アルム~アラ40女子がいきなり異世界の第三王子に転生して無意識に無双してプチハーレム状態なんだけど、私はBL要素が見たいの!!~

さいとう みさき

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第三章:イザンカ王国

3-17:ドドスの影

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 アマディアス兄さんに言われて私たちはレッドゲイルへと向かっていた。




 * * * * *


「アマディアス兄さん、ドドスが動いているってどう言う事!?」


 あの時私は思わずそう聞き返してしまった。
 ドドスはイータルモアがアマディアス兄さんと婚約を発表してからやたらと大人しくなった。
 それもそのはず、アマディアス兄さんがイータルモアと一緒になれば、黒龍だけでなく女神様の血族との関係が出来るのだ。
 たとえドドスでもそうなってしまえば下手にイザンカ王国へ手出しが出来なくなる。

 だからアマディアス兄さんはイータルモアを正規の妻として受け入れ、二年前に結婚をしたのだが。


「ドドス共和国はこの五年間したたかに準備を進めていた。モアが無理矢理に私と一緒になったとウソの噂を流し、地竜が黒龍の命を受けモアを奪還しに行ったが阻止をされたとの噂まで流されている」

「え? あの地竜が!? 全然話が違うじゃないですか!!」

「しかし五年と言う歳月を使ってウソの噂を真実と思い込ませるように仕向けていた。そして女神様の名の下モアを奪還するために軍備を増強して大義名分を作りイザンカへ攻め込む準備をしているのだ。更にどう言う訳か我が国の秘密であるオリジナルが実は木偶の棒と言う噂も流し自国民を陽動しているとの事だ」

アマディアス兄さんはそう言ってイータルモアを見る。
既にお腹が見ても分かるくらい大きくなり始めている。

「私はアマディアス様に一目ぼれしたですぅ! 無理矢理だなんてないですぅ! むしろ無理矢理初めてを奪ってほしかったですぅ! 結局私がアマディアス様を襲ったですぅ!!」

「モア…… 今はその事はな……」


 いや、アマディアス兄さん襲ったのでなく襲われたんかーいぃぃっ!


 恥ずかしい事を暴露するイータルモアにアマディアス兄さんは片手で顔を覆いながら言う。

「とにかく、レッドゲイルにあるオリジナルをすぐにでも復活させ健在である事を内外に知らしめなければならない。ドドスの密偵は逐次処理しているので情報漏洩は少ないはずだ。アルムたのまれてくれるな?」

「分かりました。では急ぎ二号機を持ってレッドゲイルのオリジナルを復活させましょう!!」

 そう言って私たちはレッドゲイルに向かっているのだった。


 * * *


「んっふふふふふ~♪ エシュリナーゼ姉さんもアルムのお嫁さんにする事で私との婚約もイザンカ王が認めてくれたから、あとはその発表ですわね!」

「え”っ? 何時の間に!!!?」


 馬車でレッドゲイルに向かってる間ミリアリア姉さんがやたらと上機嫌だった。
 どう言う事かと首をかしげていたらもうじきレッドゲイルに着くころにミリアリア姉さんはそんな事を言い始めた。

「これはイザンカ王との内緒の話ですもの。でもアルムにはそのうち分かってしまう事ですわ。だったら今からアルムに教えといてエシュリナーゼ姉さんより有利な間柄にならなくてですわ!」
 
 ミリアリア姉さんはそう言ってにっこりと笑う。
 まったく、いつの間にそんな話を。
 私はまだ十歳。
 嫁を娶る気なんてさらさらないと言うのに!!

「ミリアリア姉さん、僕は誰とも一緒になるつもりないよ?」

「あら、私の事嫌いですの?」

 そう言って八歳年上の姉はウルウルとする。
 エイジと同じ赤茶色の髪の毛で胸も前世の私より大きな美人さん。
 技術的には多分姉妹の中でも一番話の合う人なのでこの五年間結構一緒位にいる事が多かった。
 私の話を唯一理解してくれる技術者としての技量は確かに高い。


 だが!


 私が望んでいるのは美形の男性同士のめくるめくイケナイ恋愛であって、女性にはこれっぽっちも興味がないっ!!

 女友達的な感情はあっても恋愛感情は全くない!
 エシュリナーゼ姉さんも、アプリリア姉さんもエナリアもマリーだってそんな感情はこれっぽっちも無い!!


 私は男性同士のはぁはぁが見たいのだぁッ!!


「嫌いじゃないけど、一緒になるかどうかは別問題! 僕はやりたい事がいっぱいあるの!!」

「ふふふふ、まあいいですわ。でもアルムの初めては私にくださいな。私の初めてもアルムにあげますわ//////」

 そう言って頬を赤くするミリアリア姉さん。
 が、ここで黙っているマリーではなかなかった。


「僭越ながら、アルム様の筆おろしはこのマリーがいたします。ミリアリア様には女性に慣れたアルム様がお相手するのがよろしいかと」

「あら、マリーにそんな手間はかけさせる必要はありませんわ。私だってちゃんと知識だけは日々積んでますわ」

「ですが、初めてはかなりの痛みがあります故、殿方のリードが必要かと」


 そう言ってマリーもミリアリア姉さんも一歩も引かない。
 いや、あんたら私の初めてをなんだと思ってるの?


 そんな事を思っているとレッドゲイルの城壁が目の前に迫るのだった。



 * * *


「やぁ、アルムエイド君いらっしゃい。とうとう新型の『鋼鉄の鎧騎士』が出来あがったんだってね!」


 レッドゲイルについて館に行くとイザーガ兄さんがニコニコ顔で出迎えてくれた。
 
「アルム、早く見せてくれよその新型ってのを!!」

 エイジも一緒に目を輝かせてそう言っている。
 私とミリアリア姉さんは後ろにいる荷車に寝かしつけてほろをかぶっている巨体を見る。


「分かりました。それじゃぁ早速始めましょう!」



 私はそう言ってオリジナルが移動されていると言う倉庫へと案内をされるのだった。

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