27 / 141
本編
第27話 収穫
しおりを挟む
「アイリ、ありがとう。カイルもレオンも他のみんなも楽しんで、喜んでいた。」
「アイリ、お前すごいな。いろいろ楽しい計画をたてることができて、そして料理が美味しい。初めての料理なのに、美味しいよ」
「すべて、前世の知識だよ。それに41年、生きてきて、前世の弟や妹を楽しませることや、仕事自体が企画や開発することがメインだから、同じようなこともやっていたのよね」
「誕生日ケーキだったか?2段のケーキなんていいな。レッドベリーとブルーベリーがたくさんあって、あれはよかった。俺の時も頼むよ。俺の時はフルーツがたくさんある方がいいな」
「そうですね。誕生日会、開きたいのですか?それならがんばりますよ。そこで婚約者を見つけるのはどうですか?お兄さま、まだ決めていないし、誕生日会を出会いの場にするのはいいですね」
「うーん、誕生日会は誕生日だけでいいよ。俺は父や母のように愛し合える関係がいいなぁと思ってはいるのだが、なかなかいないよな」
「学園での出会いはないのですか」
「言い寄ってくる女はいるが、香水とかがキツくていやなんだ。他の人を蹴落としてまで、自分をアピールしてくるからな」
「あー、ごめんなさい、昔の私だなぁ。目に浮かぶようだわ。そんな私だった。お兄さま、ごめんなさい。でも、クラス以外での交流はないのですか」
「同好会みたいなのはあるが、女性は淑女コースや刺繍同好会など、全然関与しないなぁ」
「なるほど、学園祭などで交流はないのですか」
「うーん、生徒会の方へ行ってしまうからなかなか交流はないなぁ」
「お前はどうなんだ?ロベルトはもう恋愛感情が全くないのだろう」
「ロベルト様は若すぎるよ。もう、弟か甥っ子ってかんじだよ。ロベルト様って、フワーッとした優しいイケメンじゃない。わたし、仕事のできるキリッとした人が好きなのよ。ふるゆわタイプではないのよ。
私は、きっと結婚できないよ。お兄さまの優しいお嫁さんが、私を領地の片隅に置いくれる人を選んでくれればありがたいなぁ」
「おいおい、俺の嫁さんって。ロベルトが甥っ子目線って。どういう目線だよ」
「結婚できるなら、できれば40歳とか50歳近いダンディなイケオジがいいなぁ。ちょっと、今の同じ歳や少し上はムリだなぁ。」
「イケオジってなんだ」
「いけてるおじさま。ダンディはスマートで、かっこいいおじさまってこと」
「はぁ、つくづくアホな子だな」
「ひどーい、ひどーい、お兄さま」
「やっぱり、アホな子だな。アイリもデビュタントが近い。その時は俺も17になっている。アイリのエスコートをするから安心しろ。学園の入学も近い。これからいろいろとやることがある。領地へもいくだろう」
「私、学園に行かなくてもよくない?別に行かなくてもやっていけると思うのよ。算術できるし、裁縫できるし」
「いや、お前に足りないのは、令嬢としての教育だ。言葉遣い、態度、全てがイマイチだぞ。学園は人脈作りとも言われているぞ」
「えっ、私、令嬢としての態度イマイチなの?自分では令嬢として、バッチリだと思っていたのに」
「どこがだよ。時々出てくる前世の言葉遣い。イケメン、さっきのバッチリなど、令嬢は言いません。やっぱりアホな子だなよな」
「もう、アホアホ言わなくていいでしょ!もう!」
めんどくさいな、デビュタントと学園。学園は騎士科、魔導士科、文官科、領地経営科、魔道具開発科、錬金科、淑女科、薬師科がある。錬金科も良いかも。2つのコースを履修して良いということ。それなら錬金と薬師がいいかな。その二つは女性が少ないというのが欠点だけど。
病弱設定で、領地に籠るのはどうだろう。
「毎度毎度いっているが、病弱設定なんて、ないからな。もう、諦めろ。それに病弱設定は飽きてきたぞ。今まで元気にやっていただろう。誕生日会やバーベキューなど。みんなにバレているからな。ムリだから、病弱設定は。もう、諦めて言うのはよせ」
飽きられていたか。言い過ぎも良くないね。気をつけよう。
農耕は順調だった。はじめに玉ねぎの収穫。
レッドベリー、ブルーベリーは甘くできた(弟たちの誕生日ケーキに使用)
とうもろこし収穫。
トマト,ナスを収穫。ガスパチョは作ったよ。
大豆の前に枝豆を収穫し、茹でた枝豆にお塩を振り、それをお父さまやドリガン親方に差し入れした。エールに合うね。喜ばれた。枝豆はお酒のお供だよね。
プリン体に注意だけよって、ドワーフはもともとずんぐりだけどね。
そして本日芋掘大会。
いっぱい実をつけたジャガイモとさつまいもを、弟たちと一緒に収穫した。泥だらけになりながら、引っ張り上げ、キャッキャしながら収穫していた。楽しいよね。いっぱい取れたね。
さつまいもは、暗いところに少し置くといい。ジャガイモは蒸し、バターと塩で食べたが、めちゃくちゃ美味しかった。ホクホクです。これを使って、コロッケ、ポテトサラダ、グラタンなど作ろう。
さつまいもは、蒸したり、ねっとりする方法は釜焼きだっけ?あとはデザート、スイートポテト、大学芋、パウンドケーキに入れても良い。いろいろ作ろう。
畑は作ることができたが、領地ではどうだろう。頑張るしかない。
「アイリお嬢さま、野菜を収穫できましたね。この経験を領地に活かしていきましょう。」
「そうね、ジェラード。まずは、土壌改良をしてからね。そうだ、ジェラード、海が近いのよね、領地。ゴミになっている貝殻をもらうことができるか、聞けるかしら」
「貝殻ですか」
「そうなのよ。貝殻はゴミとして捨てるしかないじゃない。それの貝殻を細かくすりつぶして、撒くことがいいと、前のところで聞いたことがあるの。どうかしら」
「漁師に貝殻を集められるか聞いてみます」
「よろしく頼むわ」
さて、いよいよ領地に行くぞー。おかしいよね、アイリは領地に行かせるという話だったのに、なぜ領地に行かせてくれないのだー。
お父さまにいつ領地に帰るのか聞いてみよう。
「アイリ、お前すごいな。いろいろ楽しい計画をたてることができて、そして料理が美味しい。初めての料理なのに、美味しいよ」
「すべて、前世の知識だよ。それに41年、生きてきて、前世の弟や妹を楽しませることや、仕事自体が企画や開発することがメインだから、同じようなこともやっていたのよね」
「誕生日ケーキだったか?2段のケーキなんていいな。レッドベリーとブルーベリーがたくさんあって、あれはよかった。俺の時も頼むよ。俺の時はフルーツがたくさんある方がいいな」
「そうですね。誕生日会、開きたいのですか?それならがんばりますよ。そこで婚約者を見つけるのはどうですか?お兄さま、まだ決めていないし、誕生日会を出会いの場にするのはいいですね」
「うーん、誕生日会は誕生日だけでいいよ。俺は父や母のように愛し合える関係がいいなぁと思ってはいるのだが、なかなかいないよな」
「学園での出会いはないのですか」
「言い寄ってくる女はいるが、香水とかがキツくていやなんだ。他の人を蹴落としてまで、自分をアピールしてくるからな」
「あー、ごめんなさい、昔の私だなぁ。目に浮かぶようだわ。そんな私だった。お兄さま、ごめんなさい。でも、クラス以外での交流はないのですか」
「同好会みたいなのはあるが、女性は淑女コースや刺繍同好会など、全然関与しないなぁ」
「なるほど、学園祭などで交流はないのですか」
「うーん、生徒会の方へ行ってしまうからなかなか交流はないなぁ」
「お前はどうなんだ?ロベルトはもう恋愛感情が全くないのだろう」
「ロベルト様は若すぎるよ。もう、弟か甥っ子ってかんじだよ。ロベルト様って、フワーッとした優しいイケメンじゃない。わたし、仕事のできるキリッとした人が好きなのよ。ふるゆわタイプではないのよ。
私は、きっと結婚できないよ。お兄さまの優しいお嫁さんが、私を領地の片隅に置いくれる人を選んでくれればありがたいなぁ」
「おいおい、俺の嫁さんって。ロベルトが甥っ子目線って。どういう目線だよ」
「結婚できるなら、できれば40歳とか50歳近いダンディなイケオジがいいなぁ。ちょっと、今の同じ歳や少し上はムリだなぁ。」
「イケオジってなんだ」
「いけてるおじさま。ダンディはスマートで、かっこいいおじさまってこと」
「はぁ、つくづくアホな子だな」
「ひどーい、ひどーい、お兄さま」
「やっぱり、アホな子だな。アイリもデビュタントが近い。その時は俺も17になっている。アイリのエスコートをするから安心しろ。学園の入学も近い。これからいろいろとやることがある。領地へもいくだろう」
「私、学園に行かなくてもよくない?別に行かなくてもやっていけると思うのよ。算術できるし、裁縫できるし」
「いや、お前に足りないのは、令嬢としての教育だ。言葉遣い、態度、全てがイマイチだぞ。学園は人脈作りとも言われているぞ」
「えっ、私、令嬢としての態度イマイチなの?自分では令嬢として、バッチリだと思っていたのに」
「どこがだよ。時々出てくる前世の言葉遣い。イケメン、さっきのバッチリなど、令嬢は言いません。やっぱりアホな子だなよな」
「もう、アホアホ言わなくていいでしょ!もう!」
めんどくさいな、デビュタントと学園。学園は騎士科、魔導士科、文官科、領地経営科、魔道具開発科、錬金科、淑女科、薬師科がある。錬金科も良いかも。2つのコースを履修して良いということ。それなら錬金と薬師がいいかな。その二つは女性が少ないというのが欠点だけど。
病弱設定で、領地に籠るのはどうだろう。
「毎度毎度いっているが、病弱設定なんて、ないからな。もう、諦めろ。それに病弱設定は飽きてきたぞ。今まで元気にやっていただろう。誕生日会やバーベキューなど。みんなにバレているからな。ムリだから、病弱設定は。もう、諦めて言うのはよせ」
飽きられていたか。言い過ぎも良くないね。気をつけよう。
農耕は順調だった。はじめに玉ねぎの収穫。
レッドベリー、ブルーベリーは甘くできた(弟たちの誕生日ケーキに使用)
とうもろこし収穫。
トマト,ナスを収穫。ガスパチョは作ったよ。
大豆の前に枝豆を収穫し、茹でた枝豆にお塩を振り、それをお父さまやドリガン親方に差し入れした。エールに合うね。喜ばれた。枝豆はお酒のお供だよね。
プリン体に注意だけよって、ドワーフはもともとずんぐりだけどね。
そして本日芋掘大会。
いっぱい実をつけたジャガイモとさつまいもを、弟たちと一緒に収穫した。泥だらけになりながら、引っ張り上げ、キャッキャしながら収穫していた。楽しいよね。いっぱい取れたね。
さつまいもは、暗いところに少し置くといい。ジャガイモは蒸し、バターと塩で食べたが、めちゃくちゃ美味しかった。ホクホクです。これを使って、コロッケ、ポテトサラダ、グラタンなど作ろう。
さつまいもは、蒸したり、ねっとりする方法は釜焼きだっけ?あとはデザート、スイートポテト、大学芋、パウンドケーキに入れても良い。いろいろ作ろう。
畑は作ることができたが、領地ではどうだろう。頑張るしかない。
「アイリお嬢さま、野菜を収穫できましたね。この経験を領地に活かしていきましょう。」
「そうね、ジェラード。まずは、土壌改良をしてからね。そうだ、ジェラード、海が近いのよね、領地。ゴミになっている貝殻をもらうことができるか、聞けるかしら」
「貝殻ですか」
「そうなのよ。貝殻はゴミとして捨てるしかないじゃない。それの貝殻を細かくすりつぶして、撒くことがいいと、前のところで聞いたことがあるの。どうかしら」
「漁師に貝殻を集められるか聞いてみます」
「よろしく頼むわ」
さて、いよいよ領地に行くぞー。おかしいよね、アイリは領地に行かせるという話だったのに、なぜ領地に行かせてくれないのだー。
お父さまにいつ領地に帰るのか聞いてみよう。
1,769
あなたにおすすめの小説
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
彼女にも愛する人がいた
まるまる⭐️
恋愛
既に冷たくなった王妃を見つけたのは、彼女に食事を運んで来た侍女だった。
「宮廷医の見立てでは、王妃様の死因は餓死。然も彼が言うには、王妃様は亡くなってから既に2、3日は経過しているだろうとの事でした」
そう宰相から報告を受けた俺は、自分の耳を疑った。
餓死だと? この王宮で?
彼女は俺の従兄妹で隣国ジルハイムの王女だ。
俺の背中を嫌な汗が流れた。
では、亡くなってから今日まで、彼女がいない事に誰も気付きもしなかったと言うのか…?
そんな馬鹿な…。信じられなかった。
だがそんな俺を他所に宰相は更に告げる。
「亡くなった王妃様は陛下の子を懐妊されておりました」と…。
彼女がこの国へ嫁いで来て2年。漸く子が出来た事をこんな形で知るなんて…。
俺はその報告に愕然とした。
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
お前は家から追放する?構いませんが、この家の全権力を持っているのは私ですよ?
水垣するめ
恋愛
「アリス、お前をこのアトキンソン伯爵家から追放する」
「はぁ?」
静かな食堂の間。
主人公アリス・アトキンソンの父アランはアリスに向かって突然追放すると告げた。
同じく席に座っている母や兄、そして妹も父に同意したように頷いている。
いきなり食堂に集められたかと思えば、思いも寄らない追放宣言にアリスは戸惑いよりも心底呆れた。
「はぁ、何を言っているんですか、この領地を経営しているのは私ですよ?」
「ああ、その経営も最近軌道に乗ってきたのでな、お前はもう用済みになったから追放する」
父のあまりに無茶苦茶な言い分にアリスは辟易する。
「いいでしょう。そんなに出ていって欲しいなら出ていってあげます」
アリスは家から一度出る決心をする。
それを聞いて両親や兄弟は大喜びした。
アリスはそれを哀れみの目で見ながら家を出る。
彼らがこれから地獄を見ることを知っていたからだ。
「大方、私が今まで稼いだお金や開発した資源を全て自分のものにしたかったんでしょうね。……でもそんなことがまかり通るわけないじゃないですか」
アリスはため息をつく。
「──だって、この家の全権力を持っているのは私なのに」
後悔したところでもう遅い。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる