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会談
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俺達4人は盗賊ギルドの指定した会談場所へと向かっていた。
あの後イリスさんが協力してくれることとなり、盗賊ギルドとの話し合いに来てくれることとなった。
最初盗賊ギルドと聞き、いい顔をしていなかったが、了承はしてくれた。
やはりセラも含めて何かあったのだろうか。
「こちらです。」
「あぁ。」
セインに案内され、帝都近郊の森の中にある洞窟へと案内された。
中は特に人の痕跡は見受けられずここが拠点では無いことはわかる。
「どうも。はじめまして、私が盗賊ギルドの現リーダー、ローゼンと申します。」
青みがかった短髪でバンダナを巻いている。
筋骨隆々で、まさに山賊といった風貌だ。
いや盗賊じゃないんかい。
想像してたのはアサ○ンクリードのような感じだったのだがすこし残念である。
「あぁ、アルフレッドだ。よろしく。」
握手を求められそれに答える。
相変わらずセラとイリスの雰囲気は良くない。
「単刀直入に依頼するが、神具である神樹の雫を取ってきてほしい。」
「そこのセイン殿から聞いてはいましたが、危険度が高すぎますな。」
「そこをなんとかしてほしい。」
頭を下げる。
「……ところで後ろの殺気を飛ばしまくっているお嬢さん方は?」
「私の仲間であるセラとその友人イリス殿です。」
名を聞き顔色を変える。
「イリス?もしやあそこの孤児院の?そしてセラ殿といえば竜騎兵団の副長だったという?」
「そうなりますね。」
すると突然態度をかえ、二人に対し土下座するローゼン。
二人は唐突なことに驚いている様子である。
というか俺は土下座の文化があったことに驚いている。
「お二人がいるということであれば、全力で協力しましょう。そしてすべて話します。これまでのことを含めて。」
ローゼンが言うには先々代の盗賊ギルドの頭領の時代。
盗賊ギルドは自ら略奪行為を行い、食い扶持を稼いでいたとのこと。
そしてある日なんの変哲も無い辺境の村を襲ったところそこに偶然居合わせた帝国最強と言われるフレン・シャムスがおり、そのたった一人に盗賊ギルドは壊滅させられたそうだ。
そこで当時のリーダーは死亡。
残った人間をまとめ上げたのが、このローゼンとその兄、ルーゼンであったとのことだ。
二人は母上に服従を誓い、母上が支援している孤児院に対し、金を寄付し、今後の活動は要請に応じるのみという約定で見逃してもらえた。
本来であれば全員吊り首で死んでいた所を母上に救ってもらい、その恩に報いるために活動していたということだ。
恐らく母上は殲滅してしまえば残党が暴れだすと考えて自らの監視下に置くことで動きを抑えようと言うことだったのだろう。
孤児院の子供達は全て盗賊ギルドによって身内を失った者達らしく、つまり盗賊ギルドはセラとイリスの親の仇だということだ。
そして最近別の依頼で宝物庫に忍び込んだ兄、ルーゼンが捕らえられ、まともに活動できていなかったとのことらしく、孤児院にもしばらく寄付できていなかったとのこと。
そして盗賊ギルド自体もルーゼンの捕縛により、存続の危機に瀕していた。
「フレン様には孤児院の人間が訪ねてきたら全て包み隠さず話すように言われておりました。」
「セラ。イリスさん。申し訳ない。二人と盗賊ギルドには何か関係があるのだとなんとなく察してはいたが、軽率だった。しっかりと二人から話を聞いておくべきだった。」
俺は頭を下げた。
「アルフレッド様。何も気にしてはおりません。確かに家族や友人の仇ですが、改心して孤児院に寄付してくれていたと言うなら何もありません。」
「そうです。あの寄付金には助かっていたんです。誰かはわからなかったので、お礼は出来ませんでしたが、やっとお礼が言えそうですね。」
イリスさんは土下座しているローゼンの元へ行き、肩に手を置く。
「ありがとうございました。あなたたちのおかげで孤児達が元気に過ごせています。」
「あ、ありがとうございます!」
良かった。
これならば特に遺恨なく済みそうだ。
「では、ローゼン殿、神樹の雫の件お願い出来ますか?」
「セラと私からもお願いします。」
土下座しているローゼンは頭を上げる。
「喜んで!」
……いい手駒を手に入れたな。
あの後イリスさんが協力してくれることとなり、盗賊ギルドとの話し合いに来てくれることとなった。
最初盗賊ギルドと聞き、いい顔をしていなかったが、了承はしてくれた。
やはりセラも含めて何かあったのだろうか。
「こちらです。」
「あぁ。」
セインに案内され、帝都近郊の森の中にある洞窟へと案内された。
中は特に人の痕跡は見受けられずここが拠点では無いことはわかる。
「どうも。はじめまして、私が盗賊ギルドの現リーダー、ローゼンと申します。」
青みがかった短髪でバンダナを巻いている。
筋骨隆々で、まさに山賊といった風貌だ。
いや盗賊じゃないんかい。
想像してたのはアサ○ンクリードのような感じだったのだがすこし残念である。
「あぁ、アルフレッドだ。よろしく。」
握手を求められそれに答える。
相変わらずセラとイリスの雰囲気は良くない。
「単刀直入に依頼するが、神具である神樹の雫を取ってきてほしい。」
「そこのセイン殿から聞いてはいましたが、危険度が高すぎますな。」
「そこをなんとかしてほしい。」
頭を下げる。
「……ところで後ろの殺気を飛ばしまくっているお嬢さん方は?」
「私の仲間であるセラとその友人イリス殿です。」
名を聞き顔色を変える。
「イリス?もしやあそこの孤児院の?そしてセラ殿といえば竜騎兵団の副長だったという?」
「そうなりますね。」
すると突然態度をかえ、二人に対し土下座するローゼン。
二人は唐突なことに驚いている様子である。
というか俺は土下座の文化があったことに驚いている。
「お二人がいるということであれば、全力で協力しましょう。そしてすべて話します。これまでのことを含めて。」
ローゼンが言うには先々代の盗賊ギルドの頭領の時代。
盗賊ギルドは自ら略奪行為を行い、食い扶持を稼いでいたとのこと。
そしてある日なんの変哲も無い辺境の村を襲ったところそこに偶然居合わせた帝国最強と言われるフレン・シャムスがおり、そのたった一人に盗賊ギルドは壊滅させられたそうだ。
そこで当時のリーダーは死亡。
残った人間をまとめ上げたのが、このローゼンとその兄、ルーゼンであったとのことだ。
二人は母上に服従を誓い、母上が支援している孤児院に対し、金を寄付し、今後の活動は要請に応じるのみという約定で見逃してもらえた。
本来であれば全員吊り首で死んでいた所を母上に救ってもらい、その恩に報いるために活動していたということだ。
恐らく母上は殲滅してしまえば残党が暴れだすと考えて自らの監視下に置くことで動きを抑えようと言うことだったのだろう。
孤児院の子供達は全て盗賊ギルドによって身内を失った者達らしく、つまり盗賊ギルドはセラとイリスの親の仇だということだ。
そして最近別の依頼で宝物庫に忍び込んだ兄、ルーゼンが捕らえられ、まともに活動できていなかったとのことらしく、孤児院にもしばらく寄付できていなかったとのこと。
そして盗賊ギルド自体もルーゼンの捕縛により、存続の危機に瀕していた。
「フレン様には孤児院の人間が訪ねてきたら全て包み隠さず話すように言われておりました。」
「セラ。イリスさん。申し訳ない。二人と盗賊ギルドには何か関係があるのだとなんとなく察してはいたが、軽率だった。しっかりと二人から話を聞いておくべきだった。」
俺は頭を下げた。
「アルフレッド様。何も気にしてはおりません。確かに家族や友人の仇ですが、改心して孤児院に寄付してくれていたと言うなら何もありません。」
「そうです。あの寄付金には助かっていたんです。誰かはわからなかったので、お礼は出来ませんでしたが、やっとお礼が言えそうですね。」
イリスさんは土下座しているローゼンの元へ行き、肩に手を置く。
「ありがとうございました。あなたたちのおかげで孤児達が元気に過ごせています。」
「あ、ありがとうございます!」
良かった。
これならば特に遺恨なく済みそうだ。
「では、ローゼン殿、神樹の雫の件お願い出来ますか?」
「セラと私からもお願いします。」
土下座しているローゼンは頭を上げる。
「喜んで!」
……いい手駒を手に入れたな。
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