?」

「当然ですわ。私たちの父であるマルクス王弟は本来継承権第一位を持っていましたわ。しかしあなたが生まれ、イザンカの王家が安泰と悟るとその継承権をあなたたち兄弟に明け渡しましたわ。レッドゲイルはブルーゲイルに何か有った時の為の存在。しかし王家が安泰で世継ぎも安泰なら完全にイザンカ王家の側面からの手伝いをするのが筋。その為のレッドゲイルですわ」

 ミリアリア姉さんはそう言って私を見る。

「もっとも、王家の血を濃く残す為には私とアルムが夫婦になるのはやぶさかな事ではないのですわよ?」

「いや、ミリアリア姉さん僕との年齢差分かってる?」

「あら、アルムは私の事嫌いですの?」

 そう言ってミリアリア姉さんはウルウルとした瞳で私を見上げる。
 本来私より長身のミリアリア姉さんにしてはやたらとあざとい仕草だ。

「あのね、僕はミリアリア姉さんもエシュリナーゼ姉さんも、アプリリア姉さんもエナリアだって姉弟として好きだよ? でも結婚したいとかそう言うのは別問題だよ?」

「……可愛くありませんわね、ここは嘘でも好きと言う所ですわ」

 そう言って頬を膨らませて怒る。
 しかし残念ながら私は女性への興味がとんと湧いてこない。
 美少年からイケオジまでの範疇なら触手が動くのだが、美少女はねぇ~。
 多少は生理現象で体が男の子として反応する事はあっても、女性を見てそう言う気分にはまずならない。
 先日だってみんなして私がお風呂に入っている所へ裸で押し寄せても何も感じなかった。
 そのくらい私は女性には興味がない。


「まぁ、いいですわ。まだまだ時間は有るのですから……」


 そう言ってミリアリア姉さんはまた新型の「鋼鉄の鎧騎士」開発に取り組むのだった。


 * * *


「魔鉱石を使うのですの?」

「はい、実はエマリエルさんから聞いたのですが、魔法学園ボヘーミャの所蔵している書籍で『鋼鉄の鎧騎士』に使われていたフレームにはモノによっては魔力伝達の良い魔鉱石が使われていたらしいのです」


 私がそうミリアリア姉さんに伝えると、しばし考えこむ。

「確かに、今まで魔力伝達の悪さを考慮して基部ごとに中継の魔晶石を設置してましたわ。しかし、伝達率が良ければ余分なものがない分出力も反応速度も向上しますわ……」

 ぶつぶつそう言いながら新型の「鋼鉄の鎧騎士」の設計図を見る。

 三面図の横に内部の魔力伝達回路について書かれたものがあるけど、イザンカ製の「鋼鉄の鎧騎士」は基本全て体の要所要所に中継のデバイスとなる魔晶石が設置され、そこへ中央の動力源から魔力が流れ込む。
 常に魔力が一定量あるので、スピードは出るがそれ以上のパワーが上がらないという欠点がある。
 しかし、高出力の動力源から常に動力に魔力が流れるなら……

「流せるだけ魔力を流せるからパワーもスピードも格段に上がりますわ!」

「やっぱり! じゃぁさ、市場に出回っている魔鉱石をもっと仕入れようよ!!」

「それは…… そうなのですが……」

 ここでミリアリア姉さんはもごもごと言い淀む。
 一体何が問題なのだろう?

「何か問題でもあるの?」

「問題は魔鉱石は加工が難しく、今のイザンカの技術力では思うように加工が出来ないのですわ」

 そう言えば、素材の魔力伝達が悪いのは精製の過程で高純度が引き出せないからだった。
 確かにうちの工房ではこれ以上の精製は難しいかもしれない。

「あ、そう言えばレッドゲイルの工房はどうなったの? イザーガ兄さんと連絡が取れたんじゃないの?」

「出来たには出来たのですが…… 炉の温度を上げるための魔力が足らないのですわ」

「魔力不足かぁ……そうだ! うちで再生している魔晶石を使ったらどうだろう? 使い終わった魔晶石をこっちへ持って帰ってくれれば、僕がいくらでも再生するよ!」

「あっ、ですわ!!」

 そう、現在イザンカ王国の商用産業の一つ、魔晶石の再生は私がいれば一気にその効率が上がる。
 と言うか、魔力注入が容易にできる。
 いつもは魔力量の多い人がエマニエルさんの指示の元ローテーションで魔力を注入しているけど、一日の生産量なんて微々たるものだ。
 大きな魔晶石だと数人がかりで数日かかる。
 でも私がいれば一瞬で済んでしまう。
 
 ……相変わらずおこぼれの魔力をアビスが狙っているけど。

「そうでしたわ! アルムがいれば魔力炉の魔力不足は解決できますわ!! しかも魔晶石はアルムがいれば何度でも再生できるし、これならいけますわ!!」

「じゃぁ、とうとう素材も何とかなりそうだね!」

「ええ、すぐにでもイザーガ兄様に連楽しましょうですわ!!」


 私とミリアリア姉さんはそう言ってすぐにレッドゲイルへ連絡を取るのだった。  

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺

マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。 その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。 彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。 そして....彼の身体は大丈夫なのか!?

処理中です...