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カミングアウト
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「首長! お久しぶりです!」
「お、久しぶりだね。相変わらず元気そうだ。紹介するよ。こいつはエルフの騎士、エルフ軍の総軍団長、スランディアだ」
「……」
カルラの急な申し出で、ロームの『神速』で飛ばしてエルフ軍のところまでひとっ飛びしたが、あまりの状況の変化に頭がついていかない。
一度カルラが現れると、皆平伏し、カルラを称えている。
「いやいや……ちょっと待ってもらえます?」
「ん? どうしたんだい? あぁ、確かに徹底して隠してたからね……もしかしたら首長は別にいる、みたいに話をしたかもだ」
「いやまぁ、それもそうですけど……事態の進展に頭が追いつかないというか……」
「うん、、正直私も。あなた大物すぎでしょ」
すると、先程紹介されたエルフの騎士、スランディアが近づき、手を差し出してくる。
俺は握手をする。
「我らが長がすまない。こういうお方でな、苦労したことだろう」
「いえ、いつも助けられていますよ」
腰まで伸びる長い金髪。
整った容姿。
背も高い。
まさにエルフ、と言った感じだ。
「さて、カルラ様から話は聞いている。ファレスを救うのだろう? あそこは元々我々の土地だ。力を貸すよ」
「ありがとうございます! じゃあ早速……」
「ふむ……これが『念話』か。非常に便利だな」
「はい。今後はこれで連絡を取り合います。主要な将の方とは契約しましたし、これで……」
「うむ。これで我らの指示が行き届くな」
スランディアは真面目な顔で言う。
そこで、文化の違い、種族の違いを感じる事となる。
「……ん?」
「今後は我々の指揮下で戦える事を光栄に思うが良い! 我々、エルフ軍一万、同盟軍一万五千で魔王軍を勝利に……」
「スランディア、ちょっと待った」
すると、カルラが割って入る。
「今後、すべての軍はここにいる佐切の指示に従うんだ。良いね? これは決定事項だ」
「な……ですが、数千年の歴史ある我らエルフが人間の指示に、従うなど……」
「へぇ……初代の魔王も人間だったが、それはどう説明するんだい?」
「う……それは……」
「それに数千年といったが、佐切は異世界の人間だ。彼の世界では、人類は万の年月を重ねている。それでも不満かい?」
「万……」
その単位を聞き、流石のスランディアも驚きを隠せなかった。
エルフはこの世界で最も長い歴史を重ねている。
それ故、プライドも高いのだろう。
が、どこか不満そうであることを見抜いたカルラは一つ提案をする。
「じゃあ、この戦で佐切の采配を見極めな。佐切の采配を見たら、文句も言えなくなるだろうさ」
「……承知しました」
すると、スランディアは近づいてきて肩に手を置く。
「これより、わが軍の指揮権をそなたに預ける。万の年月を重ねたという異世界の人類の知恵、見させて貰うぞ。もしそれ相応のものでなければ……」
「えぇ。お任せを」
俺は頷く。
「もしお眼鏡にかなわなければ、逆に従います。そうならない為に、わが知恵、その全てを振るいましょう」
「お、久しぶりだね。相変わらず元気そうだ。紹介するよ。こいつはエルフの騎士、エルフ軍の総軍団長、スランディアだ」
「……」
カルラの急な申し出で、ロームの『神速』で飛ばしてエルフ軍のところまでひとっ飛びしたが、あまりの状況の変化に頭がついていかない。
一度カルラが現れると、皆平伏し、カルラを称えている。
「いやいや……ちょっと待ってもらえます?」
「ん? どうしたんだい? あぁ、確かに徹底して隠してたからね……もしかしたら首長は別にいる、みたいに話をしたかもだ」
「いやまぁ、それもそうですけど……事態の進展に頭が追いつかないというか……」
「うん、、正直私も。あなた大物すぎでしょ」
すると、先程紹介されたエルフの騎士、スランディアが近づき、手を差し出してくる。
俺は握手をする。
「我らが長がすまない。こういうお方でな、苦労したことだろう」
「いえ、いつも助けられていますよ」
腰まで伸びる長い金髪。
整った容姿。
背も高い。
まさにエルフ、と言った感じだ。
「さて、カルラ様から話は聞いている。ファレスを救うのだろう? あそこは元々我々の土地だ。力を貸すよ」
「ありがとうございます! じゃあ早速……」
「ふむ……これが『念話』か。非常に便利だな」
「はい。今後はこれで連絡を取り合います。主要な将の方とは契約しましたし、これで……」
「うむ。これで我らの指示が行き届くな」
スランディアは真面目な顔で言う。
そこで、文化の違い、種族の違いを感じる事となる。
「……ん?」
「今後は我々の指揮下で戦える事を光栄に思うが良い! 我々、エルフ軍一万、同盟軍一万五千で魔王軍を勝利に……」
「スランディア、ちょっと待った」
すると、カルラが割って入る。
「今後、すべての軍はここにいる佐切の指示に従うんだ。良いね? これは決定事項だ」
「な……ですが、数千年の歴史ある我らエルフが人間の指示に、従うなど……」
「へぇ……初代の魔王も人間だったが、それはどう説明するんだい?」
「う……それは……」
「それに数千年といったが、佐切は異世界の人間だ。彼の世界では、人類は万の年月を重ねている。それでも不満かい?」
「万……」
その単位を聞き、流石のスランディアも驚きを隠せなかった。
エルフはこの世界で最も長い歴史を重ねている。
それ故、プライドも高いのだろう。
が、どこか不満そうであることを見抜いたカルラは一つ提案をする。
「じゃあ、この戦で佐切の采配を見極めな。佐切の采配を見たら、文句も言えなくなるだろうさ」
「……承知しました」
すると、スランディアは近づいてきて肩に手を置く。
「これより、わが軍の指揮権をそなたに預ける。万の年月を重ねたという異世界の人類の知恵、見させて貰うぞ。もしそれ相応のものでなければ……」
「えぇ。お任せを」
俺は頷く。
「もしお眼鏡にかなわなければ、逆に従います。そうならない為に、わが知恵、その全てを振るいましょう」
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