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断章 夢
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「……なんだ?」
目が覚めるとそこは真っ白な世界。
いや、所々に不規則に切れ目がある。
切れ目は青い。
まるで雲の上だ。
「って……本当に雲の上かよ……」
下を見ると、ファレスの広大な都市が見える。
魔王軍によるファレス攻略戦、その最中勇者に人質に取られた俺は命をもって勇者を倒した。
その後はレナに治療を受けたが、そのまま気を失った。
この光景、思いつくのは一つだけだ。
「……死んだのか? 俺」
「あぁ。死んだな」
声がする方へ振り向くと、そこには見覚えのない、しかし何処か既視感のある男が立っていた。
髪の色も自分と似た黒っぽい髪だった。
「……あんたは?」
「今はそんな事より、気になることがあるのだろう?」
男は下を指差す。
「……俺は死んだといったな? じゃあここは死後の世界か? あんたは死神か何かか?」
「自分の先祖に死神とは失礼だな。まぁ、死んでいるという事に変わりはないがな。ここは死後の世界との狭間、日本風に言えば三途の川とでも言おうか」
先祖。
成る程、納得だ。
いや、現状に納得はしていないが、彼が俺と似ている、既視感があるのは理解が出来た。
あと三途の川ってなんだ……いや、それは後回しか。
「じゃあやっぱり死んだんだな……レナの頑張りは無駄だったか……申し訳ない」
「いや、無駄ではないぞ」
男は続ける。
「お前は死んだが、生き返る。それがお前のスキルだ」
「スキル? 俺にはスキルは……無いはず……そうか。死んだら発動するスキルということか。だからこれまで一度も……ん? でも今死んでるよな? 生き返ってないし……意味が分からん……」
「それもスキルの内だ。それをこれから説明してやる」
まさか自分にスキルがあったとは……。
正直、反スキル至上主義を掲げた魔王派の人間がスキルを持っていたとなっては皆に申し訳がない。
「この世界は死後の世界だ。そのスキルを発動すると一時的にここに送られる。生き返ると言っても様々な制約があるからな。ここで、説明を受けるんだ。俺はその説明役でもある」
「成る程」
俺は真面目に先祖の話を聞く。
「人が生き返るのは本来あり得ない。それがスキルであってもな。だが極稀にそういうスキルが現れる。というか、俺の家系がそうなんだが、遺伝しにくいようでな。なにはともあれ、わかりやすく言うとお前は生き返る時に莫大なエネルギーを消費したんだ。魂のエネルギーと思ってくれて良い」
「エネルギー? そうか、代償が必要と言うことか……」
「一瞬だが、お前は治療を受けた。が、間に合わずに死んだんだ。それから、スキルで生き返った。お前の体は、本気の戦闘に一度しか耐えられない。もし一度でも本気で戦えばお前の体は魂を燃やし尽くして灰になって消える。それがお前のスキルだ」
「……そうか……」
「と、言いたかったんだがな。事情が変わった」
少し悲しそうにした俺を見て、男は続けた。
「お前がスキルによる治療を受けた事で、復活に必要なエネルギーをそこまで消耗しないで済んだんだ」
「お? それじゃあ……」
「いや、死んだことに変わりはない。一度死んだ者は復活したとしても体を動かすのに魂を燃焼させる。お前は死からの復活に使用しなかった分、魂が完全な状態で生き返る。そうだな……三度程の戦闘なら耐えられるだろう」
「それでも三回か……」
「普通の者なら十回は行けるんだろうが、お前が異常に強いからそうなるんだ」
「まぁ、なら良いか!」
強いからと言われて気分が良くなった。
三回か……使い所を見極めないとな。
「所で、名前を聞いても? 先祖のことなんて知らないからな。親父は早くに死んだし……」
「俺か? そうだな……お前の友人なら、俺の名を知っているかもな」
男は満を持して名を名乗った。
「レオニダスだ。レオニダス一世。異世界から来たスパルタ国王だ。死んだと思ったら三百人の仲間達と共にこの世界に来ていた。そこで村を作り、自然を繁栄させた。お前の村は国の為に命を捧げたテルモピュライの英雄達の子孫だ。数百年は経っているがな。この事をあの男に告げてみよ。サナン・レオニダスよ」
「スパルタ……レオニダス一世……テルモピュライの英雄……分かった。よくは分からんが、すごい人物だという事は分かった」
俺は握手するため、手を差し伸ばす。
「あんたは国の為に命を捧げたが、俺はこの命、友のために捧げるよ」
「そうか。励むが良い。英雄の子孫よ」
「……ん?」
握手を交わしたと思うと見知らぬ天井。
何がなんだか分からない。
起き上がり辺りを見渡す。
何やら騒がしい。
「……騒がしいな」
「軽傷者はこちらへ! 重傷者は向こうの部屋へお願いします!」
廊下ではナースらしき女性が忙しなく働いている。
状況を把握するために話を聞いてみたいが……。
これだけ忙しそうにしていると何か申し訳なくなるな。
「あとはこっちに包帯を……」
「……あ」
目が合ってしまう。
しばらくの沈黙の後、ナースは騒ぎ始める。
「サ、サナンさんが目を覚ましましたよー! 誰かフィアナさんを! あぁ……でもあの人忙しいからな……だ、誰か知り合いを! でも知り合いは前線でてるし……あぁ! 人手が足りない!」
「騒がしいな……まぁ、でもなんとなく分かった」
負傷者が沢山出ている。
フィアナが忙しくしている。
詳しくは分からないが、今が戦闘中なのは確かだろう。
俺はベッドから起き上がる。
服はいつもの服だ。
寝ている間に服を直し、血を洗ってくれていたようだ。
横の机には装備一式が置かれている。
体を軽く動かしてみる。
「……ふぅ……長らく寝てたが……うん。問題無いな」
「ちょ、ちょっと! 病み上がりなんですから動かないで……」
「悪いねお嬢さん。仲間のピンチに寝てられないさ」
装備を手に取り、刀を腰に差す。
「じゃあ、行ってくる」
「ちょっと……」
「サナンさん!」
声がする方を見ると、そこには非常に見覚えのある顔がいた。
「おぉ……フィアナ! 久しぶり……でいいんだよな?」
何せ自分は寝ていたからわからない。
しかし、フィアナの表情で、どれだけ心配をかけたかは分かる。
フィアナは抱きつこうと近づき、直前に少し恥ずかしくなったのか立ち止まり、代わりに言葉をたたみかける。
「サナンさん! このまま目を覚まさないんじゃないかって心配したんですよ! それになんですかその格好! まさか戦いに行くつもりじゃあ……いろいろと話したい事があるんですから! 戦いになんて行かせられません!」
「いや、行くよ?」
フィアナの頭を撫で、安心させる。
「お前が頑張ってるって事は佐切は今は居ないんだな?」
「は、はい……色々とあって……今は私が前線に出て指揮を取ろうと。通りがかりに私を呼ぶ声がしたので来てみたら……」
「そうか。じゃあ、俺が行こう。何処に行けばいい?」
「そ、そんな! 行かせられません!」
その答えは想定の範囲内である。
「行かせられないのはこっちのセリフだ。お前は今は佐切の代わりの指揮官だろ? 簡単に持ち場を離れるな。それが将のすることか?」
「で、でも……」
「大丈夫だ。俺に任せろ」
そう言うと、フィアナは少し戸惑いながらも諦めた。
「分かりました……東門へ向かって下さい。現地にはキサラさんもいます。皆さんの撤退を支援して下さい」
「任された! 俺が来たからには、誰も死なせない!」
俺はすぐさま走りだす。
「三回の内、一回を使うことになるが……まぁ、仕方無いか」
さてと、本気の見せどころだな。
「……所で、東門って何処?」
「あんなかっこよく出ていって……やっぱりサナンさんらしいですね」
場所が分からず帰ってきた。
情けない。
俺はちゃんと場所を聞いてから、また飛び出すのであった。
目が覚めるとそこは真っ白な世界。
いや、所々に不規則に切れ目がある。
切れ目は青い。
まるで雲の上だ。
「って……本当に雲の上かよ……」
下を見ると、ファレスの広大な都市が見える。
魔王軍によるファレス攻略戦、その最中勇者に人質に取られた俺は命をもって勇者を倒した。
その後はレナに治療を受けたが、そのまま気を失った。
この光景、思いつくのは一つだけだ。
「……死んだのか? 俺」
「あぁ。死んだな」
声がする方へ振り向くと、そこには見覚えのない、しかし何処か既視感のある男が立っていた。
髪の色も自分と似た黒っぽい髪だった。
「……あんたは?」
「今はそんな事より、気になることがあるのだろう?」
男は下を指差す。
「……俺は死んだといったな? じゃあここは死後の世界か? あんたは死神か何かか?」
「自分の先祖に死神とは失礼だな。まぁ、死んでいるという事に変わりはないがな。ここは死後の世界との狭間、日本風に言えば三途の川とでも言おうか」
先祖。
成る程、納得だ。
いや、現状に納得はしていないが、彼が俺と似ている、既視感があるのは理解が出来た。
あと三途の川ってなんだ……いや、それは後回しか。
「じゃあやっぱり死んだんだな……レナの頑張りは無駄だったか……申し訳ない」
「いや、無駄ではないぞ」
男は続ける。
「お前は死んだが、生き返る。それがお前のスキルだ」
「スキル? 俺にはスキルは……無いはず……そうか。死んだら発動するスキルということか。だからこれまで一度も……ん? でも今死んでるよな? 生き返ってないし……意味が分からん……」
「それもスキルの内だ。それをこれから説明してやる」
まさか自分にスキルがあったとは……。
正直、反スキル至上主義を掲げた魔王派の人間がスキルを持っていたとなっては皆に申し訳がない。
「この世界は死後の世界だ。そのスキルを発動すると一時的にここに送られる。生き返ると言っても様々な制約があるからな。ここで、説明を受けるんだ。俺はその説明役でもある」
「成る程」
俺は真面目に先祖の話を聞く。
「人が生き返るのは本来あり得ない。それがスキルであってもな。だが極稀にそういうスキルが現れる。というか、俺の家系がそうなんだが、遺伝しにくいようでな。なにはともあれ、わかりやすく言うとお前は生き返る時に莫大なエネルギーを消費したんだ。魂のエネルギーと思ってくれて良い」
「エネルギー? そうか、代償が必要と言うことか……」
「一瞬だが、お前は治療を受けた。が、間に合わずに死んだんだ。それから、スキルで生き返った。お前の体は、本気の戦闘に一度しか耐えられない。もし一度でも本気で戦えばお前の体は魂を燃やし尽くして灰になって消える。それがお前のスキルだ」
「……そうか……」
「と、言いたかったんだがな。事情が変わった」
少し悲しそうにした俺を見て、男は続けた。
「お前がスキルによる治療を受けた事で、復活に必要なエネルギーをそこまで消耗しないで済んだんだ」
「お? それじゃあ……」
「いや、死んだことに変わりはない。一度死んだ者は復活したとしても体を動かすのに魂を燃焼させる。お前は死からの復活に使用しなかった分、魂が完全な状態で生き返る。そうだな……三度程の戦闘なら耐えられるだろう」
「それでも三回か……」
「普通の者なら十回は行けるんだろうが、お前が異常に強いからそうなるんだ」
「まぁ、なら良いか!」
強いからと言われて気分が良くなった。
三回か……使い所を見極めないとな。
「所で、名前を聞いても? 先祖のことなんて知らないからな。親父は早くに死んだし……」
「俺か? そうだな……お前の友人なら、俺の名を知っているかもな」
男は満を持して名を名乗った。
「レオニダスだ。レオニダス一世。異世界から来たスパルタ国王だ。死んだと思ったら三百人の仲間達と共にこの世界に来ていた。そこで村を作り、自然を繁栄させた。お前の村は国の為に命を捧げたテルモピュライの英雄達の子孫だ。数百年は経っているがな。この事をあの男に告げてみよ。サナン・レオニダスよ」
「スパルタ……レオニダス一世……テルモピュライの英雄……分かった。よくは分からんが、すごい人物だという事は分かった」
俺は握手するため、手を差し伸ばす。
「あんたは国の為に命を捧げたが、俺はこの命、友のために捧げるよ」
「そうか。励むが良い。英雄の子孫よ」
「……ん?」
握手を交わしたと思うと見知らぬ天井。
何がなんだか分からない。
起き上がり辺りを見渡す。
何やら騒がしい。
「……騒がしいな」
「軽傷者はこちらへ! 重傷者は向こうの部屋へお願いします!」
廊下ではナースらしき女性が忙しなく働いている。
状況を把握するために話を聞いてみたいが……。
これだけ忙しそうにしていると何か申し訳なくなるな。
「あとはこっちに包帯を……」
「……あ」
目が合ってしまう。
しばらくの沈黙の後、ナースは騒ぎ始める。
「サ、サナンさんが目を覚ましましたよー! 誰かフィアナさんを! あぁ……でもあの人忙しいからな……だ、誰か知り合いを! でも知り合いは前線でてるし……あぁ! 人手が足りない!」
「騒がしいな……まぁ、でもなんとなく分かった」
負傷者が沢山出ている。
フィアナが忙しくしている。
詳しくは分からないが、今が戦闘中なのは確かだろう。
俺はベッドから起き上がる。
服はいつもの服だ。
寝ている間に服を直し、血を洗ってくれていたようだ。
横の机には装備一式が置かれている。
体を軽く動かしてみる。
「……ふぅ……長らく寝てたが……うん。問題無いな」
「ちょ、ちょっと! 病み上がりなんですから動かないで……」
「悪いねお嬢さん。仲間のピンチに寝てられないさ」
装備を手に取り、刀を腰に差す。
「じゃあ、行ってくる」
「ちょっと……」
「サナンさん!」
声がする方を見ると、そこには非常に見覚えのある顔がいた。
「おぉ……フィアナ! 久しぶり……でいいんだよな?」
何せ自分は寝ていたからわからない。
しかし、フィアナの表情で、どれだけ心配をかけたかは分かる。
フィアナは抱きつこうと近づき、直前に少し恥ずかしくなったのか立ち止まり、代わりに言葉をたたみかける。
「サナンさん! このまま目を覚まさないんじゃないかって心配したんですよ! それになんですかその格好! まさか戦いに行くつもりじゃあ……いろいろと話したい事があるんですから! 戦いになんて行かせられません!」
「いや、行くよ?」
フィアナの頭を撫で、安心させる。
「お前が頑張ってるって事は佐切は今は居ないんだな?」
「は、はい……色々とあって……今は私が前線に出て指揮を取ろうと。通りがかりに私を呼ぶ声がしたので来てみたら……」
「そうか。じゃあ、俺が行こう。何処に行けばいい?」
「そ、そんな! 行かせられません!」
その答えは想定の範囲内である。
「行かせられないのはこっちのセリフだ。お前は今は佐切の代わりの指揮官だろ? 簡単に持ち場を離れるな。それが将のすることか?」
「で、でも……」
「大丈夫だ。俺に任せろ」
そう言うと、フィアナは少し戸惑いながらも諦めた。
「分かりました……東門へ向かって下さい。現地にはキサラさんもいます。皆さんの撤退を支援して下さい」
「任された! 俺が来たからには、誰も死なせない!」
俺はすぐさま走りだす。
「三回の内、一回を使うことになるが……まぁ、仕方無いか」
さてと、本気の見せどころだな。
「……所で、東門って何処?」
「あんなかっこよく出ていって……やっぱりサナンさんらしいですね」
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情けない。
俺はちゃんと場所を聞いてから、また飛び出すのであった。
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