ヒロインと婚約者をくっつけるため頑張ってたら...

curosu

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おかしい

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おかしい。

おかしいわ。

うまくいきすぎている。

シーナリアとのお茶会後からお父様のお手伝いをし始めたの。

お父様に教わったり、出来た書類をチェックしてもらったりしてはいるが...これは少し揉めるかもとお父様と話し合っていた難しい案件がスムーズにいくのだ。

1つか2つであればラッキーだなーと思う程度だろうが...流石に6つ以上もうまくいくのはおかしい。

お父様でさえも疑問に思うほどに。

だから、調べさせたの...だけども...。

今現在、机の上に置いてある調査結果をみて私とお父様は頭を抱えている。

正直、現実を受け入れたくないと現実逃避したい。


調査結果に書いてある名前にはユーグアルトの文字。

やつは自身も嫡男なので父親から領地経営を教わりつつ、さらには魔法師の職業にも就きながらも、こちらにばれないように手助けをしていたらしい。

チートかよ。

ああ、一応攻略対象者様でしたね...スペック高いのはデフォルトかよ。

腹立つ。


もしかしたら、他の案件も手助けされているのかもしれないとお父様と話し合い、必要最低限の仕事をして様子を見ることにした。

つまりは、保留だ。

なのに...。


数日後、荷物が届いた。

宛名はユーグアルトで、荷物はドレス一式と招待状。

おい、なんで私のサイズを知ってやがる。

しかも、ユーグアルトの髪の色のドレスに、ユーグアルトの目の色の宝石がついた装飾品。

気が早くないか?

いや、願望が露骨過ぎないか?

執着強すぎない?

こんなドレス着ていったら、婚約を承諾したと思われるでしょう!?

しかも招待状にはユーグアルト本人がエスコートするって書いてあるし!

お父様も流石にこれを見て、諦めろという顔をしてこっちを見てきた。

そのあとお父様はお母様に会いに行ってくると言って居なくなってしまった。

ラブラブなのはわかるし羨ましいけれど、娘を置いていかないで!

しかも、なにより招待状に書かれたパーティーが5日後...。

ドレスを作ろうにも厳しい日程...。

だからといって、この贈られてきたドレスを着るのは嫌...。

私は自室に急いで戻ると衣装部屋を開け、いくつかパーティー用のドレスを出して贔屓にしているデザイナーにリメイクするようにとメイド達に伝える。

勿論、ユーグアルトの色は一切省いた数点のドレス。

贈られてきた装飾品もとりあえず封印。

エスコートを断って他の方に頼もうとしても、きっと妨害されて結局...みたいになる可能性が高い。

エスコートは諦めるとしても他は諦めたくない。

抗える限り抗わないと、ずるずると流されてしまいそうだ。

本当はドレスも装飾品も送り返したい...。

この追い込まれている感が嫌...。

学園を卒業して、落ち着いた生活が送れていたのに!

会ったら鬱憤をぶつけなきゃね...。
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